2013年8月3日付で東京新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東日本横浜支社は2日、東京都町田市の町田駅と横浜市中区の桜木町駅で、排水管が誤って接続されていたため、職員が使う風呂などの汚水が10~20年間、近くの川に流れ出ていた、と発表した。
町田市の指摘で発覚した。
JRでは,2009年3月にも東京都北区の王子駅で、トイレの排水管の誤接続で近くの石神井川に40年以上、汚水が流れていたことが発覚した例がある。
同支社は、同様の誤りがないか点検を検討している。
町田駅の件は7月末に判明していたが、公表は2日後だった。同支社は、すぐに公表しなかった理由を「調査結果を踏まえて改善策を検討し、市に報告していたため」と説明している。
同支社によると、町田駅構内にある「横浜保線技術センター町田事務所」の職員用の風呂と洗濯機の排水管が、誤って雨水が集まる「雨水ます」につながれており、排水が近くの境川に流出していた。
03年に風呂などを新設した際の誤工事で、1日およそ700ℓの汚水が約10年間、流れ込んだとみられる。
7月31日夕方、境川を管理する都南多摩東部建設事務所から町田市に「(同市原町田の境川にかかる)橋付近の水が白濁している」と連絡。
市の調査で、町田駅から汚水が流れ出ていると確認できたため、流出源を特定するようJRに行政指導した。
JRはその日のうちに流出経路を確認し、翌8月1日に市に報告。市やJRが公表したのは2日になってからだった。
桜木町駅でも職員用トイレなど計3カ所の排水管が誤って雨水ますにつながれ、近くの大岡川に流れていた。
今月2日朝、駅の改修工事で業者が雨水ます周辺の床をはがして判明した。
1993年の増築工事の際に誤ってつないだためで、1日約200ℓの汚水が20年間、川に流れ出ていたとみられる。
接続工事をしたのは、町田駅のケースとは違う業者だった。
汚水の流出が判明後は両駅とも対象施設を使うのを見合わせ、いずれも2日までに切り替え工事を済ませた。
同支社広報室は「市民や関係者にご迷惑をかけて大変申し訳ない。今後、再発防止に努める」としている。
出典URL
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013080302000236.html
(ブログ者コメント)
配管工事完了連絡を受けた際には、発注側が現場に出向き、正しく接続されていることを確認するのがスジ。
確認し忘れたのだろうか?それとも小規模工事は業者におまかせといったところがあったのだろうか?
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。