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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20116151447分に千葉日報から、同日2252分にmsn産経ニュース千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
市原市消防局は14日、震災によるコスモ石油千葉製油所のLPGタンク火災の原因調査について、中間報告を行った。
中間報告では、タンク内に蓄えられた液体が激しく揺さぶられ、タンクの天井面や側面に大きな力がかかる「スロッシング」現象について触れ、「円筒形タンクの場合はスロッシングが倒壊につながる可能性が考えられるが、(今回の)球形タンクの場合は考えにくい」としている。また、液状化が原因ではないともみており、今後の調査の行方が注目される。
同局は消防庁と合同で、4月22日から8日間にわたって現場を調査。コスモ側の社内事故調査委員会にも参加しながら、独自で調査を進めている。
火災原因については、内部の空気をLPGガスと入れ替えるため、水を満たしていたタンクが地震で倒壊し、周辺の配管を破損してガスが漏れ、着火したと、ほぼ特定した。
 
タンク内部が水だったとは初耳だ。
市原市在住のブログ者は、事故発生当時、「なんでこの程度の揺れでタンクが倒壊するのか?1987年に起きた千葉県東方沖地震の時のほうが揺れは大きかったのではないか?」などと思ったものだ。
実際、市原市の震度は、今回が「5弱」、1987年は「6」だった。
それが、タンク内に液体LPGではなく、2倍ほど重い水が入っていたとなると、つい、そこに原因があるのでは?と考えてしまう。スロッシングの可能性は否定されたらしいが、はてさて、どうであろうか?
 


(2011年7月2日 修正1 ;追記)

20116302055分に、日本経済新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

経済産業省は30日、コスモ石油千葉製油所に対し、製油所工事の完成検査を自社でできる認定を取り消す行政処分を出した。
東日本大震災で発生した千葉製油所の火災をめぐり、LPGタンクの配管にある緊急時用の遮断弁を開けた状態で固定していたことなどを重視した。


http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E1E2E2E6838DE1E2E2E4E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;at=DGXZZO0195583008122009000000



(ブログ者コメント)

以下は、経済産業省から出されたプレスリリースだが、「タンクの配管ごとに設けられた遮断弁のうちの3つにピンが差し込まれ、自動的に閉まらない状態になっていた」と書かれてある。

http://www.meti.go.jp/press/2011/06/20110630008/20110630008.pdf

発災タンクには水が入っていたということだから、別のLPGタンクの話しだろうが、今の時代、意図的にやったとは、いくらなんでも信じられない。
弁の検査か何かの時に差し込んだものの抜き忘れだろうか?それにしても、3台とは多過ぎる。
本件、コスモ石油からも6月30日付でプレスリリースされていたが、「技術上の基準に反した状態が判明し・・・」と書かれてあるだけだった。




 

(2011年7月17日 修正2 ;追記)
 2011715925分に、千葉日報から下記趣旨の記事がネット配信されていた。紙面上の記事と併せ、紹介する。 
コスモ石油の事故調査委員会が、今月末の委員会で調査結果をまとめる方針であることが、14日、分かった。

同社によればこれまでの調査で、以下のような経緯が明らかになっているという。
①1回目の地震(午後2時46分発生)で、空気を除去するため満水状態とな っていたタンクの支柱の筋交い部分が破断
②最初の余震(同3時15分発生)で筋交い部分が破断した支柱が折れ曲がりタンクが倒壊し、周辺の配管からガスが漏洩。同47分ごろ着火し、倒壊したタンク付近で火災が発生
③午後5時4分ごろ、隣接タンクが火災の影響で内圧に耐えられず爆発し、火災が拡大した
当初いわれた液状化現象の事故への影響はほとんどなかったことは同委でも確認されており、震度5弱の揺れで倒壊にまで及んだ原因が明らかになるか、注目されている。

(2011年8月3日 修正3 ;追記) 

8月2日付でコスモ石油から、事故原因などに関する下記趣旨のプレスリリースがあった。 

□タンク倒壊原因 → 本ブログ既報のとおり

□タンク水張りに関する再発防止策
・今後、水張りを行う際は満水期間の最短化を図る
・新設LPGタンクでは満水時を考慮した対策を行う
・既存LPGタンクについても評価し補強を行う
・満水にする時はタンク倒壊時に備えた対策を行う

□LPG漏洩に関する再発防止策
・緊急遮断弁を開状態で固定することは今後一切行わない
※計装用空気配管に微量漏洩があったため、補修までの間、開状態で固定していた

□その他、安全管理体制に関する再発防止策も記載されている。


  出典URL■■■  



(ブログ者コメント) 

新設タンクの満水設計にわざわざ触れるとは、これまでそのように設計していなかったということだろうか? 水を入れることがあるタンクは満水設計するものとばかり思っていたが・・・。 
 




また、8月2日付の千葉日報紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。 

コスモ石油千葉製油所は、1日、原子力安全・保安院に指摘された法令違反に対する再発防止策を提出し、受理された。
 
同製油所では、発災時、緊急遮断弁を開状態で固定していたほか、プロパンガス貯槽にブタンガスを貯蔵していたことが明らかになり、6月30日に自主検査の認定が取り消された。

同社は、遮断弁の固定については「法違反との認識がなかった」としたうえで、停電などの緊急時には必要な装置を停止し、元弁を閉止することなどを防止策に挙げた。 また貯蔵ガスを変更する際には担当者が関係法令を確認し、報告を受けた責任者が変更を記録することを盛り込んだ。 



ブログ者コメント) 

再発防止策の概要が、以下のとおりに原子力安全・保安院からニュースリリースされていた。

出典URL■■■  

内容的には千葉日報記事のとおりだが、同社担当者の高圧ガス保安法に関する知識は、その程度のものなのだろうか?
元、同法を担当していたブログ者としては、信じられない。
なぜなら、ブログ者は、緊急遮断弁のような経験はないものの、タンクに別のものを入れたいと現場から相談を受けた時、許可証に書かれた内容を変えることは変更許可申請の対象になると答えたことがあるからだ。
こんなことは法担当者の基本知識だと思うのだが・・・・。





(2011年8月5日 修正4 ;追記)

2011年8月3日10時22分付で、読売新聞から以下の情報がネット配信されていた。

□タンクの水張り状態は12日間も続いていた。事故調査委員長は「潜在的リスクを十分に認識していなかった」として、水張りの期間を半日から1日にとどめる再発防止策を示した。

□同社の調べでは、補修目的で緊急遮断弁を開状態で固定するのは、2006年から8回あった。委員長は「弁の固定措置が法令違反であるという認識が、現場レベルに浸透していなかった」と釈明。今後はマニュアルに禁止の文言を明記する。

□被災タンク17基は約100億円かけて新設する方針。操業再開時期は、官庁や住民の理解が得られた上でとの条件付で、今年秋には、としている。


出典■■■




(2011年8月7日 修正5 ;追記)

2011年8月3日付の千葉日報紙面に下記趣旨の記事が掲載されていた。

□10本ある支柱の全てが破断した。

□事故当時は、点検を終え、LPGを入れる前にタンクの空気を抜く作業に入るところだった。ただ、半日か1日で済むにもかかわらず、2月27日から12日間も満水状態だった。

□委員長は、満水状態の基準はなく、作業が終わっても地震がくれば同じことが起きた、と反論したが、満水状態の潜在リスクに対する認識が甘かった点を認めた。

□配管は、倒壊タンク周辺25ケ所で破断が確認され、3ケ所については倒壊による破断と断定。うち1ケ所の遮断弁は、「開状態での固定」だった。

□「開状態固定」遮断弁の空気配管の故障は、2月7日から1ケ月以上、放置。委員長は、補修すると他のポンプに影響が出るので補修を先延ばしした。優先的に補修すべきものだった」と反省した。

□報道陣からは、「被害者か、加害者か」との質問もあったが、所長は「爆発、火災は2度の地震で倒壊したのが原因だが、地域住民に迷惑をかけたことは遺憾」とだけ答えた。



一方、2011年8月3日付の朝日新聞千葉首都圏版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

プラント地震防災アソシエイツ代表の話し」
今回、倒壊したタンクは1969年製。
耐震基準が定められた81年以前にできたプラントでは、タンクが倒れた場合も想定し、被害を拡げないための備えが必要だ。





(2011年8月27日 修正6 ;追記)
 
2011年8月25日付の読売新聞千葉版紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
 
24日、県議会の13人が現場を視察。製油所で開かれた会議では、遮断弁が法令に違反して開いた状態で固定していた点に質問が相次いだ。
委員が「本震の後、余震でタンクが落下し火災が起きるまでの間、弁を閉じるよう指導したのか」などと糺したのに対し、同社は「余震が起きるまで弁を閉じようとはしなかった」と作業上のミスを認めた。
 

 

(2011年9月14日 修正7 ;追記)

2011年9月13日22時24分に、msn産経ニュース千葉から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

この事故で、千葉県は13日、高圧ガス保安法の法令違反があったなどとして、同社に対して危害予防規定を順守するよう命じる行政処分を行った。
また、同社に保安教育計画の実行や従業員の教育内容の改善勧告など含めた行政指導を行った。


出典URL■■■



(2011年12月28日 修正8 ;追記)

2011年12月28日付の毎日新聞千葉版紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。

県は27日、安全が確認されたとして、一部の製油施設について操業再開を認めた。 来年1月にも、同施設を使った重油の製造が始まる見通し。
コスモ石油は、冬場の電力不足を見込み、再開を急いだと説明しているという。

ただ、製油所全体の完全復旧には、少なくともあと1年以上かかるという。

出荷設備に対する使用停止命令も、同日、解除された。




(2012年3月14日 修正9 ;追記)
 
2012年3月9日付で毎日新聞千葉版から、事故時の避難や消火の状況、爆発の激しさ等に関する以下のような趣旨の記事がネット配信されていた。

3月11日夕、市原市が定めた避難所でもある市立若葉小学校には、避難勧告を受けた住民が、不安な表情で集まっていた。
約2.5km北北東に位置するコスモ石油千葉製油所では、午後3時15分ごろの余震でタンクが倒壊し、LPGの爆発が続き、同5時ごろ校内は爆風で窓ガラスが割れ、空は炎でオレンジ色に染まり、熱風が伝わってきた。


「何とかバスを出してほしい」。小湊鉄道の営業企画課長が受けた市の担当者の声はあせりのあまり、うわずった。「どうしたら良いか」と頭を抱えていた課長に、避難所に近いJR五井駅近くにバスが待機しているという情報が入った。東京湾アクアラインの通行止めで運行が取りやめになっていた車両だった。・・・

バスによる移動が続く間も、爆発現場では、消火活動が続いていた。真っ赤に焼けた金属製のタンクの手すりが飛び散る。消防車両の赤色灯は破損し、屋根も大きくへこんだ。

現実のLPGタンクの爆発とコンビナートの大規模炎上は市原市消防局も初の経験だった。炎と黒煙で、状況把握さえおぼつかない。「最初はテレビ局のヘリコプターの映像を参考に態勢を検討するしかなかった」。同局幹部はそう話す。・・・

火災は10日後に鎮火し、タンク17基が損傷した。県によると、最大の飛散物は、隣の製油施設に落ちた約10m四方の金属製タンク殻。最も遠くまで飛んだのは、長さ180cm、幅40cmの金属製の板。約6.2km離れた幼稚園近くの民家の庭に落ちたが、重軽傷者は製油所周辺にいた6人にとどまった。・・・


出典URL
http://mainichi.jp/area/chiba/news/20120309ddlk12040159000c.html
 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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