2013年8月3日付で朝日新聞福岡版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後0時5分ごろ、福岡市中央区の市道路下水道局の施設で「作業員が倒れた」と職員から119番通報があった。
作業員3人が病院に搬送されたが、いずれも軽症。施設の地下から通常より高い濃度の硫化水素が測定されたという。
警察などによると、作業員6人が、地下1階にある下水をためるプールにふたを開けて入り、砂やゴミを吸い上げるポンプを交換する作業をしていた。
作業が終わり、ポンプの試運転のためにプールに再び水を入れた際、ふたが開いていたため、下水から発生した硫化水素が外に漏れた。
作業員3人はいずれも自力で地上に避難した。
硫化水素は、施設の外には漏れなかった。
また、2013年8月3日付で毎日新聞福岡版からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日正午ごろ、中央区の市下水道施設で、ポンプの据え付け作業を終えた作業員ら3人が汚水から出た硫化水素を吸い込んだ。
1人が安静のため入院しているが、3人の命に別条はないという。
市によると、施設は雨量が多い時に汚水などを一時的にためる施設。
3人は施設にたまる砂を取り除くポンプを地下約16mに設置した後、試運転をして確認。
作業を終えるためふたを閉めた時に、硫化水素を吸い込んだとみられる。
市は「作業手順以外で事故が起きた。換気や濃度計を置くなど対策を検討したい」としている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20130803ddlk40040361000c.html
(2013年8月11日 修正1 ;追記)
2013年8月6日付で朝日新聞福岡版(聞蔵)から、5日にまた硫化水素臭が漂ったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この施設で5日昼、一時的に硫化水素のような臭いが漂った。市は、この施設で通常よりも高い濃度の硫化水素を測定したと発表した。人への被害はないという。
施設は地下約15~20mにあり、雨水を一時的にためている。
2日に硫化水素による中毒事故があり、5日は点検をしていた。
市は、汚水をかき混ぜる作業で高濃度の硫化水素が発生し、漏れたとみている。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。