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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2018129日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。

第1報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9139/

 

 

(2019年5月6日 修正1 ;追記)

 

2019427317分に毎日新聞から、前回NHK報道以降の状況など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)

 

首都高速道路の塗装工事などに携わり、健康診断を受けた労働者170人のうち、2割近くに当たる31人の血液から鉛中毒の発症リスクが高まる濃度の鉛が検出されたことが、健康診断を担当した医師の調査で判明した。

 

平成初頭までに整備された高速道路の鋼材の塗装には、さび止め剤として鉛が使われているケースが多く、塗り替え工事で削り落とした際に飛散し、吸い込んだ可能性がある。

 

古いさび止め塗料は更新時期を迎えつつあり、労働者の健康をいかに守るのかが課題に浮上している。

 

労働者を鉛にさらされる作業に就かせる場合、鉛の血中濃度などを調べる健康診断を受けさせることが雇用主には義務づけられている。

 

首都高で塗装工事をしていた労働者の健康診断を請け負った「ひらの亀戸ひまわり診療所」(東京都江東区)の毛利一平医師は、鉛の血中濃度が異常に高い人が多いことに気がついた。

 

そこで、鉛による健康被害の危険性の広がりを確かめようと、2017年8月~19年4月に同診療所で健康診断を受けた170人の血中濃度を集計した。

 

大半が、首都高の塗装工事を担当していたり、そうした現場に出入りしていたりする労働者だった。

 

集計の結果、鉛中毒と診断された労働者はいなかったものの、発症リスクが高まる水準として国が示している目安(血液100mℓ当たり40μg)を超えていた労働者が31人いた。

 

最も高い人は81.8μgに達しており、4人の外国人技能実習生も含まれていた。

 

さらに昨年7月ごろ、血中濃度の高い労働者5人の皮膚の表面を鉛に反応する薬剤で調べたところ、全員の体に鉛が付着していることも分かった。

 

毛利医師は、「鉛の飛散対策が不十分で、現場で吸い込んでいる可能性が高い」と指摘する。

 

首都高の塗装工事を巡っては、13~14年に労働者2人が鉛中毒を発症した。

 

これを受け、厚労省や国交省は、建設業界に加え、工事を発注する高速道路会社や自治体などにも対策の徹底を求めてきたが、現場への浸透は容易ではない。

 

首都高も、昨年から現場の抜き打ち検査に乗り出すなど対策を強化しており、「受注業者に対して鉛対策の徹底を義務づけているが、現場で徹底されていなかった可能性はある。発注者の責務として指導していく」と話している。

 

塗料メーカーでつくる「日本塗料工業会」(東京都渋谷区)は1996年から鉛を含んだ塗料の削減を進めており、現在は国内ではほとんど使われていない。

 

 

「現場への教育徹底を」

 

「久永直見・愛知学泉短期大非常勤講師(産業医学)の話」 

 

倦怠感や腹痛といった鉛中毒の症状が表れても、その時点では、医師も原因に気づかない例が多い。

 

近年は、インフラの更新によって発症リスクが高まっており、見落としを防ぐためには、医師が必要な知識を持つことが不可欠だ。

 

また、中小の塗装業者や一人親方も含め、作業者への教育を徹底する取り組みも進めてほしい。

 

 

「鉛中毒」

 

鉛を体内に取り込むことで起きる健康障害。

頭痛や倦怠感、手足のまひなどの症状に襲われ、死に至ることもある。

 

全国労働安全衛生センター連絡会議(東京都)によると、1996~2016年度に国内で38件が労災認定された。

 

世界保健機関(WHO)は13年、世界で毎年14万人以上が鉛中毒で死亡しているとの推計を発表している。

 

 

防護対策は手探り 鉛塗料はがす工事増加、飛散リスク高まる】

 

鉛の飛散リスクが高まっているのは、高度経済成長期からバブル期にかけて橋桁のさび止めに使われた鉛塗料が劣化し、更新時期を迎えつつあるからだ。

 

高速道路の橋桁の鋼材には塗料が何層にも塗り重ねられており、さび止め塗料は「下塗り」と呼ばれる内側の層に当たる。

 

外側の層に守られているために劣化が緩やかで、下塗りに手を加えず、外側の塗り替えだけで済むケースがこれまでは多かった。

 

しかし、首都高の大半の路線で開通から30年以上が経過し、下塗りの劣化も目立ってきた。

 

首都高の担当者は、「今後、鉛塗料をはがす工事が増える可能性がある」とみている。

 

労安法などは、鉛から労働者を守るための対策や健康管理を義務づけているが、規制対象となるのは現場の塗装工を直接雇用している事業主だ。

 

工事を発注する側の首都高も、13~14年に鉛中毒の発症者が出たことに危機感を強め、受注業者に対して特殊なマスクの使用や使い捨て防護服の着用を義務づけるなどの対策を打ってきた。

 

ただ、新たに導入した対策が別の問題を引き起こして再考を余儀なくされるなど、手探りの面もある。

 

例えば、首都高は14年10月、特殊な薬剤と塗料を化学反応させてはがす手法を全面的に取り入れた。

 

鉛の飛散を防止するための試みだったが、15年2月に、この工法で作業していた首都高7号小松川線の現場で火災が発生し、作業員2人が死亡した。

 

薬剤では鉛塗料が剥がしにくいことも明らかになり、機械で塗料を削り取る方法に戻した。

 

首都高は、粉じんの飛散防止対策を以前よりも手厚くすることで、作業員たちが吸い込まないようにしているという。

 

出典

『首都高速、鉛中毒リスク 労働者の2割検出 東京の診療所』

https://mainichi.jp/articles/20190427/k00/00m/040/002000c 

『防護対策は手探り 鉛塗料はがす工事増加、飛散リスク高まる』

https://mainichi.jp/articles/20190427/k00/00m/040/003000c

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

首都高小松川線での事故は下記記事参照。
同事例にも、今回の情報を追記しておいた。

 

2015216日 東京都江戸川区の首都高で橋桁の塗装工事中に出火し作業員2名が死亡、シートで囲った場所でシンナー使用作業と工具による研磨を同時に実施していた

(第1報)

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4639/

(第2報)

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6624/

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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