2013年8月17日15時0分に毎日新聞から防蛇テープの写真付きで、また8月15日付で朝日新聞三重全県版(聞蔵)から、8月21日14時49分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三重県の近鉄鈴鹿線(伊勢若松−平田町、8.2km)で、送電線に絡みついたヘビが原因とみられる停電が、7月23日から今月13日までに3回も発生、一時運休に見舞われた。
いずれも、なぜか火曜日の夜。
近鉄は、ヘビが嫌う臭いを発する忌避剤を含んだ「防蛇テープ」を電柱のはしごに巻く対策を始めたが、効果は未知数だ。
国交省中部運輸局も「自然災害に近い」と困惑している。
近鉄によると、現場は鈴鹿線に電気を供給している名古屋線沿いの送電線。
先月23日に名古屋線箕田駅付近(鈴鹿市)、今月6日に同北楠駅付近(四日市市)、同13日に同伊勢若松駅付近(鈴鹿市)で送電線がショートした。
3回とも火曜日で、停電発生時刻は午後8時ごろ〜午後9時40分ごろ。
各現場で焦げたヘビの死骸が見つかり、1、3回目はアオダイショウ、2回目はシマヘビだった。
鈴鹿線は信号機が消灯するなどし、3回とも全線で運転を見合わせるなど影響を受け、運休は計26本に上った。
名古屋線は信号の電気系統が異なるため、駅構内の照明が消えた程度だった。
近鉄の担当者は「例年、鈴鹿線では年に1、2回程度だが、今年は立て続けにある」と話した。
これまでは定期巡回の際にヘビの死骸がないか確認し、あった場合は注意箇所として記録してきた。
ヘビはメンテナンス用に電柱に備え付けられたはしごなどを伝って、送電線に近づいたとみられる。
近鉄は13日、はしごに5cm幅の防蛇テープを巻き始めた。
ところが、その夜に3回目の停電が発生。テープを巻いたばかりのはしご近くで、体長1m以上ある黒焦げのアオダイショウの死骸が見つかった。
鈴鹿線周辺は、生き物が多く生息する田畑の間を縫うように線路が続く場所がある。
7月の停電の現場になった箕田駅付近を流れる用水には、魚やアメンボ、タニシがいた。
同駅の駅員は「自然が豊かな場所で、昼間のうちは隠れていたヘビが、えさを探し求めて夜に出てくるのかもしれない」という。
「日本蛇族学術研究所」(群馬県太田市)によると、ヘビは高い所へ登る習性がある。気温が高くなると活動が活発になるが、暑過ぎると行動を控えるため、比較的涼しくなる夕から夜に動き回っている可能性があるという。
中部運輸局は近鉄に原因究明や対策を求めているが、専門家は「効果的なヘビの忌避剤がない」と指摘する。
近鉄広報は「考えられるあらゆる対策を取るしかない」と話している。
ヘビが原因とみられる停電で、鉄道のダイヤが乱れる事案は全国で起きている。
山形新幹線の新庄−山形間では先月、ヘビがケーブルに触れ高圧電流が流れたため機器が損傷、信号機が作動しなくなり、運行再開に1週間を要した。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20130817k0000e040195000c.html
http://www.asahi.com/national/update/0820/NGY201308200001.html
(ブログ者コメント)
小動物によるトラブル事例として紹介する。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。