2016年7月15日12時51分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
関東地方では、15日、上空に寒気が流れ大気が不安定となり、千葉県では局地的に大雨が降った。
千葉県市原市付近では、レーダーによる解析で、午前11時までの1時間に約100ミリの猛烈な雨が降ったと見られる。
気象庁は、数年に1度の大雨だとして、「記録的短時間大雨情報」を出した。
土砂災害や浸水への警戒を呼びかけている。
千葉県警によると、市原市では、15日午前、沿岸部を中心に約50カ所で、道路が最大50cm冠水した。
出典
『千葉・市原付近で数年に1度の大雨 50カ所で道路冠水』
http://www.asahi.com/articles/ASJ7H43GTJ7HUCVL00F.html
7月15日20時41分にNHK千葉からは、大雨の状況を伝える下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉県市原市光風台で午前11時半ごろに撮影された映像には、住宅街の下り坂の道路を大量の水が濁流のように流れている様子が写っている。
水は住宅の塀や街路樹にあたって、激しい水しぶきをあげていた。
また、住宅の敷地内にも、大量の水が流れ込んでいた。
さらに、雨水が激しく流れてくる中をさかのぼろうと、ゆっくりした速度で坂を上がっていく車の様子も写っていた。
映像を撮影した住民の66歳の男性は、「最初はたいしたことはないと思ったが、30分ぐらいで急に流れが強くなってきて、しばらくしたらどんどん石などが流れてきた。濁流の川の脇にいるような感じで、『ごーっ』という音がしてすごかった」と話していた。
千葉県市原市光風台では、大雨の影響で、舗装された道路のアスファルトがはがれるなどの被害が出ている。
近所の住民によると、大雨の影響で高台から大量の水が濁流のように流れてきたということで、周辺には、坂の上から流されてきたアスファルトの破片などが散乱していた。
近くに住む80歳の男性は、「家の車庫にまで水が入り込み、車にも被害があった。水かさがどんどん増して、とても家の外に出ることができなかった」と話していた。
千葉県市原市の住宅街の道路を水が濁流のように流れたことについて、専門家は、「住宅街では、狭い道路に水が集まって水路のように急激な流れになることがあり、車の運転などは非常に危険だ」と指摘している。
豪雨災害に詳しい中央大学の山田正教授は、「日本の道路の多くは、1時間に50ミリ程度の雨までなら排水できるが、今回のように1時間に100ミリ近い雨が降ると、下水道に入りきらない水があふれ、道路にたまってしまう。特に、住宅街では、狭い道路に水が集まる上、高台で排水されなかった雨水が低いところに流れ込み、水路のように急激な流れになることがある」と指摘している。
その上で、「浸水している道路に車を乗り入れると、車が止まり立往生する可能性があるほか、猛烈な雨が降っている際には、視界がかなり悪くなるため、歩行者にも気づきにくくなるおそれがある。無理に運転せず、安全な場所に車を止め、雨雲が過ぎ去るのを待つようにして欲しい」と話している。
出典
『市原市 住宅街坂道に大量の水』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/1086976741.html?t=1468619448998
(ブログ者コメント)
ブログ者は何回か光風台に行ったことがあるが、そこは、台地から平地に向かう、一部は緩やかな、一部はやや急な斜面を造成した住宅街だ。
今回の濁流現象は、雨量が猛烈に多かったことに加え、高台に降った大量の雨が斜面にある住宅街の道路を排水路替わりに流れた可能性が考えられる。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。