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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20143132345分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

JR西日本は13日、神戸線の芦屋駅と阪和線の上野芝駅の2カ所で、自動列車停止装置(ATS)に設計ミスがあり、作動しない状態だったと発表した。
電車が制限速度を超えて走行しても減速しなくなっており、芦屋駅で約1年、上野芝駅では約20年にわたり放置。
同社が設計した段階から誤っていたためで、点検でも気付かなかったという。

JR西によると、昨年12月、同社大阪電車区の男性係長(52)が運転士の指導のため新快速電車に同乗。
上り線で芦屋駅に入る分岐点を通る際、ATSに対応するモニター画面に制限速度が正しく示されなかった。
画面は通常、運転士が見ることはなく、指導者が確認する必要もないため、これまでほかに気付いた人はいなかったという。

係長は工事担当者らに報告し、今月10日になって、同社近畿統括本部に伝えた。
同本部が調べた結果、ATSには「青信号で通過時の制限速度60km」との作動条件が組み込まれてなかった。

また、同本部管内の分岐点にあるATS約630カ所を調べたところ、上野芝駅でも信号が赤から黄色に変わる際の制限速度が反映されていなかった。
いずれの駅でも制限速度は超えていなかったとみられる。

同社では、尼崎JR脱線事故後の2005年11月にもATSの設定ミスが約100カ所で判明。
制限速度を誤って設定していたが、今回は、速度設定そのものが設計段階から抜け落ちていた。
両駅のATSはいずれも同社が設計し、設置したが、設計時にさかのぼった原因究明はしない方針。

同社は「お客様にご心配をおかけし、申し訳ない。設計段階からの点検強化で再発防止を図りたい」としている。

◇自動列車停止装置(ATS) 
所定の速度を超えて通過しようとすると自動的にブレーキがかかり、減速・停止させる装置。
線路上に設置される「地上子」と列車搭載の「車上子」からなる。
2005年4月に起こった尼崎JR脱線事故の刑事裁判では、カーブへのATS設置義務が争点の一つとなった。

出典URL
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201403/0006777273.shtml

 

 

3132336分に朝日新聞からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

JR西によると、芦屋駅には1999年にATS―Pを設置。

上り線の制限速度が60kmだったにもかかわらず、手前の信号が青の場合は時速109kmで進入しても制御されない状態だった。

旧型のATSが併設されていたこともあり事故はなかったが、昨年1月に旧型を撤去後は制御されない状態だった。


上野芝駅には94年に設置。

下り線の制限速度は45kmだったが、手前の信号が赤から黄に変わる時は、時速67kmでも制御がかからない状態だった。


いずれも,ATS―Pのシステムに入力した信号のデータが誤っていた。

JR西は毎年作動状況を確認しているが、元のデータについては一度も調べていなかった。


昨年12月、神戸線の新快速に指導で乗った社員がモニターに表示される高い速度に疑問を抱き、今月10日にようやく担当部署に報告した。

同社は管内約630カ所を緊急調査した。


同社のATS―Pをめぐっては、05年にも規定の速度を上回る設定などが96カ所で見つかっている。
ATS―Pは、列車の速度をチェックしてブレーキを自動的に作動させる装置。

出典URL

http://www.asahi.com/articles/ASG3F62RWG3FPTIL01N.html

 

 

313217分にNHK関西NEWS WEBからも、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

JR西日本によると、去年12月、JR東海道線の芦屋駅の手前で、運転士の研修のため電車に添乗していた運転区の係長が、運転席のモニター画面がATSが機能していない表示になっていることに気づいた。


係長は今月10日になって担当部署に連絡し、JRが調べたところ、芦屋駅の上り線のホームに電車が入る際、誤って、青信号のときにATSが機能しないよう設定されていたことが12日、わかった。

 

出典URL

http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20140313/5953371.html

 

 

314630分に神戸新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

安部誠治・関西大教授(公益事業論)の話;

ATSの不備を見つけた係長が報告しながら、3カ月間も放置されていたのが最大の問題だ。

設計ミスはあり得ることで、日常的な点検で発見するのも難しいだけに、異常を発見した際の早急な対応が不可欠となる。

リスクの報告制度が中間段階で機能していなかったと考えられる。原因の調査が必要だ。

 

出典URL
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201403/0006777528.shtml

 

 

 

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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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