2016年1月15日付で朝日新聞長野東北信(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
製造業の現場で冬場に増える転倒や転落などの労働災害を防ごうと、松本鉄工所の労災疑似体験施設(MIW研修センター;松本市笹賀)で、14日、労災の危険を体感する講習会が開かれた。
松本労基署が講習会を企画。
市内の企業の安全担当者10人が参加した。
同署は、毎年1~3月にかけて、工場の床や敷地内の凍結などが原因で、50~60代男性の転倒が増える実情を紹介。
参加者は、表面に油が吹き付けられた斜面を滑りにくい作業靴を履いて上ったり下りたりして、転落を防ぐ対策の重要性を学んだ。
このほか、ドリルで穴を開ける「ボール盤」を使用中に誤って指がドリルに挟まれたりする事故を、布などを使って再現。
高所作業中に転落する体験では、腰に安全帯を巻き付けた希望者がロープで吊り上げられ、転落事故の衝撃を体感した。
松本鉄工所の担当者から、安全帯を腰より上の腹部に着けていたために内臓が破裂した事例の説明を受けた。
近くの水道用バルブ製造会社に勤める男性(41)は、「巻き込まれ事故の体験は、想像以上に怖かった。自分も社内で新人に安全教育しているが、言葉では伝わりにくいと感じることも多く、勉強になった」と話した。
(ブログ者コメント)
自社でこのような体験施設を持つ松本鉄工所とは、いかなる会社なのか?
調べたところ、資本金5千万円、従業員300人弱。苫小牧に本社事業所があり、八戸や秋田などにも事業所がある産業機械メーカーだった。
http://www.matsumoto-tekkosho.co.jp/gaiyou.html
HPによれば、毎月13日を防災の日と定め、各種行事などを行われている由。
安全に関し、かなり力を入れている企業のようにお見受けした。
(2017年1月9日 修正1 ;追記)
読者の方の指摘を受けて調べ直したところ、報道された松本鉄工所は、ブログ者が調べた会社ではなく、松本市に本社がある別の会社だった。
確かに、HP上で「安全体感教室」が紹介されている。
http://www.k-miw.co.jp/anzentaikan/
よくよく見れば、ブログ者が見つけたのは「松本鐵工所」。字が違う。
しかも、「松本鉄工所」は「松本鐵工所」よりも検索上位。
なぜ間違ったのだろう?こんな初歩的なことを・・・。自分でも不明。
調査不足に大反省。
指摘してくださったポゾンさん。
まことに有難うございました。
今後の戒めといたします。
記事内の松本鉄工所さんですが、ご紹介されている会社は松本に事業所がないようで、別会社かと思います。
正しくはこちらかと。
http://www.k-miw.co.jp/index.html
水力発電施設をはじめ各種プラント製作をされている会社のようです。
研修センターについては
http://www.k-miw.co.jp/anzentaikan/index.html
で詳しく紹介されており、元記事に記載されている各種体験の様子が写真で見られます。
松本市の人材育成助成金の補助対象とのことですが、こういった研修がちゃんとビジネスになって、市や労基署の支援があるというのはとても健全な社会だなと思いました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。