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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2016918日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。

 

(2017年1月19日 修正1 :追記)

 

2017112日付で朝日新聞湘南版(聞蔵)から、薬剤販売会社が適切な濃度を確認していなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

Tシャツの印刷時に使う薬剤を販売したM社(京都市)がお詫びの文書を大会HPに掲載し、薬剤の適切な濃度を製造元に詳しく確かめていなかったことなどが原因だったと説明した。

 

昨年12月26日付の文書では、経産省による調査結果として、Tシャツの印刷の前処理に使う薬剤に皮膚刺激性物質が含まれており、この物質がTシャツに高濃度で残っていたため、皮膚に炎症が起きたとした。

 

この薬剤は別の会社が製造し、床の殺菌剤や靴下の抗菌処理剤として使われていたもので、M社は、Tシャツの印刷で使うインクの発色を良くする製品として採用していた。

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

12月26日付のM社文書の骨子(趣旨)は下記。

いまいち原因がハッキリしない感があるが、製造元が考えていた「通常使用される濃度」と使用側が「通常使用する濃度」とが大きく違っていた、ということかもしれない。

 

原因物質は塩化ジデシルジメチルアンモニウム。

 

[原因物質の採用経緯]

・当該物質は、顔料の開発段階で発色性を高めるという課題を解決するために採用。

 

[原因物質採用時の安全性評価]

・当該物質製造メーカーの製品情報に「通常使用される濃度では皮膚刺激性はほとんどない」などとの記載があったため、Tシャツへの使用に問題なしと判断。

・製造工程では原因物質を希釈して使用するので、通常顔料プリントと同様、洗浄工程不要と判断。

・試験品(布地)を第三者機関に送り、安全性の検査を受けて認証を取得。

 

[事故原因究明結果]

・製造メーカーの製品情報等を参考に安全と評価したが、安全性の判断資料としては十分でなかった。

第三者機関の認証を得たことも安全判断の根拠の一つになった。

しかし原因物質が認証対象に含まれていなかったことを確認しなかった。

・会社の評価基準の甘さや不備、他からの情報に対する過信があったことが事故の原因と考える。

 

http://www.supu.co.jp/race/pdf/report1229.pdf

 

 

 

(2017年10月13日 修正2 ;追記)

 

201710121635分にNHK首都圏から、M社は水で薄めれば問題ないと判断したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

去年9月、神奈川県茅ヶ崎市で開かれたマリンスポーツの国際大会で、参加した選手やスタッフ100人あまりが、主催者から配られたTシャツを着て肌がかぶれるなどの被害が相次ぎ、なかには全治4か月のやけどを負った人もいた。


警察が捜査したところ、Tシャツにプリントする過程で色の仕上がりをよくするために使われた薬品が原因で、「M色素化学工業所」が販売したものだったと分かったという。


この薬品は、通常は工場の床などの抗菌に使われていて、刺激性があるため、皮膚に触れると、かぶれややけどの症状が出ることがあるという。


これまでの調べで、社員2人は薬品を薄めて使えば問題ないと判断したということだが、作業ではTシャツに吹き付けたあと乾燥させていたため、濃度が高くなったという。


警察は、2人が薬品の安全性を十分に確認しないまま、この薬品を別の会社に販売し、Tシャツに使用されたとして、業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
調べに対し、「安全確認が足りなかった」と話しているという。


京都市の染色剤製造会社「M色素化学工業所」の中島販売担当本部長は、「薬品の取り扱いのしかたを間違ってしまい、被害にあわれた方や大会の関係者に心からおわびしたい」と話している。

 

出典

Tシャツの薬品で被害 書類送検

http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20171012/0001751.html

 

 

10121228分に産経新聞からは、被害者は107人だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)

 

県警は12日、シャツのプリントに使う薬品の安全対策をせずに販売したとして、業務上過失傷害の疑いで、京都市のインク販売会社「M色素化学工業所」の男性元役員(67)と男性社員(35)を書類送検した。

 

書類送検容疑は、人体への安全性を確認せず、殺菌や消毒に使用する薬品を販売し、Tシャツを着た107人に重軽傷を負わせた疑い。

被害者の中には入院した人もいたという。

 

茅ケ崎署によると、薬品はプリントの発色をよくする「前処理剤」で、同社は成分情報を明らかにせずに衣類プリント会社に販売していた。

男性社員が開発担当者で、元役員が販売を許可した。

 

出典

『Tシャツで百人超かぶれ インク会社社員ら書類送検』

http://www.sankei.com/affairs/news/171012/afr1710120016-n1.html

 

 

1012140分に日テレNEWS24からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

薬剤は本来、床を洗浄するもので、2人は調べに対し「この薬剤を使うと発色がよくなることをつきとめ、水で薄めれば安全だと思い、その後の安全確認をしなかった」などと話しているという。

 

出典

“Tシャツで肌かぶれ”男2人書類送検

http://www.news24.jp/articles/2017/10/12/07374892.html

 

 

 

 

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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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