2017年4月16日7時5分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月16日付で河北新報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
15日夜8時半ごろ、福島市浜田町の国道4号線で大型トレーラーの荷台から直径3m、長さ10mほどの円筒形の強化プラスチック製タンクが落下した。
タンクは、すぐそばを走っていたトラックと接触したが、警察によると、けが人はいないという。
タンクは融雪剤を入れるためのものだが、中身は空で、道路への流出はなかった。
運転手は取材に、「通れる高さだと思った」と話した。
落下してきたタンクと接触したトラックを運転していた30代の運転手の男性は、「トレーラーの左後ろを走っていて、気づいたら大きな塊が落ちてきて衝撃を感じた。もし目の前に落ちていたら、急ブレーキをかけても間に合わなかったかもしれず、怖いです」と話していた。
タンクが落ちた場所の近くにある歩道橋の一部には、こすったようなへこみが出来ていて、トレーラーの運転手は、「歩道橋をくぐった時にタンクが引っかかり、地面に落ちてしまいました」と話していた。
警察は、トレーラーの運転手から事情を聞くなどして、詳しい状況を調べている。
タンクの落下で、現場の国道4号線は午前0時すぎまで、4時間近くにわたって片側通行止めとなった。
出典
『巨大タンク 国道に落下』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6056043411.html
『国道4号に巨大タンク トレーラーから落下』
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201704/20170416_63030.html
4月16日23時27分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
郡山から宮城県大崎市へ運んでいた途中、歩道橋の下部に引っかかったという。
運転手は、「トレーラーの頭が通り過ぎたときに、がっという音がした。急いでブレーキをしたら落ちてしまった」と話した。
タンクは、左後方の大型トラックに寄りかかって止まった。
トラックの右ミラーが破損したが、運転手にけがはなかった。
現場は2車線の直線道路。
歩道橋の下部は、タンクとぶつかった衝撃で、大きく曲がっていた。
トレーラーの荷台の高さは約80cmで、タンクとあわせると約4mだった。
出典
『巨大タンク、トレーラーから落下 歩道橋に引っかかる』
http://www.asahi.com/articles/ASK4H77DQK4HUGTB00M.html
(ブログ者コメント)
最近、トレーラーからの大型荷物落下事故が目立つ。
3月以降、カウンターウエイト、消波ブロック、ショベルカーに続き4例目だ。
(2017年4月23日 修正1 ;追記)
2017年4月19日付で朝日新聞福島中会版(聞蔵)から、タンクの直径が荷主の話しより大きかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
トレーラーに積んだタンクの高さが道路法の制限を超えていたにもかかわらず、運送会社が通行許可を得ていなかったことが、国交省福島河川国道事務所への取材でわかった。
同事務所は、事故の原因になった可能性があるとして、行政処分について検討している。
道路法では、通行できる車両の幅や重量、長さなどが定められており、限度を超える車両で通行するには、道路管理者の許可が必要になる。
事故があった国道4号の高さ制限は4.1mだった。
トレーラーに積まれたタンクは高さ4.6mの歩道橋の下部にぶつかっており、同事務所は、許可が必要だった高さであるとみている。
トレーラーの運転手によると、荷台の高さは約0.78m。
タンクの直径については、事故後、同事務所が測ったところ3.9mあり、合わせると制限の4.1mを超える。
一方、運送会社は取材に、「顧客側からは直径3.2mと伝えられていた」と説明する。
タンクの搬送を依頼した企業は、「担当者が不在で答えられない」としている。
(2017年5月16日 修正2 ;追記)
2017年5月15日20時20分にNHK福島から、高さ制限をオーバーする積み荷を運ばせたとして経営者が逮捕されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、タンクを運んでいた宮城県の運送会社の経営者の67歳の男が、従業員に指示をして道路の高さ制限を超える積み荷を無許可で輸送させたとして、道路法違反の教唆の疑いで逮捕した。
男は警察の調べに対して、「輸送を指示したことに間違いありません」などと述べて、容疑を認めているという。
警察では、男の会社がほかにも無許可での運送を行っていた疑いもあるとみて捜査するとともに、トラックの運転手の男性従業員についても、道路法違反に当たる可能性があるとして任意で捜査している。
出典
『タンク落下事故で経営者逮捕』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6053403781.html
(2017年6月13日 修正3 ;追記)
2017年5月15日付の福島民報紙面に、経営者は高さ制限オーバーを承知で運ばせていたという、下記趣旨の記事が掲載されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
捜査関係者によると、トレーラーの運転手は、郡山市でタンクを荷台に積み込む際、タンクを含めた車両の高さが法定上限を超える可能性があったため、経営者に相談した。
これに対し経営者は、4号国道を北上し、宮城県内に運ぶよう指示した疑いが強まっている。
経営者は別の車でトレーラーに同行し、事故現場に居合わせたとの情報がある。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。