(1/2から続く)
1月18日19時0分にNHK福岡NEWS WEBからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受けて18日、大川市議会の全員協議会が開かれ、倉重市長が「二度とこうしたことが起きないよう、学校だけでなく、市のすべて公共施設で安全点検を徹底したい」と述べた。
このあと教育委員会の担当者が、事故のあと市内すべての小中学校を調査した結果を報告した。
ほかにも2つの学校で、あわせて5つのゴールが固定されず、16日までにくいを打つなどの対応を終えたという。
出席した議員からは、事故原因の究明などを求める意見が相次ぎ、これに対し教育委員会は、今月中に専門家を含む安全調査委員会を発足させる方針を示した。
出典
『ゴール事故 安全調査委発足へ』
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20170118/3073951.html
(ブログ者コメント)
出典元とした朝日新聞の掲載写真によれば、「直接地面に固定するタイプの金属製留め具」とは、ゴールの下枠をU字形の鉄製の杭のような器具で挟み、地面に打ち込むもの。
一方、テレビ映像によれば、大人が上部ネットを軽く引っ張っただけでゴールが浮き上がっていた。それほど倒れやすかった模様。
(2017年2月23日 修正1 ;追記)
2017年2月20日22時21分に産経新聞westから、安全担当だった教職員が関係者に安全点検表を渡し分担して点検するのを2ケ月間忘れていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月21日付で読売新聞九州版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
大川市学校安全調査委員会は、20日、市役所で会合を開催し、同小の安全管理担当者だった男性教職員(28)のミスで、昨年11、12月はゴールの安全性を確かめる定期点検が実施されなかったことが報告された。
市教育委員会の下川学校教育課長が、会合後の記者会見で明らかにした。
市教委によると、川口小では年度ごとに安全管理担当者を決め、月初めに複数の教職員が「運動場及び周辺の異常」など、34項目を手分けして点検することになっていた
しかし、平成28年度の担当者は、市教委の聞き取り調査に、昨年12月までの2カ月間「点検表を他の教職員らに配布するのを忘れていた」ことを明らかにした。
このため、点検が実施されなかった。
点検表にはゴールの固定状況を確認する項目はなく、担当者はゴールを手で揺さぶって安定性を確かめていたという
出典
『担当者ミスで点検実施せず ゴール下敷き事故 福岡・大川』
http://www.sankei.com/west/news/170220/wst1702200077-n1.html
『小学校ゴールポスト事故 担当者が点検失念』
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/news/20170221-OYS1T50016.html
(ブログ者コメント)
これも、定期的に実施することをチェックリスト化しておき、実施の都度、実施日と担当者サインを書くなどしていれば、防げた事故だったかもしれない。
ただ、点検内容として「問題ないか?」といった記述だと、点検していたとしても、事故は防げなかったかもしれない。
具体的に「問題ない」ことをどのように確認するか、その方法を書いておかないと、毎回違う人がチェックする今回のような場合は、チェック内容に差が出てしまう。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。