2016年1月14日1時59分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月13日付で壱番屋HPにも、また1月18日2時18分に朝日新聞からは横流しルート図付きで、同趣旨の記事がネット配信されていた。
カレーチェーン「CoCo(ココ)壱番屋」を展開する壱番屋は、13日、異物混入の疑いがあるトッピング用の冷凍ビーフカツが、廃棄を頼んだ産業廃棄物処理業者によって横流しされ、約5千枚が愛知県のスーパー2店で販売された、と発表した。
混じった可能性があるプラスチック片を口に入れても、ただちに健康被害が出ることはないが、廃棄を頼んだ際に冷凍状態から一度とけており、傷んでいる可能性があるという。
混入の疑いがあるカツは、約4万枚。
5枚1組で透明な業務用包装をしてあり、「ビーフカツ」「賞味期限16・01・30」と書かれている。
届け出を受けた愛知県によると、愛知の2店で約5千枚が販売済み。約300枚は店に残っていた。約7千枚が堆肥になった。
廃棄物処理法などに触れる疑いがあるという。
壱番屋は、県警一宮署にも通報した。
壱番屋によると、問題のカツは、昨年9月2日に同県一宮市の自社工場で作った。
パン粉を混ぜる機械のプラスチック製の棒が8mmほど欠けているのが見つかり、壱番屋は、この日、ここで作ったカツ4万609枚の廃棄を決定。
同県稲沢市の産廃処理業者「Ⅾ社」に10月19日に渡した。
しかし、壱番屋や同県によると、今年1月11日、同県津島市のスーパー「Aマートアブヤス」神守店の店頭で買い物中の、壱番屋系列店に勤務するパート従業員が冷凍カツを発見。壱番屋のカツ、との広告が掲げられていた。
ふだん厨房で調理するだけの食材がなぜ・・・。
不審に思い、壱番屋本社に通報があり、今回の問題が発覚した。
壱番屋がⅮ社にただしたところ、Aマートではない複数の業者に売ったと認めた。「親しい人から、ほしいと頼まれた」との説明を受けたという。
Ⅾ社の販売先の一つは、愛知県から連絡を受けた岐阜県によると、同県羽島市の「M社」。
岐阜県の調べに、同社の食品衛生責任者は、「私の独断でⅮ社と取引した。箱を詰め替えて愛知県の個人1人と企業2社にすべて売った」と話した。
壱番屋と書かれた段ボール約800箱が、M社で見つかったという。
AマートがM社から買ったかは、明らかにされていない。
壱番屋によると、冷凍ビーフカツは、チェーン店でカレーのトッピングに使う業務用で、外部への販売は想定していない。
同社の経営企画室は、朝日新聞の取材に対し、「Ⅾ社に引き渡し、適切に廃棄されたとの報告を受けていた。Ⅾ社への今後の対応は検討中だ」としている。
その上で、「消費者の方にご心配をおかけした。追加の情報が入れば公表したい」としている。
その後、東海3県の自治体などの17日までの発表によると、3県の34店で2万7千枚が店頭で売られたり、商品の弁当の材料に使われたりした。
全容は、まだ見えない。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASJ1F66YLJ1FOIPE01M.html?iref=com_rnavi_arank_nr01
http://digital.asahi.com/articles/ASJ1K4F22J1KOIPE003.html?rm=616
(以下は、上記以外の主だった報道)
(1月15日5時2分 朝日新聞)
Ⅾ社が横流しをこの3年ほどで3回したとみられることがわかった。
壱番屋はⅮ社と2001年から取引があるが、こうしたことをふまえ、9月分の4万枚以外にも廃棄物が横流しされた可能性があるとみて、調査を始めた。
http://digital.asahi.com/articles/ASJ1G644XJ1GOIPE01R.html?rm=592
(1月16日付 毎日新聞東京版)
M社の実質的経営者の男性(78)は、約3年前にⅮ社の会長と知り合い、2014年ごろから取引を始めたとしている。
http://mainichi.jp/articles/20160116/ddm/041/040/101000c
(1月18日7時7分 産経新聞)
M社の実質的経営者は、取材に、「1箱30枚入りが1000円で、800箱買った」と説明している。
M社は、中身を壱番屋の箱からM社の名前を記した箱に詰め替え、1枚約40円でほとんどを名古屋市のA社に販売。
実質経営者は、「Ⅾ社からは帳簿を残さず、箱の詰め替えを指示されたが、廃棄物とは知らなかった」と話している。
一方、A社の男性経営者は、「問題があるものとは思わなかった」と説明。
大半を1枚50円程度でB社(名古屋市)に卸した。
B社から1枚約55円で購入したC社(名古屋市)の社長は、「大手チェーン店の過剰在庫が格安で出回ることはよくあり、不思議には思わなかった」と話す。
C社は、65円前後でスーパーや精肉業者に販売。
そのうちの一つ津島市のスーパーは、5枚入り398円(1枚約80円)で「CoCo壱番屋ビーフカツ」と明示して店頭に並べていた。
http://www.sankei.com/west/news/160118/wst1601180013-n1.html
(第2報に続く)
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。