







2019年3月6日11時46分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長時間テレビを見る年配の人は、言葉を記憶する力が低下する・・・。
そんな研究結果を、英国の研究チームが英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。
詳しい理由はわかっていないが、認知機能の維持に役立つ読書などの時間が奪われる影響などが考えられるという。
チームは、英国の50歳以上の男女計約3600人(平均67.1歳)を対象に、1日あたりのテレビ視聴時間と認知機能との関係を調べるために,単語記憶テストを受けてもらった。
テストは6年間の間隔をあけて2回実施した。
覚えた単語を思い出すテストの成績は、6年間でいずれの男女とも低下したが、テレビを1日平均3.5時間以上見ていた場合は、視聴時間が3.5時間より短かった場合と比べて、有意に下がっていた。
性別や年齢、喫煙などの習慣の違いを考慮しても、この傾向は変わらなかった。
テレビを長く見ると、座ったままの姿勢が記憶力を衰えさせるとする説もある。
ただ、今回の分析では、座った姿勢の長さは成績低下に直接影響していなかった。
研究チームは、テレビを長時間見ることで、読書など認知機能によい影響を与える頭を使う時間が減ることや、暴力や災害など刺激の強い番組がストレスになる可能性を指摘している。
テレビゲームやインターネットなど、より「双方向の活動」は、認知機能によい面もあるとされる。
論文はサイト(https://doi.org/10.1038/s41598-019-39354-4)で読める。
出典
『テレビ見過ぎの年配者、記憶力低下 刺激がストレスに?』
https://www.asahi.com/articles/ASM2V3T4CM2VULBJ003.html
KW;ヒューマンエラー 人的エラー
2019年2月7日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9322/
(2019年3月13日 修正3 ;追記)
2019年3月6日付で河北新報からは、複数の市議から東北電力の責任を問う声があがっているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
仙台市が道路照明灯の電力契約を解除し忘れた問題を巡り、5日の市議会全員協議会では、「東北電力には責任がないのか」と問う声が相次いだ。
市は、同社の協力を得て再発防止に取り組む一方、過払い額の返還も協議する方針を表明した。
自民党の鈴木議員は、「東北電にも一定の責任があると理解する」と直言。
公明党市議団の鎌田議員は、「市の責任は明白だが、東北電に瑕疵がないのか明確にすべきだ」と求めた。
共産党市議団の花木議員は、「東北電が(解約忘れで実際と)ずれが出ても分からない状態だったことが根本原因」と指摘した。
市建設局の担当者は、「市が解約を届け出て、初めて電気代がかからなくなる仕組み。市がきっちり管理すべきだった」と釈明した。
過払い額の返還に関しては、小高建設局長が、「約款上は難しいと認識するが、東北電とは、この点も含めて協議したい」と述べた。
解約忘れは昨年7月に職員が気付き、関係書類などを調べた上で、11月に郡市長ら市幹部に報告されたが、問題の公表は今年2月1日と、大幅に遅れた。
郡市長は、「報告を受けた折、早期の公表を指示したが、契約内容が複雑で調査が進まなかったことが遅れた理由」と理解を求めた。
市が当初予算案に計上した市街灯電気料は、問題発覚前に積算した。
1800件の解約は反映されておらず、過大な可能性がある。
館財政局長は、「当初予算案で、これ以上の(正確な)見積もりは困難。調査結果の確定、東北電との調整が完了した段階で適切な対応を考える」と話した。
出典
『<街路灯代解約忘れ>仙台市議会「東北電力に責任ないのか」と問う声相次ぐ』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201903/20190306_11016.html
(ブログ者コメント)
なぜ、東北電力の責任を問う声があがっているのだろう?
これまでの報道からすると、街路灯の設置、撤去基数は市が管理すべきもので、東北電力は市から連絡を受けるだけの立場のように思われるのだが・・・。
(2019年4月23日 修正4 ;追記)
2019年4月22日19時35分にNHK東北から、過払い以外に未払いもあったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともども、タイトルも修正した)
仙台市は、市が管理する街路灯のうち、撤去したものに対して、長年にわたって東北電力との契約を解除し忘れ、必要のない電気料金を支払い続けていた一方、電気代が未払いのものもあることが発覚し、ことし2月から調査を進めてきた。
その結果、少なくとも、契約の解除をし忘れた過払いが1729件、電気代にしておよそ9200万円、未払いが261件、電気代にしておよそ2300万円にのぼることが最終的に判明した。
調査結果を踏まえて、市は再発防止策もまとめ、街路灯の台帳に東北電力との契約情報を記載することや、街路灯ごとに契約の名義を定めるなどとしている。
市は調査結果の確定を受け、過払い分から未払い分を差し引いたおよそ7000万円について東北電力との協議に入ることにしていて、およそ7000万円の扱いや責任の所在などを明確にできるかどうかが焦点となる。
出典
『電気代過払い分は約7000万円』
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20190422/0005315.html
(ブログ者コメント)
過払いは1件あたり5.3万円、未払いは1件あたり8.8万円と、少し差があることが気になった。
なぜ、基数表示にしなかったのだろう?
(2019年4月27日 修正5 ;追記)
2019年4月25日17時25分にNHK東北からは、東北電力の社長が払い戻しは困難と述べたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東北電力の原田社長は25日の記者会見で、「公平性の観点から、特別な対応を行うことは難しい」との考えを示し、今後、具体的な対応について協議していくと述べた。
東北電力によると、これまでも別の自治体で契約数と街路灯の数が一致しないケースがあり、電力会社に過失がある場合は料金の返還に応じているものの、仙台市との契約で現時点で過失は確認されていないという。
このため、東北電力の原田社長は、料金を返還するかどうかについて、「国の認可を受けて街路灯の契約をしているので、ほかの自治体や一般のお客様との公平性の観点から、特別な対応を行うことは難しいと考えている」と述べた。
その上で、未払い金との相殺など今後の対応については、「まだ決まっておらず、最終報告書の内容を踏まえながら、具体的な協議をしていきたい」と述べた。
出典
『東北電力「特別な対応は難しい」』
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20190425/0005349.html
(2019年5月11日 修正6 ;追記)
2019年5月7日19時1分にNHK東北からは、仙台市は未払い分を支払う方針だという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
仙台市の郡市長は記者会見で、東北電力と契約せずに街路灯の電気を使用し、電気料金を支払っていなかった問題について、「払っていなかったものは払わなければいけない」と述べ、未払い分の電気料金を支払う考えを明らかにした。
一方、使用していないにもかかわらず、支払い続けていたおよそ9200万円の扱いについて、東北電力との具体的な協議はこれから本格化するという。
出典
『街路灯の電気 未払い分は支払う』
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20190507/0005448.html
2019年3月6日21時18分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前6時ごろ、神戸市垂水区の商業施設で、荷車に積んでいたコンテナ(重さ約50kg)が倒れ、搬送していた警備員の男性(63)に当たった。
警察によると、男性はコンテナを受け止めようとして後ろに転倒し、尻もちをついた。
その際、後頭部を打ち、頭蓋骨骨折などの重傷という。
出典
『倒れたコンテナ受け止めようと 男性警備員が頭蓋骨折る』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201903/0012122992.shtml
2019年3月5日15時0分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
介護用ベッドの利用者が手すりに首や手足を挟まれる重大事故が、後を絶たない。
消費者庁への報告が義務づけられた2007年以降、79件が発生し、このうち43人が死亡した。
大半が介護施設などでの事故とみられ、安全対策を強化したベッドへの入れ替えが進まないことが背景にある。
死亡事故の中で多いのが、手すりと手すりの隙間や、手すりと頭部のボードとの間に首が挟まれるケースだ。
重傷事故では、手すりの隙間に腕や足などを挟まれ、骨折する高齢者が多い。
「入所者が手すりに片手を突っ込んだ状態でリクライニングを動かしてしまい、強い力で挟まれたことがあった」。
東北地方の特別養護老人ホームで働く男性職員は、そう打ち明ける。
07年施行の改正消費生活用製品安全法では、生活関連製品による重大事故や火災が発生した場合、メーカーなどに国への報告が義務づけられた。
以後、介護用ベッドに関する重大事故は毎年数件~10数件が報告され、同庁は、大半が認知症の高齢者とみている。
07、08年度に計27件の重大事故が報告されたことから、経産省は09年3月、介護用ベッドに関する日本工業規格(JIS)を改正。
頭や手足が挟まらないよう、手すりの隙間を狭くするなどの安全対策が強化された。
重大事故が後を絶たないのは、規格改正前のベッドが依然、利用されているためだ。
介護用ベッドメーカーの業界団体「医療・介護ベッド安全普及協議会」などによると、介護用ベッドは高いもので50万円を超える。
大量に入れ替えた場合の負担は大きい。
消費者庁の担当者は、「十分な見守りができない場合は、できるだけ改正後のベッドを利用してほしい」と呼びかけている。
【隙間塞ぐだけでも効果】
規格改正後の介護用ベッドへの入れ替えが難しい場合、手すりの隙間を塞ぐことが事故防止に有効とされている。
各メーカーが配布する専用の補助器具やカバーのほか、クッションや毛布などで隙間を塞ぐだけでも効果がある。
向殿政男・明治大名誉教授(安全学)は、「介護用ベッドの重大事故は、あまり知られておらず、国はもっと注意喚起する必要がある。事故がなくならなければ、規格改正前のベッドの使用を禁止する措置も検討すべきだ」と指摘している。
出典
『介護ベッド 事故やまず…07年以降 挟まれ43人死亡』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190305-OYT1T50245/
(ブログ者コメント)
以下は、NITEのHPに掲載されている記事と動画の1コマ。
上記報道は、この記事も参考にしているのかもしれない。
【動画の解説】
さくに腕が挟まれた事故の再現映像です。
介護ベッドを操作する際は、事前にすき間に手足が挟まっていないか確認してください。
ベッドが上下することで、すき間が狭くなり手足が挟まれることがあります。
介護ベッド周りのすき間に手足を挟み込まないよう、カバーやクッションですき間を埋めてください。
※専門家が実験を行っております。
大変危険ですのでマネしないでください。
・・・・・
出典
『介護ベッド「1.さくに腕が挟まれる」』
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/sonota/1272.html
2019年3月5日14時22分にNHK滋賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県の施設に入居する団体などが使う水道や電気、それにガスの使用量をはかるメーターおよそ380台が、法律で定められた交換期限が切れたまま使われていて、使用量に基づいて正確に料金が徴収できていない可能性があることがわかった。
期限切れだったのは、本庁舎など県の45の施設に入居する団体や売店などが使う水道や電気、それにガスの使用量をはかるメーター、合わせて379台。
県によると、去年11月、彦根市にある施設で電気メーターが故障した際、期限切れだったことが判明し、その後、調査を進めると、同じように古いメーターが相次いでみつかったという。
最も古いものは東近江市にある職員会館の理髪店や食堂の電気メーターで、32年余り前に期限切れになっていたという。
メーターの有効期限は、水道が8年、電気が10年などと法律で定められていて、交換しないと使用量に基づいて正確に料金を徴収できない可能性があり、放置すると罰せられることもあるという。
県財政課の小川主席参事は、「交換が必要だという意識がなかった。県民の信頼を損ね深くおわびします」と陳謝した。
県は、早急にメーターを交換するとしている。
出典
『県期限切れ水道メーターなど使用』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20190305/2060002167.html
3月5日19時34分に京都新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県によると、有効期限切れのメーターがあるのは県庁や職員会館など計45施設。
昨年11月に彦根市内の施設で電気メーターが故障して問題が発覚し、点検の結果、147施設にある計2144個のメーターの約2割が期限切れだった。
問題のメーターは、電気やガスの供給元が設置するのとは別に、県が県有施設の入居者ごとに設置しているものだった。
古いメーターは計測精度が落ちる恐れがあるが、入居者から徴収する料金に過不足があったかどうかは分からないという。
出典
『期限切れ30年超のメーターも 滋賀県庁など45施設で発覚』
https://www.kyoto-np.co.jp/shiga/article/20190305000171
3月6日付で中日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
内訳は、
電気 197個
水道 136個
都市ガス 7個
液化石油ガス(LPG) 1個
カロリーメーター 38個
だった。
県は4日、計量法を所管する経産省に経緯を報告した。
昨年11月、彦根市のミシガン州立大連合センターの飲食店で電気メーターに異常があることが分かり、調査した結果、有効期限切れが発覚。
これを受け、県は1月に、2017年度末時点で所有する781施設を調べていた。
出典
『県施設メーター、379個が期限切れ 電気や水道など』
https://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20190306/CK2019030602000016.html
3月5日6時0分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
計量法(所管:経産省)の監督権限は都道府県にあるが、監督者自らが違反していたことになる。
出典
『電気・水道メーター期限切れ…滋賀県施設』
https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20190305-OYO1T50000/
(ブログ者コメント)
計量法における該当条文は下記。ご参考まで。
【計量法】
(有効期間のある特定計量器に係る修理)
第五十条 届出製造事業者又は届出修理事業者は、第七十二条第二項の政令で定める特定計量器であって一定期間の経過後修理が必要となるものとして政令で定めるものについて、経済産業省令で定める基準に従って修理をしたときは、経済産業省令で定めるところにより、これに表示を付することができる。
(検定証印)
第七十二条 検定に合格した特定計量器には、経済産業省令で定めるところにより、検定証印を付する。
2 構造、使用条件、使用状況等からみて、検定について有効期間を定めることが適当であると認められるものとして政令で定める特定計量器の検定証印の有効期間は、その政令で定める期間とし、その満了の年月を検定証印に表示するものとする。
【施行令】
(一定期間の経過後修理が必要となる特定計量器)
第十二条 法第五十条第一項の政令で定める特定計量器は、別表第三第二号イ、ロ、ハ(1)及びホ並びに第三号から第六号までに掲げるものとする。
(検定証印等の有効期間のある特定計量器)
第十八条 法第七十二条第二項の政令で定める特定計量器は別表第三の上欄に掲げるものとし、同項の政令で定める期間は同表の下欄に掲げるとおりとする。
別表第三(第十二条、第十八条関係)
※(ブログ者注)個別メーターの期限がリストで表示されている。
http://www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun/techno_infra/31_houreishu.html
2019年3月5日11時11分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐賀県多久市に、2年ほど前から燃え続けている山がある。
かつて炭鉱で栄えたまちの象徴「ボタ山」だ。
地下の石炭くずに火がつき、放水しても消しきれない。
最近、煙が出る範囲が広がったらしく、苦情を訴える市民もいるが、いまのところ、消す方法が見つかっていない。
市中心部にほど近い、県立多久高校近くの田園地帯。
高さ10mほどの山の中腹から帯状に白い煙が出ていた。
風が吹くたび、何かが焦げたような異臭が鼻をつく。
近くをよく散歩するという森さん(男性、66歳)は、「ここ4週間ほど、ずっと煙が出ている。近くを歩いて具合が悪くなったこともある。少なくとも、中に入れないよう規制線を張るべきではないか」と話す。
市防災安全課によると、現場は、炭鉱から掘り出した石炭のうち、使えないものを積み上げたボタ山。
煙の原因は、2017年春に発生した火災だという。
土地の所有者が山の木を伐採して焼いていると、地面に燃え移った。
消防車が出動し、地表の火災は鎮圧したが、地下から煙が出続けた。
再び地表が燃え出さないよう、市と消防は、近くに残っていた木を切って取り除き、定期的な放水と監視を続けているが、今も鎮火に至っていない。
総務省消防庁の研究機関・消防研究センター(東京)によると、過去にも兵庫や福岡のボタ山や石炭貯蔵場で火災があったが、2年間燃え続けることはあまりないという。
地中が燃えるため放水による消火が難しく、完全に消すには、掘削して発熱部に直接水をかける方法が考えられるという。
市は、掘り返すと、それをきっかけに燃え広がるかもしれないとして様子を見ている。
消防庁の職員と消防の専門家が現地を調べており、対処方法を検討している段階という。
出典
『「ボタ山」、2年間燃え続ける 消す方法は見つからず』
https://www.asahi.com/articles/ASM2G6KSPM2GTTHB00Y.html?iref=com_rnavi_arank_nr05
(ブログ者コメント)
本件、ブログ者が朝日新聞の記事を目にして以降、翌日にかけて、ブログ者が知っているだけで4つのメディアで次々に取り上げられていた。
さほどニュースバリューがあるとも思えない今回の事例に、それほど後追い取材?があった点に驚いた。
以下は4つの報道。本文は割愛する。
(3月5日22時17分 佐賀新聞)
『多久市のボタ山跡、約2年くすぶる 消防出動180回 有効策見いだせず』
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/345508
(3月6日17時39分 NHK佐賀)
『ボタ山の火災 2年鎮火せず』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20190306/5080002544.html
(3月6日17時53分 サガテレビ)
『2年間燃える山 消防「消し方分からない」』
https://www.sagatv.co.jp/news/archives/30030
(3月6日18時ごろ 日本テレビ ニュースevery)
※たまたま視聴していた番組。
(2023年5月18日 修正1)
2023年5月15日18時14分にNHK佐賀からは、ここ2年ほど煙などが無くなっているため近く収束判断される見込みだという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
多久市にある石炭の採掘に伴ってできたボタ山で6年前に発生した火災について、市の担当者が15日現地を調査し、煙や異臭がここ2年余り確認されていないことから、市は近く火災の収束を判断することになりました。
多久市北多久町にあるボタ山では、6年前の2017年春に伐採した木を燃やしたことで火災が発生し、地中の石炭のくずがくすぶっている状態が続いていました。
ボタ山は10メートルほどの高さがあり、市では煙や異臭が発生した際には消防車が放水を行ってきたほか、周辺の水質や大気のデータを測定して監視を続けてきました。
15日は、多久市の横尾俊彦市長などが現地を訪れ、最近の状況について担当者から説明を受けました。
それによりますと、ここ2年余りの間、放水が必要となるケースや煙や異臭の発生などはなく、水質や大気にも異常は確認されていないことが報告されました。
横尾市長はNHKの取材に対して、「すでに木や草も生え、以前の状態に戻りつつあるので、専門家の意見を聞くなどして最終的な判断を行いたい。今後もボタ山で火災や災害が起きないよう、対策についても検討していきたい」と、近く火災の収束を判断する考えを明らかにしました。
多久市では、専門家や佐賀県の担当者などと会合を開いて、現場の状況やデータを詳しく分析した上で最終的な判断を行うことにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20230515/5080014495.html
2019年3月5日6時12分に埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉県三芳町は4日、同町藤久保の町総合体育館のアリーナで先月下旬、フットサルの大会中に床板が剥離し、スライディングをした20代の男性が臀部にけがを負ったと発表した。
男性は約1週間入院治療し退院。
全治1カ月以上のけがとみられる。
町は、同体育館の指定管理者(東京ドーム・トールツリーグループ)とともに委員会を立ち上げ、原因を究明する方針。
町によると、2月22日午後2時半ごろ、体育館1階アリーナで、フットサル大会「カレッジフットサルリーグ」の試合前、ウオーミングアップしていた関東圏の大学生男性がゴール付近でスライディングしたところ、床板(幅約7.5cm、長さ約45cm)の一部が剥がれ、左臀部に刺さった。
男性は病院に搬送され、そのまま入院。
今月1日に退院した。
町はアリーナの使用を中止し、スポーツ庁に事故を報告。
同庁から「全治30日以上のけがは重大事故になる」と指摘され、公表を決めた。
4階建ての体育館は2006年に竣工。
アリーナやフィットネスルーム、会議室や多目的室、武道場などがある。
10年度から指定管理者制度を導入し、同社が運営している。
林町長は、「指定管理者と事故の原因を究明し、再発防止に努めたい」とコメントしている。
出典
『大学生けが…剥がれた体育館の床板が刺さる 三芳の体育館でフットサル大会、スライディング中に事故』
https://this.kiji.is/475411250392466529?c=39546741839462401
3月4日18時18分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
木片は長さ42cm、先端は2mm程度で尖っていた。
アリーナは、指定管理者が毎日、使用開始前に目視で状況を点検している。
出典
『体育館で木片刺さり、男子大学生が尻負傷 埼玉・三芳町』
https://www.sankei.com/affairs/news/190304/afr1903040031-n1.html
(ブログ者コメント)
同様な事例は、1週間ほど前、名古屋市の体育館で起きたばかりだ。(本ブログ紹介スミ)
2019年3月5日5時0分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉市消防局が消防車の最大積載量を超えて消火用水や資機材など載せ、消火活動に出動していたことが4日、同局への千葉日報社の取材で分かった。
過積載で出動した台数は29台に上る。
千葉県外で消防車の過積載があったことを受けて同局で調べ、市も過積載出動だったと判明した。
過積載による事故などはなかったという。
市は現在、消防車の水や資機材を規定内の重量に調整し、運用している。
昨年10月に京都府の消防で消防車の過積載が判明し、市消防局は昨年12月~今年2月、貨物登録している消防車両41台を調査。
全24カ所の消防署・出張所で、最大積載量が300kg~10トンの水槽付きポンプ車など29台で、それぞれ1回以上、過積載で出動、または訓練で使用していたことが判明した。
ポンプ車1台は最大750kg超過していた。
いつから過積載出動が行われていたかは、今後、調べる。
県警には相談済みで、捜査幹部は「一般論では、道路運送車両法違反や道交法違反になる可能性がある」と指摘している。
京都で消防車の過積載が表面化するまで、市消防局では過積載の調査をしていなかった。
同局は、「調査する制度はなく、過積載の認識はなかった。現在は重量確認し、違反状態はない」と説明。
今後は適正運営するとしている。
出典
『消防車29台過積載出動 千葉市消防局、事故はなし』
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/575806
3月5日5時30分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉市消防局の消防車など29台が、車検証で定められた総重量を上回る水や資機材を積み、道路交通法違反(過積載)とみられる状態になっていたことが4日、市消防局への取材でわかった。
うち3台は昨年9月、大型トラックが横転して3人が死亡し、運送会社が過積載容疑で家宅捜索を受けた千葉市若葉区の事故現場にも出動していた。
市消防局によると、過積載が判明したのは1999~2017年度に配備された水槽車20台や化学ポンプ車5台など。
昨秋、京都市消防局で同様の問題が起き、調査していた。
車検証に最大積載量の記載がある41台を計量したところ、29台で総重量が750~30kgオーバーしていることが判明した。
積み荷の資機材や水を減らし、今年2月以降は全車両で過積載状態を解消した。
過積載による事故やトラブルは、これまで報告されていないという。
出典
『千葉市消防車、29台が過積載 水や資機材が積み荷』
https://www.asahi.com/articles/ASM346K7HM34UDCB00N.html
(ブログ者コメント)
京都市の過積載事例や、事例横展開としての京都府各消防本部での調査結果は本ブログでも紹介スミ。
京都府以外で過積載が報道されたのは、ブログ者の知る限り、初めてだ。
2019年3月6日19時7分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
平塚市民病院(平塚市南原)は6日、病院敷地内で式典会場の準備作業中に木製パネルが倒れ、来院中の80代女性がけがを負ったと発表した。
同病院によると、5日午後1時半ごろ、委託業者が搬送した資材を歩道に面した植え込みに荷下ろししていたところ、高さ2.7m、重さ15kgの木製パネルが風にあおられ、歩道側に倒れた。
通院のため歩行中だった女性に当たり、転倒。
女性は肋骨を折り、右肩脱臼などのけがを負って入院した。
同病院の開設50周年を祝い、16日に行われる記念樹除幕式の会場設営が行われていた。
同病院は今後、作業エリアを歩行者と分けるよう徹底し、誘導員も配置するとしている。
出典
『木製パネル倒れ、80代女性骨折 式典準備の平塚市民病院』
https://www-new.kanaloco.jp/article/entry-152495.html
2019年3月5日20時11分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前10時半ごろ、上川管内下川町北町のサンルダムで、名寄市の会社員男性(46)と士別市の会社員男性(45)が排水溝周辺で除雪作業をしていたところ、約10m上にあるダム本体の堤体の壁から雪が落ち、2人は頭や背中などを打ち、けがをした。
警察によると、落雪の規模は幅7~8m、奥行き1.5m、厚さ60cm。
当時、5人が除雪作業中で、2人はヘルメットを着用していたという。
出典
『落雪直撃、作業員2人けが 下川・サンルダム』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/283222/
2019年3月6日6時18分に埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前9時15分ごろ、埼玉県さいたま市岩槻区鹿室、部品製造会社「曙ブレーキ岩槻製造」で、春日部市の会社員佐川さん(51)が油圧ショベルカーの下敷きになり、頭などを強く打ち死亡した。
警察によると、佐川さんは作業を任されていた会社の社員で、敷地内にある塀を取り外す作業をショベルカーで行っていたところ、重機が横転した。
重さ約30kg、縦30cm、横1.7mのコンクリート板を7枚まとめて運ぼうとしたところ、バランスを崩したという。
作業現場近くにいた同僚らが110番した。
警察で詳しい事故原因を調べている。
出典
『ショベルカーの下敷き…頭などを強く打ち、男性死亡 塀を外す作業中、バランス崩し横転/さいたま』
https://this.kiji.is/475770119608452193?c=39546741839462401
2019年3月4日11時58分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
昨年9月、台風21号の影響で連絡橋にタンカーが衝突し、機能を失った関西国際空港。
道路、鉄道といったアクセス機能とともに、懸命な復旧作業が続けられたのが「電話、インターネット通信」だ。
橋桁が最大で約4mもずれた衝撃で、NTT西日本の通信ケーブルは切断された。
不通になった約790回線を復活させるため、集められた30人の奮闘が始まった。
タンカーは衝突したまま波に揺られ、ガス漏れへの警戒から電気がつけられない暗闇の中、橋とこすれ合う不気味な音が聞こえる。
網状の足場の下は海。
工具を落とせば回収できない。
9月4日午後1時45分ごろにケーブル切断を把握した同社が、状況確認のため担当者らを現場に送り込んだのは、台風が過ぎた同日夜。
同社の協力会社、ミライト・テクノロジーズ(大阪市西区)の梅垣さんは、過酷な状況に「いつ復旧できるか、目途もつかないと感じた」と振り返る。
5日午前、NTT西で対策会議が開かれ、30人の復旧作業担当チームが結成された。
切断箇所をつなぎ合わせるため、1.2kmに及ぶ通信ケーブルを緊急に手配。
6日早朝、チームは10トントラックにケーブル、機材を乗せて現場に入った。
ケーブルは、連絡橋の破損部分で傷がつかないよう、ところどころ迂回させながら通していく。
時間短縮のため、ケーブルを延ばしていく作業と敷設する作業を同時に進めた。
作業中、7日に国内線が再開されるという情報が入った。
チームの班長として現場を指揮したミライトの生駒さんは、「国内線再開前に絶対復旧させるという意地しかなかった」。
陸地に戻って休憩する時間を惜しみ、食事の調達もあきらめて作業を続けた。
6日夜、完了。
NTT西は、通信サービスが回復した時刻を同日午後9時7分ごろと発表。
不通を把握してから、わずか55時間。
ミライトの中部(なかべ)・大阪技術センター長は、「自宅が被災していた作業員もいた。ただ、感謝しかない」と話す。
タンカーの衝突という想定外の事態で被害を受けた通信回線。
今回は、タンカーがぶつかった下り線側に回線が集中していたという不運もあった。
これを教訓にNTT西は、1つの回線が切断されても他でバックアップできるよう、新たな回線の敷設を始めた。
厳しい現場を乗り切った生駒氏は、「チームに選ばれ、頼りにされていると思えてうれしかった。家族も喜んでくれる仕事ができてよかった」と話す。
出典
『「絶対に復旧させる」 電話、ネット通信をめぐる関空連絡橋55時間のドラマ』
https://www.sankei.com/west/news/190304/wst1903040014-n1.html
2019年3月5日8時3分にNHK四国から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後9時半ごろ、西条市船屋乙の「住友金属鉱山」の東予工場で新居浜市の会社員、近藤さん(男性、43歳)が、高さおよそ4mの足場から転落したと消防に通報があった。
近藤さんは新居浜市内の病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。
東予工場によると、この工場では銅を熱した炉にゴムホースを使って炭酸カルシウムを吹き込み、銅の純度を高くする作業が行われていて、近藤さんはゴムホースが詰まったため交換していたという。
近藤さんのほかにも2人が作業にあたっていたが、別の場所にいたため、事故のようすを目撃した人はいないという。
警察は現場の状況から、近藤さんが足場から転落したとみて、事故の詳しい原因を調べている。
出典
『金属精製工場で転落死亡事故』
https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20190305/0003245.html
2019年3月5日9時57分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
三重県伊賀市役所新庁舎(四十九町)南西角の市道交差点で、4日、ラウンドアバウト(環状交差点)の試行が始まった。
県職員や伊賀署員ら約20人が午前7時、交差点付近に立ち、通行車両を環状の走行に誘導した。
4方向から入る車はすべて左に曲がり、時計回り(右回り)に走行し、目的の道に出るときに左折して交差点を離れる。
ウインカー(方向指示器)は、交差点を離れる前に左折の合図をする。
初日は、4分の3周して目的の道に向かう車などが、交差点に入ると誤って右折の合図をしている様子も見られた。
県によると、平日の1月29日の調査で、午前8~9時に交差点を通過した車は約900台だった。
初日から2週間は、24時間、2人の警備員を配置する。
試行は6月1日まで。
出典
『環状交差点の試行始まる 三重・伊賀市』
https://mainichi.jp/articles/20190305/k00/00m/040/058000c
3月5日付で中日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
伊賀市役所(同市四十九町)前の市道で4日、県内初の環状交差点(ラウンドアバウト)の試行が始まった。
通勤時間帯の午前8~9時ごろには手前で数台が並ぶなど、通行方法に戸惑う車も見られた。
環状交差点では方向指示器を出さずに進入し、中央にある円形の構造物(中央島)に沿って時計回りに走行する。
出るときは左の方向指示器を出し、行きたい道路に向かう。
正面衝突などの大事故が起きにくく、信号が無いため渋滞の解消が見込めるという。
この日は午前7時から運用を開始した。
コンクリートブロックで仮設の中央島が造られ、走行方向は矢印の看板で表示した。
右折しようと右の方向指示器を出して交差点に進入するなど、誤った走り方をする車に対しては、県が配置した警備員が注意していた。
県と県警が6月1日まで実証実験し、問題が無ければ市が整備し、本格導入する。
県の担当者は、「初日は大きな混乱や事故は無かった。利用者に早く慣れてもらえるよう、誘導を徹底する」と話した。
出典
『伊賀で環状交差点の試行始まる』
https://www.chunichi.co.jp/article/mie/20190305/CK2019030502000017.html
※少し前、2019年1月18日付で伊賀情報タウンYOUからは、県内初の実験は4候補地
の中から決まったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三重県と三重県警は、3月4日から伊賀市内で、県内初となる信号を使わない環状交差点(ラウンドアバウト)の試行運用を実施する。
場所は同市四十九町の新市役所南西にある市道交差点で、期間は6月1日までの90日間。
ラウンドアバウトは、自動車や自転車の車両通行部分がドーナツ状の形で、右回り(時計回り)に通行が指定。
進入時は、既に交差点内にいる車両が優先になる。
構造の特性上、セミトレーラーは通行不可で、大型車は南北方向の直進のみ通行できる。
県道路企画課によると、導入検討は有識者会議で進められ、試行運用の場所は、津市と伊勢市の3市にある(ブログ者注;原文のまま)4か所の最終候補地から、伊賀市の新市役所前に決まった。
ラウンドアバウトの導入による安全対策効果は、交差点内の「中央島」を避けるために車両の速度が低下し、走行する車両の向きが同じになることから、十字交差点に比べて重大事故の発生軽減が期待されるという。
計画している試行運用のラウンドアバウトは、外径が24m。
規制標識の他、流入部分には「ゆずれ」の路面標示などを施す。
県警交通規制課によると、ラウンドアバウトは2014年の改正道交法で交通ルールが定められ、国内では18年12月末時点で30都府県の計81か所で導入されている。
出典
『県内初の環状交差点 3月から試行運用へ 伊賀市の新庁舎前』
https://www.iga-younet.co.jp/2019/01/18/11851/
一方、2019年3月6日19時30分に神戸新聞からは、兵庫県朝来市では3月8日から県内2例目の運用が始まるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県朝来市和田山町白井の夜久野高原で8日午前10時から、信号のないドーナツ形の交差点「ラウンドアバウト(環状交差点)」の運用が始まる。
県内では、神戸市のポートアイランドに続いて2例目。
欧州発祥のラウンドアバウトは、2014年施行の改正道交法で導入が始まった。
▽重大事故が起きにくい
▽信号機の設置が不要
▽渋滞が少なく、待ち時間が解消される
など、メリットが多いという。
出典
『信号のないドーナツ形 朝来に環状交差点登場』
https://www.kobe-np.co.jp/news/tajima/201903/0012122773.shtml
(ブログ者コメント)
ラウンドアバウトについては、過去に本ブログでも、安中市で行われた実験などの情報を提供している。
2019年3月3日18時18分にNHK東北から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東日本大震災から8年となるのを前に、NHKが当時、遺体の検視を行った法医学者にアンケートを行ったところ、津波が泥や砂などを巻き込み、いわゆる“黒い津波”となって押し寄せたことが死者の増加につながったと指摘する人が8割にのぼった。
東日本大震災では、遺体の数が多く身元の確認が優先されたため、死因を調べる解剖はほとんど行われず、9割以上が溺死と判断された。
NHKは、被害が拡大した背景を探るため、当時、遺体の検視にあたった法医学者87人にアンケートを行い、30人から回答を得た。
まず、津波が砂や泥、ガレキなどを巻き込んで押し寄せたことが死者の増加につながったと感じるか尋ねたところ、
〇「感じる」が15人
〇「どちらかといえば感じる」が9人
で、8割が死因に影響したと回答した。
その理由について複数回答で尋ねたところ、
〇最も多かったのが「遺体の口や鼻の中に砂や泥が付いていた」と「遺体の損傷状況」で、それぞれ15人
〇次いで「体の衣服に砂や泥が付いていた」が13人
〇自由記述では、窒息や避難の妨げにつながったと回答する人が相次いだ。
当時、300人以上の検視にあたった東北医科薬科大学の高木徹也教授は、「津波に砂や泥が混じると、重くなって体への負荷が増すうえに、気管に詰まりやすく、窒息も起こしやすい。“黒い津波”となって押し寄せたことが、死者を増やした要因になったのではないか」と話している。
出典
『死者増に“黒い津波影響” 8割』
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20190303/0004724.html
3月4日付でNHK NEWS WEBからは、3月3日21時から放映されたNHKスペシャルの内容が下記趣旨でネット配信されていた。
「黒い波」。
東日本大震災で津波を目撃した人たちが口にする言葉です。
波が黒くなった要因のひとつは、海底の土砂。
宮城県気仙沼市では、津波が湾の入り口付近の海底を掘り下げ、大量の土砂とともに一気に陸上に押し寄せ、被害を拡大させました。
また、「黒い波」に人が巻き込まれると、土砂などの異物が肺へと入り込み、「津波肺」と呼ばれる重篤な肺炎を引き起こすことも分かりました。
ほかにも、健康被害を訴える声をよく耳にします。
震災からまもなく8年。
津波や医療の専門家たちは、今、「黒い波」に着目し、土砂が混じった津波がどのように威力を増し、どう人体に影響するか、次の巨大災害に備えるべく解析を始めています。
NHKでは、「黒い波」の取材チームを結成。
ただの海水ではない「黒い波」が押し寄せる津波の脅威について、皆さんからの情報提供をもとに掘り下げていきます。
『黒い波 ~津波の新たな脅威とは~』
人々が証言する「黒い波」
「黒い、恐ろしいものが押し寄せてきた」
「想像できないほど黒い水だった」
2011年3月11日。
東日本大震災の経験者は、「黒い波」という言葉で、あの日の津波を表現する人が目立ちました。
(当時の写真;転載省略)
なぜ、あれほど黒かったのか。
そして、黒くなることで、どのような影響があったのか。
震災発生からまもなく8年。
私たちは取材チームを立ち上げ、検証を始めました。
【最新シミュレーションで「黒い波」に迫る】
津波の深刻な被害を受けた宮城県気仙沼市は、住宅の半数近くが被災し、1400人以上が犠牲になりました。
なぜ、ここまで被害が拡大したのか。
東北大学災害科学国際研究所の今村文彦教授たちのグループは、スーパーコンピューターを使った最新のシミュレーション技術で検証しました。
すると、湾の狭くなった部分に津波の猛烈な流れが集中し、海底の土砂を掘り下げていたことが分かりました。
(シミュレーション画像;転載省略)
シミュレーションでは、その深さはおよそ6m。
湾の入り口が掘り下げられたことで、津波の巨大な通り道ができていたのです。
この結果、津波は海底の土砂を巻き込みながら陸地の奥まで押し寄せ、被害を拡大させていました。
「これまでは津波は海から来る水だと考えられていたが、実際は黒い水だった。その結果、被害は拡大していた」(今村文彦教授)
【「黒い波」は燃料タンク流出にも影響か】
勢いを増した気仙沼市の「黒い波」は、沿岸に設置されていた燃料タンクの流出にも影響を及ぼしたと見られています。
気仙沼市では、23基あるタンクのうち22基が流出。
海底の土砂が掘り下げられたことで、湾の狭くなった部分に流れが一気に集中。
それに引っ張られるように津波は速度をあげ、タンクを引き倒していったと見られます。
タンクから漏れ出した油は1万kℓあまり。
引火したことにより、気仙沼の街は火に包まれてしまいました。
(当時の画像;転載省略)
【人体への影響も深刻な「黒い波」】
海底の土砂や、油などの化学物質が混ざった「黒い波」がひとたび人体に入り込むと、命を脅かす深刻な状況をもたらすことも分かってきました。
石巻赤十字病院には、津波に含まれた砂や泥などを吸い込んでしまった患者が相次ぎました。
これらの物質は肺の奥まで入り込み、「津波肺」と呼ばれる重い肺炎を引き起こしていたのです。
せっかく津波から助かったにも関わらず、命を落とす人も出たのです。
これ以外にも、空気中に舞った土ぼこりで健康に影響が出たり、漂流物にぶつかった後遺症が残ったりしたことへの影響を指摘する人もいます。
(レントゲン写真;転載省略)
出典
『NHKスペシャル 黒い津波 知られざる実像』
https://www3.nhk.or.jp/news/special/shinsai8portal/kuroinami/
(ブログ者コメント)
〇NHKスペシャルの番組中、以下のような情報も流されていた。
・保管されていた黒い水を分析したところ、ヘドロが10%含まれていた。
場所によっては20%、30%のところもあったかもしれない。
・ただの海水は先端が平らな状態で押し寄せるが、黒い津波の場合、密度が高いため、波の底は海底部分で摩擦を受け、結果、波は盛り上がるように押し寄せて、衝撃力が強くなる。
・また、普通の住宅は2~3m水に浸かると浮力で浮き、流されることがわかっているが、密度の高い黒い津波の場合は浮力も大きく、1~1.5m浸かっただけでも流される。
〇ブログ者は、津波の映像は数多く見てきたが、この番組を見るまでは、透き通った海水と一緒に瓦礫などが流されていて、黒く見えるのは流出した重油などのせいだろう・・・程度の認識しか持っていなかった。
2019年3月5日3時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛媛県新居浜市立川町の観光施設「マイントピア別子」(社長・石川・新居浜市長)の施設内を走る鉱山観光列車「別子1号」(6両編成)が3日午後3時ごろ、トンネル出口付近で客車1両が脱線し、停車した。
脱輪の衝撃で乗客2人が腰に痛みを訴えた。
列車は1日から新しい車両で運行し始めたばかりだったが、原因究明と十分な安全対策が講じられるまでは列車の運行を中止する。
マイントピア別子などによると、観光列車は計9人(うち2歳以下2人)を乗せて時速約5kmで走行中、前から5両目の「銅婚客車」が脱線した。
4両目との連結器が外れて軌道を約50cmはみ出し、客車の前部左側がトンネル出口の先にある鉄橋の落下防止柵に接触し、停止した。
銅婚客車には大人4人が乗車し、うち静岡県の60代夫婦が腰に痛みを訴えたが、旅行は続けているという。
観光列車は過去に3回、脱線事故(けが人なし)を起こしているが、今回の場所での脱線は初めて。
運転士が鉄橋で減速するため、トンネルの出口付近で手動ブレーキをかけた直後に軽い衝撃があり、緊急停止したという。
モーターや車輪などの異音はなかったという。
4日、マイントピア別子社長の石川市長らが記者会見。
石川市長が「事故に遭われた方に心よりおわび申し上げます」と陳謝。
専門家らに依頼して事故原因の究明を図るとしている。
「別子1号」は、マイントピア別子の本館から観光坑道までの約400mを結ぶ観光列車で、電気モーターで動く。
車両が老朽化したため、地元の中小企業が集まる新居浜機械産業協同組合が新しい車両を造り、1日から運行していた。
出典
『愛媛)1日から新車両の鉱山観光列車が脱線 客痛み訴え』
https://www.asahi.com/articles/ASM342D9MM34PFIB001.html
3月5日5時0分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新居浜市は4日、市の観光施設「マイントピア別子」で3日午後、新造されたばかりの観光鉱山列車「別子1号」(6両編成)が脱線する事故が起きたと発表した。
市の説明によると、列車は3日午後3時頃、大人7人と子ども2人の計9人を乗せて「端出場(はでば)駅」を出発。
約400m先の観光坑道入り口にある「打除(うちよけ)駅」を目指していたが、途中で緩い右カーブに差しかかった際に、5両目の客車の前輪が脱線した。
事故当時、列車は時速約5kmで走行中で、脱線により自動制御装置が作動して緊急停止した。
列車は市内観光の目玉として1日に運行を始めたばかりで、製造に携わった関係者らはショックを隠せない。
市内の中小製造業38社が加わったプロジェクトで実行委員長を務めた鉄工所役員・続木さん(男性、48歳)は、「試運転や事前検査は過剰といわれるほど実施したのに・・・。なぜ、こんな事態になったのかわからない」と言葉を失っていた。
マイントピアの神野・営業本部長は、「脱線車両を見たとき、尽力してきてくれた一人一人の顔が頭に浮かび、涙が出そうだった。観光客には申し訳ない気持ちでいっぱい」と肩を落とした。
出典
『別子1号脱線 2人腰に痛み』
https://www.yomiuri.co.jp/local/ehime/news/20190304-OYTNT50138/
3月4日11時48分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日にリニューアルした「別子1号」の5両目の客車が、進行方向の左側に脱線した。
現場は緩やかな上り坂の右カーブ。
観光列車の走行区間は約400mで、観光客を坑道まで運ぶのに利用されていた。
出典
『観光施設で列車脱線、愛媛 2人が腰の痛み、運行中止』
https://www.sankei.com/affairs/news/190304/afr1903040009-n1.html
2019年3月4日19時38分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後2時半ごろ、山形県寒河江市寒河江の河川敷近くで枯れ草約1300m2が焼ける火事があり、警察は近くにいた男性(83)がゴルフクラブで素振りをした際にアスファルトとこすれ、火花が散って引火した可能性があるとみて調べている。
けが人はいなかった。
警察によると、男性は河川敷近くの屋内運動場の裏手にあるアスファルトの遊歩道上で金属製ドライバーの素振りをしていた。
男性は「気づいたら火が出ていた」と話しているといい、運動場の職員に助けを求めた。
出典
『ゴルフ素振りで火花か、河川敷火災』
https://mainichi.jp/articles/20190304/k00/00m/040/142000c
3月4日9時13分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、男性が午後2時半ごろから、アスファルトの遊歩道で金属製のドライバーを使って素振りしていたところ、目の前の枯れ草から火が出て燃え広がったという。
火災は同日午後3時20分ごろに鎮火した。
出典
『ゴルフの素振りで火災か 枯れ草に火花飛んだ可能性』
https://www.sankei.com/affairs/news/190304/afr1903040003-n1.html
3月4日18時7分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ドライバーでたたくなどして自力で消火しようとしたが、消し止めることができず、助けを求めたという。
出典
『ゴルフの素振りで火花か 河川敷の枯れ草焼ける』
https://www.asahi.com/articles/ASM345HXBM34UZHB00T.html
3月4日14時29分に日テレNEWS24からは、散歩しながら軽く素振りしていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察や消防の調べによると、近くを散歩中の男性がゴルフクラブの素振りをした際に、アスファルトの地面とこすれて火花が飛び散り、枯れ草に引火した可能性があるという。
(散歩していた男性)
「軽く素振りしながら(散歩していた)。コンクリート(アスファルト)の道路をこすった。その時、火花が出て・・・」
燃え広がったため、男性は近くの屋内多目的運動場「チェリーナさがえ」に助けを求め、運動場の職員が119番通報した。
出典
『ゴルフ素振りで火花…枯れ草に引火か』
http://www.news24.jp/articles/2019/03/04/07419358.html
(ブログ者コメント)
〇以下は日テレNEWS24の映像の2コマ。
〇金属同士の事例なら多数あるが、金属をアスファルトに打ち付けた際の火花が着火源になった事例は珍しい・・・というか、ブログ者にとっては初耳だ。
2019年3月2日19時0分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大学の研究室のドアを開けた先にあったのは、バスケットボールのゴールを取り付けたゴミ箱や、映画「ローマの休日」にも出てくる彫刻「真実の口」を模したライオンの頭。
何の研究か分かりますか――。
(写真)
「経済学部の教授の部屋には見えないですよね」とつぶやく大阪大の松村真宏教授(43)。
ちょっとした工夫をきっかけに、人がある行動を起こす「仕掛(しかけ)学」の第一人者だ。
単なるゴミ箱は、バスケットのゴールを付けただけで、持っているゴミを放り込みたくなる標的に早変わりし、路上ポイ捨てを防ぐことにつながる。
ライオンの真実の口は、映画のオードリー・ヘップバーンのように手を中に差し入れると、消毒液が吹き出る仕組み。
病院で好評だった。
研究対象は、このように「つい、してみたくなる」を引き出すメカニズムだ。
経済学らしく定義すると、
〇誰も不利益を被らない「公平性」
〇行動が誘われる「誘引性」
〇仕掛ける側と仕掛けられる側の目的が異なる「目的の二重性」
の3つを満たすものとしている。
もともとは、人工知能(AI)の研究者だった。
多くの競争相手が集う分野は「自分がいなくても成長する。誰もやっていない研究を開拓したい」。
そんな考えを巡らせていた2006年、天王寺動物園(大阪市)で見た、ある筒が転機となった。
望遠鏡のような筒を子供が次々にのぞき込む。
そこにあるのは象のフンの模型。
子供が進んでのぞき込む工夫に衝撃を受け、研究対象に決めた。
仕掛学は、先行研究はほとんどなかった。
学会で発表しても、「学問ではない」という厳しい指摘もあった。
それでも研究を続け、集めた仕掛けは600例以上に上る。
16年に一般向けに成果をまとめた解説本が、注目を集めるきっかけとなった。
民間企業から共同研究の依頼が舞い込み、子供にも分かりやすいとあってか、教育分野からも引っ張りだこだ。
仕掛けは、アイデアさえあれば子供でも作れる垣根の低さはあるが、「大学で研究することの意味は、効果を検証すること」と力説する。
仕掛けと効果の関係が見えてくれば、経済学などあらゆる分野に応用することが可能になる。
人は何に突き動かされて行動するのか。
AIだけでは説明できない人の心と行動の関係を解きほぐしていく学問は,緒に就いたばかりだ。
【松村教授をもうならせた仕掛け5選】
実は、私たちの身の回りは「仕掛け」でいっぱい。
松村教授が国内外で集めた600以上の事例の中から、5つピックアップした。(写真はいずれも松村さん提供)
①ファイルの背表紙のライン
(写真)
ファイルボックスの背表紙に斜線を1本引くと、順番通りに並んでいるか一目で分かる。
ラインが乱れていると気になってつい直したくなり、整理整頓が進む。
②駐輪場に引かれた斜めのライン
(写真)
駐輪場にひかれた線が斜めになって、つい、線に沿って自転車を並べてしまう。
垂直に線を引くよりも通路側へのはみ出しが少なくなる工夫だ。
③男性用トイレの的
(写真)
小便器内に的をつけることによって、つい、的を狙いたくなり、便器外への飛び散りを減少させる。
ハエの的を付けたオランダの空港のトイレでは、飛散が80%減少したとの報告もある。
④ピアノ鍵盤模様の階段
(写真)
エスカレーターの横にある階段が、ピアノの鍵盤に見立てて白黒に塗装されている。
センサーやスピーカーが設置されていて、階段を踏むと実際に音が鳴るという。
階段を上ることで、運動不足の解消につながる。
⑤コインスライダーの付いた募金箱
(写真)
手前と奥に見えるスライダーにコインを入れると、斜面を加速しながら滑り落ちて、真ん中の穴から募金箱に入る仕組み。
遊びと募金を、うまくつないでいる仕掛け。
出典
『「してみたくなる」の謎を追う 大阪大の松村真宏教授』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41875790Y9A220C1CC1000/?n_cid=NMAIL007
※少し前、2018年11月20日9時0分に産経新聞からは、松村教授が行っている実証実験などについても、下記趣旨でネット配信されていた。
・・・・・
【試食を増やすには・・・】
松村教授は学生らとともに、さまざまな実証実験に取り組んでいる。
大学近くにあるパン屋は、ある悩みを抱えていた。
「お客さまがなかなか試食してくれない」。
一度試食したら「商品を買わなくてはならない」とのプレッシャーを客が感じてしまうことが原因とみられていた。
これは「返報性の原理」と呼ばれている現象だ。
誰かから何かをしてもらったら、お返しをしないと申し訳ない感情が働く心理という。
そこで松村教授らは、複数の試食用パンを用意し、試食後にどちらがおいしかったかを、つまようじで意思表示できる方法を考案。
心理的なハードルが生まれやすい通常の試食を、アンケートや投票といった形に変えた。
その結果、通常の試食と比べ、意思表示型の方が、客に試食される回数が増えたことが分かったという。
【傘の盗難防止にも仕掛け】
対照的に、特定の行動を「させない」ようにいざなう仕掛けもある。
傘置き場に置いていた傘を誰かに盗まれ、ショックを受けた経験は誰にでもあるだろう。
そこで盗難防止のために考案したのが、傘の盗難に関するアンケート用紙を傘置き場に張る、という仕掛けだ。
質問内容は「これまで傘を盗まれたことがありますか」というもの。
見た人はシールを張って「はい」か「いいえ」に投票する仕組みになっている。
「誰かに見られているんじゃないか」との感覚が人間の行動を律する可能性があるとみており、詳しい結果は現在検証中という。
【社会問題解決目指して】
まだ明らかにできない実験を含め、松村教授は公共交通機関や商業施設、教育機関など、複数の外部機関とコラボレーションし、仕掛学の共同研究を進めている。
工夫された仕掛けが、社会のさまざまな問題を解決に導く可能性があると信じているからだ。
・・・・・
「大切なのは強制をしないこと。そして、自然にその方向にいざなうこと」。
自身の仕掛学の“哲学”を、こう語った松村教授。
子供向けの「仕掛けコンテスト」の開催にも意欲を見せており、「みんなが仕掛けの発想を持つことで、ものごとをネガティブからポジティブへ転換し、社会の問題が減っていくことになればうれしい」と語った。
出典
『体が勝手に反応してしまう「仕掛学」の社会貢献とは』
https://www.sankei.com/premium/news/181120/prm1811200003-n1.html
2019年3月1日17時51分にNHK神奈川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午前10時ごろ、横浜市神奈川区の浦島丘中学校で、休み時間に1年生の生徒が手足のしびれや目の痛みなどを相次いで訴え、このうち男子生徒5人と女子生徒8人のあわせて13人が病院に搬送された。
市教委によると、いずれも症状は軽く、入院の必要はないという。
生徒たちは、直前の1時間目の理科の授業で、性質を調べるためにアンモニアを発生させてフラスコで集める実験をしていて、このときにアンモニアを吸い込んだとみられるという。
警察と市教委が、実験の手順に問題がなかったかなど、詳しい状況を確認している。
これについて浦島丘中学校の加藤校長は、「多くの皆様にご心配をおかけして、誠に申し訳ありませんでした。今後、原因の調査結果を踏まえ、再発防止に努めます」と話している。
出典
『実験後中学生13人体調不良搬送』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20190301/1050005405.html
3月1日23時24分に神奈川新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
市教委によると、生徒は化合物を水に溶かし、気体のアンモニアを発生させる実験をしていた。
13人は手足のしびれ、目の痛み、吐き気などの症状を訴えた。
40人が授業を受け、教諭2人が立ち会っていた。
この中学校では、ほかの4クラスでも同じ実験を予定していたが、取りやめるという。
出典
『理科の実験後、生徒13人搬送 横浜市立浦島丘中1年』
https://www.kanaloco.jp/article/entry-151486.html
3月2日付で毎日新聞神奈川版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市教委によると、同日午前9時過ぎ、校舎2階にある理科室で中学1年の生徒40人が実験を行った。
授業は20代と50代の理科教諭2人が担当し、実験開始後に臭いに気付いて5カ所の窓を開け、換気扇も回していたという。
出典
『アンモニア実験で生徒13人 横浜の中学校』
http://mainichi.jp/articles/20190302/ddl/k14/040/055000c
(ブログ者コメント)
硫化水素の発生実験では、しばしば、体調不良事例が報道されているが、ブログ者の知る限り、アンモニア発生実験での体調不良報道は初めてだ。
2019年2月28日14時11分にNHK埼玉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
スマートフォンの充電ケーブルのコネクターが異常に発熱してやけどをするなどの事故は、この5年間で80件を超えている。
「化学やけど」と呼ばれるけがをしたケースもあり、NITE=製品評価技術基盤機構が注意を呼びかけている。
NITEによると、スマートフォンなどの充電ケーブルが異常に発熱したり発火したりした事故は、昨年度までの5年間に86件報告され、20人あまりがやけどなどのけがをしている。
この中では、コネクターの中にほこりや水分などが入り込んだまま使ったためショートしたり異常に発熱したりした事故が28件と最も多く、変形したコネクターを使ったためにショートしたケースも22件にのぼっている。
さらに、電源に接続されたコネクターが肌に長時間触れたために汗などが電気分解され、発生した物質で皮膚が傷つく「化学やけど」をした人も2人いて、このうち1人は重傷だという。
このためNITEは、ケーブルに無理な力をかけないこと、変形したコネクターは使わないこと、コネクターにゴミなどが入り込んでいないか確認すること、それに、電源に接続したコネクターを長時間体に触れさせないことといった注意点を公表し、事故を防ぐよう呼びかけている。
出典
『スマホ充電ケーブルの事故に注意』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/20190228/1100004826.html
(ブログ者コメント)
上記報道の元になったと思われるNITEの記事は下記。
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2018fy/prs190228.html
うち、化学やけど事例は下記参照。
https://www.nite.go.jp/data/000087868.pdf
事例についての記述は下記など。
洗った髪を拭き取ったタオルを枕に敷いて就寝したところ、電源に接続されたUSB変換ケーブルのコネクターがタオルの下にあり、顔に化学やけどを負った。
当該事例以外に、NITEが行った追加試験などについても記されている。


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。