2016年4月9日18時47分にNHK横浜から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月10日付で毎日新聞東京版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午後0時45分ごろ、小田原市久野にあるレジャー施設「小田原こどもの森公園わんぱくらんど」で、遊具の列車の一部が走行中に脱線した。
列車には、当時、親子連れなどおよそ30人が乗っていたが、いずれもけがはなかった。
警察などによると、脱線したのは電動式の3両編成の列車で、全長約500mを時速4kmで行き来する。
レールが分岐するポイント付近で、先頭の車両が2mほど脱線したという。
9日朝、開園前に行われた施設の安全点検では異常はなかったということで、警察が事故の状況を調べている。
このレジャー施設は、小田原市が所有し民間企業などでつくる指定管理者が管理していて、先月30日、空気を入れて設置する大型の滑り台が強風にあおられて倒れ、13人がけがをする事故があったばかり。
「小田原こどもの森公園わんぱくらんど」の武居所長は、「再び事故が起きてしまったことをたいへん申し訳なく思っています。施設の安全点検を再度行って、二度とこうした事故が起きないようにしたい」と話している。
出典
『レジャー施設で遊具列車が脱線』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1056946851.html?t=1460320854763
『遊具列車脱線 滑り台転倒の公園 神奈川・小田原』
http://mainichi.jp/articles/20160410/ddm/041/040/094000c
4月11日17時55分にNHK首都圏NEWS WEBからは、施設側は臨時休園して遊具の安全点検を行うという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月、強風によって滑り台が倒れ、13人がけがをした神奈川県小田原市のレジャー施設で、さらに9日、遊具の列車が脱線する事故が起きたことを受け、施設側は12日から4日間臨時で休園し、遊具の安全点検を行うことを決めた。
施設を所有する小田原市は、10日あまりの間に遊具の事故が2件相次いだことから、運営を委託している指定管理者の「小田原市事業協会」に対し、10日付で業務改善勧告を行った。
これを受けて指定管理者は、12日から4日間、施設を臨時に休園して、園内にあるすべての遊具の安全点検を行うことを決めた。
「小田原こどもの森公園わんぱくらんど」の武居所長は、「点検や職員の再教育を行い、安全に利用できる施設を目指します」とコメントしている。
出典
『レジャー施設 臨時閉園し点検』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160411/4431171.html
(ブログ者コメント)
○10日前の滑り台事故は、下記参照。
2016年4月5日掲載
『2016年3月30日 神奈川県小田原市のレジャー施設でエアー式の滑り台が突風で倒れ11人軽傷、風が強くなったため中止準備中だった、風速10mの中止基準はあったが現場に風速計なし』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5792/
○これまでにも何回かコメントしてきたことだが、おたがいの原因に何の脈絡も感じられない事故が、続く時には続いて起きることがある・・・そんな事例の一つとして紹介する。
(2016年6月29日 修正1 ;追記)
2016年6月28日19時25分にNHK横浜から、列車脱線はポイントが経年劣化でゆがんでいたことが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月29日2時0分に神奈川新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
遊具の列車の一部が走行中に脱線した事故の原因について、小田原市は28日、列車のレールが分岐するポイントの先端部分が経年劣化によってゆがんでいたため、車輪が乗り上げて脱線したとみられるという調査結果を公表した。
レールの安全点検は、これまで遊具のメンテナンス業者が行ってきたということで、小田原市は、今後、レールの点検はJRなどの設備の点検を行う業者に依頼するなど、安全管理を強化することにしている。
小田原市みどり公園課では、「事故の再発防止に向けて万全の体制をとることで、失った信頼の回復に努めたい」としている。
出典
『遊具列車の事故 劣化が原因か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1053561951.html?t=1467150590620
『ポイントゆがみ原因 SL遊具脱線で市が説明』
http://www.kanaloco.jp/article/182359
一方、6月29日付で毎日新聞神奈川版からは、視点を変えた下記趣旨の記事がネット配信されていた。
小田原市は28日、同市久野の「小田原こどもの森公園わんぱくらんど」で電動式のこども列車が脱線した事故の原因を発表した。
2000年4月に開園した後、保線作業はしておらず、経年劣化してゆがんだポイントに車輪が乗り上げたためと考えられるという。
このため、市は、線路(延長約530m)のレール修繕を行う。
これに合わせて、列車と公園内に電力を安定供給する装置や滑り台やトランポリンなど、大型複合遊具4基も修繕する。
列車は事故のあった4月9日から運休しているが、夏休み中の7月下旬を目指して、運転再開したいという。
出典
『こども列車脱線 ポイント劣化で 小田原市が事故原因を発表』
http://mainichi.jp/articles/20160629/ddl/k14/040/322000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。