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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20161021171分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

21日午前4時すぎ、由利本荘市の日本海沿岸東北自動車道の下り線で、軽乗用車と大型トラックが正面衝突した。

この事故で、軽乗用車を運転していた由利本荘市の男性(76)と同乗していた近所の男性(82)、同乗男性の妻(79)の3人が死亡した。


現場は、日本海沿岸東北自動車道と国道105号線が合流する大内ジャンクションの近く。

警察は、現場の状況などから、軽乗用車が、自動車道から国道へ出る道路を逆走して進入し、数10m走ったところでトラックと衝突したと見て調べている。


警察によると、トラックの運転手は「自動車道の出口からライトをつけた車が入ってきて、避けようとしたが避けきれなかった」と話しているという。

 

3人が死亡した事故について、高齢者の事故防止に詳しい、秋田大学の水戸部一孝教授が事故現場を訪れ、「現場には走行すべき方向を示す看板があるものの、ドライバーにとって見づらく、逆走してもおかしくない状況だった」と指摘した。


逆走したと見られる軽乗用車は、事故現場のおおむね100m手前にある2つの場所の、いずれかから進入したと見られている。

 

事故のあと、水戸部教授に現場に同行してもらったところ、このうち右側の対向車線に入る1つ目のポイントについて、「走行方向を示した看板が分岐のすぐ手前にあるため、ドライバーが認識できなかった、あるいは認識できても反応できなかった可能性がある」と指摘した。

 

また、そこから数10m先の2つ目の地点については、「進入禁止の看板や走行方向を示したマークなどはあるが、気付かないまま走行した可能性がある」と話したうえで、「いずれの看板もドライバーにとって見づらく、逆走してもおかしくない状況だった」と指摘した。


逆走事故を防ぐ対策について、水戸部教授は、「間違った進路に入らないように分離帯を作ったりポールを立てたりして、障害物を設けることが大切だ。間違った進路に入ったとしても直感的に気付けるよう、警報や道路からの振動など、複数の対策を取る必要がある」と指摘した。

 

出典

逆走し進入か 自動車道で正面衝突3人死亡 秋田

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161021/k10010737751000.html

 

 

1022日付で毎日新聞秋田版からは、構造的な問題に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

逆走があった大内JCTについて地元住民は、「複雑な構造で、いつ事故が起きてもおかしくないと思っていた」と、構造上の不安を口にした。

国道105号から大内JCTへ入ると、分岐点が多いため、速度を落として標識や道路標示を注視しながら運転する必要がある。

 

付近に住む女性(46)は、「標識が少ないうえに、夜間など視界が悪くなるときは、標識を見落としがちになる。地元の人でも間違ってしまう」と、実情を語った。

また別の女性は、「標識はあっても簡単に誤進入できる。ドライバーが逆走してしまうのは十分考えられます」と不安を訴えた。

 

だが、道路を管理する県由利地域振興局の担当者は、「JCTについての苦情は寄せられておらず、標識を立てるなどの対策はしていたので、安全と認識していた。だが今後は、(事故予防に)効果的と思われるものがあれば、積極的に対応していきたい」との認識を示した。

 

出典

由利本荘の逆走衝突死亡 3人死亡 JCT逆走「いつ事故起きても」 住民、構造に不安

http://mainichi.jp/articles/20161022/ddl/k05/040/089000c

 

 

1022日付で秋田魁新報からは、当該JCTでは過去に逆走事例が2件あったため対策をとっていたという下記趣旨の記事が、道路図とともにネット配信されていた。

10241938分にNHK秋田からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

大内JCTには、自動車道から出る道と自動車道に入る道が平面で交差するなど、逆方向に進入できる地点が2か所あり、軽乗用車は、このいずれかから誤って逆走したとみられている。

 

大内JCTでは、昨年までに2件の逆走があったことから、去年、国が昨年11月に対策が必要な場所に指定し、ことし6月、JCTを管理する県などが、行き先を示す従来の案内板に加え、路面に進行方向を示す白い矢印のペイントを施し、対策を講じた。

 

ところが、事故を防ぐことはできなかった。

 

大内JCTを利用している由利本荘市の60代男性は、「視力が弱い高齢者には、暗くなると路面の矢印は見えづらい」と指摘。「県南のICで進行方向を誤り、夜間に逆走してしまったことがある」と明かす。

 

標識の見えづらさや道路構造が「進路を誤る可能性を高めているのでは」との声もある。

専門家からも、路面の矢印が見えにくいなどという指摘が上がっている。

 

県などは、今後、逆走防止の対策強化について検討することにしている。

 

出典

大内JCT、過去に逆走2件 平面交差にリス

http://www.sakigake.jp/news/article/20161022AK0003/ 

逆走か 3人死亡事故現場検証

http://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/6013795381.html?t=1477340940913

 

 

10231619分に毎日新聞からは、記者が実際に走行してみた体験ルポが下記趣旨でネット配信されていた。

 

事故があった21日午後、記者が乗用車で走ってみた。

 

国道105号から大内JCTへ入ると、4本の道路が目の前に現れる。

法定速度は40kmとの標識が目に入り、速度を落とす。

だが、分岐点の上部に標識がなく、前を走る車もないため、少し不安になる。

 

秋田方面に向かうため、自動車道に入る左カーブには入らずに、そのまま直進。

すると、秋田方面への道しるべとなる緑色の標識が確認でき、交差点では道なりに右方向へ進むことを知った。

 

その交差点に差し掛かると、左への進入禁止の赤い標識が目に入り、さらに道路上に右へ進む矢印を見つけたため、右方向へ走ると確信。

「ここで左折したら逆走になる」と心の中でつぶやき、無事、秋田方面に抜けることができた。

そもそも、立体交差の構造なら逆走しないし、「逆走注意」の標識も欲しいと感じた。

 

この日の天気は晴れて視界は良好。

だが、事故のあった未明や夜間、降雨、濃霧、降雪など、天候はさまざまだ。

もし悪天だったら……

記者は今春から運転を始めたばかり。そう思うと、少し肝を冷やした。

 

出典

由利本荘3人死亡 逆走注意の標識を 走行ルポ

http://mainichi.jp/articles/20161023/k00/00e/040/130000c 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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