







2013年8月24日10時3分に大分合同新聞から、8月24日14時40分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐伯市は23日、同市蒲江竹野浦河内の1世帯に約11カ月にわたり、浄水施設で消毒される前の水を供給していたと発表した。
市によると、この家に住む夫婦と頻繁に訪れていた娘夫婦4人が下痢などを発症、通院したという。
定例会見で西嶋市長が説明。
市の簡易水道管路の図面が間違っていたため、2011年に市の指定業者が引き込み工事を行った際、工事業者が住宅に水を引き込む給水管を、地下水などを浄水施設に送るための導水管につないでいたことが原因という。
業者が工事の際に使った管路図は、配水管を青、導水管を赤で表示すべきなのに、入れ替わっていた。
管路図は、08年度に市職員が作成した図面を基にしており、この図面が間違っていたという。
この家庭の近くでは配水管と導水管が平行して埋設されており、いずれもポリエチレン製で口径10cm。市は2つを取り違えて記録していた。
市は治療費と慰謝料など4人計約52万円を支払う方針で、9月の市議会定例会に関連議案を提案する。
未消毒の水が供給されていたのは2011年12月6日から12年10月18日まで。
水道水が濁っていると夫婦から市に連絡があり、誤接続に気付いた。
西嶋市長は「あってはならないこと。二度と起きることのないよう対策を取る」と話した。
出典URL
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2013_137730655808.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130824-OYT1T00472.htm
2013年8月3日付で東京新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東日本横浜支社は2日、東京都町田市の町田駅と横浜市中区の桜木町駅で、排水管が誤って接続されていたため、職員が使う風呂などの汚水が10~20年間、近くの川に流れ出ていた、と発表した。
町田市の指摘で発覚した。
JRでは,2009年3月にも東京都北区の王子駅で、トイレの排水管の誤接続で近くの石神井川に40年以上、汚水が流れていたことが発覚した例がある。
同支社は、同様の誤りがないか点検を検討している。
町田駅の件は7月末に判明していたが、公表は2日後だった。同支社は、すぐに公表しなかった理由を「調査結果を踏まえて改善策を検討し、市に報告していたため」と説明している。
同支社によると、町田駅構内にある「横浜保線技術センター町田事務所」の職員用の風呂と洗濯機の排水管が、誤って雨水が集まる「雨水ます」につながれており、排水が近くの境川に流出していた。
03年に風呂などを新設した際の誤工事で、1日およそ700ℓの汚水が約10年間、流れ込んだとみられる。
7月31日夕方、境川を管理する都南多摩東部建設事務所から町田市に「(同市原町田の境川にかかる)橋付近の水が白濁している」と連絡。
市の調査で、町田駅から汚水が流れ出ていると確認できたため、流出源を特定するようJRに行政指導した。
JRはその日のうちに流出経路を確認し、翌8月1日に市に報告。市やJRが公表したのは2日になってからだった。
桜木町駅でも職員用トイレなど計3カ所の排水管が誤って雨水ますにつながれ、近くの大岡川に流れていた。
今月2日朝、駅の改修工事で業者が雨水ます周辺の床をはがして判明した。
1993年の増築工事の際に誤ってつないだためで、1日約200ℓの汚水が20年間、川に流れ出ていたとみられる。
接続工事をしたのは、町田駅のケースとは違う業者だった。
汚水の流出が判明後は両駅とも対象施設を使うのを見合わせ、いずれも2日までに切り替え工事を済ませた。
同支社広報室は「市民や関係者にご迷惑をかけて大変申し訳ない。今後、再発防止に努める」としている。
出典URL
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013080302000236.html
(ブログ者コメント)
配管工事完了連絡を受けた際には、発注側が現場に出向き、正しく接続されていることを確認するのがスジ。
確認し忘れたのだろうか?それとも小規模工事は業者におまかせといったところがあったのだろうか?
県は28日、橿原市役所近くの県道の電線地中化工事に絡み、契約に反して鋼管の代わりに柔らかいポリエチレン管が使われるなどの施工不良が22カ所で見つかったと発表した。
県は、元請けと下受けの3社を入札指名停止とし、損害賠償とやり直しの工事代金を請求する方針。
工事は、電線地中化のため県が発注し、平成20~22年、同市八木町の県道365m区間で実施された。
契約では鋼管を使用することになっていたが、実際には14カ所でポリエチレン管が使われていた。
接続部分が管内にはみ出たり、管の接続がずれるなどの施工不良も8カ所あった。
昨年8月、実際に電線を設置する際に途中で引っかかるなどしたため、県が調査していた。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120329/nar12032902050000-n1.htm
(ブログ者コメント)
手抜き工事にしても、この事例はあまりにもひどい。
下請けが1社だけでなく3社も指名停止になったということは、元請けが指示してのことだったのだろうか?
2011年11月14日にさいたま市から発表された資料に基づき、15日付で毎日新聞埼玉版から、同日10時10分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
さいたま市は14日、同市の1世帯4人に、水道管の接続を誤り、約1年にわたって工業用水が給水されていたと発表した。
市によると、現時点で住人に健康被害はないという。 また、工業用水には飲料用のような塩素は入っていないが、検査したところ、大腸菌など人体に有害なものは検出されなかった、としている。
市は今後、住民の健康診断や水道料金の払い戻しを行う。
市によると、2010年8月に市の指定業者が民家の給水管を接合する配管工事を行った際、地下に埋設されている上水道管と工業用水(同じ管種、同じ口径)を間違えたという。
また、工事後に市水道局の職員が、工業用水の混入を防ぐために残留塩素をチェックしていたが、検査器具の洗浄が不十分だったため塩素が検出され、水道水と判断していたという。
県企業局が今月12日に施設点検のために工業用水を停止したため、住民から「水が出ない」と通報を受けて判明した。
市は「他に誤接続がないか確認すると共に、再発防止に努めたい」としている。
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(ブログ者コメント)
□工事後の残留塩素検査で誤接続を見抜けなかった、そこが一番の問題だとブログ者は感じている。
見抜けなかった理由について、読売新聞には記載がないが、毎日新聞には「検査器具の洗浄不十分」、市の発表資料には「残留塩素計の取り扱い不注意」とある。
本ブログでは、最も具体的だった毎日新聞の記述を引用した。
□毎日新聞の記述が事実だとすれば、この職員、目的を認識しないまま検査したとか、住民の健康を守る最後の砦だという責任感がなかったと責められても仕方がないだろう。
□ただ、考えてみれば1年も前の検査。よく、そういうことが判ったものだ。
この職員、当時のことを覚えていて、それを正直に告白したということだろうか?
もしそうであれば、原因が明らかになり、次につながることになったので、あまり責めないほうがよいだろう。
もし責め過ぎると、組織内の誰もがミスを犯しても本当の理由を告げ難くなる雰囲気ができてしまい、結果、同じようなことがまた起きるかもしれないということを危惧するからだ。


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。