2017年4月17日3時36分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国土交通省は、車の「自動ブレーキ」の性能を認定する制度を、来年度に導入する方針を決めた。
現在各メーカーが示している性能は「自称」で、試験の条件などにばらつきがある。
国として「お墨付き」を与えることで、消費者が安心して車を選べるようにする。
自動ブレーキは、社会問題化している高齢ドライバーの事故対策になるとして、国交省が装備の義務化を検討。
国連が、ブレーキが利く条件や障害物検知レーダーの精度などを細かく定めた性能基準を作成予定で、これができ次第、採り入れて義務化の要件にする方針。
ただ、国際基準作成には数年はかかるため、先行して国内用の認定制度をつくることにした。
認定の基準は「事故被害の軽減効果が高いレベル」(国交省担当者)とし、具体的には、今後詰める。
基準をクリアした車は、国交省がホームページで公表する。
性能確認済みの「認証マーク」を広告などに使用できるようにすることで、メーカーに対し、安全性向上への開発を促す。
自動ブレーキは、2015年に生産された新車の45.4%に搭載されているが、性能はメーカーや車種によってまちまち。
歩行者に対する停止実験では、人形の前で止まる車と、止まれずに人形をはねてしまうものがある。
日本では、最近、高齢運転者の事故が多発。
警察庁の事故分析(15年)では、75歳以上の運転者による交通死亡事故の原因は、ハンドル操作の誤りやブレーキとアクセルの踏み間違いなど、「操作の誤り」が最多の29%だった。
自動ブレーキは、こうした事故を減らす効果が期待されている。
【追突事故の発生率3分の1】
自動ブレーキの装備車の追突事故の発生率は、非装備車の3分の1――。
国交省の調査で、自動ブレーキの事故防止効果が明らかになった。
自動ブレーキが全車搭載の乗用車の車種と全車非装備の車種を選び、約3000万台を対象に、2015年の事故発生率を比較した。
それによると、1000台当たりの昼間の追突事故は、装備車が0.35件、非装備車が3倍強の1.14件だった。
夜間は、装備車が0.18件、非装備車が0.51件だった。
対人事故では、昼間の装備車の事故発生率は、非装備車より約21%、夜間は40%も低かった。
出典
『自動ブレーキの性能認定制度、来年度導入へ 国交省』
http://www.asahi.com/articles/ASK443RPRK44UTIL01G.html
(ブログ者コメント)
最近、車の自動運転に関する報道が目立つ。
警察庁の無人自動車公道実験許可、八千代市での自動運転車試乗時の事故の顛末に続き、これで3件目だ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。