







2013年9月24日23時19分に毎日新聞から、9月25日0時10分に北海道新聞から、9月25日18時33分にNHK北海道NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
運行をめぐる問題が相次ぎ特別保安監査中のJR北海道で、24日も普通列車から煙が上がったりブレーキの不具合が見つかったりした。
24日午後2時15分ごろ、JR根室線白糠駅構内で停車中の釧路発帯広行き普通列車(1両編成)の床下から白煙が上がり、油が漏れているのを運転士が発見。エンジンを止めると煙は収まった。乗客乗員15人にけがはなかった。
同社によると、車両後方にあるディーゼルエンジンの燃料タンク付近から油が漏れていた。
漏れ出した油がエンジン内のシリンダー外部に付着し、熱で気化して煙が出た可能性があるという。
列車は20日に定期点検を行ったほか、運行前に運転士が目視点検した際も異常はなかったという。
25日に調査の結果、燃料をエンジンへ送り込む直径2cmほどの細い管とエンジンとの接続部分にわずかな隙間が生じていて、ここから燃料がしみ出していたことが確認された。
エンジンに比べて配管が古く、接続部分が十分にかみ合っていなかった可能性があるということで、接続部分を改めて整備した結果、燃料漏れは収まったという。
一方、24日午後4時20分ごろには、JR石北線網走駅で、札幌発網走行き特急オホーツク3号(5両編成)の運行後の点検で、ブレーキ部品の一部が無くなっているのを整備士が発見。
同社によると、ブレーキパッドを動かす部品で、走行中に落下した可能性があるという
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20130925k0000m040078000c.html
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/493652.html
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20130925/4779131.html
(ブログ者コメント)
整備士がブレーキパッドを動かす部品の脱落を発見したという件、普通に整備していれば発見は容易な場所だったのだろうか?
それとも、なかなか発見は難しい場所だったのだろうか?
もし後者であれば、整備不良ばかりが大々的に報道されている昨今、しっかり整備している現場も多いというポジティブ報道もしてほしいものだ。
(2013年10月23日 修正1 ;追記)
発煙トラブルの原因に関し、以下の3つの記事がネット配信されていた。
一つの記事にまとめようとしたが元記事の微妙なニュアンスが損なわれるため、3記事を併記する。
(2013年10月18日21時38分 毎日新聞)
燃料をエンジンに送る管のつなぎ目に隙間が生じ、軽油が漏れたのが原因だったことが18日、JR北海道への取材で分かった。
JRによると、この車両は9月24日、釧路運輸車両所でエンジンに燃料を供給する管に差し込むノズルを新品に交換した。
管の先端は汚れや傷で凹凸ができているため紙やすりで削る作業が必要だが、作業員が怠ったため隙間ができたまま運行。
漏れた燃料が高温の排気管に触れて気化し、白煙が上がった。
JRは、ノズルを交換した場合は部品が密着しているか、確認するよう徹底する。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20131019k0000m040075000c.html
(2013年10月19日 朝日新聞北海道総合版(聞蔵))
部品を接合する際の調整が不十分だったことが、JR北への取材でわかった。
同社は、燃料漏れにつながった可能性があるとみて調べるとともに、再発防止のための技術指導を実施した。
JR北によると、トラブル前日の23日、エンジンに燃料を送るパイプと噴射ノズルの接合部付近に燃料のにじみが見つかって、同社は24日に噴射ノズルを交換。
この際、噴射ノズルとパイプの接合面を紙ヤスリなどで滑らかにしなかったため、凹凸が残ってしまったという。
交換後はエンジン出力を上げ、燃料漏れが起きてないことを確認していた。
接合面のヤスリがけはマニュアルに記載されておらず、技術者の経験に左右される部分だという。
ただ同社は、「経験豊富な技術者であれば、問題は起きなかった可能性がある」として、部品を交換した釧路運輸車両所にベテラン技術者を派遣、技術指導を実施した。
(2013年10月19日12時12分 北海道新聞 ※図解付き)
この列車は、出発前に別の燃料漏れが見つかり点検を受けたにもかかわらず、部品の異常が見逃されていたことが18日、JR北海道への取材で分かった。
JRでは、車両の修理が適切に行われずに同じ問題が繰り返される例が目立ち、JRはエンジンなどの修理を苗穂工場に一元化するなどの検討を始めた。
この車両は、出発前に釧路運輸車両所で行われた日常点検で、ノズルの別の箇所でわずかな燃料漏れが見つかり、ノズルやゴムパッキンを交換した。
その際、燃料パイプも取り外して接着面を確認していたが、検査社員は変形に気付かなかった。
同社は「変形は1mm以下で目視での発見は難しかった」とする一方、「ノズル交換後に長い時間、エンジンをかけっぱなしにして点検すれば、新たな燃料漏れを発見できた可能性はある」と説明する。
釧路運輸車両所では通常、ノズルの交換は行わない作業という。
同車両所では、特急列車の車両が昨年末、走行中にドアが開くトラブルが起きた際にも適切な修理が行われず、同じ車両が同様のトラブルを計7件繰り返した。
特急車両のドアは構造が複雑で、苗穂工場に持ち込んだ点検により、ドアの関連部品が摩耗していたことが判明したが、根本的な修理が遅れた。
出典URL
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/498903.html
(ブログ者コメント)
北海道新聞に掲載されている図によれば、出発前点検で漏れが見つかったのは、噴射ノズルとエンジンの接合部。漏れて白煙が上がったのは、噴射ノズルと燃料パイプの接合部だった。
2013年9月24日10時40分にmsn産経ニュースwestから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前8時40分ごろ、大阪府高石市高砂の三井化学大阪工場から「クメンが漏出した」と消防に119番があった。
消防によると、工場敷地内のクメンタンク(直径17.4m、高さ16.7m)の配管付近から、車のバンパーなどに使われるフェノール樹脂の原料となるクメン約400ℓが洩れたとみられる。
漏出は工場敷地内で、ほぼ回収されているという。けが人などは出ていない。
クメンは危険物で、第4類引火性液体の第2石油類。
消防などが漏出の原因を調べている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130924/waf13092410430009-n1.htm
2013年9月24日付で朝日新聞茨城版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前10時半ごろ、八千代町平塚にあるT社茨城工場で、プラスチックを加工するために使う金型(重さ約200kg)が高さ約160cmの台車から落ち、同社員の男性(28)の頭に当たった。
男性は約1時間半後、外傷性くも膜下出血と脳挫傷により、搬送先の病院で死亡した。
警察によると、男性は別の作業員と2人で金型を台車に載せて運んでいる途中だった。
台車には金型が落ちないように固定する装置がついていたが、事故当時は固定されていなかったという。
(2013年10月10日 修正1 ;追記)
2013年9月24日付の茨城新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
金型は縦約120cm、横約50cm、高さ約18cm。
約160cm高さの台車の上部にはローラーが敷かれ、その上に金型を載せ、固定しない状態で搬送していたという。
2013年9月24日付で朝日新聞神戸版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後9時40分ごろ、神戸市西区高塚台の「S半導体材料」の工場で、「火災報知機が鳴り、煙が出た」と119番通報があった。
工場内で有害ガスが発生した可能性があるとして、計19台の消防車両がかけつける騒ぎとなったが、けが人はいなかった。
23日現在、工場付近で異状は確認されていない。
警察などによると、男性従業員が工場1階の作業室で、固体状のヒ素と液状のガリウムを炉(高さ約2m)の中で加熱・気化させ、混ぜ合わせる作業をしていたところ、「バン」という爆発音がして白煙が上がった。
ヒ素と空気中の酸素が反応すると有毒な亜ヒ酸が発生する恐れがあるため、作業室のドアを閉め、テープで密閉。工場の換気装置を使ってガスを除去した。
24日以降に同社が警察などの立ち会いの下で、室内を調べる。
2013年9月22日付で福島民友ニュースから、9月22日8時41分に福島民報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午前10時35分ごろ、須賀川市の長沼中新築工事現場で作業中だった建設作業員の男性(45)が工事資材の鉄パイプの下敷きになり、病院に運ばれたが、内臓破裂のため死亡した。
警察によると、男性はクレーン車を使って足場に使用する鉄パイプをトラックの荷台に積む作業中、荷台に載せた鉄パイプの位置を移動しようとしたところ、荷崩れを起こした鉄パイプとともに荷台から転落し、下敷きになったという。
男性は1人で作業をしていた。
警察によると、鉄パイプの重さは1本約15kgで、荷台から20数本が落下したという。
警察は労災死亡事故として、詳しく調べている。
出典URL
http://www.minyu-net.com/news/news/0922/news3.html
http://www.minpo.jp/news/detail/2013092211023
2013年9月21日付で神奈川新聞から、9月21日22時15分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午前10時ごろ、横浜市鶴見区のニチアス鶴見工場内で、倉庫内に設置されているスタッカークレーンの点検作業をしていた男性会社員(42)がクレーンの移動式台座の下敷きになり、まもなく死亡が確認された。
警察で事故原因を調べている。
警察によると、男性会社員は点検会社の社員。クレーンの電源を切った状態で、クレーン下部にあるモーターを点検していたところ、上部2.7mの高さに巻き上げてあった移動式台座の鉄板(約600kg、173cm×119cm)が落下した。
出典URL
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1309210016/
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130921/kng13092122160003-n1.htm
2013年9月22日付で朝日新聞滋賀全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。またダイハツディーゼル社のHPにも同趣旨の記事が掲載されていた。
ダイハツディーゼルは20日、台風18号の豪雨の影響で、守山第一工場から重油が流出したと発表した。
周辺の水田にも流れ出ており、同社は補償を含めて対応を検討する。
流れ出た油の量は、最大数100ℓ程度とみられる。健康被害は確認されていないという。
同社によると、工場では船舶や産業機械向けのディーゼルエンジンを製造。
工場で出た重油をためて水と油を分離する槽に、想定をはるかに上回る大量の雨水が流れ込んだため、重油があふれ出たとみられるという。
出典URL
http://www.dhtd.co.jp/assets/files/ja/pdf/news/20130920.pdf
2013年9月19日21時28分に朝日新聞から、事故発生を伝える下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後6時すぎ、北海道七飯町のJR函館線の大沼駅構内で、18両編成の貨物列車のうち4両が脱線した。貨物列車は線路を切り替えるポイント付近で脱線したとみられ、運転士にけがはなかった。
JR貨物北海道支社などによると、列車は大沼駅を出発した直後、先頭の機関車から6~9両目が脱線した。
道内では、8月に八雲町のJR函館線で大雨のために貨物列車が脱線したほか、昨年9月にも木古内町のJR江差線で貨物列車が脱線する事故が起きている。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0919/HOK201309190001.html
2013年9月21日23時21分に毎日新聞から、9月22日5時4分に朝日新聞から、レールの幅が基準値を超えていたという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
脱線現場で、レール幅が基準値を超える「整備不良」が約1年間放置されていた。
国交省運輸安全委員会によると、事故が起き、レール幅(規格=1067mm)の広がりが確認されたのは、貨物列車が本線に合流するポイントの20〜30m手前にある副本線(待避線)上。
線路の傷から「脱線が始まった場所」とみられている位置とほぼ同じだった。
現場を通過するのは1日に貨物列車1本で、客車は通らない。
JR北によると、レール幅が広がると、車輪がレールから落ちて脱線する恐れがある。
そのため、同社の内規でレール幅は年2回、保線担当者が実測検査することになっている。
昨年6月の定期検査では、幅が整備基準値(19mm)にギリギリ収まる18mmだったが、同10月に20mmに拡大。
内規では15日以内に補修作業をする必要があったが放置され、今年6月には25mmに拡大していたが、その後も手つかずだった。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20130922k0000m040054000c.html
http://www.asahi.com/national/update/0921/TKY201309210269.html
2013年9月22日23時53分に読売新聞から、基準値超え放置は97ケ所だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR北は、脱線事故後に進めた調査で、レールの幅や高低差が基準を超えていて補修が必要にもかかわらず、放置していた線路の不具合が新たに88か所で確認されたと発表した。
このうち49か所は、乗客を乗せた客車が日常的に走行する本線で見つかった。
21日に判明した分を含めると、不具合は計97か所になった。
21日に判明した9か所の不具合は、いずれもレール幅の広がりが、同社の内規で定める基準値(カーブで19mm、直線で14mm)を超えたケースだったが、新たに見つかった88か所の中には、左右のレールの高さが違ったり、レールが波打つようにしてゆがんでいたりしたケースもあった。
補修担当者は社内調査で、「基準値超えを把握していたが、その後に失念した」、「本線の補修を優先し、副本線を後回しにしてしまった」などと釈明している。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130922-OYT1T00590.htm
2013年9月23日1時14分に毎日新聞から、レール幅の管理方法が本線と副本線では違うという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR北によると、保線作業は「線路技術心得(実施基準)」と呼ばれる内規に基づき行われる。
本線は、「軌道検測車」と呼ばれる検査車両が年4回通り、自動的にレール幅や高低を検査。
主に待避線に使われる「副本線」は、現場の保線担当者が計測機械を年2回、手動で使い計測する。
内規では、軌道に異常があった場合は、現場の保線管理室の所長代理まで報告が上がる決まりとなっている。
だが同社によると、検査をした担当者が補修担当者に異常を連絡したままで、上司に報告しないケースがあった。
検査担当者は聞き取りに「補修担当者が上司に報告していると思った」などと説明。ルールが骨抜きになっている実態が垣間見えた。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20130923k0000m040072000c.html
2013年9月24日2時30分に毎日新聞から、不具合97ケ所の放置は保線担当の一部の部署に集中していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
レールの点検や補修を担当する部署によって異常を放置した数に大きな偏りがあることが、同社への取材でわかった。
保線を担当する44部署のうち4部署による放置が65カ所と全体の7割を占める一方、29部署では放置がゼロだった。
JR北によると、保線作業を担当するのは保線所(工務所)の出先機関である「保線管理室」や、各駅の工務部門など44部署。785人の社員が作業に当たっている。
異常放置の社内規定違反があった97カ所(本線49、副本線48)のうち、違反が最も多かったのは函館保線所・大沼保線管理室の23カ所(本線4、副本線19)。
同管理室は19日に貨物列車脱線事故が起きた大沼駅を担当しており、国交省が既に立ち入り検査している。
他に違反件数が多かったのは、『室蘭保線所・苫小牧保線管理室16カ所(全て副本線)』、『石狩当別駅14カ所(全て本線)』、『北見工務所・遠軽管理室12カ所(本線10、副本線2)』。
この4部署で全体の7割を占めた。
一方、札幌保線所管内には、札幌、小樽、江別など五つの保線管理室があるが、本線、副本線ともに放置はゼロだった。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20130924k0000m040090000c.html
2013年9月25日13時56分に読売新聞から、9月25日13時58分に毎日新聞から、新たに170ケ所の線路異常が見つかった、28年間旧基準で検査を続けていた可能性があるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新たに7路線170カ所の線路異常が見つかり、JR北は25日、民営化以前の旧国鉄時代から28年間、間違った基準で検査を続けていた可能性があることを明らかにした。
24日午後3時ごろ宗谷線の担当者から検査記録に疑問があるとの連絡があり、間違った基準を適用して検査していたことが判明した。
異常放置はこれまでに97カ所が判明しており、計267カ所に増えた。
新たに判明した170か所は全て、旧国鉄時代の1985年以前に敷設されたカーブ部分。
正規のレール幅は1067mmだが、旧国鉄時代の85年3月までは、例えば半径500mのカーブでは、大型で重量が重い機関車を想定し、5mmの余裕をみて1072mmで敷設していた。
その後、機関車のスリム化や走行性能の向上に伴って、1067mmに狭められた。
同社は内規で、カーブ区間ではレールの幅が25mm広がった段階で補修するとしており、本来なら1092mmを超えた箇所は補修する必要があった。
ところが、同社の保線担当者は、旧国鉄時代のレール幅を基に1097mmまで補修の必要がないと勘違いしていたため、実際には補修が必要な箇所が放置されてきた。
最大で基準から3mm超過していたケースもあったという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130925-OYT1T00685.htm
http://mainichi.jp/select/news/20130925k0000e040221000c.html
2013年9月20日9時15分に福島民報から、9月19日19時52分に日テレNEWS24(福島中央テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後1時40分ごろ、本宮市荒井の道路工事現場で、農業用水が流れる管の補強工事のために掘った地面の壁面の土砂が崩れ、作業をしていた建設会社社員の男性2人(59歳と19歳)が生き埋めになった。
他の作業員が119番通報し、消防署などが約20分後に1人を、約1時間後にもう1人を発見したが、2人とも搬送先の病院で死亡した。
警察によると、事故は、本宮市が工業団地内にある長さ約160mの市道に、右折レーンと歩道を設置する拡幅工事の作業中に発生した。
男性らは、農業用水を流す管の土台をコンクリートで補強する作業をしていた。
地上から約3mの深さまで地面を掘っていたが、突然、壁面の土砂が崩れた。
排水管の補強工事を行っていた作業員は「逃げる時間はなかった」と話している。
水道管の補強工事は当時、7人で作業にあたっていたということで、土砂が崩れたのり面には全く触れていないという。
崩落する前には小石が崩れ始めたと話していた。
*作業員インタビュー
「昔の暗きょ排水を動かないように暗きょ排水の枠をずっと組み立てていたんですね。いきなりっていうよりも小さいのが一回カラカラってきたんですよね、危ないーって言っている間に、もう逃げる時間はなかったですね」
「崩れたから、みんなで上がろうとしたんですよ、そのときに崩れてきた」
現場付近は、台風18号による雨を防ぐため、ビニールシートを掛けていた。
事故発生時にシートが掛けられていたかは不明だが、警察が現場を確認している最中も土砂が壁から崩れるなど、水分を含んで崩れやすくなっていたという。
この工事を発注した本宮市によると、工期はことし4月16日から来年1月6日までで、計画通り行われ、安全管理の提出もあった。
警察は20日以降、福島医大で司法解剖し2人の死因を調べるとともに、現場で実況見分する。
出典URL
http://www.minpo.jp/news/detail/2013092010981
http://news24.jp/nnn/news8655662.html
(2014年3月19日 修正1 ;追記)
2014年3月18日付で読売新聞福島版から、崩落危険を予想できたとして市の課長ら8人が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
郡山北署は17日、現場視察などで崩落の危険を予想できたとして、工事を発注した同市の担当課長ら職員2人と、工事を請け負った「S建設工業」(本宮市)の現場責任者ら6人の計8人を、業務上過失致死容疑で書類送検した。
捜査関係者によると、送検された市職員は産業部担当課長と建設課監督員。
監督員は事故前に現場を視察し、担当課長はその内容の報告を受け、業者を指導する立場にあった。
同署は今月4日に同市役所を捜索。関係資料なども分析し、安全上の注意や指導を怠ったとして、2人の刑事責任を問えると判断した。
事故は、同市荒井の配管工事現場で発生。深さ約3mの穴の側面が約5mにわたって崩れ、作業員2人が死亡した。
同市は読売新聞の取材に、「現場に監督員1人を派遣していたが、常駐ではなく週1回程度だった。工事の契約では現場の安全確認は菅野建設工業の責任でやることになっていた」とした上で、「今後の捜査の行方を見守りたい」とコメントした。
S建設工業の副社長は、「再発防止に努めたい」と話した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/news/20140317-OYT8T01012.htm
送検容疑については、各報道機関から、以下のような若干ニュアンスの異なる記事がネット配信されていた。
(3月17日20時50分 毎日新聞)
他の現場にはある崩落を防ぐ側壁が事故現場にはなかったことなどから、県警は設計図通りに工事が行われておらず崩落が予想できたのに対応しなかったとみて、今月4日に市役所を家宅捜索して資料を押収していた。
http://mainichi.jp/select/news/20140318k0000m040085000c.html
(3月17日21時25分 NHK福島)
警察は、溝の側壁についたてを設けたり、土砂の盛り方について安全管理を行う必要があったにも関わらず、これを怠ったことで事故が起きた疑いがあるとして、書類送検した。
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6053028501.html?t=1395095884182
(3月18日9時7分 福島民報)
課長らは工事期間中に事故防止のために必要な工事の指導監督を怠り、社員は現場の安全管理を徹底せず、作業していた男性2人を死亡させた疑い。
課長と主幹は、市が定めた公共工事施工の安全規定に基づく安全対策の指導を怠っていたとして書類送検に踏み切った。
http://www.minpo.jp/news/detail/2014031814569
2013年9月19日12時35分にNHK東海NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前9時すぎ、大府市横根町にある金属塗装会社「H塗装」の工場で、「ボイラーから出火した」と、従業員から消防に通報があった。
火は、約3時間後に消し止められたが、約1100m2の工場の広い範囲が焼け、工場を経営する48歳の男性と33歳の従業員の男性の、あわせて2人が足などに軽いやけどをした。
工場では、当時、スーパーマーケットで使われる金属製の棚の塗装をするため、ボイラーを動かしていたということで、警察は、火が出た原因を、詳しく調べることにしている。
現場は、大府市の中心部に近い工場や住宅が混在する地域。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20130919/4652251.html
2013年9月20日付で朝日新聞名古屋版(聞蔵)からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
出火当時、作業員の男性がスプレーガンを使ってスーパーの商品棚を塗装していたといい、警察が火災との関連などを調べている。
(ブログ者コメント)
両方の記事から推察するに、塗装スプレーの溶剤にボイラーの炎あるいは熱面から引火した・・・ということだったのかもしれない。
2013年9月18日20時47分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
気象庁は18日、列島を縦断した台風18号の接近に伴って、和歌山、三重、埼玉、群馬、栃木の5県で計10個の竜巻が発生していたと発表した。
一つの台風に伴って発生した竜巻の数としては、同庁が組織的に突風調査を始めた1991年以降で最多という。
気象庁の現地調査によると、5県のうち和歌山で3個、埼玉・群馬の県境付近で4個の竜巻が発生していた。
このうち、16日午前1時半ごろに埼玉県滑川町で発生し、熊谷市に移動した竜巻の被害範囲が長さ約13km、幅約200mと最も大きかった。
突風の強さを6段階で表す「藤田スケール」は、最強のもので上から5番目の「F1」(約10秒間の平均風速33〜49m)だった。
過去の台風に伴って発生した竜巻を分析すると、台風の中心の北東約400kmあたりで発生することが多く、今回もほぼ同様の位置で発生していた。
台風の北東は暖かく湿った空気を含む南寄りの風が吹きやすく、さらに地上付近と上空の風向きの違いが渦を作りやすくするという。
同庁は、今回の台風が多くの竜巻を発生させた理由について「台風が通った経路の北東側が、竜巻を起こしやすい場所(平野など)だったためではないか」とみている。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20130919k0000m040066000c.html
2013年9月20日付で毎日新聞群馬版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京ガスは19日、ガス漏れ事故防止の臭いをつけないままの都市ガスを県内で供給したと発表した。
同社によると、供給地域は前橋、高崎市内の約8万2000世帯と、渋川市の工場。
同日午前11時半、県内にある付臭装置が停止しているのを定期巡回で発見、作動履歴を確認したところ、18日午前11時47分ごろから、約24時間停止していたことがわかった。
臭いのあるガスを送り、無臭のガスと順次入れ替わっていくという。
臭いのないガスが供給されたのは同社で初めて。
ガス漏れに気づかない恐れがあるため、ガス器具使用時に窓を開けて換気する必要があるが、同社が前橋、高崎市に市民への注意喚起を依頼したのは、発見から5時間後の午後4時半。
両市は同5時20分から防災メールを送信するととも、フェイスブックなどで周知に努めたが、初めて事態を知った市民からは「危機管理上、時間がかかりすぎる」との批判の声が上がった。
同社は「影響が及ぶエリアを確認するのに時間がかかった」と説明している。
出典URL
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20130920ddlk10020102000c.html
(ブログ者コメント)
安全のために臭いをつけているわけだから、臭いをつける物質が添加されなくなったら一大事。
付臭装置のシステムがどのようなものか分からないが、たとえば加臭物質の流量が設定値以下に低下したら警報を出すなど、なにか対策はとられていなかったのだろうか?
(2013年10月14日 修正1 ;追記)
2013年10月9日付で東京ガスHPに、トラブル原因などが下記趣旨で掲載されていた。
ガスを付臭し送出する設備において、9月末に予定されていた配管検査に向け、ガス導管上の電動バルブを一時的に閉止し、仮設配管を通じてガスを送出する訓練を実施した。
訓練実施中、当該電動バルブを閉止した時に、付臭ポンプを自動停止する制御が働き、付臭ポンプが停止した。
しかし、作業に携わった社員が当該制御を把握していなかったため、付臭ポンプが停止したことに気づかず、訓練終了後も付臭ポンプの稼働状況を確認しなかった。
また、未付臭ガスが送出されたことを知らせるアラーム機能を有していたが、当該アラームの設定がオフになっていたことから、発報しなかった。
その後、翌19日、社員が定期巡回点検時に付臭ポンプが停止していることを発見し、このたびの事象が明らかになった。
出典URL
http://www.tokyo-gas.co.jp/important/20131009-01.html
また、10月9日20時0分にNHK前橋から、下記の補足的記事がネット配信されていた。
東京ガスによると、この作業はこれまでほとんど行ったことはなく、作業を行った社員は臭いが付かなくなる仕組みを知らなかったという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1065146531.html?t=1381353214582
2013年9月19日11時19分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後8時5分頃、茨城県神栖市太田の砂加工販売「T商事」第二工場で、モルタルの原料を混ぜ合わせる作業をしていた同社社員の男性(55)が、約5.8m下の地下貯蔵庫に転落、頭を強く打つなどして搬送先の病院で死亡した。
警察によると、男性が高さ約2.3mの足場に乗り、紙袋入りの粉末薬剤をモルタル原料が入ったミキサーに投入していたところ、紙袋がミキサーに引き込まれ、バランスを崩して足場の脇の地下貯蔵庫(深さ約3.5m)内に転落したという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130919-OYT1T00434.htm
2013年9月19日1時52分に毎日新聞から、9月19日1時22分に朝日新聞から、9月19日0時46分にmsn産経ニュースから、9月19日付で毎日新聞九州版から、9月19日8時30分にmsn産経ニュース九州から、9月19日20時37分にNHK佐賀から、9月20日付で朝日新聞佐賀全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後6時55分ごろ、佐賀県唐津市中瀬通の水産加工会社「K産業」の工場の従業員から「屋外タンク内で作業中の男性2人が倒れている」と警察に通報があった。
連絡を受けた消防隊員がタンク内で2人を見つけ、タンク上部にある出入り口から送風機で風を送り込み、有毒ガスを排気してから2人を運び出して病院に搬送したが、約2時間半後に死亡が確認された。
司法解剖の結果、2人の死因はいずれも硫化水素中毒であることがわかった。
警察などによると、死亡したのは同社嘱託社員の男性のYさん(68)と同社社員の男性のMさん(48)の2人。2人は、タンクの横にある汚水処理場の管理を担当していた。
第一発見者の部長によると、18日午後6時20分ごろ、Yさんの家族から「連絡がとれない」と会社に相談があった。
部長らが工場周辺を捜索。6時50分ごろ、タンクの蓋がわずかに浮き上がっているのを発見。内部を確認したところ、2人が浮いているのを発見した。
消防によると、タンク内の水面から50cm付近で90ppmの硫化水素を検出した。
労安法に基づく酸欠則では、10ppmを上回ると換気し、それでも下がらない場合は防毒マスクの着用が求められるが、2人は作業着にヘルメット姿で、マスクはしていなかった。
タンク内の硫化水素濃度の定期測定は月に一度、行われていたという。
タンクは、魚を洗った際に出た血などの汚水をためるもので、FRP製。立方体(縦約5m、横約4m、高さ約3m)で容積約60トン。今年4月に設置した。
底から高さ約1mまで汚水があり、2人がうつぶせで浮かんでいた。
汚水が腐敗し、硫化水素が発生した可能性があるという。
消防に対する工場側の説明では、タンクには通常、蓋がされ、中に入り作業することはない。
発見時、ふたが少し開いた状態で、何かの事情でタンク上部から落ちたとみられるという。
同社幹部は「タンクの蓋は直径約70cmなので、2人一緒には入れない。どちらかが先に落ちて、それを助けようとしたのではないか」と話した。
同社では、5月に佐世保市の水産加工会社営業所で硫化水素発生により1人が死亡、2人が重体となった事故で行政の指導を受け、タンク内に入ることを原則禁止とし、緊急時にタンク内に入る時はガス検知器で酸素や硫化水素の濃度を測定の上、外部から新鮮な空気を送り込む装置が付いた「送気マスク」を着用することを義務づけ、マスクも8月に備えたところだった。
しかし、事故の起きた18日の作業予定表には、タンク内への立ち入りが記載されていなかった。
廃液の表面の汚れの状態を確認するために蓋を開けた可能性もあるという。
蓋を開けて中を覗き込むことまでは禁止しておらず、「禁止する必要があったかもしれない」とした。
同社や同社ホームページによると、K産業は本社が長崎市にあり、1905年創業。日本水産の100%出資子会社で主に水産食品の加工をしている。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20130919k0000m040105000c.html
http://www.asahi.com/national/update/0918/SEB201309180024.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130919/crm13091900470000-n1.htm
http://mainichi.jp/area/news/20130919sog00m040002000c.html
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130919/sag13091912410001-n1.htm
http://www.nhk.or.jp/lnews/saga/5084648752.html?t=1379630299257
(ブログ者コメント)
仮に、1人が内部点検中に落ち、あわててもう1人が助けに入ったという状況だったとすれば、助けに入った人はパニック状態で、硫化水素ということが頭に浮かばなかったのかもしれない。
もしそうだとすれば、同種事故の再発防止策として、現場に「硫化水素注意」といった表示をしておくのも、一つの方法だ。
佐世保市で起きた死傷事故は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2910/
(2013年10月10日 修正1 ;追記)
2013年9月20日付の佐賀新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
部長は「蓋を開けてタンク内をのぞく行為そのものが危険だと、もっと徹底すべきだった。悔やんでいる」と肩を落とした。
(ブログ者コメント)
上記は、他の現場にも言えることかもしれない。
2013年9月19日7時15分に福井新聞から、9月20日19時3分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本原子力研究開発機構は18日、高速増殖炉もんじゅ(敦賀市)の原子炉補助建物で、使用済み燃料などが入った炉外燃料貯蔵槽に設置されたナトリウム漏れ検出器が、一時、監視不能になったと発表した。
復旧するまでの約1時間、保安規定で定める「運転上の制限」を逸脱した。
監視不能の間も、貯蔵槽内の液位計による漏えい監視装置は正常に作動しており、ナトリウム漏れはなかった。周辺環境への影響もないとしている。
監視不能となった検出器は、貯蔵槽周辺を流れる窒素ガスの空気圧でナトリウム漏れを調べる装置。
原子力機構によると、同日午前11時10分ごろ、中央制御室の運転員が検出器の指示値が異常値を示しているのを発見。
現場で確認したところ、検出器に窒素ガスを送る配管の手動弁が閉まっており、監視できない状態となっていた。このため、同35分ごろに運転上の制限の逸脱を宣言した。
その後、手動弁を開けて再起動したところ通常値に戻ったため、午後0時30分ごろに運転上の制限の逸脱から復帰した。
当時、手動弁付近では作業員2人が配管の保温材の設置作業を行っており、誤って身につけていた安全帯のロープを検出器の配管の手動弁レバーに引っかけ、弁が閉じてしまったことが原因とみられる。
原子力機構では、「現場での作業方法や作業員の管理体制を徹底して再発防止につとめたい」として、ロープは、使用する時以外は腰につけたケースに収納するよう作業員に指示するほか、弁のレバーそのものについても簡単に動かないよう、今後、固定する措置を検討するとしている。
出典URL
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpower/45626.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukui/3054694191.html?t=1379710572796
(ブログ者コメント)
同種トラブルの防止策として、報道されたこと以外、レバーを弁から取り外し、弁の近くに置いている工場もある。
2013年9月17日22時28分にmsn産経ニュースから、9月17日23時46分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後2時半ごろ、東京都港区の東京タワーで、特別展望台(地上250m)と大展望台(同150m)を結ぶエレベーターの強化ガラスが「ドーン」という音がして突然割れ、同207m付近で緊急停止した。
東京消防庁などによると、乗っていた12人が約2時間にわたり閉じ込められ、このうち男児(6)が割れたガラスの破片で右ひじなどを切る軽傷を負って、病院に搬送された。
タワーを運営する日本電波塔によると、エレベーターには当時、けがをした男児を含む乗客11人とエレベーターの操作員1人が乗っていた。
乗客の1人が「鉄の破片のようなものがぶつかり、突然ガラスが割れた」などと話したという。
同社は事故を受けてエレベーターを手動で徐々に降下させ、約2時間後に大展望台で全員を降ろすとともに、特別展望台に残っていた観光客約40人を職員が誘導し、階段で避難させた。
エレベーターは幅1.1m、奥行き1.7m、高さ2.2mで、扉部分以外の側面は、外の景色を見られるようガラス張りになっている。
同社は、エレベーターの運行と特別展望台の営業を当面取りやめ、事故原因を調べるとしている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130917/dst13091722320007-n1.htm
http://www.asahi.com/national/update/0917/TKY201309170471.html
また、2013年9月20日21時20分にNHK首都圏NEWS WEBから、9月20日21時6分に朝日新聞から、9月21日12時34分に毎日新聞から、9月22日20時43分にmsn産経ニュースから、機械室に設置していた塞ぎ板がガラスを突き破って飛びこんだなどといった、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察のこれまでの調べで、エレベーター内からは、窓ガラスを突き破ったU字型の鉄板(縦50cm、横35cm、重さ約3.5kg)が見つかったほか、エレベーターをつっていた6本の鉄製のワイヤ(直径16mm)のうち1本が破損していたことが分かっている。
これについて東京タワーの運営会社は、破損したワイヤをメンテナンス会社が詳しく調べたところ、ワイヤが破断していたことを明らかにした。
メンテナンス会社によると、昨年12月の法定検査では、エレベーターに異常は確認されなかった。
6本のワイヤは2年に1回すべて交換していて、最近では去年の3月に交換していた。
また、見つかった鉄板は、特別展望台の上にあるエレベーターを動かすモーターなどが設置された機械室から落下したもので、ワイヤを通している穴を囲んでいる「塞ぎ板」と呼ばれる部品だったという。
発表によると、鉄板は、ワイヤを上下に動かすモーターのある機械室の床面にビスで固定されていた。ワイヤが通る穴を覆って異物が入るのを防ぐもので、厚さ約2mm。
メンテナンス会社は定期点検を月2回実施していたが、鉄板を固定するねじの緩みなどは点検項目に入っていなかった。
事故前日の16日には台風を受け強風を警戒し、朝からエレベーターを停止させて目視でロープの状態などを点検したが、鉄板の状態は確認しなかったという。
メンテナンス会社は「鉄板が落下することを想定しておらず、点検項目に入れていなかった」と説明した。
鉄板にはエレベーターをつるすワイヤと接触した痕跡があったほか、ワイヤ1本が断裂しており、鉄板とワイヤが何度も擦れるなどしたため、鉄板のねじが外れて落下したとみられる。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20130920/4694542.html
http://www.asahi.com/national/update/0920/TKY201309200398.html
http://mainichi.jp/select/news/20130921k0000e040222000c.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130922/dst13092220430011-n1.htm
(ブログ者コメント)
ワイヤーの「破損」と「破断」という2つの言葉が使われているが、当初は、ワイヤーの外側のストランドの一部が切れただけと思って「破損」という言葉を使ったが、よく調べてみると破断していた・・・ということだった模様。
(2013年12月22日 修正1 ;追記)
2013年12月20日21時27分に時事通信から、2013年12月20日20時54分にNHK首都圏NEWS WEBから、原因が判明したという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
エレベーターを管理する三菱電機ビルテクノサービスによると、特別展望台の上にあるエレベーターの機械室で、梁の溶接部分が外れたことが主な原因。
このため、梁の上に設置されていたワイヤを通す滑車のような機器が傾き、ワイヤが上下する間に摩耗と金属疲労が進んで、6本あるワイヤのうち1本が破断した。
そして破断でほつれた部分が「ふさぎ板」と呼ばれる鉄板に接触し続けた結果、鉄板が変形・落下し、エレベーターに飛び込んだという
運営会社では、ワイヤや滑車の交換といった防止対策も完了したとして、21日から特別展望台の営業を再開することを決めた。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2013122001002
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20131220/4001812.html
その他、上記とは若干違った表現で、各メディアから下記記事がネット配信されていた。
(2013年12月21日8時21分 朝日新聞)
梁は溶接で固定されていたが、1967年の施工当時の溶接が甘かったという。
同社は、梁をボルトで固定し強度を強め、点検する作業員の人数も増やすなどの再発防止策をとったという。
http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312210004.html
(2013年12月21日15時42分 読売新聞)
同社は部品を新品に交換するとともに、窓ガラスの強度も従来の4.5倍にするなどしたという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131221-OYT1T00407.htm
2013年9月13日19時36分にmsn産経ニュースから、9月14日1時48分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年6~8月に熱中症で救急搬送された人は5万5596人で、同じ期間を比較できる2010年以降、初めて5万人を超え過去最多だったことが13日、消防庁の集計で分かった。
これまでは10年の4万8474人が最多だった。
6~8月の搬送者のうち死亡は88人で、最多だった10年の161人から半減した。
同庁救急企画室は「熱中症対策への関心が高まり、死者数は抑えられた」と指摘した。
3週間以上の入院が必要な重症は1502人、入院が必要な中等症は1万8861人だった。
年齢別では、高齢者が47・8%を占めた。
都道府県別で搬送者が最も多かったのは東京の4280人で、愛知が3949人、大阪が3879人だった。
8月の搬送は2万7632人で、月間では10年8月に次ぐ多さ。死亡57人、重症761人、中等症9424人だった。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130913/dst13091319370009-n1.htm
http://www.asahi.com/national/update/0913/TKY201309130352.html
2013年9月13日7時28分にNHK東海NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県蒲郡市の港に、地震などで停電しても窒素ガスの圧力で開閉する防潮扉が設置され、災害時に役立つものと期待されている。
この防潮扉は、蒲郡市が市内の倉舞港にある10か所のうちの2か所を新たに改修し整備したもので、水門を横に滑らせる方式と地面に伏せている水門が起き上がる方式の2つの方式がある。
いずれの防潮扉も、窒素ボンベから供給されるガスの圧力で水門が動く仕組みになっているのが特徴。
蒲郡市によると、この仕組みの導入で防潮扉の閉鎖時間が30秒程度になり、これまでの角材を積み上げる構造のものに比べ、大幅に短縮されるという。
蒲郡市によると、窒素ガスで作動する仕組みの防潮扉は全国で初めてだということで、停電しても作動するため、万一の災害時に役立つものと期待されている。
蒲郡市土木港湾課の大場課長は「東日本大震災で防潮扉を閉めに行った消防団員が亡くなっているので防潮扉を早く簡単に閉めようと導入した。こうした取り組みで救える命を救いたい」と話している。
倉舞港には、角材を積み上げる構造の防潮扉がまだ2か所残っており、蒲郡市では順次、新しいタイプのものに改修することにしている
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20130913/4430401.html
2013年9月13日付で朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性の死因は焼死。しかし、室内は焼けておらず、隣人も気づかなかった――。
東京であったミステリー小説さながらの火事で、警視庁は男性がごみ出しのために、卓上コンロ用のカセットボンベに穴を開けた際に引火した可能性が高いと判断した。
ボンベのごみ出し方法は市区町村でバラバラ。危険な「穴開け」を求める自治体も多い。
豊島区西巣鴨4丁目にあるアパートで、男性の焼死体が見つかったのは2日夕だった。無断欠勤を不審に思った勤務先の関係者がアパートの大家に連絡。部屋を訪れた大家の妹が異変に気づき、119番通報した。
警察によると、亡くなったのは飲食店勤務の男性(59)。頭からひざ下にかけてやけどを負った状態で、玄関付近で倒れていた。
解剖の結果、焼死と判断されたが、遺体の周囲にあった衣類とハンガーが燃えていたほかは、室内はほとんど焼けていなかった。
近所の人たちも火事には全く気づいていなかった。
警察が実況見分したところ、遺体のそばで、刃物で穴を開けた卓上コンロのカセットボンベ数本とライターが見つかった。
男性は都市ガスを契約しておらず、卓上コンロを使っていた。また、喫煙者だったという。
こうした状況から、警察は、使用済みのカセットボンベを捨てようとした男性がガスが残っていることに気づかず、喫煙しながら穴を開けていたか、開けた穴からガスが漏れだしているのに気づかず、喫煙しようとして引火したとみている。
東京23区は、カセットボンベをごみ出しする際には穴を開けないように求めている。
だが、東京消防庁によると、カセットボンベやスプレー缶に穴を開けたことが原因で起きた火災は、2007~12年の6年間に都内で136件あり、131人が負傷している。
一般的に、カセットボンベのガスは空気より重いため下にたまり、換気扇を回しても長時間室内にとどまることがある。
東京都小金井市では11年11月、80代男性が自宅台所でカセットボンベに穴を開けた際、ガス湯沸かし器の炎に引火し、顔や手に大やけどをした。
カセットボンベや殺虫剤などのスプレー缶のごみ出しの仕方は、自治体によってまちまちだ。
環境省は「ごみを回収する各自治体が、それぞれの事情を踏まえて対処している」と説明する。
全国20の政令指定都市も、穴開けを求める自治体と求めない自治体がほぼ半々だ。
穴開け方式を採る大阪市。担当者は「穴を開けないと、回収した缶の中にガスが残っている可能性があるため」と説明する。過去にごみ収集車の中でボンベのガスが爆発する車両火災が相次いだという。
静岡市も穴開けを求めている。「穴が開いていることで、ボンベにガスが残っていないことが一目でわかる」(担当者)。
東京都内でも、23区外の立川市や小平市は穴開けを求めている。
一方、穴開けを求めない自治体も増えている。
穴開けを推奨してきた岡山県津山市は2年前に「ガスが残った状態での穴開けは危険」と方針転換。市民への呼びかけを「ガスを使い切って」に改めた。
浜松市も今年4月に穴開け方式をやめた。資源ごみとして空き缶と一緒に回収していたボンベを「特定品目」として別に回収するようにした。
穴開けが推奨されてきた背景には、ボンベは使い続けていると缶が冷えてガスが出にくくなることがある。
だが、製品の改良が進み、日本ガス石油機器工業会によると、2007年に全メーカーがコンロに「ヒートパネル」という部品を採用。缶を温めることで、ガスが残らず、容易に使い切れるようになった。
工業会の担当者は「穴を開けないとガスが抜けないと今も勘違いしている人が多いが、そんなことはない。炎が出なくなるまで使い切る、という心掛けが安全のためには重要です」と説明している。
カセットボンベ、スプレー缶のごみ出し方法(東京23区と政令指定都市)は下記。
<穴を開ける>
札幌市、仙台市、相模原市、静岡市、名古屋市、大阪市、神戸市、岡山市、広島市、福岡市、熊本市
<穴を開けない、開けなくてよい>
東京23区、さいたま市、千葉市、横浜市、川崎市、新潟市、浜松市、京都市、堺市、北九州市
出典URL
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201309120742.html?ref=nmail_20130913mo&ref=pcviewpage
(ブログ者コメント)
カセットボンベ、スプレー缶などの爆発事例は、本ブログに多数掲載している。


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。