2014年12月8日19時4分にNHK佐賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし10月、九州電力玄海原子力発電所の原子炉補助建屋でブレーカー周辺が燃えた火災について、九州電力は、建屋内の部屋に設置していた有害な気体などを排気する装置の配線の接続部分にある部品の容量が小さく、ここから火が出た可能性が高いと発表した。
玄海原発では、ことしの10月28日に、3・4号機の原子炉補助建屋内にある「第1放射化学室」と呼ばれる原発施設内の排水などの水質を測定する部屋で、ブレーカーの周辺が燃える火災があった。
この火災について、九州電力が調べたところ、部屋の中に置かれていた有害な気体を排気する装置の内部にある配線の接続部分から、火が出でいたことがわかった。
また九州電力によると、火が出た接続部分からは排気装置に電気を供給しているが、接続部分に使われていた部品は、その電気容量よりも小さいものだったという。
九州電力では、この排気装置の設計ミスか、製造段階での不具合によって電気の容量を超えたことが火災の原因と見て、玄海原発内にある同型の排気装置3台、それに、同じメーカーで型が違う排気装置6台について改良を加えるほか、施設内の設備の配線を点検することにしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/saga/5083807551.html?t=1418073540403
12月8日20時13分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
九州電力は8日、定期検査中の玄海原発3、4号機の原子炉補助建屋で10月に発生した火災について、室内の有害物質を取り除く「局所排気装置」の施工不良が原因とみられると発表した。
電気ケーブル同士を接続するコネクターの電流容量が小さく、過負荷で通電を繰り返したために発熱、発火したという。
1994年の3号機建設時に外部業者に製作を委託しており、20年にわたって過負荷の状態で運転していた。
九電は近く、管内6基の全22台をコネクターを使用しない配線方式に変更するほか、他の類似設備のコネクターも点検する。
九電が施工不良と判断した装置を製作した実験装置メーカー、ダルトン(東京)によると、九電以外の6原発にも類似した製品を納入しているという。
ダルトンは今後、改修などを実施する方針。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20141209k0000m040051000c.html
(ブログ者コメント)
九州電力HPには、コネクターの容量不足ではなく、コネクターに接続されているケーブルの施工不良が原因だったと読みとれる、下記趣旨のプレスリリースが掲載されていた。
「調査結果」
コネクタに接続されている1本のケーブルについて、数本の素線が線芯に巻き付けられた状態であったことから、工場製作時における施工不良の可能性がある。
「推定原因」
局所排気装置の工場製作時における施工不良により、コネクタの接続部付近に接触不良が発生し、過負荷の状態で通電が繰り返されたことから、亜酸化銅が生成し、発熱・発火したものと推定される。
http://www.kyuden.co.jp/press_141208-1.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。