2013年9月4日23時12分に毎日新聞から、9月5日1時9分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
特急列車の出火・発煙事故が相次いだJR北海道は4日、11月からダイヤを改正し、札幌と主要都市間を結ぶ特急や快速の最高速度を時速130kmから10〜20km落とし、運行本数を1日あたり計8本減らすと発表した。
列車運行に余裕をもたせて整備時間を確保し、減速でエンジンの回転数を低くすることなどで車両への負荷軽減を図る。減速減便の終了時期は未定だ。
このダイヤ改正で乗客が年間約28万人減り、約16億円の減収になると試算。事故多発の責任を取り、野島社長らの役員報酬を9月から3カ月間、10〜30%削減する。
国交省によると、鉄道事業者が安全対策として「減速減便」を行うのは異例だ。
利用客減少以外の理由で減速減便のダイヤ改正をするのは、1987年のJR北海道発足以来初めて。
最高速度を130kmから120kmに減速するのは、スーパー北斗(札幌−函館間)など6特急と快速エアポート(札幌−新千歳空港間)。
2011年5月に脱線炎上事故を起こしたスーパーおおぞら(札幌−釧路間)は、軽量化された車両で、高速走行で受ける負荷が大きいとして、20km減速し110kmとする。
減速により所要時間は札幌−釧路間は約20分、その他の区間は数分〜10分程度長くなる見込み。
特急の運行本数を削減するのは札幌−函館、釧路、旭川の3区間。削減本数が最も多い札幌−函館間は1日22本(11往復)から4本減らし18本(9往復)となる。札幌−釧路、札幌−旭川の両区間は各2本(1往復)減便する。
札幌市中央区の本社で記者会見した野島社長は「脱線炎上事故後の安全対策が社員に浸透していなかった。ダイヤ改正でお客様に迷惑をかけてしまい申し訳ない」と陳謝した。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20130905k0000m040111000c.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130904-OYT1T01166.htm
(ブログ者コメント)
減速減便にまで踏み込んだ異例の対応。
それだけ本気で安全対策に取り組んでいるのだろうと感じた。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。