







2018年8月26日20時46分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日正午ごろ、香川県坂出市の櫃石(ひついし)島の海水浴場で、足に装着したボードから水を噴射し、宙に浮く遊びをしていた岡山県倉敷市の男性(41)が海に転落した。
友人が沈んでいる男性を引き上げ、消防隊員が病院に搬送したが死亡した。
死因は溺死。
水島海保(倉敷市)によると、「フライボード」と呼ばれるマリンスポーツ。
水上バイクから噴出される水を、ホースを通じてボードから出し、その圧力で浮かぶ仕組み。
男性は、海中の岩場にホースが絡まった状態で見つかった。
ライフジャケットは着ていたが、ヘルメットをしていなかった。
沖合約20mで友人3人と遊んでいた。
全日本フライボード協会によると、フライボードは日本では2013年ごろから人気になり、これまで死亡事故の報告はなかったという。
ヘルメットやライフジャケットの装着、一定以上の水深がある場所での利用が定められ、安全講習を受けなければ装備一式は購入できない。
協会の担当者は、「安全規約を守って利用すれば死亡事故は起こらないはずだ」と話した。
出典
『マリンスポーツ「フライボード」中の男性溺死 香川』
https://www.sankei.com/west/news/180826/wst1808260042-n1.html
8月26日21時56分に山陽新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は友人3人と訪れ、体験中に落下。
浮上してこないため救助に向かった友人が、海中の岩場にホースが絡まった状態の男性を発見した。
出典
『坂出でフライボードの男性死亡 倉敷の41歳、体験中に海へ転落』
http://www.sanyonews.jp/article/776414
8月27日17時55分にNHK香川からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
水島海保によるその後の調べで、海に落下した男性が手元の装置を使って水を噴射する操作を繰り返していたのに水が噴射されず、再び浮き上がれない状態だったことが新たに分かった。
この事故をめぐっては、これまでに男性の足に取り付けられたボードに水上バイクから水を送るホースが海中の岩場に絡まっていたことがわかっている。
海保は、ホースが絡まったことで水が十分に噴射できない状態になっていた可能性もあるとみて、詳しい事故のいきさつを調べている。
出典
『ホース絡まって水圧弱まったか』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20180827/8030001906.html
8月27日19時8分に産経新聞からは、過去の事故件数などが下記趣旨でネット配信されていた。
フライボードを使用中の事故が、統計が残る平成25年以降、7件あったことが27日、海上保安庁への取材で分かった。
うち6件が負傷、1件が溺れたケースで、死亡者はいなかった。
フライボードは、ホースで水上バイクにつなぎ、噴出する水の圧力で宙に浮き上がる仕組み。
国内で25年ごろから人気が出始めたという。
海保によると今年5月、大阪府内で競技中だった兵庫県の20代男性が脚を骨折するなど、7件の事故が6府県で発生。
水面への落下が多く、20~50代の男女が腕や脚の骨折、頸髄の損傷などを負った。
全日本フライボード協会(沖縄県)はサイト上で、一定以上の水深がある場所で利用するといった注意点を公開している。
出典
『フライボード事故7件 平成25年以降、6府県で』
http://www.sankei.com/affairs/news/180827/afr1808270023-n1.html
8月27日12時12分にNHK香川からは、海上保安庁がマリンスポーツの指針にフライボードなどの項目を作ることを検討しているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
海上保安庁は、フライボードのように水圧を利用して宙に浮くマリンスポーツで死亡事故が起きるのは全国で初めてで、水上オートバイやカヌーなどマリンスポーツの種類によって望ましい装備品や乗り方などをまとめた指針に、こうしたスポーツに関する項目がなかったということで、再発を防ぐため、新たにこうしたスポーツに関する安全対策の項目をつくり、ホームページで周知することを検討している。
出典
『フライボード 安全対策検討へ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20180827/8030001899.html
2018年8月26日22時3分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前7時55分頃、長野県松本市安曇の夜泣峠付近の県道で、自転車のロードレース「マウンテンサイクリング in 乗鞍2018」の参加者らが蜂に相次いで刺された。
キイロスズメバチとみられ、消防によると61人が軽傷を負った。
警察などによると、レースは乗鞍岳付近の山道20.5kmを駆け上がるもので、スタートから約4km地点の道路脇にあるガードレールの支柱の中に蜂の巣があった。
多くの自転車が通行したため、蜂が支柱の隙間から外に出てきたとみられる。
大会事務局によると、事前にコースを点検したが、蜂の巣には気づかなかったという。
負傷者は、現場に待機していた医師らの手当てを受け、その後、多くがレースに戻った。
レースは今年で33回目で、約4300人がエントリーしていた。
出典
『自転車レース参加者ら、蜂に刺され61人軽傷』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180826-OYT1T50121.html?from=ycont_top_txt
8月26日18時17分にNHK信州からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・
病院に搬送された人はいなかった。
警察や大会の実行委員会によると、スタートからおよそ4kmの地点にあるガードレールの支柱に穴が空いていて、その支柱の中にキイロスズメバチとみられる蜂の巣があったという。
蜂は実行委員会が殺虫剤を使って駆除したという。
実行委員会は、「大会を迎えるにあたり、先週の金曜日に草刈りなどの準備を行ったが、その際、蜂の巣があることはわからなかった。来年は蜂にも注意して準備したい」としている。
出典
『自転車レースで61人蜂の被害』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20180826/1010005219.html
(ブログ者コメント)
一昨年にも、似たような事故があった。
『2016年9月11日 岐阜県飛騨市のマラソン大会でランナー115人が蜂に刺される、コースは去年と同じだが橋の下に巣ができていた、前日の試走では問題なし、大勢が橋を通ったことが原因』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6292/
2018年8月26日19時10分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前5時40分ごろ、JR新宿駅で、14番線ホーム付近にあったアルミ缶から噴出したとみられる液体が20代の女性の左足にかかり、軽いやけどを負った。
駅員が110番通報した。
警察は、液体の成分などを詳しく調べるとともに、傷害の疑いで捜査している。
警察によると、缶は500mℓのボトル形。
ラベルはなく、中には無色透明の液体が入っていた。
底の一部がへこんでいたが破裂はしておらず、ふたは缶本体の近くに落ちていた。
リード線や時限装置などはなかったという。
けがをした女性は、スマートフォンを操作しながらホームへの階段を上っているところだった。
現場に居合わせた別の女性は取材に対し、「突然バーンという音がした。臭いは特にしなかった」などと説明した。
JR東日本東京支社によると、14番線ホームは山手線内回りの発着番線。
26日午前1時ごろに終電が発車した後に清掃作業をしたが、不審物があったとの報告はなかったという。
出典
『新宿駅ホームでアルミ缶から液体 20代女性やけど』
https://www.asahi.com/articles/ASL8V3CQLL8VUTIL006.html
8月26日10時52分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前5時40分ごろ、JR新宿駅の山手線のホームで、「缶が爆発した」と駅員から110番通報があった。
警察などによると、実際には缶は爆発していなかったが、中に入っていた液体が飛び散って20代女性の左足にかかり、軽いやけどのような症状があるという。
警察が、傷害事件の可能性もあるとみて、当時の詳しい状況を調べている。
警察によると、ホーム上に500mℓの飲料用とみられるアルミ缶が、キャップが外れた状態で転がっていたという。
商品名などのラベルは貼られていなかった。
中に残っていた液体は無色・無臭といい、警察が成分の鑑定を進めている。
出典
『新宿駅ホームで缶から液体飛び散る 女性がやけど』
http://www.sankei.com/affairs/news/180826/afr1808260006-n1.html
8月27日17時50分にNHK首都圏からは、缶に入っていた液体はアルカリ性だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察が缶に残された無色透明の液体を調べたところ、液体は可燃性ガスなどの危険物ではなく、洗剤などに含まれるアルカリ性の液体とみられることがわかった。
警察によると、6年前にも東京メトロ・丸ノ内線で、乗客が液体洗剤をアルミ缶に入れて電車に乗っていたところ突然缶が破裂し、14人がけがをする事故が起きている。
今回の缶にはラベルが貼られておらず、亀裂や穴などはなかったということだが、外側から力を加えられたとみられるへこみがあったという。
警察は、何者かが缶をホーム上に置いたとみて、駅の防犯カメラを調べるなどして傷害の疑いで捜査している。
出典
『破裂した缶の液体 アルカリ性か』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180827/0017460.html
8月27日20時50分にFNN PRIMEからは、アルミとアルカリで水素が発生する実験について、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・
爆音とともにアルミ缶が破裂し、飛び散る白い泡。
6年前の事故を受け、NITE=製品評価技術基盤機構は実験を行った。
アルカリ性の洗剤をアルミ缶などにの容器に入れるとアルミとの間に化学反応が起き、破裂する恐れがあるのだ。
【法政大学 生命科学部 左巻健男教授】
「アルカリ性だと、風呂場洗浄剤やパイプの洗浄剤によく入っている。
アルミ缶の中に強いアルカリを入れると、アルミを溶かしながら水素ガスが発生する」
そのとき、缶の中はどのような状態になるのか。
東京都消防庁が行った別の実験では、アルミ缶に液体洗剤を入れ放置すると、徐々に白い泡が湧いてくるのだ。
洗剤とアルミが化学反応を起こし、水素が発生。
白い泡は缶の中に充満し、やがて溢れた。
この泡、新宿駅のホームに飛び散っていた白い泡と、よく似ているようにも見える。
・・・・・
出典
『中身はアルカリ性“洗剤”? 新宿駅のアルミ缶はなぜ破裂したのか』
https://www.fnn.jp/posts/00355300HDK
(ブログ者コメント)
本ブログでは、丸の内線での事故を含め、洗剤を入れていたアルミ缶が破裂した事例を2件紹介している。
2015年9月24日掲載
『[プチ昔の事例] 2015年9月9日 長崎市のコンビニで客がアルカリ性洗剤を入れたアルミ製のコーヒー缶をレジ近くの台に置き忘れ、その後、発生した水素によって缶が破裂、けが人なし』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5237/
2012年10月26日掲載
『2012年10月20日 文京区の地下鉄丸ノ内線で、乗客が勤務先から小分けして持っていた業務用強力洗剤入りのアルミ缶が破裂、アルカリとアルミが反応して発生した水素が原因 (修正1)』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2390/
2018年8月25日7時42分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鶴岡市消防本部で先月、急病人搬送の出動指令が救急隊に届かず、現場到着が6分遅れた問題で、救急隊員は現地における携帯無線機の電波状況が悪いことを事前に認識していたことが24日、分かった。
搬送された80代女性は、その後亡くなったが、遅れによる影響はないとしている。
同本部によると、出動指令があった当時、救急隊の4人は、所属する藤島分署近くの保育園で火災の避難訓練を指導していた。
同本部では、外部に出向く場合、車載無線機がある車両に人を残すのが原則だが、当時は誰もいなかった。
通信指令課が急病人の搬送指令を出したが、隊員からの応答はなく、救急車備え付けの携帯電話に連絡しても出なかったため、保育園に電話をかけて出動を命じた。
消防本部が隊員に聴き取りを行ったところ、分署周辺では電波の受信状態が悪いことを把握していた。
同本部は先月20日に事案を発表したが、電波状況の事前把握には触れていなかった。
鶴岡市消防署の渡部署長は、「発表段階では、聴き取り内容を把握していなかった。外部に出向く際は、車両に人を残すことを徹底したい」と話している。
出典
『救急車遅延、電波不良を事前把握 鶴岡市消防本部の隊員』
http://yamagata-np.jp/news/201808/25/kj_2018082500553.php
8月24日9時26分にNHK山形からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・
救急隊は、当時、避難訓練の指導のため分署から150m離れた保育園にいて、電波状態が悪く消防無線が受信できなかったという。
これについて消防本部が聞き取り調査を行ったところ、隊員が「分署の周辺で無線が途切れることを認識していた」と話していることが分かった。
分署の周辺では、以前から無線が途切れることがあり、無線機器メーカーの調査でも非常に電波が弱い状況だったという。
鶴岡市消防本部では、救急隊が外出する際は、電話回線を使った受信端末を備えた救急車や消防車に隊員が待機することになっているが、当時、隊員は誰も残っていなかったという。
鶴岡市消防署の渡部署長は、「指令が出る4分前に救急隊が点検した際は電波に問題がなかったので、大丈夫だと判断した。今後は、車に隊員を残す対応を徹底したい」と話している。
出典
『救急車遅延 消防は無線不感認識』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20180824/6020001577.html
※トラブル発生当時の記事は下記参照。
(2018年07月21日 10:14 山形新聞)
鶴岡市消防本部は20日、急病人搬送の出動指令が救急隊に届かず、現場到着が6分遅れた事案が今月にあったと発表した。
救急隊は事業所に出向いて訓練指導をしており、電波状況が悪く、携帯無線機で指令を受信できなかったのが原因とみられる。
搬送者の病状悪化など、遅れによる影響はないとしている。
同本部によると、出動指令があった当時、ポンプ、救急両隊の計4人は、鶴岡市の事業所内で火災を想定した訓練の指導をしていた。
通信指令課が自動音声で急病人の搬送指令を出したが、隊員からの応答はなかった。
救急車備え付けの携帯電話に連絡しても出なかったため、事業所に直接電話をかけて、隊員に出動を指示した。
同本部は、救急隊が外部に出る際は指令を受ける隊員を救急車に待機させるなどの対策を既に講じたという。
長谷川消防長は、「到着が遅れたことは大変申し訳ない。再発防止を徹底する」と話している。
出典
『救急隊の現場到着、6分遅れる 鶴岡市消防本部、出動指令届かず』
http://yamagata-np.jp/news/201807/21/kj_2018072100438.php
2018年8月25日21時49分にdmenu ニュース(信越放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
午後3時過ぎ、飯山市坂井のJきのこセンターから出火し、火はおよそ30分後に消し止められた。
警察によると、この火事で木造平屋建ての工場のおよそ半分にあたる290m2が焼けた。
当時、飯山市内は雷雨で、落雷によって火が出たものとみられる。
当時、従業員は建物の中におらず、けが人はいなかった。
警察と消防が原因を調べている。
出典
『飯山のキノコ工場で火事・落雷が原因か』
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/sbc21/region/sbc21-0335234
8月25日21時36分にNHK信州からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後、長野県飯山市では、雷が鳴り響いたあと、きのこを栽培する工場から火が出た。
警察は、落雷が原因の火事とみて調べている。
25日午後3時ごろ、16歳の男性が自宅から撮影した映像では、長野県飯山市坂井にある建物の2階から煙がたちのぼっている様子が確認できる。
火が出たのは、きのこを栽培する工場で、撮影した男性によると、突然、周囲が暗くなって、雷を伴って強い雨が降ったという。
けが人はおらず、警察は、落雷が原因とみて調べている。
撮影した男性は、「バリバリという雷の音が3回ほどしたので外を見たら、工場から火が上がっていました。突然、天気が変わったので、びっくりしました」と話していた。
出典
『工場から火 落雷が原因か』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180825/0017362.html
(ブログ者コメント)
消火活動などが映されている動画では空は明るく見えることから、突然の雷雨だったのかもしれない。
2018年8月24日16時41分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がイメージ図付きでネット配信されていた。
JR西日本が新幹線のトンネル内に、通常業務では線路内に立ち入らない車両検査の社員を座らせ、最高時速300kmを間近で体感させる研修をしていることが、同社や関係者への取材で判明した。
同社は、ボルト締め付けの確認などの重要性を学んでもらう目的だと説明するが、労働組合や専門家には、効果を疑問視する声がある。
【社員「怖かった」】
JR西によると、トンネル内には上りと下りの線路の間に、幅約1m、深さ約1mの中央通路がある。
研修は、通路に数人がうずくまり、頭上の間近を通過する新幹線2~3本の風圧を体感する。
2015年に福岡県のトンネル内であった部品落下事故を受けて、車両検査を担う博多総合車両所と同広島支所が16年2月に始めた。
今年7月末現在、小倉~博多間と広島~新岩国間で計24回実施し、車両検査の担当者約190人が体感した。
50代のベテラン男性社員によると、研修は「300km/h近接体感研修」と呼ばれる。
怖いと聞いていたため、上司に「行きたくない」と申し出たが、「順番なので」と認められなかった。
当日は2班に分かれて順にトンネルに入り、ヘルメットと防護眼鏡を着けて通路内に座り、新幹線が近づくと頭を下げた。
男性社員は上下3本をやり過ごしたが「風圧がものすごく、ドンと押さえつけられるようで怖かった。研修に何の意味があるのか」と言う。
グループごとに議論し、感想を書いて研修は終了。
別の日に研修を受けた同僚も「怖い」と話していたという。
研修のきっかけとなった事故は、15年8月8日に発生。
国の運輸安全委員会の報告書によると、新幹線2両目下部のアルミ合金製の板(幅71cm、高さ62.5cm)が落下して側壁や車体側面に当たり、衝撃で3両目の乗客が負傷した。
ボルトの締め付けが不十分だった可能性が高く、検査時の確認不徹底も一因とされた。
男性社員は、「ボルトが緩かったらどうなるか、トンネル内で速度を体感せずとも理解できる。社員を危険にさらすのは問題だ」と訴え、別の社員も「見せしめのようだ」と憤る。
JR西日本労働組合(JR西労、組合員約700人)は昨年5月以降、中止を申し入れているが、会社は応じていない。
同様の研修は、JR東海が15年度まで約5年間、一部社員を対象に実施していた。
JR西は、「中央通路での待機は、線路内に通常業務で立ち入る機会のある社員は経験している。車両関係の社員にも経験する機会を与え、作業の重要性を学んでもらうことが目的。安全には十分配慮している」と説明する。
【方法として問題】
中村隆宏・関西大教授(ヒューマンエラー論)の話
労災防止のため、疑似的に危険を体感させる安全教育は一般にあるが、トンネル内はリスクがゼロでなく、研修方法として問題がある。
インパクトがある経験で人間は変わるという前提かもしれないが、そんなに簡単にヒューマンエラーはなくならない。
トンネル内で体感することと検査の重要性を実感することは、ステップが離れすぎている。
間を埋める教育がないと意味がない。
出典
『JR西 新幹線300キロ体感 トンネル内で座らせ研修』
https://mainichi.jp/articles/20180824/k00/00e/040/305000c
8月25日付で東京新聞からは識者のコメントが、下記趣旨でネット配信されていた。
<甲南大の熊沢誠名誉教授(労使関係論)の話>
走行中の新幹線を間近で体感させるという研修は労務管理の良識に反しており、研修の域を超えている。
社員に恐怖感や閉塞感を与えるもので、ハラスメントに近く、今すぐやめるべきだ。
列車の整備について学ぶためなら、列車が停止した状態の方が適切であり、走行中の列車であるべき技術的な合理性はない。
出典
『JR西、時速300キロ風圧研修 新幹線トンネル内 至近距離』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201808/CK2018082502000163.html
(ブログ者コメント)
〇この研修方法については賛否分かれるところかもしれないが、座学でいくら部品取り付けの重要性を教えても、そこには限界があるのではないかとブログ者は感じている。
というのは、一般論として、教育を受けて頭では理解しても、どこかに他人事という気が潜んでいる・・・そんな気がしているからだ。
しばしば聞くのは、過去に事故を起こした人は、その危険性を肌で感じているので、二度と同じ事故は起こさない、ということ。
そういう観点から考えると、頭上を新幹線が通る際の恐怖感が頭に残り、車両検査時の確実な作業につながる・・・そのような考え方もあってしかるべしだと考える。
ただ、気になるのは、JR西が「安全には十分配慮している」という、その内容、ならびにJR東海が同じような研修を行い、その後は止めているという経緯だ。
そのあたりも、毎日新聞には取材してほしかった。
その内容次第では、ブログ者の考えも変わるかもしれない。
〇2015年の事例は下記参照。
『2015年8月8日 福岡県のトンネルで山陽新幹線のカバーが脱落し架線接触で緊急停止、カバー衝突で乗客軽傷、カバーのボルトは走行試験担当者が素手で締めただけだった』
(第1報)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5124/
(第2報)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6078/
2018年8月24日9時18分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鳥取と京都を結ぶ特急「スーパーはくと」で座席の足置きを手で操作した際に指を挟まれ、切断するけがを負った60歳代の女性が、運行する智頭急行(鳥取県智頭町)とJR西日本(大阪市)に対し、計約4200万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴した。
23日にあった第1回口頭弁論で、2社は争う姿勢を示した。
訴状によると、女性は2014年11月、JR大阪駅から乗車。
足置きの高さを調節しようとしたがうまくいかず、左手で操作した際、金具に中指が挟まれ、第一関節付近で切断した。
女性側は、「足置きに不具合があったのに、それを発見し、改善する義務を怠った」などと主張している。
スーパーはくとは智頭急行の車両で、JR西の路線に乗り入れている。
智頭急行は女性に約285万円の支払いを提案し、足置きは指が挟まりにくいよう改善。
JR西は治療費など約640万円を支払っている。
出典
『特急足置きで手の指挟まれ切断…乗客が損賠提訴』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180824-OYT1T50019.html
(ブログ者コメント)
以下は、ウイキペディアに掲載されている鉄道車両の足置き。
ブログ者も何回か使ったことがあるが、足で操作したため、危険性を感じたことはなかった。
しかし、いざ、挟まれ事故があったという情報に接すると、たしかに2か所ほど挟まれ危険個所があるようだ。
ただ、手で操作することまでを想定しての器具とは思えないような気もする。
2018年8月24日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本原子力研究開発機構の核燃料サイクル工学研究所(茨城県東海村)で6日、作業員1人にプルトニウムが付着する汚染事故があったことが、原子力規制委員会などへの取材で判明した。
汚染検査でプルトニウムが作業員のあごから5ベクレル、作業着のひざから33ベクレル、それぞれ検出された。
既に除染し、健康に影響はなく、内部被ばくもなかったとしている。
機構では、昨年6月にも大洗研究所(茨城県大洗町)で作業員5人が内部被ばくした事故が発生。
管理体制の不備が問われそうだ。
事故があったのは、研究炉などで使うウランとプルトニウムの混合酸化物(MOX)燃料を製造していた作業室。
半面マスクや鉛製エプロンを着用、放射性物質を密閉された状態で取り扱う「グローブボックス」という設備を使って作業した。
その後の調査で、グローブボックスに腕を差し入れるゴム部分に小さな穴を確認、ここから内部のプルトニウムが飛散したという。
グローブボックス前の床面では42ベクレルのプルトニウムが検出された。
作業終了後の検査で1人の汚染を確認。
他に数人が作業していたが、汚染はなかった。
出典
『汚染事故 作業員にプルトニウム付着 茨城・東海村』
https://mainichi.jp/articles/20180824/ddm/012/040/043000c
(ブログ者コメント)
グローブボックスは様々な分野で使われているが、密閉性キープが一番の要点。
この研究所では、どういった頻度・方法で密閉性を確認していたのだろうか?
また、なぜ穴が開いたのだろうか?
一方、メーカーなどから出されている管理上の注意点は?
調べた範囲では、情報は見つからなかった。
2018年8月25日7時47分に岐阜新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前10時30分ごろ、岐阜市野一色の県総合医療センターで「ドーンという音がした」と、近所の男性から消防に通報があった。
同センターによると、磁気共鳴画像装置(MRI)内を循環して冷却する液体ヘリウムが爆発的に気化し、MRIがある建物の外に設置されているヘリウムガス排気口から白煙が出た。
けが人はいなかった。
同センターによると、液体ヘリウムが何らかの原因で圧力が下がったとみられる。
排気口を通じて白煙が排出した。
建物の外壁が白煙の化学反応により、縦20cm、横50cmにわたり剥がれたという。
MRIは装置内部が壊れた。
同センターは「調査を継続し、来週前半には復旧したい」としている。
出典
『MRI異常か、破裂音と白煙 県総合医療センター』
https://www.gifu-np.co.jp/news/20180825/20180825-68472.html
2018年8月25日7時0分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
台風20号の暴風雨により、神戸市や明石市など兵庫県内の5市で、火災発生を知らせる「自動火災報知設備」(自火報)の誤作動が計206件あったことが、消防への取材で分かった。
台風などの災害時には、救助にも多くの人員が必要となるため、消防関係者は「誤作動が多いと、災害対応に影響が出かねない」と危惧する。
自火報は熱や煙を検知し、建物内にベルなどで周知。
消防法は、一定面積以上の共同住宅や店舗、重要文化財などに設置を義務付けている。
台風が兵庫県に接近した23日午後8時以降の12時間で、神戸124件、明石52件、西宮16件、尼崎10件、姫路4件の誤作動があった。
自火報が作動し、実際に火災が起きていたのは1件だけだった。
感知器はマンション通路の天井などにあり、外気に触れる場所も多い。
各市の消防は、
▽暴風雨で内部に水が入り、ショートした
▽装置に染み込んだ水が内部で霧状になり、煙と誤認した
などが原因とみている。
明石市消防局の担当者は、「自火報が作動すれば、出動して安全を確認する。誤作動が相次ぐと、救助や火災対応に影響が出かねない」と話す。
西宮市消防局は、外気に触れる場所に設置する場合は、防水機能のある装置を薦めているという。
消防庁は、「これほど多い誤作動は初めて聞いた。各自治体が、建物の管理者と適切な対策を考えてもらいたい」とした。
出典
『火災報知器 兵庫県内で誤作動206件、雨水侵入か』
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201808/0011575186.shtml
(ブログ者コメント)
本ブログでは、過去にも火災報知器誤作動事例を紹介しているが、これほど多い誤作動は初めてだ。
2018年8月24日18時5分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、損傷前後の写真付きでネット配信されていた。
神戸海保は24日、神戸市兵庫区の和田岬で灯台の頂上部がなくなったと発表した。
台風20号による高波でさらわれたとみて、調査している。
海保によると、コンクリート製の神戸和田岬防波堤灯台(高さ11.5m)。
台風通過後の24日午前、職員が巡回中に気づいた。
頂上部に取り付けていたLED灯器(高さ1.5m)や太陽光パネルが土台ごと消え、見つかっていない。
出典
『台風の波でさらわれた? 灯台の頂上部消える 神戸』
https://www.asahi.com/articles/ASL8S52PXL8SPIHB02M.html
8月28日7時39分に産経新聞westからは、LED灯器が仮復旧されたという下記趣旨の記事が、復旧前後の写真付きでネット配信されていた。
神戸海保は27日、台風20号の影響で頂上部のLED(発光ダイオード)灯器などが土台ごとなくなっていた神戸市兵庫区の神戸和田岬防波堤灯台を仮復旧したと発表した。
予備のLED灯器を設置し、同日夜から稼働させた。
灯台はコンクリート製で、高さ約11.5m。
神戸港付近を航行する船舶に位置を知らせるもので、24日に県内を縦断した台風20号によって、LED灯器や太陽光パネルなどが土台ごと消失していた。
同保安部によると、灯台のすぐ下にLED灯器などが落下しており、高波によって破損した可能性があるという。
出典
『台風20号で土台ごと消失した神戸・和田岬の灯台、仮復旧』
http://www.sankei.com/west/news/180828/wst1808280011-n1.html
8月27日17時26分にNHK兵庫からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
新たな照明は予備品だが、以前と、明るさや光が届く距離は変わらないという。
電源となる太陽光パネルは、今後、取り付ける予定
出典
『台風で損壊した灯台が仮復旧』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20180827/2020001464.html
2018年8月24日16時32分にNHK兵庫から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前8時前、淡路市の「北淡震災記念公園」で、園内に設置された風車が支柱の根元から倒れているのを住民の通報で駆けつけた市の職員が見つけた。
公園を所有する淡路市によると、風車は風力発電用のもので、公園に必要な電力を供給するため、平成14年に市が設置した。
支柱は高さが40m近くあり、長さ20mの羽根が3枚取りつけられていた。
総重量は100トン余りに上るということだが、設計上は風速60メートルまで耐えられる構造になっているという。
23日、職員が帰宅した際には風車に異常は見られなかったということで、市では台風20号による強風で倒れたとみて調べている。
神戸地方気象台によると、淡路市では23日夜10時すぎに28.6メートルの最大瞬間風速を記録していた。
この風車は、去年5月に落雷のため送電の設備が故障し、それ以降、発電はしていなかったということで、市は風車を撤去することにしている。
出典
『淡路市で風力発電用の風車倒壊』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20180824/2020001443.html
8月24日11時7分に産経新聞westからは、倒れた風車を含め、台風20号の被害写真がネット配信されていた。
出典
『台風20号 風力発電支柱倒壊、熊野川氾濫、マンション屋根剥がれ落下…爪痕各地で』
http://www.sankei.com/west/news/180824/wst1808240047-n1.html
8月28日11時22分に産経新聞westからは、下記趣旨の補足的記事がネット配信されていた。
台風20号の影響で北淡震災記念公園(兵庫県淡路市小倉)横の風力発電用の風車が倒壊した事故。
現在、設置者である淡路市などで原因を調べているが、島内では再生可能エネルギーの活用が積極的に進められ、風力発電は20基以上が設置されている。
各市の担当者は、再発防止を視野に、推移を見守っている。
淡路市商工観光課によると、倒壊した風車は平成14年4月に同公園に隣接する敷地で稼働開始。
当初は公園に必要な電力を供給していたが、昨年5月に電気系統が故障し、それ以降は稼働していなかった。
風車は風速60メートルまで耐えられる構造で、強風時には羽根の角度を変えて風を逃がすことができる。
担当者は、「(角度を変える)安全装置は使える状態にあった」としているが、倒壊時に角度が変わっていたかは「不明」という。
発電施設を管轄する経済産業省は、原因究明のため24日、職員を派遣し現地調査。
追加調査も検討している。
台風が接近した23日、淡路市の最大瞬間風速は28.6メートルだった。
土木・建築関係者のなかには、「強度や風速の誤差を加味しても、その状況で倒れるというのは、構造設計上の常識からも疑念を持たざるをえない」との声もある。
淡路県民局によると、今回倒壊した分を含め、島内には6カ所で計25基の風車がある。
いずれも平成14年以降に稼働したもので、「農と食」「暮らし」「エネルギー」の3つの持続を目標とする「あわじ環境未来島構想」に合致する再生可能エネルギーとして、主に島の西部から南部にかけて建設されている。
洲本市では、同市五色町都志で1基が稼働。
14年に運用が開始された装置で、一般家庭約600世帯分の年間消費電力に相当する約200万KWHを発電している。
台風20号の際には、メンテナンス業者から「羽根の角度を変えて回転を停止する」との連絡があり、通過後も、特に異常はなかったという。
南あわじ市では、計17基が設置。
同市環境課によると、市と民間での第三セクターで運用されている同市阿万西町の風車では、台風が接近する前日に遠隔操作で回転停止の状態に移行し、トラブルはなかったという。
同市の担当者は、「今回の事故を受け、改めて調査を行う予定はないが、事故原因が新たに判明した際には対応を協議して、今後の維持管理に生かしたい」と話している。
出典
『台風20号で倒壊、淡路島の風車、風速60mに耐えられるはずが…構造設計に疑念、原因調査』
http://www.sankei.com/west/news/180828/wst1808280043-n1.html
(ブログ者コメント)
産経新聞west掲載写真などを見ると、基礎が支柱にくっついたまま倒れている。
そして、その基礎はといえば、支柱より1周りか2周り太い程度。
また、その破断面は大きな凹凸もなく、平らに見える。
風車の基礎にしては小さすぎるのでは?
そう思い、風車の基礎はどの程度のものかネットで確認すると、どのメーカーでもかなり大きな基礎を施工し、その上に支柱を接合している模様。
以下は鹿島建設の例。(ページの下から3分の1程度に掲載)
https://www.kajima.co.jp/tech/g_warming/wind_power/ground/index.html
これらの情報から考えると、接合部から倒壊したのかもしれない。
ただ、風車の損壊トラブルは本ブログでも多数紹介しているが、支柱が根元からスッポリと倒れた事例は初めてだ。
設計風速の半分程度の風で倒れたということで、運用上の問題以外、設計or施工不良ということも考えられる。
2018年8月24日12時38分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
台風20号による強風で、兵庫県西宮市西宮浜4のマンション(14階建て)では、屋上に敷設していた防水用のウレタン素材が約10m四方にわたり剥がれ、駐車場に落下。
乗用車3台の窓ガラスが割れるなどした。
警察によると、けが人はなかった。
居住者の男性は、「雷のようなドカーンという音がして、驚いた」と話した。
出典
『台風20号 マンション屋根剥がれ落下 兵庫・西宮』
https://mainichi.jp/articles/20180824/k00/00e/040/249000c
8月24日9時20分に朝日新聞からも、同趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
強い台風20号の影響で、兵庫県西宮市西宮浜4丁目では、14階建てマンションの屋上部分が幅数10mにわたってはがれ、真下の駐車場に落ちた。
消防によると、24日午前0時15分ごろ、住人から119番通報があった。
車数台が壊れたが、けが人はいないという。
1階に住むMさん(63)は、「雷のようなドーンという音がした。風が強く外に出られなかったので、朝見て驚いた。20年以上ここに暮らしているが、こんなことは初めて。経験したことのない風の強さだった」と話した。
出典
『台風でマンションの屋上はがれ落下 兵庫、車数台壊れる』
https://www.asahi.com/articles/ASL8S2QVTL8SPIHB002.html
(ブログ者コメント)
台風で屋根が飛んだという事例はしばしば耳にするが、マンション屋上の防水シートが剥がれた事例は珍しいので、紹介する。
2018年8月24日付で茨城新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前8時40分ごろ、桜川市富谷の「S鉱業」の砕石場で「爆発音がした」と、近隣住民から警察や消防に通報があった。
警察などによると、爆薬庫で爆薬の積み込み作業をしていた男性従業員(32)と連絡が取れず、行方不明となっている。
警察と消防は、男性を捜索するとともに、事故の状況などを調べている。
周辺では、爆発の衝撃により、住宅など約40軒で窓ガラスが割れるなどの被害があった。
警察などによると、男性は同社から委託を受け、火薬の管理などを行う別の会社の作業員。
コンクリートブロック製の爆薬庫周辺で1トントラックを使い、午前8時半ごろから、一人で爆薬の積み込み作業をしていたとみられる。
砕石場では、現場から離れた場所で、ほかに7人が作業していたが、全員無事が確認された。
現場では、コンクリートブロック製の爆薬庫が跡形もない状態だった。
1トントラックもエンジン部分のみを残し、大破した。
このほか、近くの雷管庫のトタン屋根の一部が破損した。
爆薬庫は高さ約3.2m、幅と奥行きが約3.6m。
壁の厚さは約20cmだった。
県によると、砕石場は広さ約49万m2。
S鉱業は、アスファルトの合材やコンクリートの骨材に使う砂岩を砕石している。
消防によると、周辺の住宅など約40軒で窓ガラスが割れるなどの被害があったが、けが人はいなかった。
現場はJR水戸線岩瀬駅から北に約3km。
周辺に住宅の集落がある地域。
出典
『砕石場爆発 1人不明 桜川 爆薬庫、積み込み作業』
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15350255550047
8月23日23時3分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察や県の発表によると、男性は、爆薬庫から爆薬を敷地内の別の場所までトラックで移動させる作業を行っていたとみられる。
出典
『火薬を移動中に爆発か、トラック大破…1人不明』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180823-OYT1T50048.html
8月23日10時27分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事が爆発現場の航空写真付きでネット配信されていた。
200~300m離れた近隣住宅の窓ガラスが割れているという。
出典
『砕石工場で爆発事故か 作業員1人と連絡とれず』
https://www.asahi.com/articles/ASL8R3CJ7L8RUJHB006.html
8月26日付で茨城新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察と消防などは25日、事故後に行方不明となっている男性(32)を捜索したが、発見には至らなかった。
今後も捜索を続けるとともに、事故原因を調べる。
男性は、同社から発破作業などを委託された「E破砕土木」(埼玉県秩父市)の社員。
23日は午前8時半ごろから、コンクリートブロック製の爆薬庫周辺で、1トントラックを使い、1人で爆薬の積み込み作業をしていたとみられる。
E破砕土木によると、男性は入社後、18歳で火薬類取扱責任者の資格を取得し、発破作業などに従事。
S鉱業の砕石場では、10年以上働いているという。
出典
『砕石場爆発、男性なお不明 桜川、捜索活動続く』
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15351949202825
2018年8月22日21時14分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
徳島市の化学工場で発がん性があるとみられる化学物質を扱う作業を担当していた元従業員の男性がぼうこうがんを発症したとして、徳島労基署が労災として認定したことが、関係者への取材でわかった。
労災が認定されたのは、大阪市に本社がある化学メーカー「新日本理化」の徳島市の工場で勤務していた元従業員の70歳の男性。
この工場の元従業員で作る団体によると、男性は平成4年から10年以上、工場に勤務し、発がん性があるとみられる化学物質の「オルト−トルイジン」を扱う作業を担当していたという。
工場を退職したあと、一昨年ぼうこうがんと診断を受け、労災を申請していたが、21日、徳島労基署から認定を知らせる連絡が男性にあったという。
男性を支援する「職業がんとたたかうオルトートルイジンの会」の川上代表委員は、「無事に認定され、感謝しています。ほかの元従業員にとっても、今回の認定は心強いものだと思う」と話していた。
一方、新日本理化は、「事実関係がわからないので調査中です」としている。
徳島労基署は、「個人情報保護の観点から、請求の有無も含めて、回答を差し控えます」と話している。
出典
『化学工場の元従業員に労災認定』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180822/0005528.html
(ブログ者コメント)
本ブログでは福井市の工場で5人がオルトートルイジンにより膀胱ガンを発症した事例を2015~16年に紹介している。
2018年8月23日付で毎日新聞石川版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
配電工事など作業中の事故を防ごうと、事故を疑似体験して学ぶ北陸電力の研修会が22日、同社小松支店(小松市栄町)であった。
同社と関連会社の社員ら53人が、電柱から落ちて宙づりになった状態などを体験し、次の仕事に向けて気を引き締めた。
同支店は、2012年度から年に1回、研修会を開催。
作業中の事故では、電柱からの落下などが多い点に着目し、体験メニューを組んでいる。
事故で体が受ける衝撃や、地面に落ちないよう電柱などに体を固定する安全帯の大切さなどを実感し、「何がどれほど危険か」を感じてもらうという。
この日は、最初に教材DVDを見た後、
▽高さ約1mからあおむけの姿勢でマット上に墜落
▽ヘルメットをかぶった頭上に鉄ボルト(長さ約12cm)が落下
▽計器の取り換え工事中にショートが起き、火花が散る
などの5つの体験をした。
高さ約1mで宙づりになる体験では、地面への落下を防ぐ安全帯を、腰の正しい位置に着けた場合と誤って腹に着けた場合の違いを体験。
同社社員のKさん(男性、24歳)は、「腹に着けると痛みもある。正しい安全対策が必要だと再認識できた。研修後すぐに行う作業でも、しっかりと対策をしたい」と話した。
【ヘルメット不可欠 記者も学ぶ】
記者も体験させてもらった。
背中からマットに倒れ込む「墜落」では、自分の体重によって落下の衝撃が増すことを実感。
「頭への落下物」は想像よりも衝撃が大きく、頭を守るのにヘルメットが不可欠だと知った。
また、一般家庭用の電圧よりも低い30ボルトの感電実験では、「しびれを感じる」と事前に知らされても、思わず「ぎゃっ」と声が出た。
事故の衝撃を知ることは、作業者自身だけでなく周辺の人を守る訓練にもなると、身をもって感じた。
出典
『北陸電力 宙づり、気を引き締め 作業中事故を疑似体験 研修会で「安全対策再認識」』
https://mainichi.jp/articles/20180823/ddl/k17/040/235000c
(ブログ者コメント)
同支店での研修会開催情報は、2015年8月にも本ブログで紹介スミ。
ただ今回は、被験者が腰のあたりに装着した安全帯で宙づりになっている写真が掲載されていた。
こういった「胴ベルト型」安全帯は2022年から、5m以下の低所作業を除き、使用禁止になるので御注意を。
詳細は下記報道(解説図付き)参照。
(2018年3月8日18時 日本経済新聞)
厚生労働省は、高所作業で墜落を防ぐために労働者が着用する安全帯について、ロープなどを構造物に回して身体を支える「U字つり」など従来型の製品の使用を、2022年1月から原則、禁止する。
法令上の製品名称も、「安全帯」から「墜落抑止用器具」に改める。
6m75cmを超える高さで作業する場合は、原則、肩や腰、ももなど身体の複数箇所をベルトで支持する「フルハーネス型」の製品の使用を義務付ける。
死亡災害全体の3分の1を占める建設業に対しては、ガイドラインを作成して、より基準を厳しくし、5mを超える高さでフルハーネス型の使用を求める。
建設業で普及している、1本のベルトを胴回りに巻き付ける「胴ベルト型」については、一定の条件を満たした製品のみ、使用を認める。
フルハーネス型は落下距離が比較的長いので、3~4m程度の高さから墜落すると、着用者が地面に衝突する恐れがある。
そのため、建設現場の5m以下の低所作業では、安全性を強化した胴ベルト型の使用を認める。
厚労省は2018年3月2日に、労働安全衛生法(安衛法)の施行令と規則などを改正するための政省令と告示の改正案を公表。
一般からの意見を募ったうえで、同年4月に改正令などを公布し、19年2月から施行する。
改正が実現すれば、従来型の安全帯を製造する企業への影響が大きくなることから、施行日から半年間の経過措置を講じる。
施行日の19年2月1日から7月31日までの経過期間に製造した従来型製品については、21年末までの使用を認める。
経過期間後の19年8月からは、従来型製品を、事実上、製造できなくなる。
安衛法令では、労働者の墜落を防止するため、2m以上の高所で作業する場合は作業床や柵などを設けるよう規定している。
そのうえで、作業床などの設置が困難な場合の代替措置として、安全帯の使用を認めている。
しかし従来型の安全帯は、墜落時に胴回りに巻き付けたベルトがずり上がることで胸部や腹部が圧迫されたり、ベルトから身体がすり抜けて地面に落下したりする恐れがある。
製品を着用した労働者が死亡する事故も発生している。
そのため、厚労省は安全帯の規制の見直しに着手。
「墜落防止用の保護具の規制の在り方に関する検討会」(座長:豊澤康男・労働安全衛生総合研究所所長)が17年6月、高所作業時の墜落抑止用器具を原則フルハーネス型とする報告書を作成。
労働政策審議会(会長:樋口美雄・慶応義塾大学教授)も18年2月、高所作業時のフルハーネス型製品の使用を原則とする「第13次労働災害防止計画」をまとめている。
出典
『高所作業の安全帯、22年から従来型を使用禁止』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27845690Y8A300C1000000/
2018年8月22日16時20分にNHK北九州から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前3時半ごろ、北九州市小倉北区中井の市道で、風で飛ばされて道路に広がっていたネットの上で、ミニバイクが滑って転倒した。
この事故で、ミニバイクに乗っていた50代の男性が肩に軽いけがをして、市内の病院で手当を受けた。
北九州市によると、このネットは、ごみ集積所に出されたごみ袋の上にかぶせて使うもので、近所の人の話では、ごみ袋が出されていない時には歩道上にある電柱に巻きつけているという。
気象台によると、この時間、北九州市では台風の接近に伴い強い風が吹いていて、現場からおよそ20km離れた北九州空港の観測地点では、午前3時半前に20.1メートルの最大瞬間風速を観測していた。
出典
『風で飛来のネットの上で滑りけが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/20180822/5020001316.html
2017年1月19日に掲載した第2報がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報として掲載します。
第2報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6669/
(2018年8月27日 修正3 ;追記)
2018年8月21日20時15分に神奈川新聞から、元役員らが不起訴になったという下記趣旨の記事が、かぶれ状況の写真とともにネット配信されていた。
茅ケ崎市で2016年9月に開催されたスタンドアップパドルボードの国際大会で配布されたTシャツを着た選手らの皮膚に炎症が生じた問題で、横浜地検は21日までに、Tシャツの製造過程で有害な薬剤を使用したとして業務上過失傷害の疑いで書類送検された京都市の薬剤開発会社の元役員(68)と社員(36)を、不起訴処分とした。
不起訴の理由は明らかにしていない。
20日付。
2人は、床の殺菌などに使われる薬剤を安全確認が不十分なままTシャツのプリントの色合いを良くする前処理剤として製作業者に販売。
着用した選手ら107人に化学熱傷などを引き起こして重軽傷を負わせたとして、17年10月に茅ケ崎署に書類送検された。
大会実行委員会などによると、Tシャツは選手やスタッフらに計363枚配布された。
大会初日に着用した選手らが相次いで上半身に痛みを訴える事例が続出。
中には入院者もおり、問題が表面化した。
出典
『Tシャツ着用し107人炎症 薬剤開発会社の2人を不起訴』
https://www.kanaloco.jp/article/355177/
2018年8月22日5時12分にNHK大分から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後3時ごろ、竹田市久住町に住む女性から、「解体中の家屋が倒れ、人が挟まれた」という通報が消防に入った。
消防が駆けつけたところ、木造2階建ての空き家の2階部分が崩れ落ち、男性が小型のパワーショベルの操縦席に乗ったまま下敷きになっていた。
警察によると、男性は近所に住む農家のTさん(84)で、病院に運ばれたものの、まもなく死亡が確認された。
Tさんは、空き家の所有者から解体を頼まれ、1人で重機を使って作業をしていたということで、警察が当時の状況を調べている。
解体業者でつくる県建造物解体工事業協同組合によると、事業として解体工事を行う場合は国の許可が必要だが、個人で住宅を解体する場合は必要ない。
ただ、安全に解体するには、技術や経験とともに綿密に計画を立てることが必要だという。
組合の大山理事長は、「経験のない人がむやみに解体すると、思わぬところから柱や壁が倒れたりして大変危険なので、専門業者に依頼してほしい」と話している。
出典
『空き家解体中に下敷き 男性死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20180822/5070001672.html
2018年8月20日11時11分に毎日新聞から下記趣旨の記事が、カゴ車の写真とともにネット配信されていた。
ネット通販の普及などで、全国で取り扱われた宅配個数は2016年度、40億個の大台を突破した。
多忙を極める物流の現場では、効率よく大量の荷物を運べる格子状の台車、通称「カゴ車」が活用されている。
しかし、死傷事故も起きており、労働局や専門家は、使用上の注意を呼びかけている。
「もうこんな仕事は辞めて、トラックから降りたい」。
千葉県に住む女性(47)は、宅配便大手の協力会社の運転手だった夫(当時51歳)が漏らした言葉を思い出すたび、悔しさがこみ上げてくるという。
夫は昨年3月、東京都内の集配センター付近で、カゴ車の下敷きになり、死亡した。
大手通販サイトの荷物を扱うことが多く、その日も飲料水の段ボールがうずたかく積み上がる状態だったという。
女性の夫は、荷物が満載のカゴ車をトラックで別の拠点に運ぶ業務を担当。
一人で搬入作業をしていたが、何らかの影響でカゴ車のバランスが崩れた。
カゴ車の正式名称はロールボックスパレット。
荷物を効率的に運ぶことができ、物流ネットワークの現場で欠かせない資材だ。
荷物を満載すると、高さ2m以上、重量は500~600kgになるとされる。
視界が遮られた状態で動かす作業が求められるが、不慣れな使用実態もあるという。
全国の陸上貨物運送事業(陸運業)の労災事故は昨年、1万4706件で、16年ぶりの高水準を記録した。
神奈川労働局の管内は、9年ぶりに900件を超えた。
同局は今年3月、物流大手の県内支社に、局長名で要請文を出した。
神奈川県内の事故のうち、大手が占める割合が上昇していることから、その抑制を求める内容の要請文で、その中でカゴ車の労災防止対策についても、「抜本的な見直し」を促した。
カゴ車を含む「人力運搬機」による労災事故は、昨年、全産業で4300件近く発生し、10年間で800件ほど増えた。
だが、カゴ車は統一された名称がなく、国の労災統計にも区分がないため、正確な事故の実態は把握されていない。
労働安全衛生総合研究所は、06年に起きた休業4日以上の労災から抽出調査を実施し、陸運業を中心に年間で1115件が、カゴ車が絡む労災事故にあったと推計した。
同研究所研究員の大西明宏さんは、「適切な使い方が社内で教育されているか疑問だ」と語る。
事故は、倒壊や手足を挟まれる事例が目立ち、調査では作業経験1年未満の労働者の労災が半数近くを占めた。
大西さんは、「歩道などの僅かな段差や傾斜も危険だが、最近は小型スーパーなど、荷さばき場が狭い現場などが多く、改善が必要」と話す。
同研究所と厚労省は、全国の労働者向けに「労災防止マニュアル」を作成。
作業時にヘルメットや手袋、安全靴の着用を義務付けて、段差や傾斜に細心の注意を払うよう呼びかける。
「押し」「引き」「よこ流し」といった操作方法も、細かい解説をつけた。
「いつか(荷物に)つぶされるかもしれない」。
子どもの学費のために数年前ほど前から働き始めたが、女性の夫はそう不安をうち明けることもあったという。
女性は、再発防止の徹底を願っている。
出典
『カゴ車 宅配急増の裏で労災事故年間1000件以上』
https://mainichi.jp/articles/20180820/k00/00e/040/195000c
(ブログ者コメント)
厚労省のHPに「労災防止マニュアル」が掲載されていた。
『ロールボックスパレット使用時の労働災害防止マニュアル ~安全に作業するための8つのルール~』
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000098500.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。