2012年5月30日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正5として掲載します。
(2013年9月10日 修正5 ;追記)
2013年9月4日付で朝日新聞新潟全県版(聞蔵)から、爆発地点が特定されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警が、爆発地点は坑口から約1300mの大型トラックに載っていた送風機付近と特定したことがわかった。
火元については特定できなかったという。
県警が警視庁の科学警察研究所に依頼していた鑑定結果が2日に届き、明らかにした。
鑑定書は、爆発は掘削した地盤からメタンガスが湧き出し、何らかの火元に引火したことが原因と指摘。
現場に散らばった資機材の損傷の様子などから、爆発地点は大型トラックに載せた送風機付近と特定した。
送風機を点検するため坑内にいた4人の遺体も、この大型トラック付近で見つかっており、県警は4人が当時、その付近で作業中に爆発が起こったとみている。
(ブログ者コメント)
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/1857/
(2014年1月17日 修正6 ;追記)
2014年1月16日16時21分に朝日新聞から、当時の作業所長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
施工主の佐藤工業の安全対策が不十分だった疑いが強まったとして、新潟県警は16日、当時の作業所長(54)と現場代理人(46)だった同社北陸支店(富山市)の男性社員2人を業務上過失致死傷容疑で書類送検した。
県警によると、2人はトンネル内に可燃性ガスが出ることを予測できたにもかかわらず、それまでの測定結果からガスがたまることはないと思い込み、トンネルに入る際にはガス検知をするよう指示せず、4人を死亡させ、3人に重軽傷を負わせた疑いがある。
火元は特定できなかったが、現場検証や関係者への事情聴取から、坑口から約1300mの地点にあった送風機の配電盤の点検作業中に引火した可能性が高いとみている。
県警は12年8月、トンネル内でガスが検出されなくなるのを待って現場検証を開始。
火元を特定するための鑑定を進めるとともに、ガスがたまりうることを同社が予見し、事故防止策をとっていたのか、関係者から事情を聴いていた。
同社は事故後、掘削前の地盤調査でガス発生の危険性はないと判断したと説明。掘削中はガスの有無を測定していたが、休工明けは、事故があった日を含む計6日間、同社や下請け会社の社員はトンネルに入った際に測定していなかったことがわかっていた。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG1J5D0XG1JUOHB011.html
(2014年9月25日 修正7 ;追記)
2014年9月22日23時18分に朝日新聞から、書類送検されていた2人が不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月22日17時40分にNHK新潟からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(これまでに得た新たな情報に基づき、タイトルも修正した)
新潟地検は22日、業務上過失致死傷容疑で書類送検されていた佐藤工業の社員2人を不起訴処分にし、発表した。
不起訴処分になったのは、北陸支店の当時の作業所長(55)と現場代理人(47)。
事故は、休工明けの12年5月24日午前10時半ごろ発生した。
トンネル内に可燃性ガスがたまっていることを予見できたかが焦点だったが、地検は、ガスが出やすい箇所は避けて工事の場所が決められており、11年12月の休工前にはトンネル内でガスが検知されなかった点などを重視。
「当時の状況を調べた結果、重大な結果を踏まえても、爆発につながったメタンなどの可燃性ガスがトンネル内に漏れ出ていたことを予測するのは困難で、2人を起訴するだけの証拠はない」として不起訴処分にした。
地検の勝山次席は、「現場では当初から目視などによるガス漏れへの安全点検も継続していて、当日、異常を見つけることは困難だった」などとしている。
また地検は、同社と作業所長の労安法違反容疑についても不起訴処分にした。
佐藤工業は、「事故を忘れることなく、今後とも安全管理に努めてまいります」とコメントした。
2人は、可燃性ガスを予見しながら、トンネルに入る際にガス検知を指示せず、何らかの原因で可燃性ガスに引火、爆発させ、7人を死傷させた疑いが持たれていた。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG9Q5TFNG9QUOHB013.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/niigata/1034778461.html?t=1411419532113
(2017年11月27日 修正8 ;追記)
2017年11月25日15時27分にNHK新潟から、事故後5年で開通したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月25日12時30分に朝日新聞から、11月26日付で朝日新聞新潟全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
事故の復旧作業を終えてからトンネルの中や周辺の道路を整備する工事を進めた結果、25日からトンネルの通行ができるようになった。
工事は1年間ほど中断したが、トンネルは15年6月に完成し、予定年度内の部分開通にこぎつけた。
旧道は道幅が狭く、冬場の豪雪でスリップ事故が相次ぐなど危険性が指摘されていたが、トンネルの開通で冬の時期も安全に通行できると期待されている。
爆発事故は、トンネル内にたまったメタンガスが原因とみられている。
現在もガスは発生しているが、国交省長岡国道事務所は、「微量で、車の交通で拡散する程度。危険性はない」としており、トンネル内には、ガス排気設備や検知器は設置していないという。
出典
『爆発事故の八箇峠トンネルが開通』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20171125/1030000858.html
『新潟・八箇峠道路が部分開通 トンネル工事で4人死亡』
http://www.asahi.com/articles/ASKCT3DG9KCTUOHB006.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。