







16日夜7時半ごろ、神栖市砂山にある化学工場、「H通商・鹿島工場」で、巡回中の警備員から、異常を知らせる警報が鳴ったあと、敷地内の倉庫が爆発・炎上したという119番通報があった。
火はおよそ2時間後に消し止められたが、木造の倉庫と隣接するプレハブの建物、合わせて3棟が全焼した。けが人はいなかった。
警察によると、火災の直前に敷地内の温度異常を感知する赤外線センサーが作動。警報を聞いた警備員が駆けつけたところ、爆発音とともに原料倉庫付近から火柱が上がったという。
爆発があった倉庫には、シクロペンタジエンと呼ばれる、温度が上がると引火しやすい化学物質が冷凍庫に保管されていて、通常は氷点下の状態で管理されていたというが、警察の調べで、その冷凍庫がもとの形をとどめないほどに壊れていて、燃え方も周りと比べて激しいことがわかった。
また、当時、現場近くにいた警備員は、「大きな爆発が起きる前に、すでに倉庫のドア部分が壊れていた」と話しているという
警察は、この化学物質が何らかの原因で爆発し、その後、大きな爆発につながった可能性があるとみて、当時の倉庫内の温度管理などについて、詳しく調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20130617/47cfb99855a9ebdc3548a326a3b5e552.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/mito/1075343812.html?t=1371503265852
(ブログ者コメント)
シクロペンタジエンの爆発危険性について調べたところ、ウイキペディアに「室温で放置すると徐々に二量化し、ジシクロペンタジエンに変わる」という記述があった以外、冷凍庫で保管しなければならないほど危険な物質だという情報は見当たらなかった。
それどころか、「自然発火温度は640℃」という記述すらあった。
冷凍庫に保管されていたのは別の物質だったのだろうか?
http://www.k-erc.pref.kanagawa.jp/kisnet/hyouji.asp
http://www.jaish.gr.jp/anzen/gmsds/0769.html
16日午前1時10分ごろ、金沢市長田にあるマンションの1階の部屋から火が出て、この部屋に住む33歳の男性が顔や腕などにやけどをして、部屋のトイレの一部が焼けた。
警察によると、火元の部屋の男性はひとり暮らしで、「トイレに入ってライターでたばこに火をつけようとしたらドーンという音とともに爆発した」と話しているという。
このため警察と消防は、17日午前9時半ごろからガス会社の担当者を立ち会わせて現場検証を行っている。
警察によると、この部屋では、以前からガス探知機が作動することがあったということで、ガスが漏れていた可能性もあると見て火事の原因を調べている。
出典URL
(ブログ者コメント)
この報に接し、東日本大震災後に起きた盛岡のデパ地下爆発事故(既報)を思い出した。
あの事故でも、しばしばガス警報器が鳴っていたにもかかわらず、十分な点検を怠ったことが、事故の一因とされている。
15日午後2時10分頃、大阪市浪速区の国道26号沿いにある雑居ビルから外壁の一部が落下し、人が下敷きになっていると110番があった。
駆けつけた救急隊員が、頭から血を流して倒れていた会社員男性(62)を病院に搬送したが、搬送先の病院で死亡した。
警察によるとビルは鉄骨3階建てで、1階が喫茶店、2、3階が倉庫。
3階のコンクリートの一部が縦約2.5m、横約5.5mにわたって崩れ、約8m下の歩道に落ちた。
コンクリート片は大きなもので縦20cm、横25cm、厚さ2cm。
男性はビルの下を通行中だったとみられる。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130615-OYT1T00937.htm
http://www.asahi.com/national/update/0615/OSK201306150056.html
http://mainichi.jp/select/news/20130622k0000m040041000c.html
2013年6月17日付で読売新聞秋田版から、立てかけたプールの再現写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
秋田市飯島鼠田のI幼稚園で15日、子供用プールの下敷きになって年少組の男児(3)が重体になった事故で、2階バルコニーの柵にプールを立て掛けたのは、事故の直前だったことが16日、園長(60)への取材でわかった。
プールは強化プラスチック製で縦2.6m、横1.7m、重さ約50kg。
高さ約1.3mの柵に裏返すようにして立て掛けてあった。
男児は裏底面にある4本の線状の突起(高さ2~3cm)に足をかけてよじ登っていて、倒れたプールの下敷きになり、外傷性くも膜下出血を起こした。
床はゴムチップが敷き詰められて弾力があるため、警察はプールが頭を直撃したとみている。
園長らによると、15日は参観日で、年少組の園児25人と保護者、教員ら計約75人は事故前、2階一室にいた。
粘土遊びをしていたが、蒸し暑かったため外気を吸おうと、急きょ全員でバルコニーに出ることになった。
プールは2階シャワー室で保管しているが、2、3日前に水遊びで使い、バルコニーに置いていた。
急きょ園児らがバルコニーに出ることになったため、職員が邪魔にならないように立て掛けたという。
屋内とバルコニーとの出入り口1か所は、普段施錠していた。
事故は園児や保護者が移動中、約50人がバルコニーに出た頃に起きた。
教員らは園児を自分の親の所までかけっこをさせようと、集合するよう呼びかけていた。
事故に気づいた保護者らがすぐにプールを起こすと、男児は横向きに倒れていた。母親が抱きしめて大声で名前を呼ぶと、最初は反応したが、徐々に意識がなくなった。
男児は16日も秋田市の総合病院の集中治療室で治療を受けたが、意識は回復していない。
同幼稚園を運営する学校法人「K学園」の理事長も務める園長は、「一瞬の隙、油断が職員に起きてしまい、ご家族に申し訳ない。何とか元気になってもらいたい」と話した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20130616-OYT8T00725.htm
(ブログ者コメント)
写真を見ると、いかにも園児が登ってみたくなりそうな線状の突起がついている。
ブログ者は、この写真を見て、登った園児が下敷きになる危険性は感じ取ることができなかったものの、柵を越えて1階に転落する危険性は感じ取った。
(2013年8月6日 修正1 ;追記)
2013年8月3日付で朝日新聞秋田全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
秋田臨港署は2日、この男児が同日午後、市内の病院で死亡したと発表した。死因は脳挫傷だった。
(2014年10月25日 修正2 ;追記)
2014年10月24日21時35分にNHK秋田から、プールを立てかけたまま子どもを遊ばせたことに過失があったとして女性職員が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、園内でプールがどう管理されていたのかなどを捜査していた。
その結果、幼稚園の30代の女性職員が、プールを乾かすために立てかけたことを忘れたまま子どもを遊ばせたことに過失があったとして、24日、職員を業務上過失致死の疑いで書類送検した。
警察の調べに対し職員は、「こうしたことが起きたのは私の責任です」と話し、容疑を認めているという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/akita/6015668211.html?t=1414184957600
15日午前5時25分ごろ、東京メトロ丸ノ内線赤坂見附駅に到着した荻窪発池袋行き電車の運転士が、前方のホーム下から白煙が上がっているのを発見した。
消防が消火活動し、約1時間後に煙は収まった。けが人はなかった。
東京メトロによると、地下2階のホームにいた約50人の客は駅員の誘導で改札の外へ避難。到着した電車は、客を乗り降りさせた後、同駅にとどまらない方が安全との判断から、次の国会議事堂前駅まで運転した。
線路付近に束ねてある電気ケーブルとプラスチック製のカバーが焼け焦げていた。警察が原因を調べている。
同じホームを使っている銀座線と丸ノ内線は一時、全線で運転を見合わせた。5万8600人に影響が出た。
出典URL
(ブログ者コメント)
今回トラブルの原因がそうというわけではないが、束ねたり団子状になっている電気配線やケーブルからの出火トラブルは過去にしばしば起きており、本ブログでも何件か紹介している。
14日午後1時前、札幌市手稲区の国道337号線を走っていたタンクローリーの運転手が、後ろのタイヤ付近から煙が出ているのに気づいた。
運転手は車を降りて消火を試みたが、火の勢いはおさまらず、近くを通りがかった人から通報を受けて駆けつけた消防によって、火はおよそ20分後に消し止められた。
警察によると、タンクローリーにはサラダ油400ℓ余りが積まれていたが、タンクに火は燃え移らず、けがをした人もいなかった。
しかし、消火作業などで、現場近くはおよそ1時間にわたり、札幌から小樽に向かう車線が通行止めになった。
タンクローリーを運転していた58歳の男性は「走っていたら『バン』という音がして、車を降りると後ろのタイヤから火と煙が出ていた。積んでいたものが油だったので怖かったし、驚いた」と話していた。
タンクローリーのタイヤは、先月、法律で定められた検査を受けた際には異常は確認されなかったということで、警察が、火が出た詳しい原因を調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20130614/c043485432c4084d587d3d6f5e34ee1d.html
東京電力千葉支店は14日、千葉県袖ケ浦市の袖ケ浦火力発電所2号機(100万KW)で火災が発生し、運転を停止したと発表した。けが人はなかった。
警察は、劣化したケーブル設備から何らかの理由で出火した可能性があると見て、原因を調べている。
運転再開の見通しは立っていないという。
同社管内の同日の電力の供給力は4009万KW。使用率は91%となる見通しだが、同社は「安定供給に支障はない」としている。
同社によると、13日午後11時5分ごろ、2号機のタービン建屋2階で、ケーブルを収納したダクトから煙が出ているのを当直の従業員が見つけた。
別の従業員が119番通報し、火は約5時間後に消し止められたという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130614/dst13061416230001-n1.htm
http://www.tepco.co.jp/cc/press/2013/1228296_5117.html
2013年6月15日付で読売新聞群馬版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
嬬恋村の遊園地「軽井沢おもちゃ王国」で昨年6月、走行中の遊具「ドラゴンコースター」から小学1年の男児が転落し、重傷を負った事故で、県警捜査1課などは14日、コースターを設計し、同園から管理を請け負っていた大阪府の遊具などの設計・施工会社社員の男性(69)を業務上過失傷害容疑で書類送検した。
発表によると、男性は、同遊園地施設の運行管理の総責任者だったが、コースターの整備手順を誤ったとの部下の報告を放置するなどして座席のシートベルトが外れる事故を招き、男児にけがを負わせた疑い。
男性は2011年5月29日、部下と共にシートベルトの交換作業を実施。終了時に部下からベルトの向きを誤って左右逆に取り付けたとの報告を受けたが、付け直すなどの措置を取らなかった。左右逆に取り付けたのは男児の席だけだった。
調べに対し男性は、「交換は面倒だし、反対に付いていてもベルトが外れることはないだろう(と思った)」などと話しているという。
ベルトの左右の向きを定めた決まりはないが、県警が検証した結果、事故が起きたベルトの向きでは遠心力に弱く、ベルトを止めるプラスチック製バックルがゆるむと、外れやすくなったという。
ただ、事故当時は運行前に係員がバックルが留まっているのを確認しており、バックルがゆるんだ原因は不明という。
コースターは全長約63mで、最大速度は時速約29km。男児は高さ約1.5mの地点で落下した。
同遊園地の遠藤支配人は改めて謝罪した上で、「再発防止と安全対策をしっかりと行っていきたい」と話した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20130614-OYT8T01505.htm
また、6月15日付の上毛新聞紙面には、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事が掲載されていた。
留め具の向きに関する規定はないが、警察は、時計回りに走行するコースターで留め具を左右逆に取り付けると、遠心力で体が傾いた際に手がひっかかり、緩む可能性が高くなると判断した。
(2013年11月9日 修正1 ;追記)
2013年11月8日19時30分にNHK前橋から、不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
業務上過失傷害の疑いで書類送検されていた70歳の男性の管理責任者について、前橋地方検察庁は、8日までに不起訴にした。
検察は,不起訴の理由を明らかにしていない。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1065899911.html?t=1383945033248
(2014年10月31日 修正2 ;追記)
2014年10月28日10時36分にNHK NEWS WEBから、福井の同種事故と合せ、報告書がまとまったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月28日付で日本経済新聞夕刊からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
おととしと去年、群馬県と福井県の遊園地で走行中のジェットコースターから子どもが転落して大けがをした2つの事故について、原因調査に当たった国の審議会の部会は、国土交通省に座席の安全装置の基準を検討するなど、必要な措置を講じるよう求める報告書をまとめた。
このうち、群馬県の事故では、1人で乗っていた6歳の男児が、カーブで高さ1~2m下のコンクリート地面に落ち、右腕を骨折するなどした。
報告書によると、コースターは1台に2人で乗り、1本のシートベルトを装着する。
ベルトはバックル(留め具)で固定し、つまみを引き上げれば外れる仕組み。
審議会は、シートベルトの留め具がベルトの余った部分を引き上げることで簡単に外れる構造だったため、ベルトに触れるなどして意図せずに外れた可能性が高いと分析。
男児がベルトの余った部分を引っ張ったためにつまみも引き上げられて外れてしまったとした。
そのうえで報告書では、国土交通省に対し、コースターの座席に生じる加速度を調査し、それに応じた安全装置の基準を検討するなど、必要な措置を講じるよう求めている。
国土交通省によると、群馬県のコースターと同じタイプのシートベルトを使用していた遊園地には都道府県を通じて改善を求め、これまでにすべて対策が取られたという。
国土交通省は、「すでに調査や検討は始めており、今後、指摘を踏まえて必要な措置を講じたい」としている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141028/k10015748571000.html
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO78980530Y4A021C1CC0000/
全国の印刷所の労働者に胆管がんが多発している問題で、厚労省の専門家検討会は13日、宮城県の印刷会社で働いていた2人と愛知県の1人の計3人を労災と結論を出し、同省は各労働局に伝えた。
この問題では大阪の同一作業所の17人が労災認定されているが、大阪以外の事業所では初の認定。また、愛知県の1人は初めてジクロロメタンが原因による認定となった。
同省によると、宮城県では、40代と30代の男性労働者が1995年から約16年間150ppmを超える「1、2ジクロロプロパン」にさらされていた。
また、愛知県では、40代の男性の元労働者が、1984年から12年間、400ppmを超える「ジクロロメタン」にさらされていた。
ジクロロメタンも胆管がん発症の原因物質とされており、初の認定。
胆管がんを巡っては21件の検討が終了し、大阪府の17件を含む20件が業務上、1件が業務外と認定された。5月末現在、72件の労災請求が出されている。
労災保険の給付には死亡後5年の時効があるが、印刷職場の胆管がん発症はほとんど知られていなかったため、死亡後5年を過ぎたケースでも対応する。
◇ジクロロメタン、初めて原因認定−−愛知の男性
労災認定が決まった愛知県の元労働者の40代男性は現在三重県在住。「ホッとしたが、体が元に戻ることはない。憤りは消えない」と話す。
名古屋市内の印刷会社で、ジクロロメタンを含む洗浄剤で印刷機械を洗う業務をしていた。
2007年に胆管がんと診断され、リンパ節にも移転し摘出手術を受けた。
印刷機の洗浄剤が発症の原因とされるが、上司は「メーカーや代理店から安全上の注意点の説明はなく、危険性を知らずに使った物で従業員を傷つけてしまった」と悔やむ。
40代社員は今春に復職。30代社員は復職を目指して療養中という。
出典URL
日本原燃は10日、六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場で2月19日にあったぼやの調査結果と、再発防止策をまとめた。
ぼやでは照明用受電設備周辺の雪を溶かすロードヒーターの制御盤に焦げ跡が見つかり、制御盤のリレー(スイッチ)に繰り返し熱が加わってハンダ付けした部分が劣化してショートしたことが原因とした。
出典URL
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20130614ddlk02040021000c.html
http://www.jnfl.co.jp/press/pressj2012/20130610besshi.pdf
2013年6月13日21時44分にNHK神戸から、同日23時37分にmsn産経ニュースwestから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午後5時ごろ、尼崎市額田町で工事現場の警備にあたっていた60歳の警備員の男性が、休憩していた車の中でうつぶせになってぐったりしているのを同僚の男性が見つけ、消防に通報した。
すでに男性は意識がない状態で、消防は、熱中症の疑いで病院に搬送したが、男性はおよそ1時間後、死亡した。
警察によると、男性は午前9時ごろから同僚2人とガス管の工事現場で交通整理していた。
午後4時ごろに気分が悪いと言ってエアコンをつけた車の中で休んでいたという。
警察は、消防が病院に搬送する際の状況などから、熱中症の疑いがあるとみて調べている。
13日の兵庫県内は、神戸市で日中の最高気温が36.3℃の猛暑日となって、6月としては観測史上、最も高くなるなど、記録的な暑さとなっていた。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kobe/2025285491.html?t=1371155762531
(ブログ者コメント)
既報のとおり、この日は西日本を中心に記録的な暑さで、各地で熱中症で倒れた人が病院に搬送されていた。
熱中症の症状が出た場合、涼しい場所で休憩することが一つの大きなポイントだが、今回の事例では、結果論として、休憩ではなく病院に連れて行ったほうがよかった。
それでは、熱中症の症状がどの程度であれば、病院に連れていったほうがよいのか?
本件、環境省HPの「熱中症環境保健マニュアルⅡ.3」に、熱中症になった場合の対処方法がアローチャートで示されており、その中に「自力で水分を摂取できなければ医療機関に搬送」という一つの基準が提示されている。
http://www.env.go.jp/chemi/heat_stroke/manual.html
また、消防庁作成のリーフレットにも、加えて「脱力感や倦怠感が強く動けない、意識がない、全身けいれんといった症状を発見した場合はためらわず救急車を呼んでください」と記載されている。
http://www.fdma.go.jp/html/data/tuchi2306/pdf/230614-1.pdf
(2013年10月9日 修正1 :追記)
2013年10月1日20時22分にNHK神戸から、10月2日8時43分にmsn産経ニュースwestから、10月2日付で毎日新聞兵庫版から、会長などが対策を講じていなかった疑いで書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
尼崎労基署は、水を提供するなどの熱中症対策を怠ったとして、男性が勤務していた警備会社と会社の会長を労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、西宮市の警備会社「L警備保障」と会社を実質的に経営している55歳の会長。
同署によると、熱中症による死亡で会社と経営者を書類送検するのは珍しいという。
尼崎市では当時の最高気温は34℃を超えていたということで、尼崎労基署は、会社の熱中症対策に問題がなかったか調べていた。
その結果、当日、多量の発汗を伴う暑さだったにも関わらず、死亡した男性を含む現場の3人の警備員に交通整理させるのに、水や塩分を提供するなどの熱中症対策を講じていなかった疑いが強まったという。
このため、監督署は1日、警備会社と会長を労安法違反の疑いで書類送検した。
同署によると、会長は容疑を認めていて、「対策は7月からやればいいと思っていた」と話しているという。
同署によると、県内では熱中症による労災請求が1〜8月に112件あった。死亡によって書類送検したのはこの件だけだという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kobe/2024951571.html?t=1380660619756
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/131002/waf13100208450004-n1.htm
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20131002ddlk28040371000c.html
(ブログ者コメント)
この事例がそうだったかどうかは不明だが、「熱中症に気をつけろ」と口で注意するだけではダメ、ちゃんと具体的な対策をとる必要がある・・・といったことも、この事例から感じとった。
13日午後3時半ごろ、志摩市志摩町越賀の林道で、トラックの荷台に積まれたプロパンガスボンベが爆発した。
ガスボンベを運搬していた会社員の男性(43)が全身やけどの重傷を負い、三重大学病院を経て名古屋市の社会保険中京病院に搬送された。
警察によると、男性は、同日朝からトラックでガスボンベの配送作業を一人でしており、積んでいた50kgボンベ15本、20kgボンベ6本のうちの20kgボンベ1本が爆発した。
出典URL
(ブログ者コメント)
荷台からボンベが転げ落ちでガスが噴出した、という事例は過去に何件もあったが、荷台に積んでいたボンベが(熱あるいは大きな力を加えられずに?)爆発したという事例は、技術未確立の昔はいざ知らず、ブログ者は聞いたことがない。
そこで調べたところ、ウィキニュース(ネタ元;毎日新聞)に下記趣旨の記事が掲載されていた。
2011年9月19日午前10時45分頃、鹿児島県喜界町のガス会社「K瓦斯」所有の駐車場で、トラック3台に積んだガスボンベ計57本の一部が爆発、引火し、この3台を含む7台の車が全焼した。
同社は18、19日は休みで駐車場に人はおらず、けが人はなかった。
12日午前11時40分ごろ、佐渡市の市総合体育館の建設現場でコンクリート壁が倒れ、男性がのり面との間に挟まれたと119番通報があった。
男性(38)は建設会社の社員で、約1時間半後に出血性ショックで死亡した。
警察によると、別の会社員男性が重機でコンクリート壁(重さ約1.8トン)を体育館の基礎部分に運んでいたところ、壁が倒れ、男性が基礎部分ののり面との間に挟まれたという。
(2013年11月28日 修正1 ;追記)
2013年11月13日付で朝日新聞新潟全県版(聞蔵)から、重機を操縦していた同僚が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐渡市窪田で6月、建設作業中にコンクリート壁と基礎部分の間に挟まれ、建設会社員が死亡した事故で、佐渡西署は12日、壁を運ぶ重機を操縦していた同僚の30代の男性を、業務上過失致死の疑いで書類送検した。
容疑を認めているという。
同署によると、男性は注意を怠って、他の作業員の状況や位置を確認せずに重機を作動させ、壁を同僚に衝突させて死亡させた疑いがある。
大阪府は13日、八尾市内の小学校で調理実習で食べたジャガイモが原因で6~11歳の児童4人が食中毒になったと発表した。
府によると、11日午前、教員8人、児童15人でジャガイモのバター焼きを作って食べた後、男女4人が腹痛や下痢、吐き気などの症状を訴えた。
すでに全員が回復しているが、八尾保健所は13日、ジャガイモに含まれるソラニン類による食中毒と断定した。
調理時に芽を取り除いていたが、男性教員が家庭菜園で作ったジャガイモで、ソラニン類が多く含まれていたことが原因といい、保健所は「未成熟な小さなジャガイモは食べないように」と教員に指導した。
出典URL
(ブログ者コメント)
調理実習時の未成熟ジャガイモによるソラニン中毒は、昨年9月に岩手県の小学校でも発生している。(本ブログ掲載済)
岩手の事例が大阪に伝わらなかったことは残念だ。
12日午前10時半頃、阿南市橘町の鉄工所「S鉄工株式会社」の岸壁で、鉄板を貨物船に積み込むためにクレーンでつり上げて移す作業中に鉄板10枚ほどが突然、4mの高さから落下した。
この事故で、船の上にいたこの会社の従業員の男性(27)が鉄板の下敷きになった。
男性は病院に運ばれたが、縦2m、40cm、重さ約50kgある鉄板で頭などを強く打っていて、約2時間後に死亡した。
警察によると、つり上げた鉄板が風にあおられて荷崩れして落下したと見られるという。
男性は、事故当時、仲間の作業員の男性1人と船の上でクレーンを誘導する作業をしていて、もう1人の男性作業員にケガはなかった。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/tokushima/8025245131.html?t=1371073419409
(2014年3月20日 修正1 ;追記)
2014年3月19日21時14分にNHK徳島から、吊り荷の下まで立ち入らせるなどしていた作業指揮者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
阿南労基署は、19日、危険防止の措置をとっていなかったとして、会社と作業を指揮していた50歳の男性従業員を労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、阿南市の鉄工会社「S鉄工」と、当時、作業を指揮していた50歳の男性従業員。
去年6月、この会社の工場で、鉄板などをクレーンでつり上げて工場脇の岸壁から貨物船に積み込んでいたところ、荷崩れが起き、船の上で作業をしていた当時27歳の男性従業員が死亡した。
同署の調べによると、作業を指揮していた従業員は、安全に作業できる場所を確保せずにほかの従業員に作業をさせていたうえ、クレーンでつり上げた荷物の下まで立ち入らせるなど、法令で定められた危険防止の措置をとっていなかったという。
調べに対し、従業員は容疑を認め、「今後、安全管理を徹底する」と話しているという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/tokushima/8023092541.html?t=1395265485900
12日午前9時ごろ、川本町川下の「T建設」の敷地内で、社員の男性(60)が倒れた油圧ショベルの下敷きになり、病院に運ばれたが全身を強く打っていて、およそ1時間半後に死亡が確認された。
警察によると、男性は午前8時ごろから同僚3人と排水などに使う塩化ビニール製の管(直径30cm、長さ4m)を3本束ね、油圧ショベルのアームで吊り下げて移動させる作業をしていた。
同僚が操作していた油圧ショベルが横倒しになり、近くにいた男性が下敷きになったという。
出典URL


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。