2019年2月3日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事が地図付きでネット配信されていた。
日本近海を漂う微細なマイクロプラスチック(MP)の汚染源が、中国や韓国などアジア諸国から漂着したプラスチックごみだけでなく、国内の河川からのごみも影響しているとの調査結果を、東京理科大の二瓶泰雄教授(河川工学)らのグループがまとめた。
日本近海はMP密度が世界平均より高い「ホットスポット」といわれており、二瓶教授は、身近な生活からプラごみを減らす必要を訴える。
調査は2015~18年、中部、近畿地方を除く、北海道から沖縄までの全国29河川のMP密度を調べた。
全ての河川からMPが検出され、平均すると1m3当たり2.53個で、日本近海の平均3.74個に近かった。
レジ袋や発泡スチロールの容器などが原因とみられる。
最大値は千葉県の大堀川の13.6個。
利根川は8.7個、埼玉県の荒川では4.6個を検出した。
人口密度や市街地率が高い地点ほどMPの密度が高く、都市部での汚染が深刻だった。
MPの大きさの分布を調べると、河川と海でほとんど大きさの差がなく、海に流出する前に相当量のプラスチックが細かく砕けていることが判明した。
二瓶教授によると、熊本市内の河川は、16年の地震の影響で災害ごみが発生したため、数値が高かったとみられる。
二瓶教授は、「これまで、海ごみ対策がクローズアップされていたが、陸上での発生源対策が必要だ。日本も人ごとではない」と指摘。
「例えば、バケツや洗濯ばさみなどのプラスチック製品を長時間屋外に置いていても劣化してMPとなり、空気中を漂って河川の汚染につながる場合もある」と注意を呼びかける。
同種の調査は昨年5~9月、環境問題対策のベンチャー企業ピリカ(東京都渋谷区)も実施した。
関東、関西地方の河川11本26カ所中、25カ所からMPを検出。
最大だった大阪市の大川では、1m3当たり19.8個に上っていた。
出典
『マイクロプラスチック 微細、河川も汚染 日本近海流出 1立方メートル2.53個 東京理大調査』
https://mainichi.jp/articles/20190203/ddm/001/040/141000c
(ブログ者コメント)
ピリカの調査結果については、本ブログでも紹介スミ。
2018年10月19日掲載
『2018年10月13日報道 環境問題に取り組むベンチャー企業が国内の11河川を調べたところ、全ての川からマイクロプラスチックが検出された、愛媛大などの調査でも同様の結果 (修正1)』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8949/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
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