本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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(2011年2月7日 旧ブログ掲載記事)
2011年2月6日11時18分に、北海道新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前11時35分ごろ、北斗市のJR江差線踏切で、青森行き特急「白鳥」が通過する際、遮断機が下りず警報も鳴らない状態となった。運転士が気付きブレーキをかけたが、踏切を約60m過ぎて止まった。踏切に車や通行人はおらず、けが人はなかった。
JR北海道によると、踏切手前約1kmは上下線とも遮断機が作動する「鳴動区間」で、通常、この区間に列車が進入すると警報が鳴って遮断機が下り、列車が踏切を越えて「鳴動停止地点」を通過すると遮断機が上がる。
しかし、問題の踏切は、別の先行列車が鳴動区間にいる場合、後続列車が鳴動区間に入っても警報は鳴らず、遮断機も下りない設定になっていた。
JR北海道によると、踏切手前約1kmは上下線とも遮断機が作動する「鳴動区間」で、通常、この区間に列車が進入すると警報が鳴って遮断機が下り、列車が踏切を越えて「鳴動停止地点」を通過すると遮断機が上がる。
しかし、問題の踏切は、別の先行列車が鳴動区間にいる場合、後続列車が鳴動区間に入っても警報は鳴らず、遮断機も下りない設定になっていた。
この設定は、記録が残る1986年9月以降、変えておらず、24年以上、気付かなかったという。JRは、急遽、設定を変更した。
(ブログ者コメント)
□24年以上という時間的長さを考えると、初めて起きたヒヤリだとは考え難い。何回か、同じヒヤリが起きていたのではないだろうか?なぜ、今回に限り、運転士が気付いたのだろう?本数の少ない江差線ゆえ、先行列車が鳴動区間にいたとも考え難いし・・・。
□設定時のチェックの大切さを再認識させてくれる事例だ。設定によっては、最初のチェックを逃れると定期点検では見つからず、トラブルが発生して初めて気がつくことがある。それがヒヤリならまだしも、大きな事故につながるようなものだと大変だ。
□設定時のチェックの大切さを再認識させてくれる事例だ。設定によっては、最初のチェックを逃れると定期点検では見つからず、トラブルが発生して初めて気がつくことがある。それがヒヤリならまだしも、大きな事故につながるようなものだと大変だ。
(2011年2月8日 修正1; 追記)
2011年2月7日20時20分に、静岡新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR北海道は、7日、当該踏切以外、江差線、根室線、函館線で計5箇所、同様のミスが見つかったと発表した。3月末までに改修する。6箇所は、いずれも単線の踏切。
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プロフィール Profile
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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