2013年8月4日0時51分に読売新聞から、同日0時7分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後3時50分頃、北海道旭川市の道立総合研究機構・北方建築総合研究所で風洞実験を行っていた際、実験装置の床に敷かれていたベニヤ板が人工的に発生した強風によって吹き飛び、男児(6)ら3人に当たって顔などに軽傷を負った。
警察では、板の接着方法に問題があった可能性があるとみて調べている。
同研究所によると、負傷したのは体験者の男児と男児の父(52)、研究所の男性職員(34)。
ベニヤ板は縦180cm、横90cm、厚さ12mmで、重さ約11kg。床に建築用の強粘着テープで6枚が固定されていたが、そのうち3、4枚が剥がれたという。
装置は長さ40m、縦横各1.8mのトンネル状となっており、内部に人が入って約20m先の大型プロペラ(直径2m)で起こした秒速5~18mの強風を体験できるようになっている。
この日は夏休みの子供向け公開日で、親子連れら約450人が来場、うち約300人が装置を体験した。
けがをした3人は最後の組で、風が秒速17m超となったときに板が飛んできたらしい。
3人は救急車で病院に運ばれ、手当てを受けた。
何らかの原因で下側に風が入り込み、吹き飛んだとみられる。
同研究所は積雪寒冷気候での住宅建設の技術を研究している。
風洞体験で事故が起きたのは初めて。
鈴木環境科学部長は「このような事態になり、誠に申し訳ない」と話している。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130803-OYT1T01268.htm
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/483608.html
(ブログ者コメント)
普段の実験であれば、人は風洞の中に入らないのではないか?
もし、風洞の中に誰もいなければ、床板が吹き飛んでも大きな問題にはならなかっただろう。
よりによって公開体験時に吹き飛ばなくても・・・しかも最後の組で・・・という感じだ。
今回のように、たまたま、そこに人がいたから事故になったという事例は、結構多い。
事故と無事故は運次第という側面もあるということだ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。