2013年12月4日付で毎日新聞大分版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後9時ごろ、臼杵市野津町都原の産廃処理施設「R社九州工場」で爆発があり、鉄筋スレート平屋の工場約1500m2を全焼した。
この爆発で、敷地内に駐車していたタンクローリーなど車両7台に燃え移り、うち5台が全焼した。
爆発、火災があった時、工場は無人で、けが人はいなかった。
3日の警察などの実況見分によると、工場内の鉄製タンク(高さ約7m、直径約3.8m)内でアルカリ成分と廃油に残っていたアルミペーストが反応して水素が発生し、何らかの原因で引火したとみられる。
2日は午後5時以降、工場は稼働していなかったが、近くの高台にある事務所に残っていた男性従業員が工場から立ち上る白煙に気付き、119番しようとした際に爆発したという。
化学消防車など15台が出動し、約2時間半後に鎮火した。
現場は,廃油や廃アルカリなどを精製し再利用する工場。中には鉄製タンクが8基あり、うち1基が爆発したとみられる。
出典URL
http://mainichi.jp/area/oita/news/20131204ddlk44040613000c.html
2013年12月3日19時42分にテレビ大分からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、廃油のろ過装置で水素が発生し引火したとみて出火原因を調べている。
工場の中には廃油をリサイクルするタンク8基があり、近くに不純物を取り除くろ過装置がある。
実況見分の結果、警察はろ過装置の中で化学反応が起きて水素が発生し、何らかの原因で引火したとみて調べている。
この工場では、16年前の1997年にもタンクが爆発し従業員の男性1人が死亡する火災があった。
これを受けて当時、再発防止に向けて住民と業者との間で協定が交わされた。
工場の操業再開について今後、臼杵市を交えて3者で協議する見通し。
出典URL
http://www.e-obs.com/news/detail.php?id=12030025050&day=20131203#news
2013年12月3日18時59分にNHK大分からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、この工場では、産業廃棄物の汚泥などを処理しているほか、廃油などを集めて燃料にリサイクルする作業をしているという。
3日は午後5時に作業が終わり、出火当時、工場内に人はいなかったということだが、一部の装置は稼働していたという。
警察などによると、工場内にあった産業廃棄物などを保管している8つのタンクのうち、廃油をためていたタンク1つが激しく焼けているという。
このタンクにはおよそ20トンの廃油が入っていたということで、タンクとつながる廃油をろ過する装置の中にあった不純物が化学反応を起こして爆発し、タンクの廃油に引火した可能性があるとみて、詳しい出火原因を調べている。
この工場では、16年前にガスを使った切断の作業中に火花が原因と思われる火事があり、工場が半焼して男性従業員1人が死亡している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/oita/5073541411.html?t=1386114676000
2013年12月4日付で朝日新聞大分全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日の実況見分では、工場にある廃油タンク(容量75トン)8基のうちの1基が爆発した可能性が高いことが分かった。
また、不純物を取り除いた後の廃油を入れる別のタンクから、油の成分と反応して水素を発生させるアルカリ性の溶液が検出された。
この溶液は、作業の過程で発生したらしい。
警察は、この溶液から水素が発生し、何らかの原因で発火。廃油が20トンほど入っていたとみられる近くのタンクに引火し爆発したとみている。静電気が原因で発火した可能性もあるという。
工場は廃油などを処理するリサイクル施設で、産業廃棄物をセメント工場向けに再資源化していた。
(ブログ者コメント)
各メディア毎、報道内容が微妙に違っているので、一つの記事にまとめることはしなかった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。