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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20171141856分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

115日付で東京新聞夕刊からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

14日午前7時すぎ、埼玉県蕨市にあるJR蕨駅で、京浜東北線の南行きのホームにいた盲導犬を連れた男性が線路に転落し、電車と接触した。

男性は病院に運ばれたが、死亡した。
警察によると、死亡したのは埼玉県川口市に住むマッサージ師の63歳の男性で、目が不自由だったという。


警察などによると、現場のホームには点字ブロックが設けられているが、転落防止用の柵などは設置されていなかった。

ホームの幅は約10mあったが、転落現場は階段の壁からホームの端までは約2mと、狭くなっていた。

 

警察が、電車に設置されたカメラの動画を調べたところ、男性は白杖を持たずに点字ブロックの線路側ぎりぎりの位置におり、その左後ろに盲導犬がいる様子が確認され、男性はその後、右足を踏み出して転落。

運転士が非常ブレーキをかけたが間に合わなかった。

 

男性は、転落する際にハーネスから手を離し、盲導犬は転落を免れたという。

当時、男性の周囲には誰もいなかったということで、警察は、誤って転落した可能性があるとみて、詳しい状況を調べている。

 

JR東によると、京浜東北線の蕨駅は1日およそ12万人が利用していて、駅員は平日朝のラッシュ時に限定して配置している。

14日は休日のため、事故当時、ホームには駅員はいなかったが、改札には駅員が1人いたという。

国交省によると、昨年度までの6年間に、視覚障害者がホームから転落したり列車と接触したりした事故は、合わせて481件に上っている。

JR蕨駅を通勤で利用している目が不自由な50代の女性は、「私も以前、蕨駅で転落して、周囲の人たちに引き上げてもらったことがあります。目が不自由な人にもその位置が正確にわかるような形で、転落を防ぐドアの設置を進めてほしいです」と話していた。

 

出典

盲導犬連れた男性が線路に転落 電車と接触し死亡 埼玉

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170114/k10010839511000.html

盲導犬男性が転落、死亡 JR蕨駅 ホームドアなし

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201701/CK2017011502000121.html

 

 

117日付で毎日新聞東京版朝刊からは、視覚障害者協議会の会員が現場を調査したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

1181813分にNHK首都圏NEWS WEBからは、別団体も調査したという記事がネット配信されていた。

 

JR蕨駅で、全日本視覚障害者協議会(東京)の会員4人が、16日、転落したホームを調査した。

会員らは、再発防止策の早急な実行を訴えた。

 

会員らは、献花の後、実際に盲導犬を連れたり白杖を突いたりしながらホームや階段を歩き、通路の幅や電車の音の聞こえ方などを調べた。

 

会員らは、「蕨駅のホームは、構造上、隣の線路を走る電車の音が反響して自分側の音と紛らわしく、音を頼りにする視覚障害者は、自分の位置や方向を見失いやすい」、「点字ブロックに沿って歩いていると柱に肩が当たりそうになり、避けた時に歩く方向が変わって危険」などと指摘した。

 

JR東は、2020年度末までに同駅にホームドアを設置する予定。

同会理事の山城さん(60)は、「設置前倒しをJR東や国交省に要望していきたい」と語った。

 

国交省は鉄道各社に対し、昨年12月にまとめた転落防止のソフト対策の徹底を呼びかける方針だ。

ホームドア未設置駅で駅員が視覚障害者を見かけたら、案内を申し出て介助し、断られた場合でも乗車まで見届けるよう求める。

 

JR東によると、今回の事故直前に駅員1人が、盲導犬を連れて自動改札を通過する男性に気付いた。

しかし、男性がほぼ連日、介助なしで駅を利用していたため、駅員は声をかけなかった。

 

出張

埼玉・JR蕨駅の男性転落 「点字ブロック近くに柱、危険」 視覚障害者が調査

http://mainichi.jp/articles/20170117/ddm/012/040/131000c

転落事故で視覚障害者団体調査

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20170118/3116811.html 

 

 

117日付で毎日新聞東京版夕刊からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

視覚障害者の駅ホーム転落事故防止のため、国交省と鉄道会社が昨年12月にとりまとめた安全対策について、JR東が駅員に通知していなかったことが分かった。

JR東は、「現場への教育指導が不十分だった」としている。

 

国交省は、全国の鉄道会社に対し、改めて安全対策の徹底を呼びかけるほか、マニュアルの改定状況や周知方法を確認する方針だ。

 

JR東によると、「バリアフリー応対マニュアル」があり、従来、視覚障害者らへの声かけなどを駅員らに指導していた。

昨年8月に東京都港区の東京メトロ銀座線青山一丁目駅で視覚障害者の転落死事故が起きた後も、マニュアルの徹底を求めたという。

 

大阪府柏原市の近鉄河内国分駅でも10月に転落死事故があったため、国交省と鉄道会社は12月、ホームドアがない駅で駅員が一人で移動する視覚障害者を見かけた場合、原則として構内を誘導し、乗車を介助するなど、駅員の誘導案内の強化を打ち出していた。

 

この安全対策について、JR東は駅員らに通知していなかった。

JR東は、「新たな規定を盛り込んだマニュアルを策定中で、まだ完成していなかったために通知していなかった。安全対策を早期に通知すべきだった」としている。

 

出典

埼玉・JR蕨駅の男性転落死 視覚障害者事故 JR東、駅員に転落対策通知せず 国交省策定後

http://mainichi.jp/articles/20170117/dde/041/040/024000c 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

国交省などが策定した安全強化策をそのまま、マニュアル改定前に暫定的に現場に流しておけばよかった・・・ということだろうか?

それも一つの方法だが、内容によってはマニュアルが2つできたことにより混乱することもあるのではないか・・・そんなことも頭に浮かんだ。

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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