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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2022328日付で労働新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

東京・中央労働基準監督署は、墜落防止措置を怠ったとして、映画・演劇業の独立行政法人日本芸術文化振興会(東京都千代田区)と同社副部長を、労働安全衛生法第21条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで東京地検に書類送検した。

入社1年目の女性職員が高さ2.85メートルの足場から墜落し、重度の障害が残るケガを負っている。

災害は令和2年1229日、同社が運営する国立劇場内で発生した。

被災者は、舞台で使用する資材の片付け作業を行うため、移動式足場の上に乗っていた。

他の労働者とともに、足場の上で台車に乗せた板10枚を資材置場に収納しようとしたところ、墜落した。

コンクリートの床面に頭を打って重傷を負い、現在も休業が続いている。

労働安全衛生規則第519条では、高さが2メートル以上の作業床の端など墜落の恐れがある箇所には、手すりを設けなければならないとしている。

同法人はこれを怠った疑い。

移動式足場は側面の2カ所のみ手すりが設けられており、前後の手すりは取り外されていた。

車体はキャスターによって移動可能で、当日は労働者数人を足場上に乗せたまま、別の労働者複数人で車体を押して移動させていた。

同労基署は、「資材を出し入れやすくするため、常に手すりを外していたようだ」と話している。

同法人は普段、舞台で使用する資材を低い場所で保管していた。

災害当時は年末年始で、資材が増えて置き場がなくなり、移動式足場を用いて高い場所へ収納しようとしていた。

劇場内では墜落災害が発生したことはなく、被災者はヘルメットを装着していなかった。

同労基署は、「建設業など墜落災害が起きやすい業種では、安全対策に関する知識が浸透している。劇場関係の業種でも、照明や大道具を取扱う部署では対策が講じられているが、そのほかではまだ対策が不完全なケースが多い」と話している。

https://www.rodo.co.jp/column/123288/

 

(ブログ者コメント)

劇場での転落事故は本ブログでも何件か紹介しているが、今回、関連情報を調査中に以下のガイドラインを見つけた。

内容的には、かなり細かく安全基準が定められている。

以下は46p/154pにある、今回事例と関連する基準。

劇場等演出空間の運用 および安全に関する ガイドライン 公演に携わるすべての人々に ver.32017

(劇場等演出空間運用基準協議会)

・・・

08 高所作業

2 mを超える位置での作業は、労働安全衛生法上、「高所作業」と位置づけられている。  

公演制作現場においても、これに準じて 2m を超える高さでの作業は、高所作業と捉え、墜落事故および落下事故防止のため、安全対策を講じて万全な注意を払うこと。

・・・

■高所作業員は、必ずハーネス または安全帯と、 保護帽(ヘルメット)を着用し、 携帯物には落下防止対策を施す。

● 高所作業員は、必ずハーネスもしくは安全帯を装着し、堅固な 箇所にランヤード(命綱)をフッキングして墜落防止策を講じる。

それが、ワイヤーや親綱である場合には、墜落時の巻き添えを防ぐために、1本の親綱に複数人がフッキングすることは厳禁である。

● 高所作業員は、保護帽(ヘルメット)を着用し、万一の際のリス クの軽減を図る。

● 高所作業をおこなう際には、必要のない物品を携帯せず、作業に必要な工具等には、ワイヤーなどの落下防止対策を施す。

■高所作業がおこなわれている区域は明示し、立ち入り制限する。
周辺の地上作業員も、 保護帽(ヘルメット)を必ず着用する。

・・・

http://www.kijunkyo.jp/img/archives/guideline2017.pdf

 

 

 

 

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20223271810分にmBS NEWSから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

去年7月に川内川の支流・春田川が氾濫し、薩摩川内市中心部の24ヘクタール・142棟が浸水した豪雨災害では、川内川河川事務所が管理する排水ポンプ2基のうち、1基が当初、2時間半に渡って作動していませんでした。

27日、川内川河川事務所は排水ポンプについて「操作要領通り操作ができていれば浸水被害を大幅に低減できた」として責任を認め、住民らに国家賠償法に基づく賠償金を支払うと表明しました。

(川内川河川事務所 杉町所長):
「あらためてお詫び申し上げたい。再発防止にむけポンプの改良など取り組む」

国は今後、被害金額の確認などを行い、早ければ来年春にも賠償金の支払いを始める方針です。

https://www.mbc.co.jp/news/article/2022032700055330.html

 

※昨年20211125930分に朝日新聞からは、ポンプを操作する担当者に事前に大雨に関する予報が適切に伝えられていなかったため、到着とポンプの作動開始が遅れたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

国土交通省川内川河川事務所と鹿児島県、薩摩川内市は23日、710日の大雨で川内川の支流・春田川近くの排水ポンプが一時作動しなかった問題を検証する委員会を開き、ポンプが正常に運転されていれば浸水被害は大幅に軽減できた可能性があるとのシミュレーション結果を報告した。

この大雨では、JR川内駅近くの市街地約24ヘクタールが水にひたり、住宅など142棟で浸水被害がおきた。

当時はポンプを操作する担当者に事前に大雨に関する予報が適切に伝えられず、排水機場への到着とポンプの作動開始が遅れ、不具合にもつながった。

シミュレーションでは、ポンプが操作要領どおり運転できた場合、春田川の水位は下がり、浸水被害は大幅に解消されるとした。

これを受けて、今後は大雨が予想される場合は事前に市の担当課が操作員へ出動の可能性を伝え、ポンプの運転状況などの情報も国と共有して態勢を強化することなどを提案した。

https://www.asahi.com/articles/ASPCS6VH4PCRTLTB00X.html 

 

※昨年、2021731930分に朝日新聞からは、あちこちで同時多発的に冠水したので広報には限界があったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

国土交通省川内川河川事務所は29日夜、市国際交流センターで住民説明会を開き、トラブルを陳謝した。

今後、管理を委託する市に県も加え、有識者を含めて原因究明と改善策の検討を進めるという。

「防災無線などの広報が一度もなかった。もう少し早く状況を伝えてくれたら、被害も軽減されたのではないか」。

説明会には、浸水被害があったJR川内駅周辺の自治会長ら20人ほどが出席。

大雨の当日朝に春田川の水を川内川に排出するポンプの不具合が直ちに知らされなかったことへの疑問の声が相次いだ。

川内川河川事務所と市によると、10日未明、春田川下流にある向田排水機場で、主ポンプへ空気を送るための真空ポンプから水が噴出していた。

業者を呼んで点検する間の約2時半、2基のうち1基を作動させられなかったという。

9日から10日の大雨では、県内では人的被害は無かったものの、42町で住宅被害があった。

春田川も未明から水があふれ出し、周辺の市街地約24ヘクタールが濁流に浸り、142棟が浸水などの被害にあった。

ポンプの不具合が浸水に与えた影響について、川内川河川事務所は「しっかり検証し、結果に的確に対応していきたい」と述べた。

この日の同事務所と市の説明からは、当時、ポンプの状況に関する情報共有が関係機関の間で必ずしも図られておらず、住民への情報提供に至らなかった側面も浮き彫りになった。

市は、「市内のあっちこっちで同時多発的に冠水し、(ポンプの不具合を)広報するのは少し限界もあった」と説明した。

https://www.asahi.com/articles/ASP7Z6VJ1P7ZTLTB004.html

 

※昨年、令和3729日付で河川事務所から、当時の状況が詳しいイラストや写真付きで公表されていた。

https://www.city.satsumasendai.lg.jp/www/contents/1627630962884/simple/12.pdf 

 

 

 

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20223271031分にYAHOOニュース(FNN PRIME;テレビ西日本)から、下記趣旨の記事が18枚の写真付きでネット配信されていた。

日本新三大夜景都市のひとつに数えられる福岡県北九州市。

夜空に浮かぶ真っ赤な色で存在感を放つのは、1962年に開通した全長627メートルの巨大なつり橋。
若松区と戸畑区とを結ぶ「若戸大橋」だ。

当時、東洋一と称えられ、2022年には国の重要文化財にも指定された。

この橋が今日まで当初からの姿を変えず維持されてきた裏には、月に一度行われる「知られざる仕事」がある。

洞海湾のシンボルともいえる橋の安全を命がけで守っているスペシャリストに密着した。

 

【真下は海 墜落の恐れもある高所を進む】

現場に到着すると、作業服を着た男性たちが車から降りてきた。
若戸大橋での作業を担当して9年目になる、「イーエレクス」の従業員。

イーエレクス・平原さん:
「緊張感を持って、常に意識して作業を行っています」

――緊張感がないと?

イーエレクス・平原さん:
「墜落する恐れがある」

取材班は足の震えを感じながら、作業員のあとをついて行く。

作業員:
「点灯よし!

暗闇の中、階段を海面から40メートルの高さまで昇り、歩行通路に出る扉を開ける。

一般の人は立ち入ることができない吹きさらしの通路が、目の前に広がる。

ここは橋で、車が走っている道路のすぐ下にあたる場所だ。

下を覗くと海面が丸見え。

橋の中央寄りに少し移動し、いよいよ作業がスタートする。

 

【点灯確認し清掃 作業時の”絶対的な約束”とは】

イーエレクス・平原さん:
「航空障害灯の点検に向かいます。設備の中の照明を点けるのと、航空障害灯を点灯させて点検を行います。」

この日の作業は、飛行機の衝突を防ぐための「航空障害灯の点検」。

――何メートルくらいの場所?

イーエレクス・平原さん:
80メートルくらいの場所になります。」

目的地を目指し、大人1人が通るのがやっとのスペースをひたすら進む。

そうして到着したのは、海面から80メートルの場所。
橋の最も高いところだ。

ここで点検する航空障害灯とは、夜になると赤く点滅する灯りで、夜間に飛行する航空機に対して橋が存在していることを示すためのもの。

正常に灯りが点いているかどうか、取り付け部分が緩んでいないかどうかなどを確認し、きれいに清掃するまでが一連の作業。

また、作業をする時の絶対的な約束がある。

イーエレクス・平原さん:
「動工具の落下と自分たちが墜落しないこと。」

――道具を落としてしまうと?

イーエレクス・平原さん:
「下に航行している船舶だったり、橋の上を走っている車両だったり、やっぱり接触してしまう恐れがあるので。そこは細心の注意を払って作業を行っています。」

下を通過する船や車に落とした物が当たってしまうと、大事故につながりかねない。

そのため、ペン一本落とすことも許されないのだ。

イーエレクス・平原聡さん:
「自分の恐怖感よりも、何か物を落とす恐怖感の方が強いです。」

 

【人々の暮らしを支える 裏方の仕事に誇り】

橋の頂上での点検を終えると、再び高さ40メートルの歩行通路へ。

続いて、通路のすぐ下に設置されている灯りの点検を行う。
この灯りは、夜になると緑・白・赤の3色で表されている。

一般的に「航路灯」と呼ばれ、橋の下を航行する船に対して航行できる水域を示しているのだ。

作業員:
「清掃よし!

出発から数えると約3時間に及んだ「命がけの作業」が終了した。

イーエレクス・平原さん:
「普段は分かりづらい点検だと思うんですけど、裏方の仕事っていうのは重要だと思うので。陰ながら誰かの役に立っているという仕事を行えることは、誇りを持っています。」

イーエレクス・平原さん:
「いま開通から60年経って。70年、80年と維持管理をすれば、本当に100年続くと思いますので、引き続き仕事を頑張っていきたいと思います。」

彼らのように高所での決死の作業にあたってくれる人たちがいるからこそ、私たちの安全は守られている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a3e00ab5bb6bf6687febbc41e2a31c2f56aaec2d

 

 

 

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20223282255分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

26日、羽田空港から大分空港に向かっていた日本航空の旅客機が上空で大きく揺れ、客室乗務員1人が転倒して腰の骨を折る大けがをしました。

運輸安全委員会は航空事故として原因を調査することにしています。

国土交通省や日本航空によりますと、26日午後540分ごろ、羽田発大分行きの日本航空669便、ボーイング767型機が県営名古屋空港から東におよそ90キロ離れた高度8500メートルの上空を飛行中、突然、機体が大きく揺れました。

この旅客機には乗客62人と乗員8人の合わせて70人が乗っていて、このうち機体の後方の調理室にいた客室乗務員の体が宙に浮き、床に着地した際、腰などを強く打ったということです。

当時、客室乗務員が体調に問題はないと話したため、旅客機はそのまま飛行を続けましたが、その後、痛みを感じて27日、病院を受診したところ、腰の骨を折る大けがをしていたことが分かったということです。

ほかの乗客乗員にけがはありませんでした。

日本航空によりますと、当時、シートベルトの着用サインは点灯していなかったということです。

運輸安全委員会は航空事故として原因を調査することにしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220328/k10013556601000.html 

 

3282357分にテレビ朝日からは、けがをした乗務員は飲み物のカートを片付けていた、多少の揺れは予想されていたが想定外の揺れだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

・・・・

機内にいた客室乗務員の女性(27)の体が宙に浮き、落下して腰の骨を折る重傷です。

当時、シートベルト着用のサインは消えていて、けがをした客室乗務員は、機体後部の作業スペースで飲み物のカートを片付けているところでした。

当日は天候の影響で多少の揺れは予想されていましたが、これほど大きな揺れは想定外だったということです。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000249646.html 

 

 

 

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2022325175分にNHK兵庫から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

兵庫県明石市の市議会で、水上オートバイの危険な運転に対して懲役刑などの罰則を盛り込んだ条例案が全会一致で可決され、成立しました。

水上オートバイをめぐっては、去年、淡路市の海岸で3人が死亡する事故が起きたほか、明石市の海岸で泳いでいる人のそばで危険な運転が確認されるなど、事故やトラブルが相次ぎました。

こうした中で明石市は、水上オートバイの安全な利用を促し、事故を防ぐため危険な運転に対する罰則を盛り込んだ条例案を、先月(2月)市議会に提出し、審議が続けられていました。

そして25日、本会議で採決が行われ、全会一致で可決・成立しました。

条例では、泳いでいる人のそばでの危険な運転を禁止し、夏場など一定の期間は市内の4か所の海水浴場に「遊泳者安全区域」を設けて、水上オートバイの乗り入れ自体を禁止するとしています。

そのうえで、区域内に入って危険な運転をした場合には6か月以下の懲役か50万円以下の罰金を科すとしています。

議会のあと、泉房穂市長は、「市民の命を守るのは行政の責任なので、県とも連携を図りながら、毅然と対応していきたい。水上オートバイを安全に楽しんでもらうため、民間との啓発活動も実施したい」と話していました。

水上オートバイの危険運転をめぐっては、兵庫県も罰則を強化した条例の改正案をまとめ、来月(4月)14日まで広く意見を募ったうえで、ことし6月の県議会に提出する方針です。

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20220325/2000059346.html 

 

3251512分にサンテレビからは、市町村が水上バイク規制に懲役刑を盛り込むのは全国初、330日から施行予定など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

明石市議会で25日、水上バイクの危険行為に対し懲役刑を含む罰則を盛り込んだ条例案が採決され、全会一致で可決されました。

25日、明石市議会で可決されたのは、水上バイクの規制に関する条例案で、市区町村が懲役刑を盛り込むのは全国で初めてとなります。

水上バイクを巡っては、明石市の林崎・松江海岸での危険運転に対し去年8月、明石市の泉房穂市長が刑事告発し、その後、神戸海上保安部が殺人未遂などの容疑で40代の男性を書類送検しました。

明石市の条例案では、遊泳者安全区域内での高速度や急回転といった危険行為への罰則として6カ月以下の懲役、または、50万円以下の罰金を定めています。

330日に条例が公布、施行される予定です。

https://sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2022/03/25/50721/ 

 

 

 

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2022325120分にYAHOOニュース(ドラーバーWEB)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

「えっ、それがそんな重い違反になるの?」と、多くの方が驚くのではないか。

非常に珍しい裁判を傍聴した。

舞台は東京高裁、罪名は「道路交通法違反」。
開廷表では、被告人は女性名だ。

が、不出頭。
高裁は被告人の出頭を要しないのだ。
検察官と弁護人はいる。

裁判長が判決を言い渡した。

裁判長:「主文。本件控訴を棄却する」

被告人側が「一審の判決は誤っているから破棄してくれ」と控訴。
それを二審の高裁は破棄した。
つまり、一審の判決を維持したわけだ。

高裁の判決は、このパターンがダントツに多い。

被告人は、どんな交通違反をやったとされたのか。

無免許か?
飲酒運転か?
スピード違反か?

一審が認定した罪となるべき事実を、裁判長はこう述べ始めた。

裁判長:「病気の影響により正常な運転ができない状態で…午後610分頃、普通乗用自動車を運転し…」

そっちかあ。

道路交通法第66条が「過労運転等の禁止」としてこう定めている。

第六十六条: 
何人も、前条第一項に規定する場合のほか、過労、病気、薬物の影響その他の理由により、正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転してはならない。

てんかん発作のおそれがある状態、または糖尿病の低血糖の状態、そういうので事故った裁判を私は何件も傍聴してきたよ。

裁判長は続けた。

裁判長:
「目撃者は、被告人車両に追従して走行…被告人車両は左右のドアミラーが開いておらず、ライトが点灯しておらず、右左折する際にウインカーの点灯がなく、蛇行して…」

おいおい、「正常な運転ができないおそれ」どころか、マジでヤバイじゃないか。

裁判長:
「目撃者は、危険と思い、停車させた…被告人は『風邪で苦しい』と言い…」

2日前に風邪をひき、本件当日まで寝ていたが、午後、やむなく仕事へ行くため運転したのだという。

風邪で具合が悪く、ゲホゲホ咳が出て蛇行。

ガードレールにでも接触したか、「自損事故」を起こした。

それでも走り続け、上記のようなマジでヤバイ走行を目撃されたのだ。

おそらくドライブレコーダーに録画されていたのだろう。

弁護人は、風邪は第66条の「病気」に当たらないと、無罪主張だった。

裁判長はぴしゃりと退けた。

裁判長:
「独自の見解であり、到底採用することはできない。風邪によるものであったとしても危険な運転…第66条がいう正常な運転とは、外部に対する注意力、抑制力、身体的な対応力などが…」

一審の判決は罰金30万円だという。

風邪ひき運転の罰金は、普通車の酒気帯び運転と同額なんだねえ。
私は初めて知った。

過労運転と聞けば、大型トラックの長距離運転とか思い浮かぶ。

多くの方は他人事のように感じるだろう。

しかし、咳がゲホゲホ出て蛇行運転とか、熱でぼーっとしてうっかり信号無視とか、ありそうな話じゃないか。

日々起こる交通事故の一部は、じつはそういう原因で起こっていたりして。

気をつけましょう!

 

文=今井亮一 肩書きは交通ジャーナリスト。
1980
年代から交通違反・取り締まりを取材研究し続け、著書多数。
2000
年以降、情報公開条例・法を利用し大量の警察文書を入手し続けてきた。
2003
年から裁判傍聴にも熱中。
2009
12月からメルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」を好評発行中。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c70a9e5e6cd674e43154aecb5dfa2f8a04cc914b

 

 

 

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2022325041分に読売新聞から、下記趣旨の記事がイラスト付きでネット配信されていた。

強力な磁石を使ったおもちゃ「マグネットボール」を子どもが誤飲する事故が相次いでいることを受け、消費者庁の消費者安全調査委員会(消費者事故調)は24日、経済産業省に対し、事故防止のための法規制を検討するよう求める意見書を出した。

消費者事故調が独自に法規制の検討を求めたのは初めて。

この日公表された事故調の報告書によると、国内では2017~21年、子どもの誤飲事故が10件確認され、うち6件で緊急手術が行われた。

1個が3~5ミリの「ボール」を複数のみ込み、磁石に挟まれた胃や腸に穴が開いたケースもあった。

海外では玩具の国際規格に基づいて磁力などを法律で規制しているが、国内では製造や販売、輸入を規制する法律がなく、消費者が自由に購入することができる。

通販サイトでは対象年齢や誤飲への注意喚起がない商品も売られており、事故調は日本でも法規制が必要だと判断した。

経産省では「危険が生じないような対策をとりたい」としている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20220324-OYT1T50264/

 

(2022年6月30日 修正1 ;追記)

20226271928分に朝日新聞からは、経産省が販売業者に対し対象年齢14歳以上などを明示するよう要請したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

強力な磁力を持つおもちゃ「マグネットセット」を子どもが誤飲し臓器に穴が開くなどの事故が相次いでいることを受けて、経済産業省は、子どもの手に渡らないよう商品説明による対策を講じるよう販売業者に要請した。
24
日付。

マグネットセットは35ミリの強力な小型磁石を使ったおもちゃで、球状や立方体のものがあり、互いをくっつけて遊ぶ。

「知育玩具」などとうたい、海外製が主にインターネットモールで売られている。

経産省は販売業者に対して、対象年齢を多くの製品で設定されている14歳以上とすることや、重大事故が発生していることを商品説明で明示するよう要請。

さらに、「知育」や「教育」など、子どもが使うことを前提にした表現を用いないよう求めた。

インターネットモールの大手運営会社7社に対しては、出品者に周知するよう協力を求めた。

消費者庁の消費者安全調査委員会(消費者事故調)が今年3月にまとめた調査報告書によると、子どもによるマグネットセットの誤飲事故は201721年に少なくとも10件あった。

年齢は17歳で、すべての例で複数をのみ込んでいた。

胃と小腸など異なる場所にとどまった結果、消化管を挟んでくっつくことで臓器に穴が開く例が多く、開腹手術や内視鏡による除去が必要となった。

消費者事故調は事故予防のために法的な規制が必要だと経産省に提言している。

同省は磁力の強さなどについて規制が可能か検討中としている。

担当者は、「非常に危険なので、お子さんに触れさせないよう、家庭でも注意してほしい」と話している。

https://www.asahi.com/articles/ASQ6W5SVWQ6SUTFL02D.html 

 

 

  

 

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20223252118分にNHK秋田から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

25日午前、鹿角市で走行中の大型貨物車が作業でたるんでいた電話線に接触し、すぐそばの高さ3メートルほどの足場で電話線を住宅に引く作業にあたっていた作業員が転落してあばら骨を折るけがをしました。

警察は、大型貨物車が電話線に接触したはずみで作業員が転落したとみて、詳しく調べています。

25日午前11時ごろ、鹿角市花輪の市道で走行中の大型貨物車が、作業中のたるんだ電話線に接触しました。

警察によりますと、電話線は道路の上をまたがって設置されていますが、当時、住宅に引くための作業で電話線はたるんでいて、すぐそばの高さ3メートルほどの足場で作業にあたっていた30代の作業員が転落したということです。

作業員は救急車で病院に搬送され、あばら骨を折るなどのけがをしましたが、命に別状はないということです。

大型貨物車を運転していた50代の運転手には、けがはなかったということです。

現場は、JR鹿角花輪駅からおよそ2キロメートル離れた片側1車線の直線道路で、警察は、大型貨物車が電話線に接触したはずみで作業員が転落したとみて詳しく調べています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20220325/6010013538.html 

 

325日付で鹿角きりたんぽFMからは、1.5m下の足場に転落したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

25日昼前、走っていた大型トラックが工事中の電話線に接触したはずみで作業員が足場に転落し、大けがをする事故がありました。

警察によりますと25日午前11時ごろ、花輪猿ケ平の通称、農免農道で、走行中の大型トラックが、道路を横断する形で伸びていた、工事中の電話線に接触しました。

そのはずみで、電話線を建物に引き込む作業をしていた青森市の39歳の会社員の男性が1.5メートル下の鉄製の足場に転落し、ろっ骨を折る大けがをしました。

大型トラックを運転していた花輪東町に住む50代の会社員の男性にけがはありません。

大型トラックは高さがおよそ3.8メートルで、警察では当時、電話線がどのような状態で、トラックのどこに接触したかなど、詳しい事故原因を調べています。

https://fm791.net/news/post-64633/

 

 

 

 

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2022324229分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

九州電力の子会社で送電線や変電所の保守点検を担う「K社」(福岡市)勤務の男性(当時20)が高所作業中に鉄塔から転落して死亡したのは、同社に安全配慮義務違反があったためだとして、男性の遺族が会社に約8200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が24日、福岡地裁であり、立川毅裁判長(上田洋幸裁判長代読)は同社に対して約4600万円の支払いを命じた。

判決などによると、男性は20181126日、福岡県筑前町の九州電力中央変電所近くの鉄塔でアースを取り外す作業中、約30メートル下に転落して死亡した。

判決は、男性は入社2年目で経験が浅いのに、転落時は鉄塔上で別の作業員と上下を入れ替わる動きをしており、会社には「実技研修をするなどして安全ロープの使用方法を指導する義務があった」と指摘。

「現場の状況に応じた具体的な指導や監督ができる体制を整えないまま高所作業に従事させた」とした。

一方、男性が「漫然とロープを外したことは不注意だった」とも指摘した。

K社は、「まだ判決文を受け取っていないので、内容を確認してから対応を判断したい」としている。

https://www.asahi.com/articles/ASQ3S7D5VQ3STIPE018.html

 

324215分にNHK福岡からは、一時的に命綱がない状態になっていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

・・・

作業員は一時的に、いわゆる命綱がない状態になって転落していて、遺族は、安全に配慮する義務を怠ったとして、会社に8100万円あまりの賠償を求める訴えを起こしました。

きょうの判決で福岡地方裁判所の立川毅裁判長は、「作業員は入社1年7か月と経験が浅い従業員だったのに、作業の具体的な手順なども定められていなかった。現場の状況に応じた体制を整えないまま、高所作業に従事させた」などと安全配慮義務違反があったと認め、会社に4500万円あまりの賠償を命じる判決を言い渡しました。

https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20220324/5010015275.html 

 

 

 

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2022324180分にYAHOOニュース(東日本放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

16日の地震では、家庭用の灯油タンクが倒れ、油が流れ出る事故も相次ぎました。

二次災害につながる恐れがあるとして、消防がタンクの固定を呼び掛けています。

宮城県の大崎広域消防本部によりますと、管轄する1市4町では、16日の地震で危険物漏洩による緊急出動が6件ありました。  

いずれも、固定されていない家庭用の灯油タンクが転倒したものです。  

灯油が流れ出ると、火災の危険があるほか、排水溝などを通じて河川に流れ込み、環境破壊につながる恐れがあります。  

2021年2月に起きた福島県沖地震では、住宅から出た灯油が川に流れ込んだ影響で浄水場への水の取り込みを止めざるを得なくなり、塩釜市と多賀城市で最大2万1000世帯が断水しました。

こうした灯油タンクへの対応が重なれば、人命救助にも影響が出かねません。  

大崎広域消防予防課・遠藤課長補佐:

「ホームタンクが倒れているという段階で、消防隊が行って措置することになっているが、消防力が割かれてしまって、本当に1分1秒を争う方々に、なかなか多くの手を差し伸べることができない」

事故の多発を受けて大崎広域消防本部はチラシを作り、灯油タンクの固定を呼び掛けているほか、灯油の販売やタンクの設置業者にも、注意喚起の協力を依頼しています。  

大崎広域消防本部予防課・遠藤博樹課長補佐:

「(灯油タンクは)一般家庭に相当数普及しているので、設置するだけじゃなくて、しっかり固定することで地域の安全にも、防災にもつながると」









https://news.yahoo.co.jp/articles/fb2a984e2035dae94f153f33c4a24bc66109e0a9

 

 

 

 

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20223241747分にYAHOOニュース(福岡放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

福岡市・中洲で24日未明、約4時間にわたって停電が発生しました。

原因となったのは、パーティーの装飾などで使われる風船です。

なぜ、風船が停電を引き起こしたのでしょうか。

24日午前3時ごろ、「爆発音がして電線が切れた」と消防に通報したのは、福岡市・中洲の現場にいた警察官でした。

現場では、電線が2本切れて道路に垂れ下がった状態でした。

■西山記者:

「電線が切れた原因とみられているのが、このような風船でした。」

警察などによりますと、当時、現場では業者が風船を運んでいて、そのうちのひとつが電線と電線の間に接触したということです。

同じような場面が3年前、アメリカで撮影されていました。

風で運ばれた風船が電線に近づいた次の瞬間、爆発音とともに電線から火花が激しく上がりました。

福岡・中洲の現場でも聞こえたという爆発音の原因は、風船を覆っていた『アルミ』だと、九州電力は話しています。

この『アルミ』に通電してショートし、電線が切れたというのです。

電気工学の専門家は、次のように分析します。

■福岡工業大学工学部電気工学科・北川二郎教授:

「『アルミ』は電気を通しやすいので、どんどん電気を流そうと電線がして、大電流が一瞬流れた。
(電線は)流せる電流が決まっているので、それを超えると発熱の効果で電線が溶ける。」

この事故で、中洲地区では一部の地域で最大で4時間にわたって停電しました。

『アルミ』で覆われた風船によるトラブルは、ほかにも発生しています。

5年前、神奈川県横浜市の駅では、『アルミ風船』が架線に引っかかり、約40分にわたり運転を見合わせました。

東京都内を走る地下鉄東京メトロでは、“危険につながる行動”として、『アルミ風船』の取り扱いには注意するよう求めています。

■北川教授:

「高電圧に限らず、一般家庭では約100ボルトの電圧がかかっているが、そこでさえも『アルミ』を近づけると危ない。」

『アルミ風船』は、イベントでも配られるなど、子どもに人気です。

 今回、幸いケガ人はいませんでしたが、場所によっては大きな事故につながる危険があることを知っておくことも重要です。












https://news.yahoo.co.jp/articles/53b5266976ef23d47bb4dc6b744c9c0f8391225b

 

 

 

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20223221954分にYAHOOニュース(神戸新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

兵庫県明石市沿岸で昨夏に遊泳者の近くを水上バイクが危険走行したとして、同市が容疑者不詳のまま殺人未遂と兵庫県水難事故防止条例違反の両容疑で刑事告発していた問題で、神戸海上保安部は22日、当時この水上バイクを操縦していた同県加古川市に住む介護職員の40代男性を、両容疑で神戸地検に書類送検した。

同保安部は認否と処分意見を明らかにしていないが、海上保安庁が水上バイクの操縦に関して殺人未遂容疑で送検するのは全国初という。

書類送検容疑は昨年7月31日午後2時半ごろ、明石市の林崎・松江海岸で、遊泳者の近くを水上バイクで航行し、危険を及ぼした疑い。

けが人はいなかった。  

明石市は危険運転の様子が映ったテレビ番組で当時の状況を確認し、遊泳者が潜った直後の海面を水上バイクが高速度で走り抜けたとして、泉房穂市長が同8月、神戸海上保安部に告発状を提出していた。  

同保安部によると、当時、118番があり、巡視艇が現場に向かったが、危険行為は現認できなかった。

映像解析のほか、報道後に名乗り出た男性の供述、目撃者の証言を基に捜査を進めたとしている。  

映像には、ほかにも複数台の水上バイクが航行する様子が映っていたが、危険性が低いとみて送検しなかったという。

起訴の可否は神戸地検が判断する。  

明石市の泉市長は神戸新聞の取材に、「前例がなく、時間はかかったが、適正に捜査していただいた」と話した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bede7c54b9f2d08f233a27bec0c03ccc6edcdc7a

 

3221615分にYAHOOニュース(ラジオ関西)からは、由比ガ浜と鵜原の水上バイク危険行為も摘発された、明石市は水上バイクの危険行為に対し懲役刑を盛り込んだ条例を制定予定など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

水難事故防止条例違反容疑での摘発は兵庫県内初。

全国的には2020年、神奈川県鎌倉市の由比ケ浜と千葉県勝浦市鵜原海岸での危険行為を摘発した(いずれも県迷惑防止条例違反での書類送検)。

殺人未遂容疑を含めた適用は全国初とみられる。

・・・

兵庫県明石市は、水上バイクの危険行為に対し、懲役刑を含む罰則を盛り込んだ条例制定を目指し、3月議会に条例案を提出している。

明石市によると、水上バイクの規制に関する条例で、市区町村が懲役刑を盛り込むのは全国初。

シーズンとなる5月の大型連休までに公布、施行を目指す。

・・・

陸地(道路交通法)と違い、海上(小型船舶操縦者法など)での法整備は十分とは言えない。

兵庫県の条例では罰金が最高20万円、刑法上の殺人未遂罪の罰則は懲役5年以上となっていて、大きな隔たりがある。

この中間を埋めるべく、明石市独自の条例を導入する必要があると判断した。

条例案では、6か月を上限とする懲役刑のほか、50万円以下の罰金を科す。

懲役刑適用のハードルを下げることで抑止効果を高める狙い。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1c6daffefdb714b8b35e14967f2993af1c71d491

 

3211529分にYAHOOニュース(WJS)からは、遊泳者が潜った直後に水上バイクが通過したテレビ映像は編集されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

【明石市で起きた「危険な水上バイクの危険走行による殺人未遂」報道。昨年の問題が、なぜ、今また蒸し返されるのか?】

昨年731日、兵庫県明石市の海岸で水上バイクが暴走する様子が撮影された事件があった。

このとき、容疑者不詳のまま、殺人未遂と県水難事故防止条例違反の罪で、明石市は「告発状」を神戸海上保安部に提出している。

そして昨日、容疑者とみられている男性が「出頭した」という記事が報道された。

男性が『「自分が運転していた」と名乗り出た』ことで、『海保が事情を聞き、映像を分析したところ、この男が運転していたと特定した』という。

このなかで、『今年2月にこの男性が取材に応じ、「殺人未遂だと言われて驚いた。もう水上バイクに乗らない」と話した』とも書かれていた。

この記事だけを読むと、この容疑者の男性が、『つい最近』名乗り出てきたようにも思える。

しかし実際は、昨年の報道が出てすぐに海上保安庁に出向いていたのだった。

 

【「容疑者」は、「昨年85日」に海上保安庁に出向いていた】

なぜ、今になってこの話題が出てくるのかは少し謎だが、WJS編集部の独自調査で、この「犯人」とされる人物が出港したマリーナオーナーから聞いた出来事を、時系列で書いていく。

2021731
「危険走行」といわれたシーンが、第三者により撮影される。

・同年84
このときに撮影された「危険走行シーン」が、朝のワイドショーで放映される。

・同日の夕方
その映像を見た水上バイクドライバーの男性が驚いて、出航したマリーナに迷惑がかかったら申し訳ないと、「あれは自分だと思うが、どうしたらいいのか?」と相談に行った。
そのとき、海上保安庁に行ける時間ではなかったため、翌日、行くことにする。

・翌85
午前10時にマリーナオーナーとドライバーの男性の2人で、管轄の神戸海上保安庁に出向き、「あの映像に映っているのは、自分です。殺人未遂と言われて驚いた」と事情説明に行った。

海上保安庁では、映像を撮影した撮影者から提出されていた『オリジナル』を見ながら、「自分としては、危険だと思うほど海水浴客の近くを走行していない」と、海上保安庁担当者に説明をした。

「とりあえず、何かあれば連絡します」と、なんのお咎めもなく、40分ほどの聴取で「帰って良い」と言われ、海上保安庁を出てきたというのだ。

 

【オリジナル映像は、「テレビで放映されたシーンとは異なっていた」】

海上保安庁で見せられた映像は、テレビで放映されたシーンよりも、あきらかに危険度が低いモノであったという。

テレビでは、「シュノーケリングの人が潜った瞬間、頭上を通り過ぎる水上バイクが」であったが、海上保安庁で見た映像では「人が潜ってから少し時間が経って、その上を水上バイクが通過した」ものだったという。

一緒に見ていたマリーナオーナー曰く、「人が完全に潜った後に水上バイクが通過しているので、危険かどうかの判断など出来ないはず」という。

むしろ、「水上バイクが危険な走行をしているシーンを撮影したい」という意思を持って撮影していると感じたという。

だからといって、「全く危険ではなかったのか?」と聞かれれば、「この映像だけでは非常に判断しにくい」「当日その場所にはいなかったので、撮影者と危険走行を問われている本人しか、本当の事実は判断できない」という。

しかし確実に言えることは、海上保安庁に届けられたオリジナルの証拠映像と、テレビで繰り返し放映されていた、危険走行の映像は“違う”のである。

映像が都合よく編集され、事実が歪められていた。

世の中の皆が見て”怒っていた映像”は、誰かは不明だが、捏造された可能性が高いのだ。

問題のシーンの映像がリアルでないのであれば、危険走行であったのか否かという判断は、出来るわけがない。

 

【危険な水上バイクは、「厳罰に処すべき」という意見には大賛成だが、えん罪で不幸になる人は見たくない】

今回の水上バイクの危険走行について、「断固たる厳罰にする」という意思を示したのが明石市の泉房穂市長である。

泉市長は、この映像が放映されたとき、実際に件のマリーナにも足を運んで、オーナーの話も聞いている。

後日、編集部のインタビューに対しても、オリジナルの映像と実際にテレビ放映された映像では違いがあることは認識していたが、「明石市民を守るため、危険走行の水上バイクには毅然とした態度で臨む」という意思を明確にする必要があったと語っている。

「水上バイク全体が悪いのではなくて、危険行為が悪いんです」と、泉市長が一貫してメディアに語っているように、海の街として、「水上バイク」との共存を考えているのだという。

 

【メディアによる事実の湾曲】

あまりにも世間から叩かれたこの男性は、「もう水上バイクをやめる」と、昨年のうちにマリーナの艇庫も解約している。

明石市はとても良い街だが、決して都会ではない。
小さな街だ。

この映像が放映されてから、この男性の人生には、かなりの変化があったことに間違いはない。

社会問題化にもなっている「水上バイクの悪いイメージが拡散してしまった」「関係者に申し訳ない」と悔やんでいたと、マリーナオーナーは語ってくれた。

それが、今になってその話題が蒸し返されたことについても疑問に思うし、今年2月に何と言って、その男性に取材に応じさせたかも聞いてみたいところでもある。

今回の報道記事を読んだ人は、危険走行をした犯人が「今さらながら出頭して」「もう水上バイクに乗らない」と話しているようにも読み取れる内容だ。

「ニュース記事に対する国民の信用度が下がっている」と、ヤフーニュースの調査報告でも明らかになっている。

悪質水上バイクを庇う気はさらさらないし、むしろそういったユーザーはどんどん取り締まってほしい。

しかし、罰せられるべき人かどうか分からない人まで「叩く」べきではないのではないだろうか。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6e275a9cc198d09532e79e6f02395bae44d43cdc

 

(ブログ者コメント)

〇mBS NEWSの映像(ユーチューブ)を改めて見てみると、遊泳者の直近を数台の水上バイクが猛スピードで暴走しており、撮影者が「きょうはひどい」などとつぶやくほどだった。

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=vTXb2YXbavM 

一方、シュノーケリングの足が水中に没した後・・・というのは関西テレビの映像だったが、それは連続映像ではなく、中間カットした映像のように見えた。

https://www.youtube.com/watch?v=Y-ulWbUfswc 

〇YAHOOニュース(WJS)の記事中、「昨日報道された」とあった件、おそらくは下記ではないかと思われる。

2022320927分 読売新聞)

兵庫県明石市の海水浴場で昨夏、水上バイクが遊泳客の近くを暴走した。

事態を重く見た市が、容疑者不詳で殺人未遂容疑などで神戸海上保安部に刑事告発。

同県加古川市の男(45)が海保に「自分が運転していた」と名乗り出た。

当時、暴走する様子がテレビで流され、男は読売新聞の取材に「こんなに大騒ぎになると思わなかった」と話した。

海保は近く、男を殺人未遂と県水難事故防止条例違反の両容疑で書類送検する。
神戸地検は刑事処分を慎重に判断するとみられる。

明石市によると、同市の海水浴場で昨年7月31日、遊泳客のそばを複数の水上バイクが猛スピードで走行。

負傷者はいなかったが、市は8月、テレビで放送された当時の映像を基に、容疑者を特定せず、両容疑で海保に告発状を出した。

男が名乗り出てきたため、海保が事情を聞き、映像を分析したところ、この男が運転していたと特定した。

男は今年2月、取材に応じ、「爽快感が楽しく、最高で時速100キロぐらい出した。遊泳客からは離れていたつもりだった」と釈明。

テレビを見て名乗り出たといい、「殺人未遂だと言われて驚いた。もう水上バイクに乗らない」と話した。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20220320-OYT1T50053/ 

〇本ブログでは、この明石市の事例は、事故というよりは事件に近いだろうということで、紹介しなかった。

ちなみに、由比ガ浜と鵜原の事例については、猪苗代湖クルーザー死傷事故の関連情報として、本ブログでも紹介している。

 

 

 

 

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20223221526分にNHK山形から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

去年7月、南陽市の道路工事の現場で40代の男性社員が舗装作業を行う重機にひかれ左足を切断した事故で、米沢労働基準監督署は安全管理が不十分だったなどとして、建設会社と安全管理の責任者を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。

書類送検されたのは米沢市の建設会社「M社」と、この会社の安全管理を担当する40代の取締役の男性です。

米沢労働基準監督署によりますと、去年7月20日、南陽市内の道路工事の現場で、40代の男性社員が舗装する場所の掃除を行っていたところ、「タイヤ・ローラー」と呼ばれるアスファルトを舗装する重機にひかれ、左足を切断する大けがをしました。

重機は後方に進みながら作業をしていましたが、誘導員などは配置されていなかったということです。

法律では、進行方向を立ち入り禁止にするか、誘導員を配置すると規定されています。

このため米沢労働基準監督署は、安全管理が不十分だったなどとして、建設会社と安全管理の責任者を務める会社の取締役を労働安全衛生法違反の疑いで、22日付けで山形地方検察庁米沢支部に書類送検しました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20220322/6020013378.html 

 

 

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2022319115分にYAHOOニュース(福井新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

福井県南越前町と敦賀市にまたがる北陸自動車道上り線の敦賀トンネル内で約50台の車が絡んだ202112月の多重事故で、福井県警高速隊は318日、走行中の大型トラックから燃料を流出させて人身事故を引き起こす一因にさせたとして、自動車運転処罰法違反(過失致傷)の疑いで福井市のトラック運転手の男性(61)を書類送検した。

また、運転手が勤務する福井市の物流会社の男性社長(50)=同市=と男性役員(54)=同市=を業務上過失傷害の疑いで書類送検した。  

運転手の送検容疑は、大型トラックのメインタンクとサブタンクをつなぐビニール製のホースが経年劣化で破れやすい状態だったのに十分な点検を怠り、走行中にホースが破れ、軽油を流出させて路面を滑りやすい状態にして人身事故4件の一因とさせた疑い。  

社長の送検容疑は、役員に点検整備の管理を十分にさせる必要があったのに怠った疑い。

役員の送検容疑は、運転手に十分な点検を実施させる必要があるのに怠った疑い。  

高速隊によると、多重事故は211217日午前1020分ごろ発生。

送検された運転手の大型トラックがトンネルを通過した直後、別のトラックの単独事故をきっかけに後続の乗用車などが次々に衝突し、複数人がけがを負った。

少なくともトンネル内約3キロにわたって路面に軽油が漏れているのが確認された。

事故関係者への聴取やドライブレコーダーの映像などから容疑が分かった。  

当時、事故に巻き込まれたドライバーから「路面が滑って止まれなかった」という趣旨の通報が10件以上寄せられていた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/28f9f7ee5f0c9b9884618b492191174669659b92

 

※事故当時の状況は下記報道参照。

20211219815分 YAHOOニュース;福井新聞)

福井県南越前町と敦賀市にまたがる北陸自動車道上り線の敦賀トンネル内で1217日午前に発生した乗用車やトラックなど計45台が絡む多重事故で、現場から数十キロ手前の丸岡インターチェンジ(IC)-武生IC間の複数箇所で、事故直前に路面に油膜が確認されていたことが18日、中日本高速道路などへの取材で分かった。

事故に巻き込まれた運転手らは現場の路面に油のようなものがあったと話しており、福井県警は関連を調べている。

中日本高速道路金沢支社によると、17日午前955分ごろから事故が発生した同1020分ごろまでの間に、北陸道上り線の利用者から「路面に油膜らしきものがある」という趣旨の通報が3件あった。

いずれも直後に社員が現地で油膜を確認し、除去したという。

何らかの原因によるオイル漏れが長い区間に及んでいた可能性もある。  

県警は事故現場付近の路面数カ所から油を採取し、成分を分析するなどして原因を調べている。  

多重事故は、敦賀トンネル内でトラックが壁面に衝突した後、後続で約20件の単独事故や衝突事故が起きた。

1人が重傷、5人が軽傷を負った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/cdc4ac3ac0e609dff308010ce55c9e2e8fab4768

 

 

 

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20223191840分にYAHOOニュース(北海道文化放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

319日午後、札幌市中央区の繁華街ススキノにあるビルでガス漏れ事故があり、中で作業をしていた5人が病院に搬送されました。  

ガス漏れ事故があったのは札幌市中央区の繁華街、ススキノにある9階建ての雑居ビルです。  

消防によりますと、午後3時過ぎ、ビルの一室に清掃業者が入り、高圧洗浄機を動かすための発電機を作動させたところ、一酸化炭素が発生しました。  

この事故で、作業をしていた5人が一酸化炭素中毒の疑いで病院に搬送され、治療を受けています。
いずれも意識はあるということです。  

付近は1時間以上にわたり通行止めになるなど、一時、騒然となりました。  

消防は、発電機から一酸化炭素が発生した原因を調べています。



https://news.yahoo.co.jp/articles/7b13dc11e25da598ad95af6be7fd60d71c8406b2

 

3191820分にNHK北海道からは、閉店中の飲食店で作業していた、消防が室内に充満したガスを外に出したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

19日午後3時すぎ、札幌市中央区南6条西3丁目にある「ニューオリンピアビル」6階の飲食店で、清掃作業を行っていた業者の男性5人が高圧洗浄機のエンジンから出た排ガスを吸い込み、病院に搬送されました。

警察によりますと、全員意識はあるということです。

当時、飲食店は閉店していて客はおらず、消防が室内に充満したガスを外に出したということで、ほかに気分が悪くなるなどした人はいませんでした。

警察は清掃作業中の換気が不十分だったとみて、今後、関係者から話を聞き、詳しい状況を調べることにしています。

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220319/7000044621.html

 

3191847分にYAHOOニュース(札幌テレビ)からは、6階で作業していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

3月19日午後3時ごろ、札幌市中央区の繁華街・すすきののビル内でガス漏れが発生し、救助された40~50代の男性5人が病院に搬送されました。

事故があったのは札幌市中央区南6条西3丁目の9階建てビルの6階部分です。

午後3時ごろ、「工事中、ガスが漏れて2人具合が悪くなった人がいる」と消防に通報がありました。

その後、駆けつけた救急隊によって男性あわせて5人が病院に搬送されましたが、いずれも命に別条はありません。

警察によりますと男性5人は清掃業者で、当時使っていた高圧洗浄機を稼働するための発動機による排ガスが館内に充満し、体調を崩したとみられるということです。

警察が事故の詳しいいきさつについて調べています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6b3ebca666a4ac42158209bcf26cb905ddd8ac3d

 


 

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2022320121分にYAHOOニュース(岩手放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

19日正午前、岩手県釜石市の工場で作業中の60代男性が倒れているのを同僚が発見し、その後、病院で死亡が確認されました。  

亡くなったのは釜石市平田町にあるプラスチック製品の加工工場に勤務する釜石市片岸町の高橋さん(男性、63歳)です。

高橋さんは木製の筒に繊維強化プラスチックを巻き付ける作業をしていましたが、19日午前1140分ごろ、筒を回転させる金属製の軸が何らかの原因で折れ、筒の片側が床に落ち、その近くでうずくまっている高橋さんを同僚が見つけ消防に通報しました。

高橋さんは意識不明の状態で病院に運ばれましたが、およそ1時間半後に死亡が確認されました。

高橋さんはヘルメットをかぶっておらず、目立った外傷はなかったということで、警察が事故原因を調べています。



https://news.yahoo.co.jp/articles/af60cea78d8cde1f6fa76ab062d776c13fecddee

 

3201245分にYAHOOニュース(岩手めんこいテレビ)からは、重さ100㎏のFRPの下敷きになったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

3月19日、岩手県釜石市のプラスチック加工工場で機材が壊れて落下する事故があり、63歳の男性作業員が死亡した。

19日午前11時半ごろ、釜石市平田町のS技研第一工場で作業をしていた高橋さん(63)が、重さ100キロ以上ある繊維強化プラスチックの下敷きになっていると同僚から消防に通報があった。

高橋さんは心肺停止の状態で病院に運ばれたが、間もなく死亡が確認された。

高橋さんは、長さ約6.5メートルの木製の筒に繊維強化プラスチックを巻きつける作業をしていて、筒を回転させる金属の軸が何らかの原因で折れて落下したという。

警察が事故の原因を詳しく調べている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/cb634d4cdc548dad7356a5b79d21063759c1be2b

 

 

 

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20223202245分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

秋田県は20日、県と県内市町村で運営するメールシステムに不正アクセスがあり、秋田市を装ったメール約42万件が外部に送信されたと発表した。

システムを管理する業者の設定ミスで、外部から侵入できる状態になっていたという。

県によると、青森、福島、新潟各県でも、同様の不正送信が確認された。

送信があったのは18日午後4時46分~6時55分ごろ。

秋田市を装ったドメインを使っており、件名には「Re」「Hello」などと記されていた。

管理を委託された業者が19日、県に連絡した。

被害は確認されていない。

不正アクセスがあった4県は同じクラウドサービスを利用。

青森では八戸市を装った不正送信が20万件以上、福島では郡山市をかたった送信が約12万7000件あった。

各県は既に対策を講じており、メールにリンクがある場合は開かないように注意を呼び掛けている。

https://www.sankei.com/article/20220320-OHMPXSG3GVPBVKZH35OFYUAG6E/ 

 

320212分に時事ドットコムからは、メールシステムの移行作業中にアクセス制御設定に不備があった、東北6県と新潟県は来年度に向け同一のクラウドサービスを導入する準備中など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

秋田県は20日、運営するメールシステムに不正アクセスがあり、秋田市を装った不正メールが約42万件、外部に送信されたと発表した。

委託業者の設定ミスが原因という。

県によると、青森、福島、新潟各県でも、同様の手口で計約38万件の不正送信が確認された。

東北6県と新潟県は来年度に向け、同一のクラウドサービスを導入する準備をしていた。
不正送信があったのは18日午後5~7時ごろ。

秋田県によると、委託先のS社(東京)によるメールシステムの移行作業中、アクセス制御設定に不備があり、外部から侵入可能になっていた。

19日未明に対策を施し、現時点で情報漏えいや被害の報告はない。

送信元アドレスには、秋田市や青森県八戸市、福島県郡山市、新潟県糸魚川市のドメイン(ネット上の住所)が表記され、受信側が迷惑メールと感知できない恐れがある。

各県は、こうしたメールは破棄し、添付ファイルやリンクを開かないよう呼び掛けている。

S社の広報担当者は、「不正アクセスがあったと4県が公表したことは把握しており、詳しい状況を調べている」としている。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2022032000438&g=pol

 

320日付で秋田魁新報からは、当該クラウドサービスではインターネットに接続する際の通信監視やメール無害化などの対策が行われるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

・・・

秋田県デジタル政策推進課によると、不正メールは18日午後4時46分ごろから同6時55分ごろまでに送信。

送信元のアドレスは実在のものと架空のものが混在し、いずれもドメイン名には秋田市役所のメールアドレスに使われる「city.akita.akita.jp」が含まれていた。

不正メールは主に同市の関係者に送られ、件名に「Re」「Hello」などと書かれていた。

開くとウイルス感染するファイルが添付されていたかは確認できていない。

県情報セキュリティクラウドは、県と各市町村の庁内ネットワークがインターネットに接続する際の通信の監視やメールの無害化などの対策を行う。

県と各市町村が共同で運営している。

19日、委託業者から県に不正メールが送られたと連絡があった。

https://www.sakigake.jp/news/article/20220320AK0034/ 

 

3201841分に朝日新聞からは、宛先の多くは海外とみられるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

青森県は20日、八戸市役所で使われている三つのメールアドレスが外部から不正利用され、約25万件のスパムメールが送信されたと発表した。

県によると、県や市町村のメールなどをセキュリティー対策しているサービス「青森県自治体情報セキュリティクラウド」で設定不備が発生。

外部からメールアドレスが見られる状態になり、八戸市の三つのメールアドレスが不正に使われたという。

18日午後445分ごろ~午後655分ごろ、計245835件のスパムメールが送信され、ビットコインが支払われたようなことを示す英語の件名などがつけられていた。

宛先の多くは海外の利用者とみられるという。

https://www.asahi.com/articles/ASQ3N624QQ3NULUC00P.html 

 

3202116分に朝日新聞からは、システム作業中、一時的に外部からアクセスできる状態になったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

福島県は、県のメールシステムにアクセスがあり、約127千件の不正メールが外部アドレスに送信されたと19日発表した。

個人情報や機密情報などの流出はなかったとしている。

県によると、不正アクセスされたのは県や市町村の通信履歴などを管理している「県自治体情報セキュリティクラウド」。

メールの内容は不明だが、18日午後57時ごろ、主に海外のアドレスに送信されたという。

県が業者に発注したシステムの作業中、一時的に外部からアクセスできる状態になったのが原因で、既に対策を講じたという。

https://www.asahi.com/articles/ASQ3N71S4Q3NUGTB00D.html 

 

(ブログ者コメント)

不正発信された時間帯は報道されているが、どのくらいの時間、侵入可能な状態になっていたかは不明。

仮に短時間のことであれば、瞬時たりともネット防御をおろそかにしてはいけないという教訓になるのだが・・・。

 

 

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202231741分にYAHOOニュース(気象予報士の寄稿文?)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

【さくら開花前線と山火事前線】

さくらの開花前線(開花日の等期日線図)は、さくらの開花が同じ地点を結んで地図上に表したものです(図1

さくらの開花前線は、3月下旬に九州南部~関東南部の平野部から北上、あるいは麓から山頂に向かってすすみ、5月のはじめに北海道に上陸します。

さくら前線と同じ頃に、同じように南から北へ、平地から山へと移動するのが山火事前線です。

これは、林野火災(山火事)が多発する地域を結んだ線のことです。

山火事の原因はいろいろありますが、日本では落雷などの自然現象による山林火災はほとんどなく、人間の不注意によるものといわれていることから、春に多く発生してます。

これは、乾燥した日が続き、枯れ木や下草が乾いてくることに加え、雪が解けたことで山菜取りやハイキングなどで多くの人が山に入り始めるからです。

また、草本の新芽が出ない早春には、野山の枯れ草を焼く山焼きもあります。

新たに出る若草のための肥料とする効果があるとか、害虫を焼き殺す効果もあるものと考えられています。

このように、春は野山で火を扱うことが増えることに加え、強風やフェーン現象、乾燥した日々が続くなど、いったん林野火災が発生すると大規模になりやすい季節でもあります。

林野庁と消防庁では、例年、3月から5月に山火事が多く発生していることから、毎年31日から7日までを「全国山火事予防運動」実施期間としています。

令和4年(2022年)の統一標語は「山火事を 防ぐあなたの 心がけ」です。

 

13年前の野焼き事故】

今から13年前、平成21年(2009年)317日に大分県由布市湯布院町では、野焼きをしていたところ、急激に火が燃え広がって4名が亡くなるなどの事故が発生しました。

当日は移動性高気圧に覆われ、乾燥注意報が発表されていました(図2

気象衛星「ひまわり」をみると、西日本にはほとんど雲がありません。

中部から東北地方の山岳地帯で白い部分は、一枚の写真では区別しにくいのですが、時間を少しずつずらして並べた動画で動きがないことから、山は積雪で覆われていることが分かります(図3

平成21年(2009年)は、3月から5月にかけて林野火災が全国各地で発生し、前述の由布市のほか、4月に宮城県や山梨県で大規模な火災が発生しています。

戦後最悪の山林火災の一つで、18名の消防士が亡くなった広島県呉市の林野火災が起きたのも昭和46年(1971年)427日のことで、春先の山林火災です。

災害復旧工事作業員の焚き火の不始末で出火し、晴天で乾燥していたところに、最大瞬間風速14メートルという強風が吹くという悪条件が重なり、飛び火によって急炎上現象によって、想定外の速度で急斜面を炎が下ってきたことによる惨事と考えられています。

 

【火災気象通報】

火災警報は、屋外での火の使用の制限等が行われますので、大雨警報や暴風警報などの気象警報と違って、強制力がある警報です。

気象庁では、市町村長が発令する火災警報の基礎資料として、気象の状況が火災の予防上危険と認められるときに、都道府県知事に対して火災気象通報を行っています。

そして、都道府県知事は、火災気象通報を受けた場合は、直ちにこれを市町村長に通報します。

火災気象通報を行う基準は、担当気象台と都道府県の協議により、その地域ごとに、実効湿度、最小湿度、風速により決められています。

ここでいう実効湿度は、木材(生木ではない例えば柱)の乾燥度を表するもので、当日の平均湿度と前日の実行湿度を用いて計算されます。

平均湿度が低い日が続く場合は、実効湿度がどんどん低くなります。

例えば、前日の実効湿度が50%、当日の平均湿度が0%なら、実効湿度は35%となり、翌日も平均湿度が0%なら実効湿度は約25%となります。

 当日の実効湿度=0.3×(当日の平均湿度)+0.7×(前日の実効湿度)

北日本から東日本の山間部などでは、まだ積雪が残っていますが、これからは積雪の範囲はどんどん狭くなり、入山する人が増えてきます(図4

さくらの開花はニュースでよく報じられますので、このニュースが流れたら、山火事の危険性が高くなっていると、今一度の再確認が必要です。

1、図2、図3の出典:気象庁ホームページ。

4の出典:ウェザーマップ提供。

https://news.yahoo.co.jp/byline/nyomurayo/20220317-00286749 

 

(ブログ者コメント)

「山火事前線」とは、聞きなれない言葉だ。
ネットで調べてみたが、ほとんど使われていない。
この記事を寄稿した?気象予報士の造語かもしれない。

 

 

 

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20223181720分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

震度6弱の揺れを観測した福島市のスーパーでは、スプリンクラーの作動で店内が水浸しになる被害があり、18日も営業再開に向けた後片づけに追われています。

福島市のスーパーでは、地震の揺れで棚の商品が落下しただけでなく、店内のスプリンクラーが作動して、商品や床の大部分が水浸しになったりする被害が出ました。

19日の営業再開を目指して、従業員およそ130人が後片づけに追われていて、およそ750平方メートルの床を掃除したり、水にぬれた商品を廃棄して新しい商品を陳列したりしていました。

また、電気系統も故障していて、工事業者が修理にあたっていました。

佐藤店長は、「食品は生活に欠かせないものです。少しでも早く利用してもらい、地域の皆さんに迷惑をかけないよう、従業員が力を合わせています」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20220318/6050017736.html

 

※関連情報として、20138151153分に日本経済新聞からは、東日本大震災時には大規模建物の26%でスプリンクラーが破損・誤作動していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

東日本大震災の際に岩手、宮城、福島3県の大規模建物の26.3%でスプリンクラーが破損、誤作動したことを受け、総務省消防庁は15日までに、スプリンクラーなどの耐震基準を新設する方針を決めた。

有識者の検討部会で具体案を議論し、来年3月までに報告書をまとめる。

現在、スプリンクラーに義務化された耐震基準はない。

・・・

〔共同〕

https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG08057_V10C13A8CR0000/

 

※地震時のスプリンクラー破損原因については、エア・ウオーター防災㈱のHPに掲載されている内容が分かりやすかった。

・・・

スプリンクラー設備に関して、地震によって引き起こされる最大の被害は「水損」です。

冒頭でもふれましたが、フロアが水浸しになってしまい、商業施設などでは商品に損害が出てしまいます。

水損の原因は、2パターンに分けられます。

①配管の断裂

地震による振動で配管が断裂してしまう理由として、配管の接続が「ねじ切り工法」で実施されていることが起因します。
ネジ切り部の配管の厚みは、どうしても他より薄くなってしまい、地震の振動による負荷が集中し、耐久力の低い箇所から断裂に至ってしまいます。

②スプリンクラーヘッドの破損

ヘッドの破損は、地震発生時の天井部の揺れとスプリンクラー配管の揺れの差異が起因します。
異なる揺れによって、天井材とスプリンクラーヘッドに擦れ・衝突・歪みが生じてしまい、損傷に繋がります。

③事例

2021213日には、福島県や宮城県において最大震度6強を観測する地震がありました。
「国立病院機構 宮城病院」では、外来棟の給水配管やスプリンクラー設備が破損。院内の複数箇所で漏水が発生し、医療器具に被害が出ました。
その他にも、建物の壁や柱に亀裂などの損傷や、断水を引き起こしました
救急患者を24時間態勢で受け入れていた病院が診療再開まで1週間ほど機能が低下する事態は、病院関係者様と患者様の双方に打撃を与えました。

https://awb.co.jp/%E6%B0%B4%E6%90%8D%E3%83%BBbcp%E5%AF%BE%E7%AD%96/

 

※平成30年(2018年)511日付で消防庁から「スプリンクラー設備等の耐震措置に関するガイドラインの策定について」という通知が、各都道府県の消防宛に発信されていた。
以下は、その抜粋。

[本文]

・・・

2 ガイドラインに基づく措置は、原則として、新築の防火対象物を対象に指導すること。
ただし、既存の防火対象物についても、建築物の大規模改修時等の機会を捉え、ガ イドラインに基づく措置をできる限り講ずるよう指導することが望ましいこと。

・・・

[別添]

・・・

3 要求する耐震性能

⑴ 建築物の存在期間中に数度遭遇することを考慮すべき稀に発生する地震動 (気象庁震度階級:震度5強程度)に対して、損傷が生ずるおそれがないこと。

⑵ 建築物の存在期間中に1度は遭遇することを考慮すべき極めて稀に発生する地震動(気象庁震度階級:震度6強~7)に対して、重大な損傷が生ずるおそれがないこと。

・・・

5 立上り配管

 ⑴ 立上り配管は、地震による管軸直角方向の過大な変形を抑制し、かつ、建築物の層間変位に追従することができるように、耐震支持を設ける。

・・・

9 スプリンクラーヘッド

閉鎖型スプリンクラーヘッド(コンシールド型を除く。)は、地震時にスプリンクラーヘッドの感熱部が天井ボードと接触・衝突しないように、感熱部を天井ボードより下方に取り付ける。

https://www.fdma.go.jp/laws/tutatsu/assets/300511_yo361.pdf

 

(ブログ者コメント)

今回に地震では、仙台市にある2つのテレビ局の揺れ状況がユーチューブに掲載されているが、地震発生直後、机から書類やパソコンが落ちている状態でも、身を守る行動をとった人は、いずれのテレビ局でもほとんどいなかった。

強い揺れの中、動き回っている人や、中には立ったままテレビカメラを回していた人もいた。

「地震発生時は、まず自分自身の身を守る行動をとる」

そういった心構えを社会に向けて発信すべきテレビ局の筈なのに・・・。

以下は、ユーチューブ映像のワンカット。
(赤丸内がカメラを構えて室内を映している人)

https://www.youtube.com/watch?v=bqwiTSwxNVU 

https://www.youtube.com/watch?v=YMqFHD59xJo 

 

 

 

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20223171921分にYAHOOニュース(神奈川新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

17日午前8時半ごろ、神奈川県横須賀市根岸町3丁目の電気工事会社の作業場で金属製の電柱が落下し、市内在住の会社員の男性(54)が下敷きになり、間もなく死亡した。  

浦賀署が事故原因を調べている。

署によると、男性はクレ-ンでつり下げた電柱4本の束をトラック荷台に誘導する作業をしていたという。

当時、男性を含め計5人が作業していた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f03cda7b36164e339dbf278ba89539ec6a7f458b 

 

 

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魚田慎二
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男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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