2016年4月7日19時5分にNHK秋田から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月8日16時18分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後6時半ごろ、秋田市向浜の工業団地にある合板メーカー「Aプライウッド」の「向浜第2工場」で火災が発生した。
当時、工場には18人の従業員がいたが、全員、工場の外に逃げ、けがはなかった。
この火事で、鉄骨一部2階建て延べ1万8000m2あまりの第2工場がほぼ全焼したほか、隣にある第1工場も一部が焼けた。
消防車など、およそ30台が消火活動にあたり、7日午後3時半に火はほぼ消し止められたが、鎮火には至らず、丸1日がたった午後6時現在も、大量の木材などがくすぶり続けている。
工場には、原木を薄く切った単板に蒸気を加えながら熱で乾燥させる仕組みの乾燥機があり、消防によると、この周辺の焼け方が激しく、設備から火が出るのを従業員が目撃しているという。
出典
『合板工場火災 消火活動続く』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/6014335341.html?t=1460063706119
『乾燥機付近を実況見分 秋田の合板工場火災、37時間後に鎮火』
http://www.sankei.com/affairs/news/160408/afr1604080024-n1.html
4月8日付で毎日新聞秋田版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
消防は、7日午後から、中でくすぶっている合板を重機で順次運び出して消火にあたっている。
他の建物に燃え移るおそれはないといい、消防は、8日午前にも鎮火できるとみている。
消防によると、燃え方が激しいのはドライヤーがあった工場中央部。
Aプライウッドの関係者によると、ドライヤーは高さ約5m、奥行き約50m、幅約4m程度の大きさとみられる。
バイオマス燃料を燃やして、約180℃の熱風を発生させる仕組み。
出火当時、居合わせた40代の男性従業員が、ドライヤーから出た火が天井に燃え移るのを目撃したという。
Aプライウッドでは、2003年8月と05年12月、ドライヤーの火に起因する火事が起きたという。
消防法に基づいて行う立ち入り検査を最後に受けたのは、14年6月だった。
Aプライウッドは国内最大の合板製造グループとされるセイホクグループに属し、秋田市川尻町に本社がある。
合板工場は、火災があった向浜第1、第2工場と男鹿市の3カ所。
県の誘致で1963年に前身の太田産業が設立され、合併を経て68年から現在の社名になった。
県林業木材産業課は、「全県にある林業事業者がこの会社に秋田杉を卸している。第2工場の機能がストップすることで、事業者への影響も懸念される」という。
出典
『消火活動一昼夜 火元は合板乾燥設備か』
http://mainichi.jp/articles/20160408/ddl/k05/040/140000c
(2016年4月17日 修正1 ;追記)
2016年4月9日付の秋田さきがけ紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
乾燥機の製造会社などによると、乾燥機は長さ約50m、幅約6m、高さ約5m。
密閉された箱状の機械の中を薄く切られた木材が移動し、最大180℃の熱風で乾かす。
木材から落ちた木くずが内部で発火したり、木材を移動させる際に板が焦げたりすることもある。
Aプライウッドは、「乾燥機の清掃は定期的に行っていた」と話している。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。