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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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1.全般

□2010年6月からスタートした本ブログだが、はや1年半が経過した。
来し方を振り返れば、2010年は試行錯誤に終始し、2011年前半に枠組ができあがり、後半になって、ようやく軌道に乗った感がある。

□この1年、特に後半は、狭義の産業安全の枠を超え、産業安全を考える上で参考になりそうな情報を、入手可能な範囲で全て掲載するように努めた。
それは、読者のニーズがどこにあるか不明だからであり、情報の取捨選択は読者に任せブログ者はそのためのデータベースともいうべき情報提供に徹するという意図があったからであり、はたまた、ブログ者のA型的性格がなせるわざでもあった。

□結果、過去記事修正連絡などを除き、この1年でおよそ920件の情報を掲載した。

□ただ、範囲を拡げ過ぎた挙句、この情報は読者の役には立たないのではないか?などと迷いながら掲載したものも多々あった。

□2012年も、当面の間は、入手可能な範囲の全情報を掲載していくが、今後どうするかは、読者の反応も参考にしつつ考えていきたい。



2.ブログ者が選んだ2011年の10大産業事故

本ブログに掲載した狭義の産業事故の中から、「ブログ者の印象に残っている事故」、「後年、たしかこんな事故があった筈・・・などと思い起こすことがあるかもしれない事故」をキーワードに、以下の10大事故を選んだ。

①3月11日 大震災時のコスモ石油千葉製油所LPGタンクの倒壊は、スロッシングや液状化が原因ではないとの中間報告
②11月13日 周南市の東ソー第2塩ビモノマープラントが爆発炎上
③12月2日 千葉市のJFEケミカルで内容物のある硫酸タンクを外部からグラインダで補修中、タンクが爆発して4人が重軽傷
④11月24日 横浜市のJパワー磯子火力発電所で石炭粉砕工程付近で出火、約2時間後に貯炭サイロが爆発
⑤9月22日 千葉市のJFE製鉄所で5人乗りゴンドラのワイヤーが切れ、1人死亡、4人重軽傷
⑥9月27日 川崎市の物流倉庫の2階から出火、61時間後に鎮火
⑦9月 宮城県で震災がれきの自然発火が相次ぐ
⑧12月9日 米子市の王子製紙で1~2%濃度の苛性ソーダが高さ10mからミスト状になって降り出勤途中の38人が病院へ
⑨1月10日 長岡市のアルミ合金鋳物工場で、溶解炉の不完全燃焼?で10人がCO中毒
⑩8月24日 船橋市の工場でFRP製の塩酸タンクの上部を踏抜き内部に転落して2人死亡


ちなみに、広義の産業事故では、以下の5大事故を選んだ。

①8月17日 天竜下りの遊覧船が転覆し船頭含めた5人が死亡
②5月27日 JR石勝線で特急が脱輪しトンネル内で停車、火災発生、避難誘導の不手際もあって数10人が軽傷
③1月30日 後楽園の遊園地でコースターから落下し死亡
④7月22日 山口市の防火管理者講習会で煙疑似体験中、煙を吸った66人が体調不良
⑤12月21日 JR南武線武蔵溝ノ口駅でエスカレーターのベルトに革手袋が巻き込まれ中指先端切断などの重傷



3.ブログ者が感じた2011年の産業事故の傾向

□現象的には、墜落転落が最も多かった。
ただ、これは、それだけ危険ポテンシャルが高い作業、かつ母数が多いためであり、何も2011年に限った話ではなく、毎年、件数的にはトップだと思われる。
間接原因としては、開口部の養生不足など、管理していれば防げた事故が多かった。

□その他、件数的に目立った事故は下記。しかし、これらも毎年、同程度の件数の事故が起きているのだろう。
・サイロなどの中で清掃等作業中、上から落ちてきたものに生埋め
・エレベータの使用、点検中に挟まれ、転落
・廃棄物処理設備や収集車内でのスプレー缶などの爆発
・案内板や看板などの落下

□一方、他所の事故と同じような事故を、日を経ずして、また起こしているケースが数件あった。
他所の事故から教訓を学び取ろうとする姿勢は、まだまだのようだ。

□労災隠しで書類送検されたという報道も目立った。
理由は、労災が発覚すると仕事を回してもらえない、というものが多かった。 確かに、発注者側からすれば、同じ程度の技術を持った業者に同じ金額を払うのなら、工事中断のリスクの少ない、無事故無違反の業者を選ぶのが当然だ。
ただ、管理不十分で起きた事故と、管理の隙間を突いて起きた事故とは、分けて考えるくらいの度量が、発注者側にあってもよいのかもしれない。
でないと、ささいなウソがウソを呼び、最後に大きな事故が起きる危険性も懸念される。



4.ブログ者が選んだ産業安全に関する2011年の5大トピックス的情報

①5月31日 福島原発に関する東電社員子息(小6)の投書の反響
②12月19日 代替品が完成したため石綿の使用や製造が来年3月に完全禁止
③12月7日 中部電力が故障発生時の異常音を特定できる装置を開発
④11月4日 滋賀県で交通渋滞緩和目的で新システムの信号機を設置したところ、逆に渋滞が伸びたという事例 (修正1)
⑤4月17日 福島のクリーニング業者が防火衣の洗浄方法を開発



5.ブログ作成上の特記事項(変化点、工夫点、配慮点など)

5-1 ブログ引っ越し


□本ブログ、最初はココログに居を構えていたが、ある日突然、何の前触れもなくいきなり閉鎖された。
理由を数回にわたり問い合わせたが、答えられないの一点張り。
原因不明状態を放置して、再度、いきなり閉鎖されると、事故の再発防止を訴える本ブログにとってシャレにならないので、2011年4月、忍者ブログに引っ越した。


5-2 記事表現上の配慮点

□読者層として安全実務者の方を想定し、記事を書いた。
そのため、専門用語など解説なしで使うことも多かったが、ご容赦いただきたい。

□メディアから配信された異なる表現の複数の記事をそのまま羅列したのでは読者が読み難いだろうと思い、骨子が同じ記事は、できるだけ一つにまとめた。
その場合、状況や原因が詳細に記述された記事を軸にして、不足分を他の記事で肉付けするようにした。

□また、メディアからの配信記事に関し、よほど読みにくい表現は、テニヲハのレベルで加筆修正したが、その他は原則、原文のまま掲載した。
それは、できるだけ、提供する情報の客観性を保つためだ。
そのため、一部の記事については表現が判り難いままになっているが、御了解いただきたい。

□ブログ者の主観が入る内容は、ブログ者コメントとして記載した。


5-3 ブログ者コメントの記載状況

□そのコメントであるが、ブログ者の持っている知見や事故についての感想以外、事故原因の推定なども記載した。

□また、内容的には、安全実務者の方にとって初歩的な事項であっても、安全の基本に関することはコメントするように心掛けた。
それは、安全初学者への啓蒙を意図してのことである。

□さらに、コメントの中には、前に書いたことと同じことを繰り返し書いているものがある。
それは、その記事だけしか目にしない読者のために配慮したことだ。
前の記事を全て読んでいただいている方には、くどくなって申し訳ないが、ご容赦を。

□なお、コメントの中には、勢い余って筆が滑ったもの、門外漢ゆえにピントがずれたものなど、読者諸氏のご不興を買ったものがあるかもしれないが、その点についても御容赦いただきたい。


5-4 情報源の多様化と元記事参照可能期間

□1社2社だけの情報では状況や原因の記述に偏りがあることが多いので、情報源としては、できるだけ広く網をかけるように心がけた。
その情報源は、ほとんどがネット。あとは千葉県で閲覧できる新聞。そして、たまにではあるが、佃島の共同通信閲覧室で各地方紙の紙面を閲覧した。

□報道される記事の数は、紙面よりもネットのほうが格段に多い。ネット情報を紙面で確認しようと思ってもベタ記事一つ掲載されていない、そんなことが数多くあった。
ただ、質的には、紙面のほうが勝っている場合が多い。ネット情報と同等な内容しか掲載されていないこともあったが、ネットでは配信されていなかった詳細な情報が掲載されていたことも、あまたあった。

□ネット情報源としては、メジャー新聞や主要地方紙以外、2011年から、テレビ局ニュースサイトも閲覧し始めた。
中でも各県NHKニュースには、過去の事故で書類送検された、などの記事が結構あり、その中に事故原因が記されていることも多いので、有用な情報源の一つになった。

□ただ、テレビ関係の記事は1日程度で、新聞社の記事でも1~2ケ月程度でアクセスできなくなるものがほとんどであり、その点、出典を確認しようとする読者には不便をおかけする。
そのような状況につき、記事掲載時点でネタ元記事にアクセスできなくなっているものについては、出典URLの記載を割愛した。
また、NHKは1日程度でアクセスできなくなるし、朝日新聞(聞蔵)は有料検索であるので、両者のURLは、全て記載を割愛した。


5-5 カテゴリーの細分化

□この1年で、「設備故障」など、多くのカテゴリーを新設した。
それに伴い、「その他」事例のほとんどを、新設カテゴリーに編入した。

□一方、「転落」など、カテゴリー自体を更に細分化したものもある。


5-6 ブログ記事掲載タイミングの変更

ブログ作成当初は、速報性を重んじて、メディアで報じられた翌日には記事を掲載するようにしていた。
しかし、掲載後、数日内に新情報が報道されることが多々あり、その都度、「過去記事修正連絡」を掲載していたが、それでは面倒。
最初の記事にできるだけ多くの情報を記載しておいたほうが読者も読みやすいだろうと思い、10月ごろから、最初の報道より3~4日ほど遅れて掲載するようにした。


5-7 過去記事修正連絡のシンプル化

事故の詳細な状況や原因などが後日判明すれば、当該情報を元記事に追記し、その旨、連絡記事として掲載してきた。その場合、読者が元記事を検索する手間を省くため、連絡記事に新情報を全て記載した。

しかし、記事の量が増えるにつれ、その弊害が目立つようになった。
それは、修正連絡が長いと、何かの事例を検索した場合、検索結果がダラダラと出てしまい、閲覧が煩雑になることだ。
現状でこれでは、数年後はもっと読み難くなるだろう。
そこで、12月からは、下記のように方針変更した。
 ・過去記事の内容が大きく変わったものだけ、追加内容を付記する。
 ・さほど内容が変わらないものは、追加情報の概要のみ付記する。
 ・ほとんど内容が変わらないものは、連絡しない。


5-8 原因不明の工場火災は掲載せず

工場の火災については、従業員が帰宅した後の出火がほとんどだ。
しかも、報道された時点では原因不明なものばかり。
原因は漏電など一般家庭の火災と同じかもしれず、よって原因記載なき火災事例は掲載を省略した。
ただ、操業中の火災や大規模な火災など特記的なものについては、掲載した。


5-9 迷いつつ掲載した情報

以下のように迷いつつも、掲載してきた情報が多々あった。

□事故の発生だけを伝えるベタ記事的な情報や、同じような事故が今度は違う場所で起きた、などといった情報を掲載して、果たして読者のお役に立つのだろうか?

□本ブログでは、原子力、交通、医療、農林水産関係の事故を対象外としているが、対象外の事故であっても、産業安全を考える上で示唆に富むものは掲載してきた。
しかし、そういった情報を必要とする読者がどれだけいるのだろうか?


以下、迷い度の高かった順に記す。

①労基署などが発表する労災動向
②産廃処理施設や収集車でのスプレー缶などの爆発事故
③遊園地や公園など、産業安全の範疇に入らない場所での事故
④駅舎や街中のビルなどからの物品落下事故
⑤設備故障や環境異常
⑥建設中の住宅の屋根からの転落など原因が単純な事故
⑦原発やPCB処理施設などで起きた、一般の工場だと報道されない程度の小トラブル
⑧不注意で作業車などに轢かれた事故(交通事故と同等なもの)
⑨事故があったという報道だけで、詳しい状況や原因の記述がないもの
⑩原則対象外としている原子力、交通、医療、農林水産、関係の教訓的事故


そういった迷いはあったものの、2011年は、以下の理由により、このような事例も掲載してきた。
・どんな情報からも何らかの教訓が得られる筈
・世の中、事故がこんなにも多いということを記憶の片隅に留めておくことで、何かの機会にそれが潜在意識から呼び起こされ、同じような事故の防止に注意が向くかもしれない

しかし、そのようなところまで、いわば暴走的に手を拡げ過ぎた結果、記事の作成やメンテナンスに結構、手間がかかるようになった。
一方、読者諸氏にとっては、情報量が多過ぎて、却って読み難くなったのではないだろうか?
そこで、読者諸氏のニーズを知るため、2011年8月から拍手ボタンを設置したが、やはり労災動向やビルなどからの物品落下事故、環境異常や住宅屋根からの転落といった情報への拍手はゼロだった。
ただ、公園での事故や設備故障(ボイラー蒸気漏れ)などの情報については、拍手いただいたものがあった。
ブログ者が想定していないところにも、ニーズはあるのかもしれない。

よって2012年も、当面は、そういった情報も掲載し続けることにするが、今後のことはブログを書き進めながら、読者の反応も見つつ考えていきたい。



6.読者から頂戴したご意見、コメント

□ココログに開いていたブログがいきなり閉鎖され、今後どうしようか考えていた時、継続希望というメッセージを数名の方から頂戴した。有難いことである。
そういった方々からの声に後押しされる形で、場を忍者ブログに移して再開した。

□事故に関する、より詳しい情報や後日談などをコメントとして投稿いただいたものが数件あり、それらは全て公開した。

□ブログ者への相談や問い合わせも数件頂戴し、それらについては、全て、回答できる範囲でお答えした。
ブログ者の持てる知見が少しはお役に立ったとすれば、それはブログ者の喜びとするところである。

□また、ご意見やご要望も数件頂戴し、それらについても、ほぼ、ご趣旨に沿って対応した。
ただ、「こういう事例があれば教えてほしい」といった要望については、資料があっても「帯に短しタスキに長し」的なものばかりだったので、ネットで検索した、ある程度まとまっている情報を提供した。
それで満足いただけたかどうかは不明である。
その経験を踏まえ、読者が自分で事例を検索できるよう、事例データベースの紹介記事を掲載した。

□一方、事故を起こした企業を中傷するようなコメントも何件か書き込まれたが、それはブログ者の意図するところではないので、公開しなかった。



7.2012年のブログ作成方針

□原則、2011年後半と同じスタイルで作成する。

□掲載要否を迷った情報についても、当面は2011年と同じスタイルで掲載する。
しかし、記事の量も質も充実させたいという欲張った方針は、いずれ行き詰まり、見直す必要が出てくるだろう。
そういったことも視野に入れ、2012年は、ブログを書き進めながら、軌道修正の方向性を考えていきたい。



                                    以上



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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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