2016年7月15日8時13分にYAHOOニュース(福井新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月14日23時34分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後3時55分ごろ、福井県永平寺町轟(どめき)のえちぜん鉄道勝山・永平寺線轟踏切で、福井発勝山行きの普通電車(1両編成)と、同町の50代女性の軽乗用車が衝突した。
えちぜん鉄道によると、電車の接近でいったん下りた遮断機のバーが、電車通過の前に上がる誤作動が起き、車が踏切内に進入した可能性がある。
電車の運転士が踏切内の車に気付き、ブレーキをかけたが、間に合わなかったという。
同社などが、詳しい原因を調べている。
警察によると、女性と電車の乗客約30人にけがはなかった。
踏切内で軽乗用車の右後方に電車が衝突したらしい。
現場は、轟駅の西側約20mにある踏切で、警報機も付いていた。
遮断機は1965~75年ごろに設置した。
毎年春に定期点検を行っており、今年4月の点検では異常はなかったという。
同社によると、車の女性と電車の運転士が、ともにバーの誤作動を目視したとしている。
電車は、約30分後に運転を再開した。
上下線合わせて7本に最大41分の遅れが出て、約300人に影響した。
同社は、同踏切に終電通過まで監視員を置き、安全確認した。
15日以降は、始発通過時から同様の措置を取る。
遮断機の動作を確認する専用の検査機器を接続し、原因を調べる。
えちぜん鉄道は、福井県と福井市など地元自治体が出資する第三セクター。
京福電鉄(京都市)の福井県内の路線を引き継ぎ、平成15年から運行している。
出典
『えち鉄踏切、遮断機誤作動で事故か 福井県永平寺町、電車と軽が衝突』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160715-00010001-fukui-l18
『踏切誤作動、電車接近も遮断機上がる? 福井・えちぜん鉄道、車と衝突』
http://www.sankei.com/west/news/160714/wst1607140119-n1.html
(ブログ者コメント)
○遮断機が上がったということだが、警報器も鳴り止んだのだろうか?
○道路交通法第三章「車両及び路面電車の交通方法」第五節「踏切の通過」に、以下の条文がある。
第三十三条
車両等は、踏切を通過しようとするときは、踏切の直前(道路標識等による停止線が設けられているときは、その停止線の直前。以下この項において同じ。)で停止し、かつ、安全であることを確認した後でなければ進行してはならない。
ただし、信号機の表示する信号に従うときは、踏切の直前で停止しないで進行することができる。
2 車両等は、踏切を通過しようとする場合において、踏切の遮断機が閉じようとし、若しくは閉じている間又は踏切の警報機が警報している間は、当該踏切に入つてはならない。
いくら遮断機が上がったとしても、また警報器が鳴り止んだ?としても、条文どおり、安全であることを確認しないまま、踏切内に進行してはならない。
※条文中、「信号機の表示する信号に従うときは、踏切の直前で停止しないで進行することができる。」とあるが、読み方によっては、キンコンカンコンの赤ランプが消えたら・・・とも解釈できる。
この点、確認してみたところ、社)自転車道路交通法研究会HPに、「青信号に従って進む場合は・・・」という解釈が記されていた。
「信号機が設置されている踏切で・・・」ともあるので、おそらくは踏切専用の青赤ランプのある信号機のことかもしれない。
http://law.jablaw.org/br_railroad
○機械というもの、たまに誤作動することもあるという、これは教訓的事例の一つだと感じた。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。