2013年8月14日20時10分に毎日新聞から、8月15日2時4分にmsn産経ニュース福岡から、また8月15日付で朝日新聞(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州電力は14日、石炭火力の苅田発電所新1号機(出力36万KW)が同日午前6時58分に運転を自動停止したと発表した。
蒸気冷却水の取水口で大量のクラゲが発生し、クラゲ除去装置が壊れて、海水が十分に取り込めなくなったのが原因。
電力の安定供給に支障はなく、九電は週内の復旧を目指している。
苅田1号機では、クラゲの襲来に備え、
①取水口のまわりにクラゲ防止網を張る。
②網と海底の隙間をくぐり抜けたクラゲをすくい上げて除去する装置を置く
という二重の対策をとっていた。
除去装置は取水口の手前にあり、上下に回転する幅3mの金属製網かごにクラゲを集め、侵入を防ぐ仕組み。
3台で1時間当たり計87トンのクラゲを取り除けるが、今回は短時間に大量に発生して、網と海底の隙間から入ったクラゲの量が除去装置の処理能力を超えたため、装置の部品が壊れた。
苅田に近い豊前火力発電所でも、6~7月にかけ、クラゲによる出力抑制を7回強いられている。
福岡県水産海洋技術センター豊前海研究所は「平年に比べ大量発生している状況ではない」と話し、潮流や風向きなどで発電所付近にたまたま集中したとみる。
ただ、今後も大量発生する恐れは否定できず、九電は「もっと有効なクラゲ対策がないのか」と頭を悩ませている。
クラゲの大量発生が原因で九電の発電所が停止したのは、平成11年と19年の新大分発電所に続き3例目。
今回襲来したのはミズクラゲとみられる。
http://mainichi.jp/select/news/20130815k0000m020038000c.html
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130815/fkk13081502040000-n1.htm
(ブログ者コメント)
九州電力HPにも同主旨のプレスリリースが掲載されていた。
そこに掲載されている図を見ると、クラゲ対策ネットは3枚、深さ5mまで展張されていた模様。
http://www.kyuden.co.jp/var/rev0/0041/6324/8pr1e4ea1red1.pdf
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。