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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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①2012年5月25日1時15分にmsn産経ニュースから、爆発事故発生を伝える下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
24日午前10時半ごろ、新潟県南魚沼市の工事中の八箇(はっか)峠トンネル内で、爆発があった。入り口付近で作業していた34~67歳の男性3人が重軽傷を負った。
トンネル内にいた作業員4人が不明で、取り残されたとみられる。

 
トンネル内で高濃度ガスが検知され、消防は「可燃性や有毒を含む6種類のガスを検出した」と発表した。
警察は、業務上過失傷害などの疑いで捜査、新潟労働局も調査する方針。


工事を請け負ったゼネコンの佐藤工業などによると、トンネルは南魚沼市と十日町市を結ぶ全長2840mで、同社は1434mを掘削。
昨年の集中豪雨やこの冬の積雪のため中断した工事を再開するため、作業員がトンネルに入ったという。

 
酸素濃度は通常21%程度だが、トンネル入り口から900mの地点では13.7%で、人が意識を失うレベルだった。
爆発は入り口から1200mの地点で発生。
不明の4人は大型ファンの点検をしていた。けがをした3人は入り口から約100m外で道路工事を行っていた。


北陸地方整備局によると、トンネルは当初、総延長5kmの建設予定だったが、ガス発生の恐れがあり、2.8kmに短縮し、場所も変更された。

 
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120524/dst12052411570008-n1.htm
 
 
②2012年5月25日1時22分にmsn産経ニュースから、救出活動は困難の極みという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
取り残されたとみられる4人の救出作業に向かった消防隊員らは何度も行く手を阻まれ、一進一退を強いられた。
 
「限界値を超えたぞ」。トンネル内はガスが充満し検知器の針が振り切れるほどの高濃度。ちりなどで視界も悪い。救助隊員の空気ボンベの持続時間は短く、二次災害の恐れも。救出作業は難航した。
 
南魚沼市消防本部によると、トンネル内の視界はライトをつけても約1mしかない。隊員が横一列に並んで、一歩一歩ゆっくりしか進めない状態という。

5人態勢の1次隊が捜索に入ったのは爆発から約1時間45分後の午後0時14分。
入り口から500mまでは空気ボンベなしで進めたが、徐々にガスの値が上昇し、空気ボンベを装着する。しかし700m地点で撤退。
「思うように入れない。難しい」。地元消防幹部は険しい表情で話した。


12人に増員した2次隊が入ったのは午後2時25分ごろ。
ガス濃度は下がっていたため860mまで進んだが、ボンベの酸素切れで午後3時22分に引き返した。


3次隊からは新潟市消防局などのハイパーレスキュー隊12人を投入。
約1時間半活動できるボンベを付けて900mまで到達するも、視界がほとんどなく撤退した。
奥に進むほどガス濃度が上がり、酸素濃度は大気中の3分の2程度と通常なら意識を失うレベル。ガス検知器の針は振り切れた。


ガス除去のため、南魚沼市消防本部は強力な送風機能のある車両を手配。夜も捜索活動を続けた。
 

出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120525/dst12052501230000-n1.htm
 
 
③2012年5月25日1時35分にmsn産経ニュースから、5月24日20時44分にNHK新潟から、現地の地質状況などについて、下記趣旨でネット配信されていた。
 
掘削工事には火薬類は使っておらず、トンネル内で可燃性を含む6種類のガスが検出されたことから、何らかの原因で引火した可能性がある。
新潟県は地質的にガスが多い場所として知られており、今回の工事でもガス発生の恐れがあるとして当初計画からルート変更した経緯もあった。


現場の八箇峠トンネル工事では、南魚沼市側からの掘削工事(約1.6km)をゼネコンの佐藤工業が受注。硬い岩を削り取る「山岳トンネル用掘削機」で掘り進め、発破用の爆薬などは使っていなかった。

南魚沼市消防本部によると、検出された可燃性・有毒ガスは、火山性ガスに含まれる硫化水素のほか、ホスゲン、一酸化炭素、水素、リン化水素、アセチレンの6種。

日本大学の島崎敏一教授(土木工学)は「トンネルの奥にたまった可燃性のガスに引火、爆発した可能性がある」と指摘。島崎教授によると、開通したトンネルであれば風が抜けるためガスがたまりにくいが、現場のトンネルは西側が掘削中で未開通だった。

新潟県は国内に7つある火山帯のうち富士火山帯など3つがまたがる地域にあり、地中に天然ガスが多い場所として知られる。
北陸地方整備局によると、同トンネルは平成17年の調査で当初の計画ルート上の地盤が緩く、ガスが噴き出す危険性が高いことが分かり、ルートを南側に約500mずらした。
だが変更後も地盤が悪く、工事は難航していたという。


地盤工学が専門で現場周辺の地質について詳しい新潟大学工学部の大川秀雄教授は「現場付近の地層は、地滑りで地中に巻き込まれた植物が腐り、ガスが発生しているところが多い地層で、そのガスが原因で爆発が起きた可能性は十分に考えられる」と話している。
その上で「こうした場所でのトンネル工事では、検知器を使ったり、換気を行ったりして、可燃性のガスに十分注意しながら作業する必要がある。事故当時、掘削作業は行われておらず、久しぶりにトンネル内に入ったということであれば、トンネル内に少しずつたまったガスが何らかの原因で爆発した可能性もある」と話している。


また、長岡技術科学大学の豊田浩史准教授(地盤工学)は「トンネルが通る『魚沼層』は火山灰などからできる砂礫層で、火山性ガスが溶け込んでいる可能性が高いが、事前の調査では大まかな地層を調べるだけで、ガスが多いかどうかは実際に工事するまでわからない」と指摘する。

だが、北陸地方整備局は「新しいルートにガスの影響はないとの前提で工事を進めていた」と説明。
工事を請け負った佐藤工業によると、トンネルに入る際は、ガスの検知を行うことにしていたが、今回、検知が行われたかは不明。ほかに特別な対策もしていなかったという。


トンネル工事をめぐっては、昭和51年と53年に山形県内で、充満した可燃性のメタンガスが爆発する事故が発生。計18人が死亡するなど、天然ガスによる被害が後を絶たない。
今回の事故について、ある工事関係者は「開通していないトンネルでは工事再開時にガスの点検をするのは初歩的なこと。佐藤工業のような大手ではマニュアル化しているはずだが」と首をかしげていた。

 
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120525/dst12052501350001-n1.htm
http://www.nhk.or.jp/lnews/niigata/1006623301.html
 
 
 
④2012年5月27日0時52分にmsn産経ニュースから、施工計画書には毎日可燃性ガスの有無を点検する旨が記載されているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
国交省北陸地方整備局は26日深夜記者会見し、受注した佐藤工業の施工計画書を根拠に「佐藤工業はガスの危険があることを認識していた」と主張した。

施工計画書は工事前、佐藤工業北陸支店が作成していた。
整備局は、坑内作業時に
毎日点検して記録する事項として「可燃性ガスの有無および状態」が含まれている点を強調。
「我々は受注業者と打ち合わせて計画を作る。ガス発生の危険性を伝えたから、こうした計画になった。下請けには佐藤工業が伝えるべきだ」と述べた。

 
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120527/dst12052700520000-n1.htm
 
 
⑤2012年5月27日20時44分にNHK富山から、29日0時4分に毎日新聞から、去年は毎回ガス検していたが今年5回入抗した時はいずれもガス検携帯せず、事故の前日入坑した時は換気設備は動かさなかった、という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

佐藤工業などによると、今年4月以降に計5日間、現場のトンネルに作業員が入ったが、いずれもガス検知器を携行していなかった。
事故の前日にも作業員がトンネルの最も奥にあたる1400m付近まで歩いて行き、見回りをしていたが、この日は、電気を使う換気設備は動かさなかったという。

警察などは、今回の爆発が換気設備がある付近で起きたとみられることから、事故当日の作業内容について、さらに詳しく調べることにしている。

また、工事を請け負った建設会社は着工前に工事を発注した北陸地方整備局から現場一帯で可燃性ガスが発生する恐れがあることを文書で伝えられていたという。
このため会社では去年7月に工事が中断されるまで毎回、ガスを測定していたが、ガスが検出されたことはなかったという。


出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/toyama/3065402483.html
http://mainichi.jp/select/news/20120529k0000m040090000c.html
 
  
⑥2012年5月28日5時31分に朝日新聞から、当日も作業員はガス測定器を持たずにトンネル内に入った、不明だった4人は死亡が確認されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
佐藤工業が、トンネル内でガスが発生する危険性を伝えられていながら作業員らに徹底していなかったことが、同社への取材で27日、わかった。
作業員は事故当日、ガス測定器を持たずにトンネル内で換気設備の点検作業をしていた。


警察は、同社のガス対策が不十分だったことが爆発事故につながった可能性があるとみて、同社北陸支店など関連先3カ所を同日、業務上過失傷害容疑で捜索した。
トンネル内で作業していた4人の死亡も確認し、死因の特定を進めるとともに、容疑を業務上過失致死傷に切り替えて調べる。


佐藤工業は27日、朝日新聞の取材に「国からガス発生に留意する必要があると書面で指摘を受けていたことは、事故後に確認した」と説明。一方で、事故発生まで、ガスが発生する危険性の認識は薄かったと認めた。

出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0528/TKY201205270452.html
 
 
⑦2012年5月29日21時17分にmsn産経ニュースから、同日19時42分にNHK新潟から、着工前調査でガスが出る危険性はないと判断、またガス濃度の測定は掘削作業時に限っていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
佐藤工業が29日、国交省で会見し、社長(64)は「甚大で痛ましい事故を発生させてしまい、責任者としておわび申し上げます」と謝罪した。

現場のガスについて、社長らは、工事に先立つ調査をする前は、可燃性ガスが出る危険があると思っていたものの、実際に着工前の平成20年に行ったボーリング調査でガスが出なかったことから、可燃性ガスが出る危険性はないと判断したと説明。
換気設備も、火花を抑えてガス爆発を防ぐ「防爆」対策は不要としていたことを明らかにした。


一方、同社北陸支店が北陸地方整備局に提出した施工計画書では、「坑内作業時に可燃性ガスなどの有無や状態を点検、記録する」となっていたが、社長らによると、同社のルールではガスの測定は掘削作業中だけで、今回のような掘削を伴わない点検作業などでは、測定を義務づけていなかったという。
 


出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120529/dst12052921190021-n1.htm
http://www.nhk.or.jp/lnews/niigata/1035448461.html
 
 
⑧2012年5月29日16時18分に毎日新聞から、国交省側も防爆構造でない換気設備を使うことを把握していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
発注元の国交省北陸地方整備局が、坑内に設置された換気設備がガス発生時に火花の発生を抑える「防爆構造」でないことを4年前から把握していたのに、受注した佐藤工業に改善を指導していなかったことが29日、整備局への取材で分かった。

整備局によると、換気設備の性能を記した規格書が同社から08年5月に提出されていた。
請負契約では「トンネルを完成させるために必要な一切の手段は、特別な定めがある場合を除き、全て施工業者の責任で決める」などと定められているといい、担当者は「業者が安全と判断しているのに、こちらが指導をするものではない」と説明している。


だが、国交省指針は、高濃度の可燃性ガスが発生する現場では「使用する電気設備機器は防爆構造のもの」と規定。整備局は事故後の会見などで、文書と口頭で同社に現場のガスの危険性を伝えていたと強調していた。

工事は07年着工。この換気設備はトンネルの入り口から1.2km付近に設置されていた。
同整備局は、工事の安全を点検する年1回の中間検査でも指摘していなかったとみられる。

 
出典URL 
http://mainichi.jp/select/news/20120529k0000e040208000c.html
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
□どうやら、工事を長期に中断していた後、ガスの有無を確認せずに換気設備(非防爆)のスイッチを入れて爆発・・・そんな事故だったようだ。
 
□去年に工事を中断するまでは、毎回ガス検してガスは不検出だったということだが、それは、ガスが少量出ていても換気設備で排気されていた・・・そんな状態だったとも考えられる。
 
□もしそうだとすれば、過去の安全が将来の安全を約束するものではないということを、改めて教えてくれた事故だ。
 
□一方、危険場所判定の考え方に従えば、掘削時にはガス検していたということだから、トンネル内は2種場所という判定になるだろう。そうなれば当然、防爆仕様。
土木工事に危険場所判定の考え方があるかどうかは不明だが、ブログ者はそう感じた。
 



(2012年6月8日 修正1 ;追記)
 
2012年6月1日8時20分にmsn産経ニュースから、爆轟現象が発生していたという下記趣旨の記事が、図解付きでネット配信されていた。

約500mに及ぶ資材の散乱などの被害状況から、トンネル内部で音速(秒速約340m)を超える爆風を伴う「デトネーション(爆轟)」現象が発生したとみられることが31日、専門家への取材で分かった。
事故から1週間が経過。県は事故前後の状況から、空気より比重の軽いメタンがトンネル天井付近に滞留、何らかの原因で引火して爆発したとの見方を強めている。


爆発は5月24日午前、入り口から約1200m奥で発生したとみられる。
トンネル入り口の資材置き場にあった重さ約5kgの鉄板が500mも爆風で飛ばされ、入り口付近の山の斜面も大きく崩れた。
1300m地点で発見された作業員4人の死因は爆風による外傷性ショックで、入り口から約100m離れた場所にいた作業員3人も爆風で重軽傷を負っている。


爆風の威力などから、青山学院大の林光一教授(エネルギー・燃焼論)は、換気がされない密閉された空間で起きやすい爆轟現象が起きた可能性を指摘。林教授は「筒状のトンネルが大砲のような役割を果たし、強力な衝撃波が発生した可能性がある。現場付近に響いた大きな爆発音もデトネーションの発生を裏付けている」と分析している。

一方、国交省北陸地方整備局によると、爆発事故前の4月25日~5月23日の間に5回、作業員が点検作業のため入り口から1400mのトンネル最奥付近まで進入した。
いずれの日もガス検知器を携行していなかったが、作業員にガスによる体調不良などはなかった。
県防災局は、比重が0.55と空気より軽いメタンガスが地中から出て、高さ約7.5mのトンネル天井部分に徐々に滞留、下層では呼吸が可能な酸素濃度が保たれていたとみている。


トンネルは上り勾配(約3%)で未貫通。このため、メタンガスはトンネル奥でより濃度が高くなっていたとみられる。
事故発生直前、トンネル内では2層になっていた空気とメタンガスが作業員の進入などによって対流して混ざり合い、「爆発が発生する条件が整った」(県防災局)との見方もある。


トンネル最奥の約1400m付近の地下30~40mにはメタンガスを多く含む地層の「西山層」がある。
事故後、トンネル内からはメタンガスのほか、メタンが爆発した際に生成されるエチレンが検出されていた。


■デトネーション(爆轟)■

発生した炎が空気の圧力や温度を高めながら広がり、音速を超える爆風を引き起こす現象。
トンネル奥など密閉された空間で発生しやすい。
通常の爆発と異なり、爆風に炎が伴うのが特徴。爆風の速度は秒速約1000mに達する。
爆轟に必要なガス濃度はガスの種類によって異なるが、メタンでは5~15.5%。


出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120601/dst12060108220001-n1.htm
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
産業現場で可燃性ガスが爆発し爆轟に至ったという事例は、ブログ者の記憶にはない。
しかし考えてみれば、トンネル内でメタンガスが爆発すれば、ガス濃度によっては爆轟になってしかるべしだ。
ブログ者の知らないところで、たまに発生しているのかもしれない。
そこで、F.P.リーの「産業安全工学ハンドブック」で調べてみたところ、過去の重大事故として6件の爆轟事例が記されていたが、ナフサ1件以外はニトロメタンとか有機過酸化水素などの特別な物質で、普通の可燃性ガスによる事例は記載されていなかった。

 
 

(2012年9月27日 修正2 ;追記)

2012年9月21日付で毎日新聞新潟版から、また9月20日20時34分にチューリップテレビから、トンネル最奥部でメタンの発生を確認した、などの情報がネット配信されていた。

県警が19日まで行った現場検証の結果、坑内の数地点でメタンガスが検出されたことが20日、分かった。
検出地点はいずれも爆発現場に近いトンネル最奥部付近で、県警では、湧出したメタンガスに引火して爆発事故が起こった可能性もあるとみて捜査を進める方針。

捜査関係者によると、奥部は未舗装で地面がむき出しになっており、路脇の数カ所で水がたまり気泡が湧き出ていた。気体の成分調査でメタンガスと断定された。
県警によると、現在も湧出しているメタンガスで爆発が起こる可能性は少ないとみられる。

また、4人の遺体が見つかった入り口から約1300m付近では、送風機を乗せていたとみられるトラックも見つかった。
現場周辺では、工具や乾電池、ライターのほか、ガスの検知器も見つかっていて、警察は、死亡した作業員が持ち込んだものどうかも含め、作業員の安全管理についても慎重に調べている。

一方、同トンネルの工事発注元である北陸地方整備局では今後、坑内の安全調査を行い、6月に設置した調査検討委員会での議論を経て、工事再開の判断を決定したいとしている。


出典URL
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20120921ddlk15040015000c.html
http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/?TID_DT03=20120920203743




(2013年3月29日 修正3 ;追記)


2013326204分に読売新聞から、同日2147分に共同通信から、同日1939分にNHK首都圏から、メタンガスに引火したことが原因だったとする中間報告がまとまったという下記趣旨の記事がネット配信されていた。

国交省北陸地方整備局の事故調査・検討委員会(委員長・今田徹東京都立大名誉教授)は26日、「工事を休止していた冬季の約7か月間にメタンガスが蓄積し、濃度が高まったことが原因」などとする中間報告をまとめた。
ガスに引火した原因については「不明」とした。


中間報告によると、トンネル内では、微量のメタンガスの湧出があるが、換気していたため、ガス測定器では検知できない程度だったと推定。
工事休止の間、換気されず、ガスがたまったと考えられるとした。

そのうえで事故の再発を防ぐため、メタンガスの測定器や火花や静電気が起きないよう加工された工事の設備を使用するなど、安全対策を徹底するよう求めている。


ガスが地層から湧き出た原因について、トンネル工学が専門の今田委員長は記者会見で「東日本大震災との関連も否定できない」と指摘した。


同整備局は中間報告に基づき、防爆装置の設置など再発防止策を進める。局長は「安全を確保し、早ければ夏頃には工事を再開したい」と述べた。

 

出典URL

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130326-OYT1T01091.htm

http://www.47news.jp/CN/201303/CN2013032601002549.html

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20130326/5eb2f91f9cc64cd7c942dffcffd6c55d.html




(2013年5月13日 修正4)

2013511日付で朝日新聞新潟全県版(聞蔵)から、坑外の換気ファンから空気を送り込んで工事再開を目指すという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

国交省北陸地方整備局は10日、13日から可燃性ガスの調査を始めると発表した。

坑内にガスが溜まっていないかを確かめ、夏までに工事再開を目指す。

現場は冬季、積雪のために誰も入坑していないため、すぐに入坑せず、坑外から調査を始める。

佐藤工業が坑内奥の切羽近くから入口までつながっている鋼管を使って奥の空気を吸い出し、ガスと酸素の濃度を測る。

調査と並行して、坑外の換気ファンから空気を坑内に送り込み、換気する。

 

 

 

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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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