2016年1月13日9時2分にNHK首都圏NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
診療所や高齢者施設で、防火扉が作動せずに被害が拡大する火事が相次いだことを受けて、国土交通省は、ことし6月から、高齢者や不特定多数の人が利用する施設について、防火扉などの定期点検の義務化を実施することになった。
施設や建物の防火扉の定期点検をするかどうかは、これまで、点検を行う自治体の裁量に委ねられていた。
しかし、3年前の平成25年2月に長崎市のグループホームで5人が死亡した火事や、同じ年の10月に福岡市の整形外科医院で入院患者など10人が死亡した火事では、いずれも点検が行われていない施設で、防火扉が設置されていなかったり作動しなかったりしたため、被害の拡大につながった。
このため、国はおととし、建築基準法を改正して、診療所や病院、ホテル、それに大型の商業施設など、高齢者や不特定多数の人が利用する主に3階建て以上の建物では、国が防火扉などの定期点検を義務化することを決めていて、ことし6月から実施することになった。
国交省は、定期点検では、防火扉や防火シャッターそれにエレベーターなどが設置されているかや、きちんと作動するかの確認などをするとしていて、点検の義務化によって、建物の安全性を確保していきたいとしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160113/4968261.html
(ブログ者コメント)
○福岡市の整形外科医院火災については、下記記事参照。
2013年11月8日掲載
2013年10月11日 福岡市の整形外科診療所で真夜中にホットパック加温器プラグのトラッキング火災が起こり患者など15人が死傷、防火扉は全て開いていた (第2報 ;修正3)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3409/
2013年10月18日掲載
2013年10月11日 福岡市の整形外科診療所で真夜中にホットパック加温器プラグのトラッキング火災が起こり患者など15人が死傷、防火扉は全て開いていた (第1報)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3358/
○当該事例などの対応としての建築基準法や消防法改正の動きについては、下記記事参照。
2014年1月25日掲載
2014年1月17日報道 福岡市の整形外科診療所で起きた火災死亡事故を受け、消防庁はすべての病院・医院に火災報知設備の設置を義務づける方針
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3609/
2013年12月26日掲載
2013年12月22日報道 国交省は小規模施設などにも防火扉の定期点検を義務化する方針
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3549/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。