2013年6月26日18時57分にNHK岐阜から、この事故を教訓とした解体業者の研修会が開かれたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故を教訓に、解体工事の安全の徹底をはかろうと、県内の解体業者が事故防止について学ぶ研修会が岐阜市で開かれた。
この研修会は、岐阜県内の建物の解体業者で作る組合が開いたもので、業者の従業員およそ30人が参加した。
研修会ではまず、組合の木村順一理事長が「尊い若い女性の命を奪ってしまった事故を忘れてはならない。二度と同じ事故を起こさぬよう安全意識を高めてほしい」と挨拶した。
このあと、労働局の職員が、工事の前に作業計画を立てて作業員に周知することや、現場に作業の責任者を置いて十分な倒壊防止策をとることなどの安全対策を徹底するよう改めて注意を呼びかけた。
また、来月1日から建物の鉄骨を切断するなど解体工事に使う機械の操作には、労働局の指定する機関での講習を受講することが法律で義務付けられたことを説明し、速やかな受講を求めた。
さらに安全対策のコンサルタントが、工事の危険性を作業工程ごとに見積もり、危険性を減らしていく方法を紹介した。
研修に参加した男性は「事故を忘れず、きょう学んだことを会社内で徹底したい」と話していた。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/gifu/3085544591.html?t=1372276080679
(2013年7月15日 修正9 ;追記)
2013年7月10日15時03分にNHK岐阜から、2人に実刑判決が言い渡されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
元専務ら2人に、岐阜地方裁判所は「危険性を熟知しながら倒壊防止措置を講じなかった過失は重大だ」として、それぞれ禁錮1年2か月の実刑判決を言い渡した。
10日の判決で、岐阜地裁の室橋裁判長は「被告らは漫然と壁を1枚残した不安定な状態で解体工事を行い、安全対策に対する意識が極めて薄かった。危険性を熟知しながら会社の営業利益や工事の作業効率を優先して倒壊防止措置を講じなかった」と指摘した。
その上で「重大な過失で女子高校生が死亡するという悲惨な結果が生じていて、実刑は免れない」として、それぞれに禁錮1年2か月の実刑判決を言い渡した。
判決のあと、亡くなった女性の父親は「判決が出ても、娘は帰ってこないので言葉が出ません。同じような事故がないようにと思いますが、単純な安全対策をなぜしなかったのか説明がないままです」と話していた。
一方、被告側の弁護士は「控訴するかどうかはこれから検討する」と話していた。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/gifu/3084990591.html?t=1373495116601
(2013年9月21日 修正10 ;追記)
2013年9月19日18時47分に朝日新聞から、2被告が控訴を取り下げ、判決が確定したという記事がネット配信されていた。(転記省略)
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。