本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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(2010年10月18日 旧ブログ掲載記事)
2010年10月13日ならびに14日付でデイリー東北新聞社より、10月14日付で河北新報社と東奥日報社より、以下の趣旨の記事がネット配信されていた。
(事故の概要)
2007年11月5日午後7時55分ごろ、第一溶錬工場内の、ステンレス原料を製造する第7号炉(直径約20m、高さ約5.5m)の点検口から、高温のガスとともに原料のニッケル鉱石が数秒間、大量に噴き出し、原料の投入作業中だった3人が死亡した。火傷死とみられる。
(事故原因)
科学警察研究所の調査に基づき、警察は、電気炉上部に設置された冷却用ホースが外れて多量の水が漏れ、高温の炉内に入って水蒸気爆発を起こしたものと判断したことが、13日、捜査関係者への取材で分かった。
なお、会社側は、当初、水蒸気爆発については否定的な見解を示し、過熱状態の液体が激しく沸騰する「突沸現象」の可能性を示唆していた。
(顛末)
警察は、事故は、現場責任者が水蒸気爆発の危険性があったのに十分な対策を講じなかったことを重視し、当時の製造部門責任者ら数人を、業務上過失致死、労安法違反の疑いで、また会社を労安法違反の疑いで書類送検する方針を固めたことが、12日、捜査関係者への取材で分かった。
http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2010/10/13/new10101309top.htm
http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2010/10/14/new1010140901.htm
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/10/20101014t23025.htm
http://www.rab.co.jp/nnn/news8762199.html
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2010/20101014090944.asp
http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2010/10/14/new1010140901.htm
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/10/20101014t23025.htm
http://www.rab.co.jp/nnn/news8762199.html
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2010/20101014090944.asp
(修正1;2010年10月19日 情報追記)
2010年10月19日付の毎日新聞ネット版、10月18日15時10分にネット配信された東奥日報に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
□業務上過失致死容疑は、炉の冷却管に不具合があり、冷却水が炉内に流れ込む危険を知りながら修理せず放置していたことが理由。
□労安法違反容疑は、多量の高熱物を取扱う作業を行う場所であるにもかかわらず、火傷その他の危険を防止するため、労働者に耐熱服などの保護具を使用させるなどの適当な措置を講じなかったことが理由。
http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2010/10/19/20101019ddm041040111000c.html
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2010/20101018151004.asp
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2010/20101018151004.asp
(修正2 ; 2010年10月28日 情報追記)
2010年10月28日付で、下記趣旨の記事が朝日新聞青森版として、ネット配信されていた。
青森地検は、27日、当時の製造部長代理ら3人を略式起訴したと発表した。
発表によると、3人は、電気炉で給排水ホースの1本を修繕する際、作業員が不十分なつなぎ方をしたのに十分に点検せず、ホース全体を交換させるという指導監督を怠ったとされている。地検は、3人が不十分な修繕が日常的に行われていたのを認識していたことなどから、刑事責任があると判断したという。
事故は、このホースの修繕部分が水圧によって外れ、漏れた冷却水が高熱の電気炉に流れ込んで、水蒸気爆発を起こしたとされている。
(ブログ者コメント)
□冷却用ホースの設置状況について別途調査結果、以下のホースメーカー資料に、設置状況を示すと思われる写真が掲載されていた。これを見ると、やはり炉の上方に多数のホースが通っているように見える。このことに対し、最初は、万一のホース水漏れを考えると危険であろうと違和感を感じたが、よくよく考えてみると、化学業界でも加熱炉のチューブ内に可燃性のガスや液体を通している。要は、しっかり管理しておけば大丈夫ということなのだろう。
□太平洋金属は当初、突沸説を主張したらしいが、水蒸気爆発説で納得したのだろうか?場合によっては、いわば素人の科学警察研究所よりも、設備・工程を熟知している会社の言い分のほうが正しい場合もあるのだが・・・。
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(2010年10月6日 旧ブログ掲載記事)
2010年9月18日付の下野新聞に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
9月17日午前11時15分ごろ、下野市の自治医大研究室で窒素ボンベが破裂。室内の流し台と天井約3m2が破損したほか、入口ドアのガラスが割れた。事故当時、研究員ら11人は別室でミーティング中だったためケガ人はなく、実験材料や薬品などの被害もなかった。
同大によると、事故現場の研究室は広さ約48m2で、ネズミにだけ感染するマラリアのワクチン研究を行っている。破裂したボンベは直径約15cm、高さ約40cm、容量10ℓ。このボンベを圧力源とした実験機材を95年に撤去したが、ボンベはそのまま流し台の下に放置されていた。
同大は、ボンベが老朽化し腐食していたことが原因ではないかと話している。
(ブログ者コメント)
・事故が発生した場合、人がケガする、あるいは死亡するかどうかは、全くの偶然に左右されることが多い。このケースも、まさにそれ。破裂するタイミングがちょっとだけずれていたら、研究員がボンベのそばにいて被災していたかもしれない。
・不要になった機器は、一式、撤去することが原則。いつか利用できるかも・・・などと考えて一部を残しておくと、そのうち、誰がどう管理しているのか、分からなくなってしまう。
・研究室の定期的な整理整頓を行っていれば、この事故は防げたかもしれない。
(2010年10月5日 旧ブログ掲載記事)
2010年9月20日19:55付で、読売新聞から以下の趣旨の記事がネット配信されていた。
9月20日午前0時15分ごろ、京セラ滋賀野洲工場の太陽電池基板製造工場(鉄筋6階建て)の1階鋳造炉で爆発があった。
アルミ製ドアが外れ、1階天井に穴が開き、炉などを焼いて、約1時間30分後に鎮火した。ケガ人なし。
警察、同社などによると、炉は幅約0.9m、高さ約2m。炉などのシステム異常を示す警報音が鳴って小爆発が起き、作業員が炉を非常停止させたが、その直後に爆発が数回あったという。
炉は、太陽電池パネル基板製造用で、シリコンを溶かし、型に流し入れる工程に使われている。同工場は3月に完成し、事故のあった炉は8月から稼働していた。
(事故原因;追記)
2010年9月29日付でネット配信された読売新聞滋賀版に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
京セラ野洲工場で20日に起きた鋳造炉爆発事故は、作業員の作業ミスが原因だったことがわかった。同社や消防局によると、シリコンを溶かして型に流し入れる工程で、炉に鋳型を入れ忘れたために、1400℃に熱せられたシリコンが炉の冷却水に直接流れ込んで、水蒸気爆発を起こしたという。
同社は、再発防止に向け、作業工程にミスが生じた時点で自動的に運転停止するようにシステムを改善した。
(2010年9月28日 旧ブログ掲載記事)
2010年4月17日付の読売新聞(ネット; YOMIURI ONLINE)に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
日油愛知事業所で昨年11月、作業員1人が死亡した爆発事故で、同事業所は16日、作業手順を守らなかったことによる人災と結論づけた最終報告書を町長に提出した。
報告書によれば、火薬製造の作業手順では、混合槽に水を投入してから火薬成分を入れなければならないのに、先に火薬成分を投入したため、水分不足となった火薬成分が塊になってしまい、撹拌される際に摩擦によって発火、爆発した可能性が高いという。
撹拌は初めに手で行い、その後モーターで撹拌するが、どちらの段階で発火、爆発したかは分からなかった。
事故時の状況は、11月4日の日油記者会見内容として、武豊町議のブログに詳しく掲載されている。
着火源は、中部近畿産業保安監督部が作成した資料に、以下のいずれかだと記されている。
①火薬成分が撹拌機の回転軸とステーターの間に入り、摩擦により発火。
②火薬成分がアルミ製撹拌棒によって打撃あるいは摩擦を受けて発火。
他方、同じ資料に、間接原因として以下のようなことが書かれている。
□作業者には、火薬成分は湿っていれば大丈夫との思い込みがあったように思われる。誤った認識による勝手な現場の作業標準が発生しないよう、教育が必要。
□調査結果、水より先に火薬成分を投入する作業は、今回に限ったことではなかった。
(ブログ者コメント)
□作業手順を無視した理由は不明だが、おそらくは手順どおりにやるよりも楽だったのだろう。そうだとすれば、ちょうど11年前、9月30日に起きたJCO事故の教訓が活かされなかったことになる。JCOでは、作業を早く終わらせたいと手順に定められた以外の容器を使用したために、日本初の臨界事故を起してしまった。
□手順を無視した作業は、一度は成功しても次が成功するとは限らない。また一度無視すると、最初はちょっとした無視でも段々とエスカレートしていくものだ。日油もJCOも、普通の危険物より格段に危険度の高い物質を取り扱っていたので、そのツケが顕著な形で表れてしまったということだろう。
□湿った火薬は安全だと思い込んでいたのでは、どうしようもない。火薬類の危険性を、どこまで教育していたのだろうか?使用する側での教育以上に、製造する側では密度の濃い教育をしていると思いたいのだが・・・・。
□作業していた人は、2人とも経験10年程度のベテラン。ベテランほど自分の知識経験に頼り過ぎて作業手順を無視しやすいとは、よく言われることだが、今回もそうだったのだろうか?
(2010年9月25日 旧ブログ掲載記事)
2010年9月24日19時04分に共同通信から、また、同日21時15分に朝日新聞から、ネットで題記の記事が配信されていた。以下は、両方の情報を加味して作成したもの。
9月24日午後2時20分ごろ、三沢市の住友化学三沢工場でタンクが爆発し、溶接作業をしていた下請け会社の作業員が死亡した。
警察によると、被災者は、高さ2.8m、直径約2mの円柱形タンクの上部に手すりを取り付ける作業をしていたところ、突然爆発し、はじき飛ばされて約3m下の地面に転落した。出火はしなかったが、タンク上部は、約3分の2がめくれ上がった。
タンクにはアルコールが入っていたが、定期修理のため8月上旬にすべて抜き取り、内部は洗浄された状態で空だった。
http://www.47news.jp/CN/201009/CN2010092401000889.html
http://www.asahi.com/national/update/0924/TKY201009240310.html
http://www.asahi.com/national/update/0924/TKY201009240310.html
(ブログ者コメント)
以下のようなことが原因だった可能性がある。
□火気工事前にタンク内ガス検知を実施していなかった。実施していたとしても朝一番だけで、午後一番では実施していなかった。
□仕切り板を入れていなかった配管経由で、誤操作などによって可燃性ガスがタンク内に侵入した。
□タンク底などに残っていたスラッジから可燃性ガスが放出された。しかし、8月上旬に内容物を抜き取ってから時間が経っているので、この可能性は薄いかも。
(2010年9月22日 旧ブログ掲載記事)
2010年2月9日付の朝日新聞三重全県版(ネット;聞蔵)に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
石原産業四日市工場で、1月29日、プラントの配管の一部が破裂して塩素ガスなどが漏れた事故で、同工場は8日、報告書(第一報)を知事に提出した。
事故の原因は未確定。また、事故直後にケガ人なしと発表していたが、物品納入業者が吐き気などを訴え、病院で受診していたと訂正した。
事故の原因は未確定。また、事故直後にケガ人なしと発表していたが、物品納入業者が吐き気などを訴え、病院で受診していたと訂正した。
一方、下記趣旨の報告書が、2010年6月9日付で、該社からプレスリリースされていた。
(事故原因)
食塩を電気分解する電解槽において、塩素ガスを発生させる陽極と水素ガスを発生させる陰極とを仕切っているイオン交換膜が破れたため、水素ガスが塩素ガス側に漏れ込んだ。
次工程の塩素乾燥塔において、乾燥用に使用している濃硫酸の液滴に溜まっていた静電気が放電して着火源となり、爆発を起こした。
結果、乾燥塔の損傷、樹脂製配管等の破裂が起こり、塩素を含むガスが流出した。
次工程の塩素乾燥塔において、乾燥用に使用している濃硫酸の液滴に溜まっていた静電気が放電して着火源となり、爆発を起こした。
結果、乾燥塔の損傷、樹脂製配管等の破裂が起こり、塩素を含むガスが流出した。
イオン交換膜の破れは、装置緊急停止などの影響で電解槽上部に短時間ながら塩素ガス溜まりが発生し、当該塩素ガスによって膜が損傷を受けたことによる。
(対策)
イオン交換膜が破れないようにするための対策など、ハード面、ソフト面の対応をとった由。
以下は、該社からのプレスリリース資料。
(2010年9月19日 旧ブログ掲載記事)
2010年4月8日付の朝日新聞徳島全県版(ネット;聞蔵)に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
4月7日午前11時ごろ、阿南市の日亜化学工業で、冷却装置の銅製タンク(直径10cm、長さ20cm)が破裂し、装置の修理をしていた男性が左手に軽傷を負った。
男性は、午前10時ごろから別の作業員と2人でタンクからフロン系のガスが漏れてないか点検。タンク内に窒素を注入する作業を始めた直後、爆発したような大きな音とともに、タンクの一部がめくれるように裂けたという。
当該装置は、1ケ月以上前から温度調整ができなくなっており、同社がメーカーに調査を依頼していた。
(2010年9月18日 旧ブログ掲載記事)
速報した表記の事故に関し、2010年8月30日付の中日新聞の記事には、以下の内容が記載されていた。
□運転手は、本来使うべきものとは別の排気口で気化したガソリンを空気中に放出していた。事情聴取に、早くガスを逃がしたかった、と話している。警察では、給油法に問題がなかったか調べている。
(速報段階での記事)
以下の趣旨の情報が、ネットに掲載されていた。
8月29日午前6時ごろ、愛知県幸田町のガソリンスタンド「ユニー・オイル幸田店」で、タンクローリーから地下タンクにガソリン20キロリットルを移送し終えた直後に、鉄筋2階建ての事務所が爆発。2階にいた従業員が軽傷を負った。近隣民家数軒も窓ガラスが割れるなどの被害があった。
給油中に気化したガソリンが建屋1階のコンプレッサー室に充満し、コンプレッサーが作動した時に着火した可能性があるとみて調べている。
給油中に気化したガソリンが建屋1階のコンプレッサー室に充満し、コンプレッサーが作動した時に着火した可能性があるとみて調べている。
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/incident/K2010082900113.html
http://www.mainichi.jp/select/jiken/news/20100830k0000m040114000c.html
http://www.mainichi.jp/select/jiken/news/20100830k0000m040114000c.html
(ブログ者コメント)
ガソリン蒸気にどのようにして火がついたかは不明のままだが、間接原因はマニュアル違反だった模様。
(2010年9月18日 旧ブログ掲載記事)
2010年3月11日付の朝日新聞夕刊(聞蔵)に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
京都市の日本新薬で、昨年11月16日午後1時45分ごろ、同社社員が廃液処理をしていたところ、ドラム缶が爆発し、新幹線の線路を飛び越えて民間の駐車場に落下した事故で、警察は業務上過失激発物破裂の疑いで、同社社員3人を書類送検した。
3人は、ドラム缶に入った廃液を処理する際、過酸化水素水が入っていることを確認せずに苛性ソーダを加え、急激に酸素と水に分解される化学反応を起させ、ドラム缶を破裂させて周囲に危険を生じさせた疑いがある。
本件に関し、該社からは以下の趣旨のプレスリリースが出されていた。
不要となったクーリングタワー冷却水のスライム除去剤(過酸化水素が主成分)を処理するにあたり、物質の確認を十分に行わず、誤って苛性ソーダによる中和を試みたため、化学反応を起したことが原因。更に詳細な原因の究明に努める。
(ブログ者コメント)
このような単純な事故では、間接原因こそが類似災害防止の参考になる。
教育不足?報連相不徹底?マニュアル不備?それとも、思いがけない落とし穴でもあったのだろうか?
(2010年9月17日 旧ブログ掲載記事)
2010年7月23日付の朝日新聞宮崎全県版(聞蔵)に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
延岡市の清掃工場の灰処理施設混練装置で4月に起きた小爆発事故で、同市は20日、ごみ焼却後の飛灰と重金属安定剤が反応し、想定外の可燃性ガス、二硫化炭素が発生し、爆発したと推定されると発表した。着火原因としては、飛灰搬送中の静電気、あるいは飛灰の温度が高くなっていたことが考えられる。
同市によれば、全国1300の清掃工場のうち、約200施設が同じメーカーの混練装置(飛灰に重金属安定剤を加え、鉛などが溶けださないようにするためのもの)を使っているが、爆発は初めてという。
同市では、可燃性ガスが発生しにくい薬剤への変更、ガス排気設備の設置などの対策を実施する。
関連ネット記事は下記。
二硫化炭素の性状は下記。(化学物質安全情報提供システム;神奈川県から引用)
空気中で非常に燃えやすい。爆発範囲1.3~50%。引火点-30℃。発火点100~141℃。許容濃度10ppm。
以下の実験では、重金属安定剤から二硫化炭素は数10~数100ppm程度発生している。
(ブログ者コメント)
□機器選定時は、どうしても実績重視になる。約200の施設で使われていて過去に問題がなかったというのであれば、市としても安心して導入したことであろう。
□重金属安定剤から可燃性ガスが発生するという記事は、調べた範囲では見つからなかった。爆発したのが二硫化炭素であれば、実験MAX値の100倍以上が発生したことになる。想定外のガス発生とは、このことか?
□二硫化炭素が発生しにくい薬剤があるなら、なぜ最初からそれを選ばなかったのだろうか?性能が劣っているから?値段が高いから?もし、二硫化炭素が発生することを知らなかった、知らされてなかったというのなら、ちょっと問題だ。
□機器選定時は、どうしても実績重視になる。約200の施設で使われていて過去に問題がなかったというのであれば、市としても安心して導入したことであろう。
□重金属安定剤から可燃性ガスが発生するという記事は、調べた範囲では見つからなかった。爆発したのが二硫化炭素であれば、実験MAX値の100倍以上が発生したことになる。想定外のガス発生とは、このことか?
□二硫化炭素が発生しにくい薬剤があるなら、なぜ最初からそれを選ばなかったのだろうか?性能が劣っているから?値段が高いから?もし、二硫化炭素が発生することを知らなかった、知らされてなかったというのなら、ちょっと問題だ。
(2010年9月16日 旧ブログ掲載記事)
以下の趣旨の記事が、2010年5月13日付の朝日新聞(聞蔵)に掲載されていた。
愛知県刈谷市の産業廃棄物処理会社「三和油化工業」で、昨年10月26日に廃油タンクが爆発炎上した事故で、警察は業務上過失激発物破裂ならびに無許可工事の疑いで当時の工場長ら4人と同社を書類送検する方針。
4人は、タンクにつながる配管を溶接する際、火花が周辺に広がらないようにすることを怠り、タンク内の油などに引火させ爆発を引き起こした疑い。
作業当時、タンク内の廃油を重油にリサイクルするため、可燃性の水溶性アルコールを注入していた。
警察は、タンク近くで火気を使えば爆発を起こす危険があることは明らかで、4人は事故を予見することが可能だったのに、回避する措置を怠ったとみている。
同社では過去にも爆発や火災があったことや、広範囲にタンクの破片が飛び散って被害が出た事故の重大性などを踏まえ、刑事責任が問われることになった。
事故当時の状況を伝えるネット記事
書類送検を伝えるネット記事
2009年11月16日付 該社お詫びのプレスリリース
2010年5月18日付 該社書類送検に関するプレスリリース
(ブログ者コメント)
いまいち、事故時の状況が明確でないが、上記5つの情報を総合すると、以下のような原因だったのかもしれない。
□タンクに水溶性アルコールを注入する作業を行っていたため、タンク液面上昇につれ、ベントから可燃性蒸気が大気に流出していた。
□そのような状況下、タンクの近くで溶接作業を行ったが、火花飛散防止用に水を撒くとか、防炎シートで周囲を囲う、また事前のガス検知などの対策をとっていなかったため、ベントから出た蒸気に引火。火がタンク内に引き込まれて爆発した。
(2010年9月15日 旧ブログ掲載記事)
2009年11月4日に下関市彦島の下関三井化学にて、三フッ化窒素充填時に爆発が起こり、近隣住民を含めた4名が負傷、民家など多数が破損した事故の報告書が、2010年4月23日付で該社より公表されていた。
報告書に記載されている事故の状況は、以下のとおり。
□トレーラーに積載してある17本のボンベに、1日2~3本ずつ充てん。17本全ての充填を、事故当日の午前中に終了した。
□充填した三フッ化窒素の出荷用分析を行おうと、13時20分ごろ、17本のボンベの元弁を一斉に開けたところ、作業者が熱風を感じて被災した。
□13時23分ごろ、火災報知器、ガス検知器発報により、計器室でも事故を確認。自衛消防隊出動等。
□13時45分ごろ、第1回目の爆発。
□13時50分ごろ、第2回目の爆発。
原因は、以下のように記載されている。(下線部はブログ者の推定加筆)
□日を違えて充填したため、各ボンベの充填圧力に差が生じていた。
□そのような状態で全ボンベの元弁を一斉に開けたため、圧力の高かった2本のボンベから高密度、高流速の三フッ化窒素が一気に流れ出し、その摩擦熱によって当該ボンベの元弁の温度が上昇。ボンベ溶栓部の可溶合金が溶融して、高温の三フッ化窒素ガスとともに噴出した。
□溶けた可溶合金が火種となって充填場の難燃性カーテンが燃え、隣にあったトレーラーのタイヤにも燃え拡がった。(難燃性カーテンが燃えた理由;三フッ化窒素は支燃性。今回は特に高温状態で活性が高くなっていたために、難燃性カーテンの燃焼が促進された可能性がある)
□結果、当該トレーラーに積まれてあったボンベが加熱され、爆発した。
□対策は、17本全てを同時充填する方法に変更する等。
下関三井化学から、都度、公表された資料は下記にまとめられている。
第2報に添付されている三フッ化窒素の性状表は以下のとおり。
(ブログ者コメント)
着火源はガス流れによる摩擦熱とされているが、高圧ボンベの弁を一気に開けた時に高温になったということで、断熱圧縮現象が起きた可能性もある。その点についても検討されたのだろうか?
(2010年9月6日 旧ブログ掲載記事)
7月27日付の朝日新聞静岡版(聞蔵)に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
7月26日午前8時50分ごろ、静岡市の三保造船所で、ドックに停泊し修理中だった船舶内で爆発。4人がケガした。
警察や同社によると、船のかじを動かす機械がある舵機(だき)室で溶接作業中に爆発。数人の作業員がガスバーナーに火をつけたところ、可燃性ガスに引火したらしい。
舵機室の下にはペンキを塗ったばかりのタンクがあり、ペンキが気化して可燃性ガスが発生する可能性があったため、船内でガス検知を行っていたが、その説明が伝わっておらず、溶接作業を続けていたとみられる。
同社の部長は、連絡不徹底から起きた事故ではないかと話している。
警察や同社によると、船のかじを動かす機械がある舵機(だき)室で溶接作業中に爆発。数人の作業員がガスバーナーに火をつけたところ、可燃性ガスに引火したらしい。
舵機室の下にはペンキを塗ったばかりのタンクがあり、ペンキが気化して可燃性ガスが発生する可能性があったため、船内でガス検知を行っていたが、その説明が伝わっておらず、溶接作業を続けていたとみられる。
同社の部長は、連絡不徹底から起きた事故ではないかと話している。
(2011年1月7日 修正1; 追記)
2010年7月26日13時21分の共同通信は、事故の状況を以下のように報道していた。
警察などによると、造船所では、漁船(760トン)内のタンクに揮発性のペンキを塗る作業が行われており、4人はペンキからガスが発生していないか安全点検していた。
別の作業員が船内で溶接作業を始めると、爆発が起きたという。
警察は、安全点検を終えないうちに溶接作業を始め、ガスに引火した可能性が高いとみて詳しい状況を調べている。
別の作業員が船内で溶接作業を始めると、爆発が起きたという。
警察は、安全点検を終えないうちに溶接作業を始め、ガスに引火した可能性が高いとみて詳しい状況を調べている。
また、2011年1月6日14時44分に静岡新聞から、20時27分にNHK静岡放送局から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
当該事故に関し、労基署が調べた結果、溶接作業で発生した火花が、船内に塗られていたペンキから発生した引火性の気体に引火したことが原因とみられることがわかった。
また、現場には、法律で義務づけられている火気使用禁止看板などは設置されておらず、引火性の気体の濃度測定も行われていなかったことがわかった。
また、現場には、法律で義務づけられている火気使用禁止看板などは設置されておらず、引火性の気体の濃度測定も行われていなかったことがわかった。
労基署は6日、造船会社と安全管理責任者2人を、労安法違反の疑いで書類送検した。
容疑は、責任者の一人は、引火性のある蒸気が充満している場所やその周辺で火気を使うと爆発する危険があったのに、火気使用禁止表示などの対策を講じなかった疑い。
もう一人の責任者は、船内で溶接作業を行わせる際、作業場所とその周辺の引火性の蒸気と可燃性ガスの濃度を測定しなかった疑い。
会社の容疑は、2人の容疑について管理する義務があったのに、適切に対応しなかった疑い。
一方、警察も業務上過失傷害の疑いで捜査を続けている。
容疑は、責任者の一人は、引火性のある蒸気が充満している場所やその周辺で火気を使うと爆発する危険があったのに、火気使用禁止表示などの対策を講じなかった疑い。
もう一人の責任者は、船内で溶接作業を行わせる際、作業場所とその周辺の引火性の蒸気と可燃性ガスの濃度を測定しなかった疑い。
会社の容疑は、2人の容疑について管理する義務があったのに、適切に対応しなかった疑い。
一方、警察も業務上過失傷害の疑いで捜査を続けている。
(2011年6月9日 修正2; 追記)
2011年1月7日付の朝日新聞静岡版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
労基署は、6日、同社の主任2人を労安法違反の疑いで書類送検した。
労基署によると、2人は船内で火気の使用を禁じる表示をせず、可燃性ガスなどの濃度測定を怠った疑い。
(2010年9月4日 旧ブログ掲載記事)
7月22日付の神戸新聞に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
7月21日午後4時10分ごろ、堺市の工業薬品製造販売会社NIケミテックの工場内で爆発があったと、同社従業員から110番があった。
警察によると、1階の第2試験室にいた従業員一人が全身にやけどを負い重傷。別室にいた従業員2人が爆風などで軽いケガをした。やけどしたのは同社の技術部リーダーで、当時、実験用の高速ミキサーで薬品を混ぜ、顆粒状の殺菌剤を製造していた。殺菌剤メーカーの依頼で試験をしていたが、実際に製造に取り組むのは、この日が初めてだった。
(参考)
ネットに、以下の情報も掲載されていた。
午後4時10分ごろ、樹脂添加剤としての抗菌剤を開発するため、ミキサーで粉状の2種類の薬剤を調合していた時に爆発したとみられる。事故直後、ケガした従業員は、混合した薬剤の温度を上げ過ぎたと話していた。また、会社としては、ミキサーの回転翼の摩擦熱で調合中の薬剤の温度が上がり、何らかの原因で引火して粉じん爆発が起きた可能性がある、と説明している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100721-00000591-san-soci
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100722k0000m040146000c.html
http://www.sankei-kansai.com/2010/07/22/20100722-041609.php
(ブログ者コメント)
ビーカースケールでの実験を終え、本格設備で試作していた時の事故だったのだろうか?スケールアップ時、特に反応を伴う時は、予期しない事態が起こり勝ちだとは、よく聞く話だが・・・。(2010年9月3日 旧ブログ掲載記事)
以下の趣旨の記事が、ネットに掲載されていた。
午後5時40分すぎ、住友化学の関係会社であるエスエヌ化成第一工場から出火。鉄骨4階建ての3、4階部分が焼け、午後9時前に鎮火した。ケガ人なし。
4階で自動車や電化製品の部品などに使うABS樹脂に着色するための着色剤などを混合し、3階のタンクに配管を通じて移送している際に着火したとのこと。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201004/2010042900464
http://sankei.jp.msn.com/region/shikoku/ehime/100511/ehm1005112047002-n1.htm
また、朝日新聞愛媛版(聞蔵)に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
5月1日付)
工場(延べ面積約6060m2)のうち、3、4階の計約2000m2が焼け、約5時間半後にいったん鎮火したが、30日午前2時45分ごろに4階部分の一部に炎や煙があがり、再び消し止めた。29日夜には60代の男性が、30日には高校生2人がのどの痛みのため、病院で診察を受けた。
5月12日付)
11日、エスエヌ化成の社長らが県庁と市役所を訪れ、火災の原因と再発防止策などをまとめた報告書を提出。あらためて陳謝した。
報告書によると、ABS樹脂を製造する工場で、原料の樹脂と添加剤を混ぜ合わせてタンクに移す際、原料に帯電した静電気がタンク内の粉じんに放電して着火し、爆発したとのこと。静電気を逃がすアースを設置していながら除電が不十分だったことについて、粉じんや塗料のくずが付着してアースを弱くしたと考えているが、想定はできていなかった、と説明した。
住友化学では、愛媛工場で昨年4、5月に塩素ガスの漏出が相次ぎ、今年4月22日にも塩酸漏れトラブルが発生していることから、工場全体の安全管理を強化し、全従業員に防災教育を徹底するほか、市消防本部に迅速に通報するためのオートダイアルを導入する。
午後5時40分すぎ、住友化学の関係会社であるエスエヌ化成第一工場から出火。鉄骨4階建ての3、4階部分が焼け、午後9時前に鎮火した。ケガ人なし。
4階で自動車や電化製品の部品などに使うABS樹脂に着色するための着色剤などを混合し、3階のタンクに配管を通じて移送している際に着火したとのこと。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201004/2010042900464
http://sankei.jp.msn.com/region/shikoku/ehime/100511/ehm1005112047002-n1.htm
また、朝日新聞愛媛版(聞蔵)に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
5月1日付)
工場(延べ面積約6060m2)のうち、3、4階の計約2000m2が焼け、約5時間半後にいったん鎮火したが、30日午前2時45分ごろに4階部分の一部に炎や煙があがり、再び消し止めた。29日夜には60代の男性が、30日には高校生2人がのどの痛みのため、病院で診察を受けた。
5月12日付)
11日、エスエヌ化成の社長らが県庁と市役所を訪れ、火災の原因と再発防止策などをまとめた報告書を提出。あらためて陳謝した。
報告書によると、ABS樹脂を製造する工場で、原料の樹脂と添加剤を混ぜ合わせてタンクに移す際、原料に帯電した静電気がタンク内の粉じんに放電して着火し、爆発したとのこと。静電気を逃がすアースを設置していながら除電が不十分だったことについて、粉じんや塗料のくずが付着してアースを弱くしたと考えているが、想定はできていなかった、と説明した。
住友化学では、愛媛工場で昨年4、5月に塩素ガスの漏出が相次ぎ、今年4月22日にも塩酸漏れトラブルが発生していることから、工場全体の安全管理を強化し、全従業員に防災教育を徹底するほか、市消防本部に迅速に通報するためのオートダイアルを導入する。
[事故原因]
住友化学がプレスリリースした報告書に、以下のように原因が記載されていた。
混合機で混合した原料を中間タンクへ移す際、原料に帯電した静電気が中間タンク内で生じていた粉塵雲に放電して着火し、爆発。その後、中間タンク内で発生した粉塵爆発が混合機から集塵ダクト、集塵機へと着火伝播し、複数回の粉塵爆発を発生させ、樹脂原料等にも延焼した。
原料の静電気帯電対策としては、中間タンクに鰐口クリップによる接地接続をしていたが、除電効果が不十分であったために放電着火したのではないかと推測する。
http://www.sumitomo-chem.co.jp/japanese/gnews/news_pdf/20100512_1.pdf
(ブログ者コメント)
タンク本体から粉じん雲に向けての放電は、ちょっと考え難い。タンク本体から接地不良になっていた鰐口クリップに向けての放電であれば納得できるのだが・・・。
Keyword ; dust explosion , accident , static electricity
(2010年9月2日 旧ブログ掲載記事)
以下の情報が、ネットに掲載されていた。
4月15日午後1時20分ごろ、電子基板の塗料の粉末を製造・集積する過程で、ブタジエンガスが発生。何らかの原因で着火し、爆発した。
(ブログ者コメント)
着火原因に言及した記事は、見当らなかった。
(2010年9月2日 旧ブログ掲載記事)
以下の記事が、ネットに掲載されていた。
4月13日午後5時10分ごろ、工場2階でシリコンを加工する炉に残ったカスを吸引機で清掃中に1階のゴミ集塵機付近で爆発が起き、清掃していた人がやけどした。
吸引機と集塵機はパイプでつながっており、カスに可燃性のものも含まれているところから、粉じん爆発を起していないか、詳しい原因を調査中。
(ブログ者コメント)
爆発した物質は、シリコンのカス(ケイ素単体?)?しかし、ケイ素は、爆発下限濃度60mg/m3、最小着火エネルギー250mjと、かなり爆発し難い物質。とすれば、カスに含まれていた可燃性物質が爆発したのかも。
一方、着火源は、おそらく静電気。集塵機の濾布は導電性繊維製だったのだろうか?
また、4月14日付の朝日新聞佐賀版(聞蔵)に、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
同僚と、半導体の材料になるシリコンを溶かす炉の周りで、たまったシリコンのカスを業務用の大型掃除機で吸い取っていた際、同僚が持っていた掃除機のホースから火が噴き出た。
(2010年8月26日 旧ブログ掲載記事)
3月18日午後4時半ごろ、イハラケミカルの静岡工場(農薬製造)で、リン酸排液を溜める円筒形タンク(直径約4m、高さ約8m)が爆発。高さ15mまで吹き飛んで敷地内の駐車場に落下した。近くを歩いていた女性が軽傷(爆風でホコリが目に入る)。タンクの下敷きになった5台の車が壊れた。警察は、内部で気化した液体が何らかの原因で爆発した可能性があるとみて調べている。
ネタ元は下記。
http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/shizuoka/100319/szk1003190246002-n1.htm
http://ee-news.seesaa.net/article/143994098.html?1268905644
http://ee-news.seesaa.net/article/143994098.html?1268905644
(ブログ者コメント)
原因に関する他の記事がないかネットで調べたが、事故後5ケ月が過ぎているのに、全くヒットしない。爆発した物質としては、排水中に溶解していた可燃性ガス、プロセス側から混入した可燃性物質などが、また着火源としては第一に静電気が考えられるが、まだ原因調査中なのだろうか?該社は環境報告書を作成していない模様なので、これ以上の調査は困難。
(2010年10月11日 追記)
イハラケミカルが10月7日付で作成した事故報告書が、該社ホームページに掲載されていた。
報告書中、推定原因は、以下の趣旨で記されている。
□タンク内のリン酸溶液に溶け込んでいたトルエン等の油分が蒸発し、タンク内で爆発混合気を形成した。
□タンク内側には、腐食防止用にテフロンライニングを施していたが、リン酸廃液落とし込み時に飛散した液滴が、そのライニングに付着し、流下することで静電気が発生。その静電気がライニング上に蓄積され、ついにはスパークして着火源となった。
□タンク内が爆発雰囲気になる可能性はないと判断して、タンクを放爆構造にしていなかったため、タンクの底部が破断し、約35m、タンク本体が吹き飛んだ。
また、対策が、以下の趣旨で記されていた。
■類似タンクを含め、窒素ガスで気相部を限界酸素濃度以下に管理する。
■タンク内での静電気発生を抑制するため、廃液をタンクに落とし込む方法を変更する。
■静電気の発生を防ぐため、廃液移送速度を制限する。
■タンクにはアースをとり、かつ放爆構造にする。
■静電気災害防止指針を作成し、マニュアルなどに反映させるとともに、従業員に教育する。
(ブログ者コメント)
廃液をタンクに落とし込む方法を変更するとあるが、具合的な方法は記されていない。おそらくはドロップパイプ方式などへの変更だと思われるが、要は液を飛散させないことだ。
(2010年8月22日 旧ブログ掲載記事)
日本カーリット社の爆発事故に関する情報を得ようと、該社のホームページにアクセスしたところ、過去に起きた、世界的に有名な爆発事故の概要が、以下のようにうまく纏められていたので、紹介する。
中でも、以下のオッパウ事例は、過去に何千回、何万回やって問題なかったという実績だけでは真の安全は保障されない、ということを教えてくれる、貴重な教訓だ。
■1921年 オッパウ(ドイツ)
9月21日の朝7時29分と31分の2回にわたり、ドイツのオッパウにあるBASFの工場で大爆発が起こった。死者509名、行方不明160名、負傷者1952名という大惨事となった。
この爆発で工場と近くの1000戸の家屋のうち約70%が破壊された。オッパウから約22km離れたハイテルベルヒでは最初2度の爆発による地震が感じられ、次いで82秒たって爆風が吹きつけて窓や戸をこわし、ガスタンク、石油タンクや川に浮かぶはしけに被害を与え、爆音と地震動は230km離れたバイロイトにも達したといわれる。
原因は、固化した約4500トンの硫硝安混成肥料(硫酸アンモニウムと硝酸アンモニウムの1:2(モル比)複塩)をダイナマイトで爆破してこわす作業をしたためである。この爆破作業は以前から監視下で行われており、爆発災害が起こるまでに約3万回の爆発作業が事故なく行われてきた。
その後の、実験でもこの複塩を爆発させることは非常に困難なことが示された。この例は、普通の爆発の試験法では爆発しないと判断される物質が非常に大量の場合には大規模起爆によって爆発することもあることを示した例で、危険物の評価に関して考えさせられる例である。
この爆発で工場と近くの1000戸の家屋のうち約70%が破壊された。オッパウから約22km離れたハイテルベルヒでは最初2度の爆発による地震が感じられ、次いで82秒たって爆風が吹きつけて窓や戸をこわし、ガスタンク、石油タンクや川に浮かぶはしけに被害を与え、爆音と地震動は230km離れたバイロイトにも達したといわれる。
原因は、固化した約4500トンの硫硝安混成肥料(硫酸アンモニウムと硝酸アンモニウムの1:2(モル比)複塩)をダイナマイトで爆破してこわす作業をしたためである。この爆破作業は以前から監視下で行われており、爆発災害が起こるまでに約3万回の爆発作業が事故なく行われてきた。
その後の、実験でもこの複塩を爆発させることは非常に困難なことが示された。この例は、普通の爆発の試験法では爆発しないと判断される物質が非常に大量の場合には大規模起爆によって爆発することもあることを示した例で、危険物の評価に関して考えさせられる例である。
出典:化学薬品の安全-反応性化学薬品の火災・爆発危険性の評価と対策- 前東京大学教授吉田著 大成出版社(1982)
(2010年8月21日 旧ブログ掲載記事)
表記の事故に関し、事故報告書は見当たらないものの、ネット情報を整理すると、事故の原因がおぼろげながら見えてきた。
「事故の概要」
・事故当日は、テレビの液晶の一部となる有機化合物を合成するため、液体状や粉末状の薬品3種類を混ぜて反応させる作業を行っていた。
・午後1時から原料の仕込みを開始。反応を促進させるため、撹拌させながら反応槽の温度を180℃から190℃まで上げた。
・午後4時半に作業終了。翌日も加熱と撹拌を行い、3日目に取りだす予定だったが、作業終了の約1時間後に、反応槽が爆発した。
・爆発した反応槽は、高さ約5.9m、直径約1.3m、厚さ約11cm、重さ約10トン。その反応槽が爆発の影響で破断し、上側部分が約40m飛んで、事業所の敷地外に落ちた。
・従業員らは、反応の工程で温度が思うように上がらず、作業を中断していたと説明。
・午後1時から原料の仕込みを開始。反応を促進させるため、撹拌させながら反応槽の温度を180℃から190℃まで上げた。
・午後4時半に作業終了。翌日も加熱と撹拌を行い、3日目に取りだす予定だったが、作業終了の約1時間後に、反応槽が爆発した。
・爆発した反応槽は、高さ約5.9m、直径約1.3m、厚さ約11cm、重さ約10トン。その反応槽が爆発の影響で破断し、上側部分が約40m飛んで、事業所の敷地外に落ちた。
・従業員らは、反応の工程で温度が思うように上がらず、作業を中断していたと説明。
以下は、ネタ元となったネット情報。
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1001240002/
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1001100001/
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1001100001/
「事故の原因」
ネットで得られたのは、以下の2情報。
①中間報告書資料
合成作業で用いた3種類の原材料の熱分析試験を実施した結果、一定温度まで加熱し、その後、温度制御しない状態で放置すると、加熱を止めているのに発熱反応が始まり、その後、急激な温度と圧力の上昇が確認された。
②該社2010年環境報告書
通常は、反応槽に原料である化学薬品3種類を仕込み、反応温度での反応がほぼ終了した段階で作業を停止するが、反応危険性が不明であったため、当日は反応温度より低い温度で作業を停止した。
その後、反応槽内部で徐々に自己反応が進み、暴走反応に至って内部圧力が急激に上昇し、反応槽が爆発した。
その後、反応槽内部で徐々に自己反応が進み、暴走反応に至って内部圧力が急激に上昇し、反応槽が爆発した。
「対策」
□該社2010年環境報告書記載内容
・製造マニュアル総点検(内容に不備がないか、安全対策は十分か、マニュアルどおりに作業が行われているか)
・開発品だけでなく、既存製品も含めて、改めてDSC(示差走査熱量計)などの一般的な熱分析データを精査し、必要に応じてARC(加速速度熱量計)試験を実施する。
・全社的に取り組んでいるリスクアセスメントについて、レベルアップを図る。
・開発品だけでなく、既存製品も含めて、改めてDSC(示差走査熱量計)などの一般的な熱分析データを精査し、必要に応じてARC(加速速度熱量計)試験を実施する。
・全社的に取り組んでいるリスクアセスメントについて、レベルアップを図る。
(ブログ者コメント)
・事故報告書が公になっていないので何とも言いかねるが、上記の情報から推察すると、3種類の原料を反応させて液晶原料を合成する、その反応特性を完全に把握しないまま、合成作業を行っていた可能性がある。
そういった基礎データは実験段階で取得し、その後、実プラントでの製造に移る筈であるが、今回はどのようになっていたのだろうか?お
そらくは使用しているだろうと思われる反応危険予測プログラムに頼り切っていたのだろうか?
・作業マニュアルどおりに反応が進まないので一旦作業を中断した、と読み取れる記事があるが、その情報を受け、製造責任者はどう判断したのか?そこも一つのポイントだろう。
事が起きた後で、マニュアルどおりにいかなかった場合は内容物を一旦抜き出すべきだった、などと言うのは簡単だが・・・・。
・ある種の条件下に置かれた反応性に富む物質は、外部加熱せずとも時間の経過と共に温度が上昇し暴走に至ることがあるということは、化学反応業務に携わる者の常識。
該社は、そういった危険な化学反応に関する知見を十二分に保有し、ノウハウも蓄積していただろうに、なぜ、このような事故を起してしまったのだろうか?
おそらくは、いくつものシステム欠陥やヒューマンエラーが重なって事故に至ったのだろうと思うが、それらの間接原因に関心をひかれること大である。
そういった基礎データは実験段階で取得し、その後、実プラントでの製造に移る筈であるが、今回はどのようになっていたのだろうか?お
そらくは使用しているだろうと思われる反応危険予測プログラムに頼り切っていたのだろうか?
・作業マニュアルどおりに反応が進まないので一旦作業を中断した、と読み取れる記事があるが、その情報を受け、製造責任者はどう判断したのか?そこも一つのポイントだろう。
事が起きた後で、マニュアルどおりにいかなかった場合は内容物を一旦抜き出すべきだった、などと言うのは簡単だが・・・・。
・ある種の条件下に置かれた反応性に富む物質は、外部加熱せずとも時間の経過と共に温度が上昇し暴走に至ることがあるということは、化学反応業務に携わる者の常識。
該社は、そういった危険な化学反応に関する知見を十二分に保有し、ノウハウも蓄積していただろうに、なぜ、このような事故を起してしまったのだろうか?
おそらくは、いくつものシステム欠陥やヒューマンエラーが重なって事故に至ったのだろうと思うが、それらの間接原因に関心をひかれること大である。
(2010年11月27日 修正1; 追記)
2010年11月26日付で、下記趣旨の記事が、神奈川新聞よりネット配信されていた。
日本カーリット横浜工場の爆発事故を教訓に、横浜市消防局は、危険物製造所の設置に関する独自の審査基準8項目を策定する。
12月14日まで市のホームページなどで市民の意見を募集中。
具体的には、「製造作業の内容を変更する場合は、製造部門だけで判断せず、研究部門も含め組織的に判断する」など。
12月14日まで市のホームページなどで市民の意見を募集中。
具体的には、「製造作業の内容を変更する場合は、製造部門だけで判断せず、研究部門も含め組織的に判断する」など。
(2010年12月11日 修正2; 追記)
2010年12月10日12時3分にmsn産経ニュースから、同日付で毎日新聞神奈川版から、また、12月11日付で神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、10日、業務上過失傷害と業務上過失激発物破裂の疑いで、当時の工場長ら5人を書類送検した。
また、同日、労基署も、労安法違反の疑いで、当時の工場長らを書類送検した。
また、同日、労基署も、労安法違反の疑いで、当時の工場長らを書類送検した。
また、捜査関係者への取材で、以下のことが分かった。
□当時、高圧釜で薬品を反応させていた作業員は、「反応が止まっていたと思い、作業を中断した」と供述している。
□爆発に至った薬品合成に関し、作業マニュアルは定めていたものの、労安法の規則で作成が定められている爆発や火災を防止するためのマニュアルが定められていなかったことが送検理由。
当時の工場長は、「赴任してきたらマニュアルがなかった。作らねばと思っていた」と話したという。
会社は、「作業マニュアルに記載されていると思っていた。(現場が)失念していた」と説明した。
□爆発に至った薬品合成に関し、作業マニュアルは定めていたものの、労安法の規則で作成が定められている爆発や火災を防止するためのマニュアルが定められていなかったことが送検理由。
当時の工場長は、「赴任してきたらマニュアルがなかった。作らねばと思っていた」と話したという。
会社は、「作業マニュアルに記載されていると思っていた。(現場が)失念していた」と説明した。
同社は10月31日付で当該工場の廃止を決定。現在はサラ地になっている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/101210/dst1012101207005-n1.htm
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20101210ddlk14040245000c.html
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1012110003/
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20101210ddlk14040245000c.html
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1012110003/
(ブログ者コメント)
定められてなかったマニュアルとは、労働安全衛生規則第274条に規定されたもののことであろう。内容は下記。
(作業規程)
第二百七十四条 事業者は、化学設備又はその附属設備を使用して作業を行うときは、これらの設備に関し、次の事項について、爆発又は火災を防止するため必要な規程を定め、これにより作業を行わせなければならない。
一 バルブ、コック等(化学設備(配管を除く。以下この号において同じ。)に原材料を送給し、又は化学設備から製品等を取り出す場合に用いられるものに限る。)の操作
二 冷却装置、加熱装置、攪拌(かくはん)装置及び圧縮装置の操作
三 計測装置及び制御装置の監視及び調整
四 安全弁、緊急しや断装置その他の安全装置及び自動警報装置の調整
五 ふた板、フランジ、バルブ、コック等の接合部における危険物等の漏えいの有無の点検
六 試料の採取
七 特殊化学設備にあつては、その運転が一時的又は部分的に中断された場合の運転中断中及び運転再開時における作業の方法
八 異常な事態が発生した場合における応急の措置
九 前各号に掲げるもののほか、爆発又は火災を防止するため必要な措置
一 バルブ、コック等(化学設備(配管を除く。以下この号において同じ。)に原材料を送給し、又は化学設備から製品等を取り出す場合に用いられるものに限る。)の操作
二 冷却装置、加熱装置、攪拌(かくはん)装置及び圧縮装置の操作
三 計測装置及び制御装置の監視及び調整
四 安全弁、緊急しや断装置その他の安全装置及び自動警報装置の調整
五 ふた板、フランジ、バルブ、コック等の接合部における危険物等の漏えいの有無の点検
六 試料の採取
七 特殊化学設備にあつては、その運転が一時的又は部分的に中断された場合の運転中断中及び運転再開時における作業の方法
八 異常な事態が発生した場合における応急の措置
九 前各号に掲げるもののほか、爆発又は火災を防止するため必要な措置
(2012年1月7日 修正3 ;追記)
2012年1月5日21時10分に、読売新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
横浜簡裁は、業務上過失傷害などの罪で略式起訴された当時の工場長(54)、製造グループ指導係員(43)、グループ員(37)の3人に対し、それぞれ罰金60万円、50万円、40万円、同社に同50万円の略式命令を出した。
命令はいずれも昨年12月27日付。
出典URL http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120105-OYT1T01068.htm
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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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