2024年6月12日20時2分にYAHOOニュース(山陽放送)から下記趣旨の記事が、電柱をよじ登るヘビの写真など付きでネット配信されていた。
この時期(6月)、とある理由で停電することが多いといいます。
原因は、電線のそばで「卵を育むスズメ」。
【写真を見る】ヘビが「スズメの巣」めがけ電柱をスルスル登る?! ⇒ 感電死「6月に起こる停電」の意外な理由【画像閲覧注意】
中国電力ネットワークによりますと、【画像(1)】のように、電線のカバーにスズメが巣をつくり、卵を温めるというのです。
しかし、これだけでは停電しません。
スズメの産卵時期は2~9月。
停電は4~6月が多く、真夏にも朝晩の涼しい時間帯には発生するといいますが、どうして停電するのでしょう。
実は、スズメの巣の中にある卵を狙って、【画像(2)】のようにヘビが電柱をスルスルと登るというのです!
そして、高圧6600Vの充電部に触れて感電(漏電)し、停電してしまうというわけです。
※この記事の最後、もしくは画像ギャラリーに「感電したヘビ」の画像があります。苦手な方はご注意を。
■「ヘビが原因の停電」は年間どれくらい?
6月11日午前10時前、中国電力ネットワークのホームページには、広島市安佐南区の約2390戸が2分程度停電し、その理由は「ヘビ・鳥獣類の接触」と記載されていました。
中国電力ネットワーク岡山ネットワークセンターによりますと、担当エリア(岡山、香川の一部、兵庫の一部)でヘビが原因となる停電件数は、2023年度は22件。
年間の停電件数409件の約5%だったといいます。
ヘビが原因で停電した場合、ヘビが接触し電気が漏れた箇所には「アーク痕」という焦げた跡が残ります。
短時間(5分以内)で自動的に復旧する場合もありますが、復旧しない場合には、作業員がヘビが接触した箇所を特定して、カバーを取り付けたり絶縁テープを巻いたりする処置を行います。
その復旧にかかる時間は、ヘビを発見した時点から約1時間以内。
発見するのに時間を要する場合が多く、「停電発生から3時間以内の復旧」を目標にしているといいます。
■「ヘビが電線にのぼらないように」⇒「鳥が巣を作らないように」工夫している!
鳥が巣を作るのは、「クランプカバー(電線のカバー)」の隙間と「腕金」の穴の中です。(【画像(3)(4)】参照)
そこで、鳥が巣を作らないように、最近のクランプカバーはスリムなデザインにして、巣作りのスペースをなくしました。
また、腕金の横に開いた穴に巣作りするケースがあったため、その穴をふさぐ対策をとっています。
最近の腕金は、横の穴がもともと発砲スチロールや金属のプレートで塞がれたデザインになっているということです。
しかし、設備の数が膨大で、ヘビ対策のためだけにクランプカバーや腕金を取り替える事はできないため、停電の件数はあまり減っていません。
中国電力ネットワークの担当者は、「少しずつではありますが、巣を作ることのできない部品に入れ替えていく事によって、いつかはヘビが原因の停電事故が減るものと考えています」と話しています。
もしも、電柱や電線に鳥の巣を発見した場合には、最寄りの電力会社までご連絡を。
【閲覧注意】
感電したヘビの画像からも、電線は非常に危険だということがわかります。
「電柱に営巣している」
「樹木が高圧線に接触している」
「ツタが巻き上がり、高圧線に接触している」
「台風・強風・積雪などで倒れた樹木が電線に接触している」
といった場合は、最寄りの電力会社に連絡しましょう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bda4ff9e65def6f49c2c12b61a8169987ee0027f
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。