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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2012年1月18日付で朝日新聞神戸版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
明石市の合金製造会社「S」の明石工場で2009年12月、溶解炉の爆発で社員2人が死亡、同2人が重傷を負った事故があり、加古川労基署は17日、爆発防止策を怠ったとして、同社と現場責任者(40)を労安法違反の疑いで書類送検したと発表した。
 
同署によると、爆発は死傷した4人が掃除機で溶解炉を清掃中、静電気が炉内のマグネシウミ粉じんに引火して起きたとされる。
 
同社と現場責任者は、粉じん爆発の防止策を施した掃除機や静電気の帯電を防ぐ作業服などを4人に使用させなかった疑いがある。

 
 
※当時の状況が、2009年12月4日17時34分に47NEWSから、また同年12月5日付で朝日新聞神戸版(聞蔵)から、下記趣旨でネット配信されていた。
 
日午後1時半ごろ、明石市の非鉄金属メーカー「S」明石工場で、ニッケル水素電池の材料を製造する溶解炉(縦2m、横1.5m、奥行き2m)が爆発し、炉の清掃作業をしていた19~39歳の男性社員4人がやけどで重軽傷を負った。

警察によると、爆発した溶解炉は、工場内のA棟と呼ばれるプレハブ3階建て建物の2階にあり、けがをした従業員4人が業務用の機器を使い、炉の内部の清掃作業をしていた。
爆発で周囲の窓ガラスが割れた。


同社によると、炉は月に1~2回のペースで清掃しており、これまでトラブルはなかった。
現場は播磨灘沿いの埋め立て地の工場地帯。


http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009120401000632.html
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
□マグネシウム粉は、最も粉じん爆発を起こし易い物質の一つだ。
それを、静電気対策もせずに清掃作業するなど、自殺行為だ。
200人規模の会社で技術部もあるのに、その辺の知識はなかったのだろうか?
 
□「これまでにトラブルはなかった」ということだが、静電気の世界では、100万回同じ作業をしていて初めて事故が起きる・・・そんなことは不思議でもなんでもない。あってしかるべきことなのだ。
静電気に関しては、ゆめ、これまで問題なかったからといって安心していてはいけない。
 



(2012年1月31日 修正1 ;追記)
 
2012年1月18日付の神戸新聞紙面に、爆発時の状況に関する下記趣旨の記事が掲載されていた。
 
清掃中に静電気が発生して水素ガスに引火。マグネシウム粉をまきあげ、粉じん爆発したという。
 
 
(ブログ者コメント)
 
□18日付の朝日新聞神戸版と全く記述が異なる。清掃作業中に水素に引火というのもおかしな話だ。
しかし、どちらが正かは不明。再確認すれど、確たる情報は得られなかった。

 
 

(2012年7月9日 修正2 ;追記)
 
2012年7月4日14時44分にmsn産経ニュースから、労基に続き県警も書類送検した、過去にも同種事故が発生していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
兵庫県警などは4日、業務上過失致死傷の疑いで現場責任者だった元課長を書類送検した。
容疑は、静電気対策が不十分なまま溶解炉を清掃させたことで、掃除機などから出た火花がマグネシウム粉じんや水素ガスに引火。爆発事故により従業員2人を死亡させ、2人に重傷を負わせた疑い。
 
県警によると、同工場では約1カ月前にも同じ原因で掃除機のホースが燃える事故が起きており、爆発は予測できたと判断。
元課長が、従業員に静電気をためない作業服や靴を使うよう指導せず、静電気が出ない掃除機を使わせなかった点に過失があったとした。

 
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120704/crm12070414450015-n1.htm
 
 
一方、2012年7月5日付の毎日新聞神戸版からは、非防爆電気掃除機のタンクに水を入れて作業していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
容疑は、従業員に静電気の帯電を防ぐ作業服や靴を着用させず、防爆構造でない電気掃除機のタンクに水を入れて作業させて爆発を引き起こし、従業員4人を死傷させたとされる。
県警によると、爆発は掃除機や作業服に発生した静電気が炉内の水素や粉じんに着火して起きたという。
男性は容疑を認めているという。


出典URL
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20120705ddlk28040331000c.html
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
□修正1記事作成時、水素の存在をいぶかしく思っていたが、なんと掃除機のタンクに水が入っていた由。
具体的な報道はないが、その水と吸い込まれたマグネシウムの粉とが反応して、水素が発生したということかもしれない。
 
□もしそうだとすれば、粉じん爆発防止のための安全対策として考えたことが、却って水素爆発の危険性をもたらしたことになる。
しかし、いくらなんでも、マグネシウムが禁水性だということを知らなかった筈はないのだが・・・。
タンクに水を入れると発案した際、水素発生の危険性に思い至らなかったのだろうか?
 
□水素の発生は別として、掃除機のタンクに水を入れれば、確かに掃除機内部での粉じん爆発は防止できる。
しかし、掃除機外部での粉じん爆発は防げない。
今回のケースでいえば、モーター火花あるいは樹脂製ホースの摩擦帯電などの着火源が考えられるので、掃除機周辺に粉じんが舞っていれば、爆発する恐れがあった。
 
□畢竟、今回は、1月18日付神戸新聞報道のように、最初に水素に引火し、その後、粉じん爆発が起きたということかもしれない。


Keyword ; dust explosion , accident , static electricity



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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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