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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2012717日付の毎日新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。

 

16日午前11時25分ごろ、福山市の福山平成大学グラウンドで、同大2年の陸上部員の男子学生(19)が投げた競技用の槍(長さ2.6m、アルミ製)が、近くの女子高生(15)の左側頭部(こめかみ)に刺さった。

警察によると、女子高生は重傷だが意識はあり、命に別条はないという。

 

警察によると、男子学生は槍投げの練習中。
女子高生も陸上部で、高校のグラウンドが工事中で使えないため、同大のグラウンドで練習して帰宅する途中だった。

 

女子高生は、男子学生が槍を投げた地点から約60m先の砂場(縦約8.7m、横約16.4m)の脇を歩いていた。
男子学生は砂場に向けて槍を投げたが、それたらしい。

 

同大陸上部では、槍を投げる前に大声で「投げます」と叫び、周囲に知らせる決まりになっていた。

男子学生は警察に、投げる前に「投げます」と叫んだと説明している。女子高生のそばを歩いていた同級生は、その声に気付いたという。

女子高生は、槍の一部が刺さったまま病院に搬送された。

 

 

また、718日付で中国新聞から、グラウンドの見取図付きで、また7171923分にNHK広島からも、これまでにも「危ない」という指摘が出ていたなどといった、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

同大は17日、記者会見を開き、謝罪した。
警察は業務上過失傷害の疑いも視野に、男子学生から事情を聴いている。

会見には学長ら6人が出席。「大けがをさせて申し訳ない」と頭を下げた。
大学側は施設利用面の不備を認め、今後は槍投げなど投てき競技の練習を禁じ、専用の練習施設を探すと述べた。

これまでも槍が目標の砂場をはずれるケースがあり、学生から「危ない」との指摘が出ていたため、槍投げの練習はほかの競技が終わってから行うことや、投げる前に声を出して安全確認をすることなど、独自のルールを定めてきたが、やはり不備があった、と述べた。

陸上競技部の監督が男子学生に状況を聞くと、「投げようとした瞬間に(女子高生が)見えたが、投てき寸前で止められなかった」と話したという。
ただ、大学側は今回の事故原因について「学生から十分に話を聞けておらず、確認できない」と述べるにとどまった。

出典URL

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201207180026.html

http://www.nhk.or.jp/lnews/hiroshima/4003630821.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

□中国新聞の見取図を見ると、女子高生は砂場の手前20mくらいの地点から右折し、槍を投げる方向と同じ方向に歩いていた。

とすれば、右折後、10数秒程度で槍が飛んできたのだろう。

一方、男子学生の立場になれば、「投げます」と叫んだ後、呼吸を整え、投てきの準備動作に入り、投げるまでに、やはり10数秒くらいはかかるのだろう。

両者のタイミングが悪いことに重なっての事故だった気がする。

まこと、事故はヒヤリと紙一重だ。

 

□一方、五輪出場のディーン選手の投てき風景が、たまたまテレビで放映されていたが、目は槍を投げる先、一点を見つめていた。
ああいう状態になると、脳は槍の着地点しか認識せず、物理的な視界に通行人が入っていても、なかなか気がつかないものだ。

 

□危険予知はできていたのに、それを活かしきれなかった事例でもある。

事故後に考えると、ああしておけばよかった、こうするべきだったなど、多くの対策が浮かんでくるが、時すでに遅しだ。

 

 

 

(2013年5月21日 修正1 ;追記)    

 

20135201654分にNHK広島から、投げた学生と監督が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。    

 

警察は、男子学生が安全を十分確認せずにやりを投げていたほか、陸上部の監督を務める大学の非常勤講師も着地点に人を立たせるなど、安全対策を十分に講じていなかったとして20日、この2人を業務上過失傷害の疑いで書類送検した。


警察によると、陸上部の学生がやりなげの練習をしている場所には、女子生徒が通う高校が設置した倉庫があり、生徒たちが頻繁に出入りしていたという。
警察の調べに対し、男子学生は「着地点をもっとしっかり確認するべきだった」と話しているほか、監督は、「倉庫を別の場所に設置すべきだった」と話しているという。


一方、福山平成大学は、「再発防止のため事故のあと投てきなどの種目は別のグラウンドで練習させるなど安全対策を強化した。今後、検察庁の判断を待ちたい」とコメントしている。


警察によると、女子高校生は頭の骨を折るなどの大けがをして、現在も右手足がまひするなどの後遺症が残っているという。    

    

出典URL

http://www.nhk.or.jp/lnews/hiroshima/4004699441.html?t=1369081256540

 

 

 

(2014年4月24日 修正2 ;追記)

 

20144231147分に読売新聞から、罰金略式命令を受けたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

また、422日付で朝日新聞備後版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

福山区検は22日、やりを投げた同大学4年の男子学生(21)と、陸上部監督の男性講師(63)を業務上過失傷害罪で略式起訴し、2人が福山簡裁から罰金30万円の略式命令を受けたと発表した。命令は10日付。

 

起訴状などによると、やりの落下地点周辺に県立高校が利用する倉庫があったのに、男子学生は十分な安全確認を怠ってやりを投げ、女子高校生に重傷を負わせたとされる。

監督は部員に適切な指導をせず、落下地点周辺を立ち入り禁止にするなどの安全確保もせずに練習させたとされる。

 

同大学は、事故後、安全策として投てき種目の練習場を岡山県内の専用施設に移した。

 

出典URL

http://www.yomiuri.co.jp/national/20140423-OYT1T50070.html

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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