2017年4月16日14時30分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前9時すぎ、川崎市川崎区の京浜急行の踏切で川崎市の77歳の男性と横浜市の52歳の男性とみられる2人が下りの電車にはねられ、いずれも死亡した。
これまでの調べで、高齢の男性が踏切に入ったあと、52歳とみられる男性が遮断機をくぐって入っていて、警察は、男性が高齢の男性を助けようとしたものの間に合わず、はねられたとみている。
その後の調べで、現場の防犯カメラの映像で、遮断機が下りたあと、男性が踏切に向かって声を出しながら手招きし、踏切内に入っていったことが、警察への取材でわかった。
防犯カメラには声は録音されていなかったということだが、電車の運転士は、踏切内で男性が高齢の男性の腰に腕を回し、踏切の外に連れ出そうとするような様子を目撃していた。
警察は、男性が電車が接近する中、踏切内にとどまる高齢の男性に気付き、救出しようとしたとみて、当時の状況を詳しく調べている。
事故があった踏切に花を手向けに訪れた近所の50代の女性は、「私が同じ状況に遭遇したら、助けようとした男性のような行動が取れるか、難しいと思いました。勇気ある行動だと思います」と話していた。
出典
『声出しながら手招きし踏切内へ』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170416/5622281.html
4月16日22時50分に朝日新聞から下記趣旨の続報的記事が、ネット配信されていた。
4月17日21時12分に読売新聞からも、同趣旨の記事が解説図とともにネット配信されていた。4月18日7時2分にNHK神奈川からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
川崎市川崎区の京急八丁畷(はっちょうなわて)駅近くの踏切で15日朝、男性2人が電車にはねられ死亡した事故で、川崎署は16日、70代とみられる男性を救い出そうとした男性は、横浜市鶴見区の児玉さん(52)だったと発表した。
児玉さんは横浜銀行勤務で、同行によると人財部主任人事役。
遺族は「突然の出来事であり、ただただ驚くとともに、現時点では心の整理がつかない状態です」とのコメントを出した。
署によると、踏切に設置されたカメラには、事故直前の男性2人が映っていた。
15日午前9時過ぎ、70代男性は乗ってきたタクシーを駅前で降り、警報灯が点滅を始めた後、踏切の中に入り、約3.7m先の線路上で立ち止まった。
児玉さんは、向かい側から踏切を渡り終え、駅の改札へと歩いている時に70代男性の姿に気づき、声をかけたり、手を動かしたりした。
約10秒間動作を続けた後、児玉さんも踏切内に入っていった。
その後、踏切内に入って男性を引き戻そうとしたが、約2秒後にはねられた。
警察は、接近する電車の危険を認識しながらも救助に向かったと見て、詳しい状況を調べている。
川崎市消防局によると、事故直後に神奈川県警警から連絡があり、救急車2台など5台が出動した。
70代とみられる男性はけがの程度がひどく、搬送しなかった。
児玉さんは川崎区にある市立川崎病院に運んだが、間もなく死亡が確認されたという。
事故から一夜明けた16日、現場には花束を手向け、冥福を祈る人が相次いで訪れた。
現場は、川崎市川崎区と横浜市鶴見区の境付近。
八丁畷駅は普通電車しかとまらず、頻繁に遮断機が下りる。
車いすに乗っている川崎区の男性(64)は、「閉じかけているのに渡る大人が結構いて、危ないと感じていた」と話した。
出典
『救出中に死亡したのは銀行員の男性 川崎の京急踏切事故』
http://www.asahi.com/articles/ASK4J5277K4JULOB00J.html
『横浜銀行員、踏切内の男性に気づきすぐに救出へ』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170417-OYT1T50083.html?from=ycont_top_txt
『児玉さん危険認識も救助に向かう』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1056067441.html
4月17日16時52分にNHK神奈川からは、児玉さんの人となりについて、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
横浜銀行によると、亡くなった児玉さんは、横須賀市の追浜支店長や藤沢市の辻堂支店長、それに川崎支店の上席副支店長を経て、おととし8月から人財部の主任人事役を務めていた。
人財部では、銀行内の人事や新入行員の採用などを担当していたという。
児玉さんの元同僚で、およそ30年にわたって親交の深かった男性は、児玉さんの人柄について、「気配りができて上司からも部下からも信頼が厚く、特に部下からの相談をよく受けていました。採用担当として、不合格になった学生への電話でも一人一人時間を取って、面接の仕方など気付いたことを丁寧にアドバイスするなど優しく、人を助けるために労をいとわない性格でした。いま思えば、彼らしい最期と言えるかもしれませんが、とても残念です。惜しい人を亡くしました」と話していた。
出典
『救助の男性は採用担当』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1055630182.html
4月17日20時14分に共同通信からは、高齢男性は自殺しようとしていた可能性が高いという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
川崎署は17日、踏切内に先に立ち入り、死亡した高齢の男性の身元を、同区の無職男性(77)と確認したと明らかにした。
署は、自殺の可能性が高いとしている。
署によると、男性は以前から家族に「死にたい」と話していた。
事故直前にタクシーで現場近くまで来ており、詳しい経緯を調べる。
出典
『川崎の踏切で死亡男性は自殺か 身元を確認』
https://this.kiji.is/226662165918662662?c=39546741839462401
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。