(2013年8月11日 修正3 ;追記)
2013年8月5日2時2分にmsn産経ニュース京都から、8月5日付で読売新聞から、金属疲労による亀裂発生が原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故原因について検証している府の専門家会議が4日、京都市内で開かれ、金属疲労によって長さ約1mの亀裂ができ、それが広がったことで破断につながった、とする検証結果をまとめた。
同会議によると、外観調査や金属組織の分析から、3枚の羽根(長さ25m)と発電機など計45トンが溶接された鉄製タワー(高さ50m)の上端部付近で、金属疲労による亀裂ができていたことを確認した。
亀裂は、鉄製タワーの円周6mのうち約1mに及び、これが開閉することで「延性破壊」が起き、さらに亀裂が広がったとみられるという。
設置メーカーによると、破断面を特殊な顕微鏡で調べたところ、金属疲労で金属が破壊される際にできる特徴である、しま模様の連なりが見られたという。
材料の選択や溶接部の強度に問題はなかったとした。
一方、府は、事故前から風車を回転させる装置の歯車が壊れていた4号機を撤去するとともに、支柱に大きな亀裂が見つかった5号機の風車を取り外して詳しく調べる方針を、明らかにした。
亀裂が比較的小さい残りの2基では、事故原因の検証結果を踏まえて、再稼働も検討するという。
専門家会議は今後、太鼓山で特徴的に吹く風が風車に与えた影響を調査し、9月下旬以降に開く3回目の会合で報告する予定。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130805/kyt13080502020000-n1.htm
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news/20130804-OYT8T00997.htm
(2013年11月19日 修正4; 追記)
2013年11月17日23時25分に毎日新聞から、11月18日22時6分にNHK京都から、事故報告書がまとまったという下記趣旨の記事が、、ット配信されていた。
専門家会議(座長、勝呂幸男・日本風力エネルギー学会会長)は17日、報告書をまとめた。
プロペラ部と支柱をつなぐボルト60本のうち14本で、折れたり亀裂が入ったりする破損や緩みがあったため、支柱に過重な負荷がかかり、金属疲労で引きちぎれたとしている。
報告書によると、ボルトの破損や緩みは一部の場所に集中していた。
2012年2月にもほぼ同じ場所で17本のボルト破損などが見つかり、交換した。
事故後のシミュレーションで、ボルトが十数本損傷した場合、支柱の寿命は、本来の34年間から100分の1程度に激減することが判明したが、ボルトが破損した直接の原因は明らかになっていない。
京都府は、半年に1回、定期検査を行って、主に、ボルトに緩みがないかどうかを調べていたが、亀裂があるかどうかなどは調べていなかったという。
このため、京都府は、今後は、超音波を使ってボルトの破損を検査し、亀裂などが見つかれば早期に取り替えることにしている。
府は事故後、全6基の風車の稼働を停止している。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20131118k0000m040091000c.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/kyoto/2016187351.html?t=1384811977498
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。