2013年8月27日付で東海日日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
田原市六連町に設置された風力発電施設の騒音に悩まされているとして、付近に住む農業のOさん(44)が26日、設置会社に対し名古屋地裁豊橋支部へ運転停止を求める仮処分申し立てを行った。
風車設備の停止を求める訴訟は過去に例がなく、Oさんは「困っている人たちへの良き前例になれば」と語る。
豊橋市役所で会見を開いた申立人のOさんと弁護人によると、施設は2007年1月に稼働。
施設から350mの距離に住むOさん一家は、直後から騒音に悩まされ、頭痛や睡眠不足に陥った。
設置会社の「ミツウロコグリーンエネルギー」に申し出たところ、同年2月から6月まで避難場所として同市内のシティーホテルを指定され、同年6月からは、豊橋市内のアパートで寝泊まりを続けている。同年11月以降のアパート費は、Oさんが負担しているという。
04年に開いた住民説明会で同社は「騒音は発生しない」とし、静岡県への見学会も開催。
しかし、同県の施設とは異なる製品が田原市に設置された。
Oさんは、田原市を交えての話し合いなどを繰り返したが、改善傾向が見られないため申し立てに至った。
環境省は騒音についての基準値を定めており、Oさんの自宅に当てはまる環境基準値は、室外で45dB以下。
風車については、「事業者が守るべき目標値」として35dBを推奨している。
環境省や県環境センター、田原市がOさんの自宅で計測したところ、45dBを超える音が確認されている。
Oさんは「3人の子どもたちは、家から遠ざけるように育てている。まずは停止を求めたい」として賠償請求は行っていない。
同社は「訴状が届いていないのでコメントは出せない」と話している。
出典URL
http://www.tonichi.net/news/index.php?id=31488
(ブログ者コメント)
風力発電の騒音問題については、今回の田原市以外、伊方町や東伊豆町などでも起きていると、2009年1月に報道されていた。
http://www.asahi.com/eco/TKY200901170205.html
(2013年9月15日 修正1 ;追記)
2013年8月27日付の中日新聞紙面に、弁護士のコメントが下記趣旨で掲載されていた。
代理人の弁護士は「風車の音は低周波を多く含む、通常の騒音と違う特色があり、その受忍限度について初めて司法判断が示される」としている。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。