2019年2月4日22時37分に新潟日報から、下記趣旨の記事が現場の写真付きでネット配信されていた。
4日午後1時半すぎ、新潟県十日町市学校町1の十日町雪まつり雪上カーニバル開催予定地で、制作中の雪像ステージが崩れ、作業員2人が雪の下敷きになった。
十日町市の渡辺さん(男性、70歳)が意識不明の重体となり病院に運ばれ、午後9時すぎ、死亡が確認された。
死因は外傷性出血。
ほかに40代男性が肩や足を打撲するなどの軽傷を負った。
同まつり実行委員会によると、雪像造りでは3年前に作業員が転倒して骨折した事例があるが、雪が崩れたことによる事故はこれまでなかった。
警察などによると、事故があったのは火焰型土器の雪像。
重機を使って雪像の周囲を削っていたところ、高さ約5m、幅約7m、奥行き約4mにわたって雪が崩れ、雪像の下で指示を出していた2人が巻き込まれた。
新潟地方気象台によると、4日は糸魚川市(能生)で16.7℃を観測するなど全県で気温が上がり、29地点中26地点で今年一番の気温となった。
十日町市の最高気温は9.3℃と3月下旬並みで、朝から雨が降っていた。
事故現場にいた建設会社の関係者は、「この時期に雨は珍しい。気温も高く、雪が解けるので注意が必要だと話したばかりだった」と声を落とした。
雪上カーニバルは16日に予定され、城と火焰型土器をモチーフにした雪像ステージを設営する計画だった。
会場には大型ダンプ2200台分の雪が運ばれていた。
2日に安全祈願祭を行い、雪像造りを始めた。
今年で70回を迎える十日町雪まつりで、雪上カーニバルは第8回(1957年)から開催。
「雪で造った世界一の建造物」としてギネスブックにも掲載された。
近年は観客減や財政難などもあり、まつりの在り方を検討していた委員会はカーニバル廃止を提言し、今回で最後の見通しだった。
出典
『雪像崩れ作業員下敷き 十日町 70歳男性が死亡』
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20190204448966.html
2月4日16時38分にNHK首都圏からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
雪像は地元で出土した縄文時代の土器をイメージしたもので、雪を高さ10mほど積み上げて重機で削る作業が進められていて、雪の下敷きになった2人は、雪を削る場所の指示などをしていたという
雪像が崩れた現場の近くにいた71歳の男性は、「雪像が『ドーン』という音とともに半分ほど崩れた。きょうは気温が高く雨も降っていて、雪はやわらかかった」と話していた。
出典
『制作中の雪像崩れる1人心肺停止』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190204/0025016.html
2月4日22時55分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、20数人の作業員がステージ上で雪像をつくっていた。
2人は、別の1人と一緒に火焰型土器の形をした雪像をつくるため、高さ7m、奥行き5mの雪を重機などで削っていたという。
渡辺さんは全身、40代男性は体半分が雪に埋まり、作業員たちが救出した。
出典
『雪祭りの雪像が崩れ、70歳男性が死亡 新潟・十日町』
https://www.asahi.com/articles/ASM245PY0M24UOHB00G.html
2月5日10時47分にNHK新潟からは、同種事故防止のための札幌雪祭りにおける取り組み内容が、下記趣旨でネット配信されていた。
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大小190もの雪像が作られ、期間中250万人が訪れる「さっぽろ雪まつり」。
5年前に雪像が倒れてけが人が出たことを受けて、安全対策を強化した。
特に市民が作る雪像については、事前にプロの技術指導員から講習会を受けることや、雪像に木の心棒を入れて安定させることを義務づけている。
さらに、期間中は1時間に1回、警備員が巡回して雪像をチェックし、解けて崩れるおそれのある雪像は速やかに壊している。
こうした対策の結果、この5年間は事故が起きていないという
出典
『雪像崩れ重体の男性が死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20190205/1030006731.html
2月7日8時29分に新潟日報からは、雪上カーニバルが中止になったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、雪まつり実行委員会(会長・関口市長)は6日、市役所で臨時会議を開き、16日夜の雪上カーニバルの中止を決めた。
代替イベントの実施を検討する。
雪まつり関連の他のイベントは、予定通り開催する。
会見で関口市長は、「70年の歴史で初めて死傷事故が起きた。雨や気温の上昇で雪像ステージが崩れやすく、安全が確保できない」と、カーニバルの中止を表明。
作業員の遺族から「雪まつりが大好きな人だったので、やめないでほしい」との意向が伝えられたと説明し、他の関連イベント開催に理解を求めた。
15~17日の日程のうち、オープニングフェスティバルや、きもの女王コンテスト、おまつり広場などに変更はない。
雪上カーニバルについても、規模を縮小した代替イベントを16日に十日町高校グラウンドで開催できないか、8日をめどに検討する。
実行委は、市内各地で今後、雪像づくりが本格化することから、事故防止を呼び掛ける。
雪上カーニバルの中止は、中越地震の翌年の2005年、関東の大雪で交通機関がストップした14年などがある。
費用対効果の面から廃止が検討され、ことしが最後の見通しだった。
実行委は雪上カーニバルの優待ゾーンに入場できるパスポートを販売しているが、中止を受け、払い戻しに応じる。
出典
『事故を受け雪上カーニバル中止に 十日町雪まつり実行委が臨時会議で決定』
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20190207449513.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。