2013年8月24日9時54分に沖縄タイムスから、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
20億円を掛けて那覇港に新設予定の荷役クレーン2機が、設計やり直しの影響で合計4億円の予算増になる見通しであることが23日、分かった。
クレーン発注者の那覇港管理組合が当初、航空法の制限を超えた高さで設計したことが主な原因。
クレーンは低いほど建設コストがかさむため、あえて高めに設計したという。
結果が裏目に出たことについて、那覇港管理組合は「やむを得なかった」と話している。
那覇港の機能強化のために、2014年度内の稼働を目指して、一括交付金を使っている。
予算が大幅に増える見込みとなったのは、那覇港国際コンテナターミナル地区に設置するガントリークレーンの3号機と4号機。
コンテナ船の貨物積み降ろしをする機材で、現在は1号機と2号機が設置済み。
那覇空港周辺は航空法に基づき、滑走路を中心にして円すい状に建築制限がある。
2号機の高さは最高63.2m(クレーン休止時)で、航空法の制限高約62.0mを超えるが、03年の設計時、大阪航空局による特例で許可されたという。
一方、3号機と4号機は、航空法による制限高が約68.0mと見込まれるにもかかわらず、最高73.2mに達する仕様書が作られていた。
「クレーンを高く設計するほうがコストを抑えられる」との狙いがあったという。
那覇港管理組合は昨年10月、大阪航空局に対し「3、4号機についても2号機同様に特例を出してほしい」と要請。
大阪航空局が「新たな特例は困難」との見方を示したことから、仕様書より約5.4m低い約67.8mに設計し直し、航空法の制限内におさめた。
結果、クレーンの構造強化や、大型化した部品の洋上運搬で経費が膨らみ、2機で合計4億円の増額が必要になったという。
増額分は今後、県、那覇市、浦添市に6対3対1の割合で負担を求める予定だが、各自治体の議会の予算承認が必要。
那覇港管理組合の薮中次長は沖縄タイムスの取材に対し、「具体的に設計する中で大阪航空局と調整・交渉することにしていたので、予算増を防ぐのは非常に難しく、やむを得なかった。関係自治体には補正予算をお願いしながらきちんと説明したい」と話している。
出典URL
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-08-24_53246
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。