2017年1月13日19時29分に時事通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月13日22時59分に毎日新聞から、1月14日6時9分に西日本新聞から、1月14日20時3分に産経新聞westから、1月14日22時55分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前9時40分ごろ、福岡県大川市のK小学校(児童数257人)から、「児童がゴールにぶら下がって転落した」と119番があった。
警察などによると、4年の男児(10)が校庭でゴールの下敷きになり、意識不明の状態で病院に搬送されたが、約4時間後に死亡が確認された。
同校や市教委などによると、事故は、体育の授業で行われていたサッカーの試合中に発生した。
警察などによると、ゴールは高さ約2m、幅約3m。ハンドボール用だが、授業でサッカーのゴールとして使用していた。類似品から推定した重さは約130kg。
男児はゴールキーパー役で、味方が相手ゴールに得点したことを喜び、自陣のゴールネットにぶら下がったところ、バランスを崩し地面に落下。
直後に前に倒れてきたゴールの下敷きになり、首や肩を挟まれた。
事故当時、4年生の2クラス計38人が男女4チームに分かれて試合をし、各クラスの担任の講師と教諭の計2人が審判をしていた。
男児のチームの試合は担任の女性講師が審判を務めていた。
事故の瞬間は目撃していなかったという。
市教委によると、事故のあったゴールは5カ所で固定。
このうち3カ所は金属製の留め具で直接地面に固定するタイプで、これらが全て外れていた。
教諭の一人は学校の調査に対し、昨年12月に校庭を清掃中、留め具による固定を確認したと説明。
数週間の間に外されたとみられ、市教委は、校庭の利用状況を調べる。
留め具は校庭の隅にある物置で用務員が発見し、学校に報告した。
何者かが故意に外して物置にしまった可能性がある。
ゴールはさらに、ロープで別の杭2本と結び付ける仕組みになっていたが、事故直後にはロープが途中で切れていた。
切れた時期はわからないという。
ゴールは学校側が月に1回点検することになっているが、昨年10月を最後に実施していなかった。
事故を受け、記者会見した市教委の記伊教育長は、「授業中の事故で、大変遺憾。このような事故が二度と起きないよう、設備の安全点検をしっかり徹底していきたい」と話し、謝罪した。
文部科学省は2013年、サッカーなどのゴールについて、くいなどで固定するよう通知している。
[不測の事態常に想定を 学校安全全国ネットワーク副代表の細川潔弁護士の話]
小学生は、学校内で何をするか予想できない。
学校や教育委員会は、常に不測の事態を想定した対策を取る必要がある。
出典
『ゴール下敷き、小4死亡=体育授業でサッカー中に-福岡』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017011300541&g=soc
『事故 サッカー授業中、ゴールの下敷き…小4男児が死亡』
http://mainichi.jp/articles/20170114/k00/00m/040/052000c
『ゴールの下敷き小4死亡 体育授業中、切れた固定具放置 大川市の小学校』
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/301270
『ゴール固定の留め具、故意に外された疑い 業務上過失致死容疑視野に捜査 福岡・下敷きの小4男児死亡』
http://www.sankei.com/west/news/170114/wst1701140079-n1.html
『ゴールの杭3本、事故時は外れていたか 福岡の小4死亡』
http://www.asahi.com/articles/ASK1G5WN4K1GTGPB008.html
1月15日22時15分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警筑後署は15日、司法解剖の結果、死因は背部打撲による出血性ショックだったと明らかにした。
男児が前向きに倒れたところに、後ろからゴールが倒れかかり背中を強く打ったとみられる。
出典
『福岡・ゴール下敷き 死因は背中強打』
http://mainichi.jp/articles/20170116/k00/00m/040/073000c
1月16日18時48分にNHK福岡NEWS WEBからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受けて県教育委員会は、きょう、県内すべての市町村の教育委員会と県立学校に対し、事故防止の徹底を求める文書を送付した。
通知された文書では、サッカーやハンドボールのゴールといった移動式の設備や用具が固定されているかどうか再点検するよう求めるとともに、日ごろからの安全点検や教職員への研修を徹底するよう求めている。
出典
『ゴール事故で再発防止を通知』
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20170116/3055551.html
(2/2へ続く)
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。