2012年7月17日20時31分に朝日新聞から写真付きで、また7月20日20時54分にmsn産経ニュース千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。7月18日付の千葉日報紙面にも、同主旨の記事が掲載されていた。
17日午前11時35分ごろ、富津市の木更津港・富津埠頭で、修理のため停泊中の土砂運搬船(957トン、全長58m、幅15m)の船底で爆発が起きた。
警察によると、船底にいた男性3人が船に閉じ込められ、約2時間後に救出されたが、いずれも死亡が確認された。
警察によると、亡くなったのは、船舶修理会社「Kテクノ」(同県袖ケ浦市)の従業員の男性(47)と同社OBの男性2人(67歳、68歳)。
3人は、いずれも全身にやけどを負っていたが、爆発による一酸化炭素中毒で、ほぼ即死に近い状態だったとみられる。
運搬船は「S建設」(広島県三原市)の所有で、油圧配管に漏れがあると修理依頼があったため、船内外で船底を開ける油圧アームの解体作業を行っていた。
関係者は、「一般的にはこうした作業で火花が出る道具は使わない」と首をかしげた。
一方、現場では腐ったボルトを切断するためにバーナーを使用していたとの証言もある。
警察は、船底に漏れていた油に引火した可能性もあるとみて調べている。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0717/TKY201207170238.html
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120720/chb12072020560001-n1.htm
(2014年2月27日 修正1 ;追記)
2014年2月21日付の千葉日報紙面に、作動油を抜かずに配管をガス溶断したとして社長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
木更津労基署は20日、労安法違反の疑いで、修理作業をしていた船舶修理会社「Kテクノ」の社長男性(61)と法人としての同社を書類送検した。
容疑は、富津港に停泊中の土砂運搬船内で、作動油が入った配管の取り換え作業の際に、配管から作業油を取り除くなど、火災防止措置を講じずに配管をガス溶断した疑い。
同船は同日午前11時半ごろに爆発。
作業中の同社社員ら3人が、一酸化炭素中毒で死亡した。
ガス溶断作業の際に飛び散った火花が作動油に引火したとみられ、警察は業務上過失致死容疑で事故原因を調べている。
同社は「通常、火を使わない作業だが、現場の状況から火を使わざるを得なかった。事故原因の解明のため、警察の捜査には引き続き協力していきたい」とコメントした。
(2014年9月28日 修正2 ;追記)
2014年9月26日付の毎日新聞千葉版紙面に、県警からも書類送検されたという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
9月25日付の朝日新聞ちば首都圏版紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
県警は24日、業務上過失致死の疑いで、工事を請け負った機械器具設置業の「Kテクノ」の社長(62)と火災で死亡した現場責任者の男性(当時47)の2人を書類送検した。
配管から漏れた作動油を取り除くか、火気を使わずに作業するといった事故防止策をとらずにガス切断機を使った作業を続けさせ、注意義務を怠った疑いがある。
県警によると、社長は「規定通りに指導監督しておけば、事故は防げた」と、容疑を認めている。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。