







2018年12月5日22時55分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京有明医療大の本間生夫学長が5日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、呼吸と健康の関係をテーマに解説した。
呼吸は、疲れや肩こり、不安などと関係しているといわれる。
一般的に良いとされる深呼吸について、本間学長は、「やりすぎはよくない」と指摘。
「二酸化炭素は体内の酸性とアルカリ性のバランスをとっている。深呼吸のしすぎは二酸化炭素を不足させ、体の不調につながる」と話した。
出典
『深呼吸しすぎ、二酸化炭素不足で体に不調も』
https://www.yomiuri.co.jp/science/20181205-OYT1T50113.html?from=y10
※ちょっと前、2018年9月4日10時30分に産経新聞から、同じ本間学長の説に関するかなり詳しい記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
【第一人者・本間生夫氏、常識覆す指摘続々】
「意識的な深呼吸は何回もし過ぎない方がいい」
「腹式呼吸よりも胸式呼吸の方が大事」…。
呼吸研究の第一人者、本間生夫(いくお)・東京有明医療大学長(呼吸神経生理学)の、これまでの世間的な常識を覆す指摘が、「いい呼吸」へ関心を集めている。
長寿時代の健康維持には、生命活動の基本である呼吸をよりよくすることが重要だ。
では、どうしたらいいのか。
アドバイスをもらった。
【食事よりも大事】
健康といえば、食事や運動に目が向きがちだが、「ある意味、呼吸は食事よりも大事」と本間学長は語る。
ヒトは呼吸により空気中の酸素を取り込み、摂取した栄養素と結びつくことでエネルギーを生み出す。
悪い呼吸であれば、その効率がダウンし、体に負担がかかる。
しかも、その数は1日に2万回、年間730万回に上る。
「いい呼吸かそうでないかで、健康に大きな差が出る」と強調する。
世間的に奨励されている深呼吸も、何回も続けて行うのはよくないと指摘する。
ふだんの無意識の呼吸は脳幹、意識して行う深呼吸は大脳皮質と、「脳の中で担当する部位が違う」としたうえで、「大脳皮質を介する意識的な深呼吸は、体内の酸とアルカリのバランス調節機能が作動しなくなる」からだという。
二酸化炭素量が一定に保たれることで機能が作動していて、「酸性に傾くと、酵素の働きが悪くなるなどの影響もあるので、深呼吸は2~3回にとどめた方がいい」。
【呼吸筋ストレッチ】
また、腹式呼吸のよさが強調され、ふだんの胸式呼吸が軽視される傾向にも疑問を呈する。
肺は自分では収縮できない。
20種を超える肺周囲の筋肉(呼吸筋)を使って収縮させることで、呼吸を行っている。
「従って、メインエンジンはあくまでも肋間(ろっかん)筋を中心とする呼吸筋だ。腹式呼吸で使う横隔膜はサブエンジン」と本間学長は指摘する。
ただ、睡眠中を含め、24時間365日動き続ける肋間筋は、20代から少しずつ老化することが分かっている。
そこで、本間学長が考案した呼吸筋ストレッチを行うことで、「硬化していく筋肉をほぐし、柔軟性を保ってほしい」と呼びかける。
本間学長の研究によると、呼吸筋ストレッチを行った高齢者は肺年齢が10歳程度若返ったとのデータがあり、「呼吸の面だけからいえば、寿命が10年延びたことになる」。
【カラオケもおすすめ】
呼吸筋の働きをアップするには、カラオケなど、「声を出して歌うこともいい」と勧める。
日本人の呼吸のリズムにあった七五調風の曲がいいとのことで、「荒城の月」や「天城越え」、また「ダンシング・ヒーロー」などを例に挙げた。
本間学長は、これらをまとめた著書「すべての不調は呼吸が原因」(幻冬舎新書)を7月に刊行、「呼吸は無意識で行っているため、無関心になりがちだ。その良しあしの影響は想像以上に大きいと思って注意を向けてほしい」と、呼びかけている。
【7種のストレッチで強化】
呼吸筋強化のため本間学長が考案したストレッチは7種類。
代表的なストレッチは、足を肩幅に開いて立ち、胸の前で両手を組む。
ゆっくり息を吸いながら体を丸めていくと同時に、腕は組んだまま前に伸ばす(胸と腕で大きなボールを抱え込むように)。
さらに、息を吸い終わったらゆっくり吐きながら元の姿勢に戻す-というもの。
詳細は同書に掲載のほか、DVD(NPO法人「安らぎ呼吸プロジェクト」ホームページhttp://yasuragi-iki.jp/)も販売している。
出典
『「深呼吸し過ぎない」「腹式より胸式呼吸」“いい呼吸”で10歳若返り?』
https://www.sankei.com/life/news/180904/lif1809040009-n1.html
2018年12月5日20時30分に産経新聞から下記趣旨の記事が、現地の写真付きでネット配信されていた。
田園などの見通しの良い交差点で出合い頭に衝突する事故(田園型事故)が多発しているとして、栃木県警は、同県下野市内交差点付近の道路脇に白いポールを等間隔で設置した。
交差点に入る車同士が錯覚により互いの接近に気付かないのが原因とされ、等間隔に並んだポールを置くことで車の動きを認識しやすくするのが狙いだ。
一見、何の変哲もないこのポールが、事故防止に一役買うという。
田園型事故は、「コリジョンコース現象」と呼ばれる現象が原因で発生する。
人間の視野の特性で、交差道路を等速で接近する車は、視界の中で角度が変化しないため、動いていると認識できなくなる現象だ。
視界が良いため、スピードを出しがちになることも重なり、死亡事故につながることが多い。
県内では同型事故で、昨年1年間に6人、今年に入ってからも2人が死亡。
県警が対策に乗り出した。
事故防止のためのポールを立てる場所として選ばれたのは、同型事故で2年間で2人が死亡した同市橋本の交差点。
県警と下野市は11月、主道路側の交差点から30m離れた地点に、8m感覚で両側に高さ2.6mの白いポールを20本設置した。
ポールによって、ドライバーの視界から車が一定間隔で遮られ、車を「動いているもの」として認識することができるという仕組みだ。
千葉県では6カ所に設置され、1年間で事故がゼロになるなど、効果は実証済みという。
実際に走ってみると、確かに交差道路の車の動きが分かりやすく、減速や一時停止などの対策が取りやすいことが分かる。
県警交通企画課は、「頭を動かすなどして、車の動きを視界に認識させやすくすることも対策になる。ポールの設置効果などを検証しつつ、引き続き、交通事故抑止に努めたい」としている。
【コリジョンコース現象】
そのまま進み続ければ衝突(コリジョン)するコース上の車両同士が、視界良好の状況でも、かなり接近するまで相手を認識できない現象。
田畑の中など、見通しの良い十字路での事故、いわゆる「田園型事故」の原因の一つとして注目されている。
(1)動いているものに比べ、停止しているものを見つけにくい
(2)視野の中心に比べ、周辺のものを認識しにくい
という目の特性が関係し、一定速度で進む相手の車が風景に溶け込むなど、接近するまで動きを認識できない現象が起きるという。
ヘリコプター、航空機の事故原因として説明される場合もある。
出典
『田園型事故招く「コリジョンコース現象」…栃木県警が対策本腰』
https://www.sankei.com/affairs/news/181205/afr1812050037-n1.html
(ブログ者コメント)
田園型事故については、2015年10月に本ブログで岐阜県のケースを紹介スミ。
その関連情報として紹介する。
(2018年12月13日 修正1 ;追記)
2018年12月12日に東京新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。プラスアルファの情報も含まれているため、参考までに追記しておく。
水田などに囲まれた見通しの良い交差点で起こりがちな交通事故を減らそうと、下野市内の交差点に、近づいて来る車両を認識しやすくする「視野対策ポール」が設置された。
県警と地元自治体が協力し設置したのは、今回が初めて。
交差する道路を同じ速度で走る車両が止まって感じられ、接近して来ることが分からなくなる「コリジョンコース現象」による事故を減らす目的だ。
一定間隔にポールを設置することで、ポールを横切る車両が動いていると認識しやすくなる。
千葉県などで導入され、効果が確認されているという。
設置されたのは、下野市橋本の信号機のない市道交差点。
広々とした水田に囲まれて見通しが良い。
ところが、過去5年間で14件の交通事故が起き、うち11件が出合い頭による事故。
昨年から2年連続で、死亡事故も発生した。
市などは、標識の増設や「交差点注意」の路面標示の設置など、対策を施してきたが、死亡事故が続いたことから、県警が各地で効果が出ている視野対策ポールの設置を持ち掛けた。
県警によると、千葉県で2003年に導入され、年間11件の事故が起きていた同県内の交差点では、対策後、1年間は無事故だった。
栃木県内では、小山市が市内2カ所で導入している。
ポールは、交差点から約30m離れた道路の両側に8m間隔で計10本を設置。
反対側の道路の両側にも、同様に設置した。
交差する道路側の運転手からは、近づいて来る車両が間隔を置いたポールで規則的に遮られて見えるため、動いている物体として認識しやすくなるという。
県警交通企画課の担当者は、「事故を起こした人は『ぶつかるまで全く気づかなかった』などと証言する。人の目の特性と、こうした現象による事故があることを頭に置いて、運転してほしい」と注意を促す。
市が支出した設置費用は44万円で、信号機の設置よりも安い。
市の担当者は、「田園が広がる市内は同じような交差点が多いが、信号機の設置は費用面などから難しい。効果を見て、ポールの設置場所を広げたい」と話していた。
出典
『交差点事故「ポール」で防ぐ 「止まって見える」錯覚回避』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/list/201812/CK2018121202000155.html
2018年12月5日14時5分にNHK兵庫から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし10月に新設されたばかりの「神戸航空交通管制部」でシステムトラブルが相次いだ問題で、海外のシステムと接続する際のプログラムに不具合があったことが分かり、国交省は問題点を解消したうえで、本格的な運用を目指すことにしている。
南西諸島の空域の管制業務を担当する「神戸航空交通管制部」は今年10月に新設されたが、システムトラブルが相次いだため、古いシステムでの運用を続けている。
国交省が原因を調べたところ、海外から飛行してくる旅客機を台湾の管制当局から引き継ぐ際にデータを処理するプログラムに不具合があったことが分かった。
運用開始にあたって模擬的な試験はしたものの、実際に海外のシステムと接続した運用は行わなかったため、不具合が分からなかったという。
このほかに、サーバーにデータがたまりすぎ、処理しきれなくなったことも原因だったとしている。
国交省は、プログラムを改修するとともに、今後、深夜など便数の少ない時間帯に試験的な運用を行い、新たな問題が見つからないか確認したうえで、本格的な運用を目指すことにしている。
出典
『神戸管制トラブル海外接続に原因』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20181205/2020002509.html
※トラブル発生当時の解説的記事は下記参照。
(2018年10月15日6時0分 沖縄タイムス)
10日に本格運用した神戸航空交通管制部(神戸市)で同日午後5時25分ごろ発生したシステムの不具合で、那覇空港発着の旅客85便に30分以上の遅れが生じた管制トラブル。
最大で2時間半の遅延や、欠航を余儀なくされた便もあった。
国交省は11日、「サーバー内で予想を超えるデータ蓄積が発生しデータが処理できなくなった」と原因を説明。
運用開始早々のトラブルに、航空会社の関係者からは「大混乱で参った」とため息が漏れた。
道路と違い、信号機のない上空の交通安全は、航空管制の指示が重要になる。
国交省によると、トラブルから約2時間後に復旧するまでの間、バックアップシステムに切り替えて運用を続けた。
すでに不具合は修正され、再発防止のために「改めてプログラムの点検などを実施している」という。
【高度別に担当】
神戸に管制部を新設した背景には、国内の航空需要の増加に伴う管制業務の再編計画が絡む。
従来の札幌、東京、福岡、那覇の4管制部のうち、那覇を廃止。
今後、札幌も廃止し、2025年度をめどに東京、神戸、福岡の3カ所になる見込みだ。
これまで4つの管制部が地域別に空域を担当していたが、再編では上空約10kmを境界高度に設定し、それ以上の「高高度」を福岡、それ以下の「低高度」を東京と神戸に振り分ける予定。
高度別に広域化して見ることで、従来の地域を縦割りで見る方法より航路の選択がスムーズになり、運航の効率化が図れるという。
結果的に、管制官一人一人の業務負担の改善につながると期待されている。
【別の不具合も】
新設の神戸管制部は1日に発足したが、別のシステム不具合のために運用開始が9日まで延期されていた。
ある航空関係者は、本格的な運用が始まって早々のトラブルに困惑。
「十分すぎるほどの準備がなされてしかるべきだ。予測できなかったトラブルなのか」と疑問を呈した。
航空会社にとって今回のトラブルは、台風による運休や自衛隊機のトラブルで滑走路が閉鎖された場合と同様、「不可抗力」に当たるため、欠航などに伴う乗客の宿泊先や移動手段などの手配は対象外。
別の航空関係者は、「影響の大きさを考えると、(乗客には)大変申し訳ないが、民間機のトラブルで管制に迷惑を掛けることもあり、持ちつ持たれつの部分はある」と話した。
出典
『神戸管制、再編早々のトラブル 那覇を廃止し新設 「予測できなかったのか」』
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/329487
2018年12月5日10時3分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
カーナビのルート案内に従って走行したら車に傷が付いたとして、福島県二本松市の男性がカーナビ製造会社と地図データ作成会社に修理費用など約44万円の支払いを求めた訴訟で、福島地裁は4日、男性の請求を棄却した。
遠藤裁判長は、「ルート案内は運転者の判断資料の一つに過ぎない。ルート案内に依存せず、自らの判断に基づき走行しなければならない」と指摘した。
男性は山形県内で最上三十三観音札所巡りをしていた昨年5月18日、カーナビのルート案内に従って未舗装の林道をスポーツタイプ多目的車(SUV)で走行し、道にせり出した草木で車に擦り傷が付いた。
男性は、「車に損害が生じる恐れがある道は、ルート案内で表示しないようにしなければならない」などと主張していた。
遠藤裁判長は、「道路の状態は刻々と変化するため、カーナビ製造者らが正確な状況をリアルタイムで提供するのは不可能」と指摘。
その上で、「個々の道路の安全性は、運転者が最も把握できる。案内された道を走るかどうかは、運転者が実際の道路状態などを踏まえて自ら判断すべきだ」と判断した。
また、この林道が国土地理院の2万5000分の1の地形図で「軽車道」(幅1.5m以上3m未満)として掲載されており、通行できない道を地図データが収録していたともいえないとした。
出典
『「カーナビに従い走り車に傷」修理費請求 地裁、男性の訴え退ける』
https://mainichi.jp/articles/20181205/k00/00m/040/055000c
2018年12月6日18時2分にNHK滋賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後2時半ごろ、甲賀市信楽町にある障害児の入所施設「S学園」で、寮の風呂を沸かすための燃料のタンクから重油があふれ出ているのを職員が見つけた。
県によると、あふれ出た重油は推定でおよそ300ℓに上り、一部は側溝をつたって近くを流れる大戸川に流れ込んだという。
県などが燃料タンクを調べたところ、重油の量を自動で調節する装置が故障していたほか、タンクから漏れた重油を受け止める容器のバルブが開いていたという。
これまでに、側溝や川にオイルフェンスを設置してさらなる流出を防ぐとともに、吸着マットや薬品を使って汚染の広がりを防ぐ対策を取ったという。
県は6日、大戸川のおよそ7km下流までの間で被害状況などを調査した結果、一部で水面に油が浮いているのが確認されたものの、目立った影響は見られなかったという。
また、重油が上水道に混じるおそれはなく、これまでに被害の報告もないとしている。
大戸川では、毎年この時期にニジマスなどの稚魚の放流が行われることから、県では今後も環境への影響を調査することにしている。
重油があふれ出たことについて、信楽学園の山之内園長は、「周辺や川の近くの住民の皆さんには大変ご迷惑をおかけし、申し訳ありません。県や市に協力してもらい、油を取り除く作業を急いで進めたい」と話していた。
重油があふれ出た燃料タンクなどを確認した県の甲賀環境事務所の浦山主幹は、「暗きょになっている水路に油がたまっているかもしれないので、適切に処理できるよう、施設と話していきたい」と話していた。
出典
『大戸川に重油が流出 県が調査』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20181206/2060001644.html
(ブログ者コメント)
以下は映像の2コマ。
左画像が重油量調節装置らしい。
また、右画像はタンク下部だが、漏れた重油を受け止める容器らしいものは見当たらない。
地面にパイプの頭が見えるので、その先が側溝につながり、その間にバルブがあるということかもしれない。
2018年12月5日17時58分に熊本放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前11時40分ごろ、熊本市中央区黒髪の熊本大学理学部2号館4階の実験室から火が出たと、学校の職員から119番通報があった。
火は約1時間半後に消し止められたが、約100m2が全焼した。
実験室には担当教員1人と学生が6人がいたが、全員が逃げ出し、けがもなく無事だった。
実験室では、学生たちが金属ナトリウムを水で薄めながら廃棄する処理をしていたという。
「危険な溶媒があったり色んな試薬があったりする所なので、どこの研究室でも(火が出る)可能性はあると思う」(理学部の学生)
原田学長は、「原因を究明し、再発防止、安全管理の徹底に万全を期したい」としている。
出典
『熊本大学で火事 実験室全焼』
http://rkk.jp/news/index.php?id=NS003201812051758050111
2018年12月4日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
バスの運転手が運転中に意識を失って事故になるケースが相次いでいる。
11月15日にも、三重県内の高速道路を走っていた観光バスの男性運転手が意識をなくし、乗客が停車させる事故があった。
国は脳などの検査を推奨しているが、専門家らからは、「根本的な解決にならない」との指摘が出ている。
「非常にショックです」と、三重県で事故を起こしたバスを運行していた「R急行」(浜松市)の担当者は語る。
11月15日午前、同県紀北町の紀勢自動車道下り線「高丸山トンネル」内で、40代の男性運転手が急に意識を失った。
バスは蛇行し、乗客が停車させた。
けが人はなかったが、運転手は口から泡を吹いていたという。
同社によると、運転手は朝の点呼で体調不良は確認されず、持病や服用薬もなかった。
3年ほど前に脳ドックと睡眠時無呼吸症候群の検査を受けたが、いずれも「異常なし」だった。
「トンネルに入ったところまでは記憶があるが、それから先は覚えていない」と話しているという。
国交省によると、バスの運転手が意識障害などで運転ができなくなったケースは、2012~16年の間、毎年10~16件で推移している。
脳や心臓の病気が原因のケースは、合わせて約3割ある。
国交省は、バス事業者向けに03年、睡眠時無呼吸症候群の対策マニュアルを作成。
今年2月には脳血管疾患対策のガイドラインを定め、3年に1回程度の検査を推奨している。
心疾患対策のマニュアル作成も検討中だ。
東京都は、都営バスの全運転手(約2000人)に、今年度から脳MRI(磁気共鳴画像化装置)検診を義務付けた。
3年間で全員が受診する方針という。
だが、交通事故と病気の関係に詳しい滋賀医科大の一杉正仁教授(社会医学)は、「脳ドックは、根本的な解決にならない」と指摘する。
「病変が見つかることは多いが、分かっても事故が防げるわけではない」
一杉教授が病気で事故を起こしたドライバーに聞き取りをしたところ、「左肩に痛みがあった」などの前触れが多くみられた。
米国にも、同様の研究結果があるという。
「体調の異変をすぐに申し出る勇気と、その申告を受け入れる環境の整備が不可欠」と強調する。
中国地方のバス会社の男性社長(37)は、背景に慢性的な人手不足と運転手の高齢化があると指摘する。
約50人の運転手の平均年齢は40代後半。
「無事故で一日が終わるとほっとする。あと5人くらいいれば負担を軽くできるのですが……」
厚労省によると、17年、法令違反の疑いがあるとして調査したバス事業所276カ所の約5割で、長時間労働などの労働基準法違反があった。
労働組合「自交総連」の松下・大阪地方連合会書記次長は、「バス運転手は、拘束時間が長い上、年収も低いので人が集まりにくい。労働条件の改善が急務」と訴えている。
【運転手の意識消失が原因で今年起きた主なバス事故】
3月25日
岐阜県中津川市の中央自動車道でホテルのバスが道路左側のコンクリート塀に衝突し、乗客2人が軽傷。
運転手は衝突後、意識を取り戻す。
5月8日
山口県下関市の国道で私立高のスクールバスが横転し、生徒2人が軽傷。
運転手は静脈に血栓ができたことなどが原因で死亡。
6月3日
富山県南砺市の東海北陸道で観光バスが蛇行し、乗客3人が軽傷。
乗客がハンドルを操作して停車させた。
運転手は事故時重体で、くも膜下出血だったとみられる。
10月28日
横浜市の国道で路線バスが前の車に衝突し、乗客1人が死亡。
運転手は睡眠時無呼吸症候群の通院治療中で、「意識がもうろうとした」とバス会社に説明。
11月1日
千葉県成田市の県道で観光バスが蛇行して信号機の柱に衝突。
運転手は心筋梗塞で死亡。
乗客にけがはなし。
11月15日
三重県紀北町の紀勢自動車道で観光バスが蛇行。
乗客がハンドルを操作して停車させた。
乗客にけがはなし。
事故後、運転手は意識を回復。
原因調査中
出典
『アクセス バス運転手、意識失い… 後絶たぬ事故 国、脳検査推奨 労組「待遇改善を」』
https://mainichi.jp/articles/20181204/ddm/041/040/066000c
(2020年2月22日 修正1 ;追記)
2020年2月22日10時00分に伊勢新聞から、紀北町事故の運転手はてんかんの疑いありと診断されていたが、仕事が減るのを恐れ、会社には報告しなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
平成30年11月、三重県紀北町の紀勢自動車道で、観光バスがトンネルの側壁に衝突して乗客がけがをした事故で、県警高速隊は21日、会社にてんかんを隠してバスを運転したとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで、静岡県袋井市、バス運行会社元社員の男性(47)を津地検に書類送検した。
送検容疑は30年11月15日午前10時半ごろ、同町便ノ山の紀勢自動車道下りの高丸山トンネルで観光バスを運転中に意識を失って側壁に衝突し、乗客の50代女性の首などに重傷を負わせた疑い。
県警によると、事故後の精密検査で男性がてんかんを患っていることが判明。
事故の約1年前にもてんかんの疑いで医療機関を受診し、医師に精密検査を勧められていたという。
男性は容疑を認め、「てんかんの精密検査を受けると会社に報告しなければならず、仕事が減るのが怖かった」という趣旨の供述をしたという。
男性は昨年9月、同社を依願退職した。
https://this.kiji.is/603754262475261025?c=39546741839462401
※事故時の様子は、下記記事参照。
(2018年11月15日14時1分 朝日新聞)
三重県紀北町の紀勢道のトンネルで15日午前に起きたバス事故。
運転手が口から泡を吹いて意識を失い、蛇行運転を始めたが、乗客らがハンドルを握ってバスを止め、間一髪で惨事を免れた。
乗客らが朝日新聞の取材に応じ、一部始終を語った。
観光バスは愛知県豊橋市を出発し、乗客約30人を乗せて和歌山方面に向かって南下していた。
乗客によると、運転手は途中でトイレ休憩を取り、事故直前まで運転にも特に変わった様子はなかったという。
しかし、紀勢道海山インターチェンジを過ぎた後の片側1車線のトンネルで、車が左に寄って何かに当たる音がした。
乗客で前から4列目にいた秦さん(男性、68歳)は、「最初はパンクかと思った」と言う。
紀勢道は片側一車線の対面通行部分が多い。
バスはその直後、反対車線にはみ出して右側の壁にぶつかり、反動で左側の走行車線に戻った。
秦さんと前の席にいた畑中さん(男性、76歳)が慌てて運転席に向かうと、運転手は口から泡を吹いて、硬直していた。
2人は協力しながら、運転手の体を動かしてアクセルから足を離し、ハンドルを切るなど、数回蛇行して対向車をかわしながら、最後はわざと左側の壁に、バスをぶつけて止めた。
異変に気づいてから止まるまでは2~3分程度だった。
運転手が救急搬送された後、消防隊員がバスを運転して、尾鷲市街地まで誘導したという。
秦さんは「止めなければ仕方が無いと思い、必死になった」、畑中さんは「心臓がバクバクだった。乗客にけががなくてよかった」と話した。
https://www.asahi.com/articles/ASLCH4J9LLCHOIPE00Q.html
2018年12月5日10時57分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後9時40分ごろ、兵庫県西宮市のIハム工場から「従業員が作業中に機械に指を挟まれた」と119番があった。
従業員は60歳くらいの男性で、ハムを真空パックに詰める機械が故障したため、数人で点検に当たっていた。
左手の指先がつぶれるなどの重傷を負った。
出典
『Iハム工場で従業員が重傷 機械に指挟まれる』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201812/0011877560.shtml
2018年12月4日付でライブドアニュース(テレビ朝日)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前11時前、千葉県市川市の田中貴金属工業の市川工場から、「粉じん爆発が発生した」と通報があった。
消防によると、29歳の男性作業員が上半身にやけどをして重傷を負ったほか、45歳の男性作業員が軽いけがをした。
消防は、チタンやイリジウムを粉砕する作業中に舞い上がった金属の粉じんが静電気などの原因で爆発したとみている。
工場では、携帯電話などに含まれるレアメタルや貴金属を回収して精製していた。
出典
『粉じん爆発で2人重軽傷 千葉・市川の貴金属工場』
http://news.livedoor.com/article/detail/15690808/
12月4日13時50分に千葉日報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前10時50分ごろ、市川市高谷の地金大手「田中貴金属工業」市川工場の従業員から「粉じん爆発が発生し、1人が巻き込まれた」と119番通報があった。
警察によると、金属加工関係の作業をしていたとみられる20代の男性作業員が爆発に巻き込まれ重傷を負い、病院に運ばれた。
搬送時に意識はあったという。
40代の男性作業員も軽傷を負い、病院に搬送された。
作業は工場の建物内で行われており、周囲に爆発の影響は出ていない。
消防によると、金属の粉砕作業中に粉じんに引火した可能性があるという。
設備の焼損は小さく、すぐに鎮火した。
警察が詳しい事故原因を調べている。
出典
『田中貴金属の工場で爆発 粉じん引火か、2人重軽傷 市川』
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/552896
2018年12月4日22時40分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前、神戸市北区東大池などの水道水からシンナーのような臭いが発生し、市水道局が原因を調べたところ、微量の揮発性有機物質が検出された。
周辺約3700戸に配水する同区有野町唐櫃の配水池で行っていた塗装工事の影響という。
基準値内だが、臭いが消えないため、同局は飲用を控えるように呼び掛け、6カ所で応急給水をしている。
同局によると、配水池にある2つのタンクのうち、1つで、今年6月から補修のための塗装工事を行っていた。
検出されたのはトルエンで、基準値の約570分の1。
直接混ざったのではなく、揮発して溶け込んだとみている。
同局は、臭いがなくなるまで排水を続けているが、4日午後6時時点で復旧のめどは立っていない。
体調不良を訴えた人はいないという。
対象地域は次の通り。
東大池1~3、西大池1~2、唐櫃六甲台の一部、有野町唐櫃の一部、山田町上谷上
出典
『水道水の異臭 塗装工事影響、微量のトルエン検出』
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201812/0011875079.shtml
12月4日19時38分にFNN PRIME(関西テレビ)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前9時ごろ、神戸市北区で「水道水からシンナーのようなにおいがする」と、住民から市に連絡があった。
神戸市によると、連絡があった地域に水を供給している配水施設では、今年6月からシンナーを使った防水工事が行われ、水に臭いが移ったとみられる。
神戸市は、同じ施設から供給を受けている住宅、約3700戸に水を飲まないよう呼びかけ、給水車を手配した。
水をもらいに来た女性の家では・・・
【女性】
「ちょっとにおいますね。一人だから大丈夫ですけど、家族多い人は大変ですね」
水質検査の結果、「臭気」の項目で基準値を満たしておらず、神戸市は別の配水施設からの水の供給に切り替えたが、においが完全に消えるまでは飲まないよう、注意を呼び掛けている。
出典
『水道水から『シンナー臭』 神戸市北区・約3700戸で「水を飲まないよう」呼びかけ』
https://www.fnn.jp/posts/2018120419381604KTV
(ブログ者コメント)
塗装していたタンクと水が入っていたタンクとは、どのくらい離れていたのだろうと思い、調べてみた。
まずはグーグルアースで現地確認。
北区有野町唐櫃と報じられていたので調べてみると、北区唐櫃台4丁目18に唐櫃高区配水池なる施設があるとわかった。
若干、地名が異なるが、他に見つからなかったので、そこをグーグルアースで見てみると、これが配水池なのか?という感じだ。
ここで、配水池とはいかなる施設か調べてみると、メタウオーター社のHPに、浄水施設全体のわかりやすいイラスト付きで、以下の説明があった。
配水池とは、浄水場から送り出された水を一時的に貯めておくところ。
標高の高い場所にあり、自然の落差を利用して、家庭に給水します。
http://uemizu.mwland.jp/treatmentfacility/11.html
上記解説ならびにイラストから考えると、配水池とは、高所にある貯水タンクということらしい。
そういう目でグーグルアースを見てみると、確かに高台にある施設。
ということは、四角い部分がタンクで、中は2つのタンクに分かれており、その片方のタンクを塗装中だった・・・ということかもしれない。
今回、タンク間に仕切りがあったかどうかは不明だが、揮発したトルエンが・・・という状況から考えると、2つのタンクの上部空間はツーツーになっていたのかもしれない。
2018年12月3日9時28分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし5月、東京都内の高速道路で補強工事に携わっていた作業員2人が鉛中毒と疑われ、激しい腹痛や手足のしびれなどの症状が出る危険が高いと診断されたほか、ほかにも6人が、作業を続けると鉛中毒を発症する可能性が高いと判断されたことが分かった。
いずれも、橋脚などの劣化を防ぐために塗装に混ぜて塗られた鉛を誤って吸い込んだとみられ、厚労省などは注意を呼びかけている。
東京・江東区にある「ひらの亀戸ひまわり診療所」によると、ことし5月、東京都内の高速道路で補強工事に携わっていた作業員33人が健康診断で血液検査を行った結果、血中に含まれる鉛の数値が異常な値を示すケースが相次いだ。
このうち2人が、国が基準としている血液100mℓ中60μg以上の鉛が検出され、鉛中毒と疑われると診断された。
自覚症状はなかったが、激しい腹痛や手足のしびれなど、中毒特有の症状が出る危険が高い状態だったという。
さらに、ほかにも6人が、国の基準は下回ったが、このまま作業を続けると中毒を発症する可能性が高いと判断されたという。
診療所や会社側によると、いずれも橋脚などの劣化を防ぐために過去に塗装に混ぜて塗られた鉛を誤って吸い込んだとみられ、厚労省などは注意を呼びかけている。
診察した毛利医師は、「これほど血液中の鉛の濃度が高い作業員が多くいることに驚いた。全国でインフラの補修工事が進む中、ほかの工事現場でも同様の鉛中毒の危険はあり、今後、中毒を発症する作業員が出る可能性がある」と話している。
厚労省などによると、4年前、東京の高速道路で改修工事などをしていた14人の作業員が鉛中毒となる災害が発生したため、業界団体などに対策の徹底を呼びかけている。
鉛中毒は、鉛を吸い込んだり舐めたりするなどして体内に蓄積したため起きるもので、激しい腹痛や手足のしびれなどの症状が出るほか、重症化すると、最悪の場合、死亡するケースもある。
しかし、医師の間で鉛中毒の知識やリスクが十分に共有されていないため、正しく診断されないケースが出ている。
4年前に東京都内の高速道路で改修工事を行っていて、鉛中毒を発症した40代の男性は、4つの病院をまわっても原因が特定されず、腹部や胸などの激しい痛みが1か月以上続いた。
男性は、点滴を受けるなど体内の鉛を外に出す治療を半年間続けた結果、ようやく回復したということだが、診断がもう少し遅れれば、体にマヒが残った危険もあったという。
診察した大阪・西淀川区にある「のざと診療所」の中村医師は、「症状だけでは、医師の多くは何の病気か分からないと思う。見過ごされている患者も多いのではないか」と話している。
一方、厚労省は、鉛中毒について昭和46年に出された通達に基づいて、末しょう神経障害や激しい腹部の痛み、それに関節痛、けん怠感など複数の症状が出ていることと、血液100mℓ中60μg以上の鉛が検出された場合、業務との関連が認められれば、労災と認定している。
鉛は、鉄がさびるのを防ぐことで長く使用できるようにするため、高速道路や鉄道の橋脚や住宅やマンションの鉄骨、それに公園の遊具などに、塗料に混ぜて広く塗られてきた。
しかし、鉛自体が有害物質であり、健康被害が出たことなどから、塗装メーカーおよそ100社で作る団体「日本塗料工業会」は、平成8年に自主的に鉛を含む塗料の使用を禁止した。
団体によると、今も一部で使用されているということで、2020年までの廃絶に向けて取り組んでいるという。
過去に高速道路の橋脚などに塗装に混ぜて塗られた鉛は、補強工事で作業員が塗料をはがす際に誤って吸い込む危険があり、大型インフラの改修や補修の時期を迎える中、専門家や医師などからは鉛中毒のリスクを指摘する声があがっている。
工事の元請け会社はNHKの取材に対して、「作業員には、鉛を吸い込むのを防ぐためのマスクや防護服などの着用を指示していたが、1人1人に徹底されておらず、着用が不適切だった可能性がある。血液中の鉛の濃度が高かった作業員の配置を換えるなど、適切な措置を行っている。今後も引き続き、健康被害の防止に関する法令を遵守しながら工事を行っていきたい」と話している。
出典
『高速道工事で作業員が鉛中毒疑い』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20181203/0022093.html
(ブログ者コメント)
「職場の安全サイト」に、発生年月日などは不明だが、同じような事例が下記趣旨で掲載されていた。
休業者1名とあるので、4年前の高速道路事例とは違うかもしれないが・・・。
『橋梁桁に塗布された塗料の塗り替え作業中、鉛中毒を発症』
本災害は、高速道路で、橋梁桁に塗布された塗料の塗り替え作業中に発生した。
高速道路の橋梁桁に塗布された塗料の塗り替え工事で、近隣環境への配慮のためビニールシートで作業場を覆い、隔離措置された作業場でディスクサンダー等を用いて含鉛塗料のかき落とし作業に従事した作業者1名が、全身倦怠感、食欲不振、体の痛み、指の痺れ、急激な体重減少などを訴え、鉛中毒と診断された。
休業者数1名
【原因】
1.発注者、事業者は、塗布されている塗料中の鉛等の有害な化学物質の有無を把握せず、また、把握した後も施工事業者に伝えられていなかったこと。
2.剥離等作業を乾式方法で行っていたこと。
3.保護具の選定が適切でなかったこと。
4.作業時に保護具を外すことが行われていたこと。
5.集じん機・掃除機等による除じんを行っていなかったこと。
6.鉛作業主任者が選任されていなかったこと。
【対策】
1.発注者は、有害な化学物質の有無について把握している情報を施工者に伝えるほか、塗料中の有害物の調査やばく露防止対策について必要な経費等の配慮を行うこと。
2.施工者は発注者に問い合わせる等して、当該塗料の成分を把握すること。
3.当該塗料の成分に鉛等の有害物が確認された場合、当該塗膜の剥離作業を行う場合、湿式による作業の実施、作業主任者の選任と適切な作業指揮の実施、有効な保護具の着用、適切な使用の監視等を行うこと。
4.塗膜の剥離作業に従事させる時は、遅滞なく、塗料に含まれる鉛等の有害物に係る有害性、取扱い方法、当該作業に関し発生する恐れがある疾病の原因、予防方法、保護具の性能及び取扱い方法に関する教育を行うこと。
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pg/SAI_DET.aspx?joho_no=101504
2018年12月3日9時27分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
関西空港が一時使えなくなるなど、関西を中心に大きな被害をもたらした今年9月の台風21号。
車にも被害が続出し、強風による横転や冠水被害が相次いだ。
ただ、日本自動車連盟(JAF)が調べたところ、突出して多かったのは、「意外にも」パンクだった。
台風21号は9月4日昼、非常に強い勢力を保ったまま徳島県に上陸した。
JAFは、被害が大きかった大阪府内内で、4~6日に受け付けた全救援要請1930件の内訳を分析した。
これによると、救援要請自体は、前年の同じ時期と比べ584件の増加。
項目別では、パンクが530増えて782件と、群を抜いていた。
走行中に路上に散乱した鉄板やトタン、がれきの山などをタイヤで踏んでしまったり、カーポートの樹脂性屋根の破片が刺さったりする被害が相次いだという。
JAFの広報担当者は、「ガラス割れなどではなく、パンクが多いのは意外だった。台風が通り過ぎた後も油断は禁物」と、注意を促す呼びかけを始めた。
自動車行政を担う国交省のある幹部も、「暴風の中でパンクし、立ち往生したら逃げ場がない。台風接近時は、できるだけ車を使わない方がいい」と話す。
このほか、「ガラス割れ」も大幅に増えた。
駐車中に割れ、後から気づくケースが目立ったという。
【台風21号で救援要請が急増した項目】
・パンク 782件
・ガラス割れ 186件
・冠水 50件
*JAFまとめ、9月4~6日、大阪府内分
出典
『台風時、車のパンク被害突出 分析したJAFも「意外」』
https://digital.asahi.com/articles/ASLC63Q1BLC6UTIL00M.html?rm=336
2018年12月3日12時45分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前9時45分頃、名古屋市瑞穂区のパロマ瑞穂スポーツパークで、テニスコートのクラブハウスの解体作業をしていた作業員から、「複数人が気分が悪いと訴えている」と119番があった。
消防によると、20歳代~50歳代の作業員6人が頭痛やめまい、吐き気などの症状を訴え、病院に搬送された。
いずれも意識はあり、命に別条はないという。
工事を発注した市によると、当時、作業員らは建物をビニールで囲って外壁のアスベストを除去していた。
当時は雨だったため、ビニール内で発電機を稼働させて作業していたという。
警察は、一酸化炭素が発生して作業員が酸欠状態になった可能性があるとみて、原因を調べている。
出典
『アスベスト除去中に酸欠か、作業員6人を搬送』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181203-OYT1T50042.html
12月3日16時50分に中京テレビからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前10時前、名古屋市瑞穂区のパロマ瑞穂テニスコートにあるクラブハウスで、アスベストの撤去作業をしていた男性作業員6人が体調不良などを訴え、病院に搬送された。
消防などによると、全員が酸欠とみられ、命に別条はないという。
作業員らは当時、密閉された部屋で発電機を使って作業をしていたということで、警察は、発電機の排気ガスが影響したとみて調べている。
出典
『密閉した部屋で作業の6人、酸欠で搬送 名古屋・瑞穂区』
https://www2.ctv.co.jp/news/2018/12/03/32638/
(ブログ者コメント)
以下は、中京テレビの映像の1コマ。
クラブハウスの側面全体がビニールシートで囲われている。
報道では酸欠の可能性ありということだが、CO中毒の可能性もあるのではないだろうか?
2018年12月2日12時25分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年の福井国体で、県レスリング協会の担当者が参加申請手続きを誤り、本県選手が出場できなかった問題などで、同協会は1日、山形市で臨時理事会を開き、申請を担当した事務局長の解任と、強化部長が提出した辞任届の受理を決めた。
今回の参加申請ミスは、同協会事務局長がインターネット上のシステムで選手登録申請する際、本県選手団の高校3年男子選手1人の入力が漏れ、この選手が出場できなかった。
また、別の2選手も種目や階級を誤って登録された。
申請作業は事務局長が1人で担当しており、組織としてのチェック機能はなかった。
責任を持って組織改革に当たる必要があるとして会長職留任となった安達会長は、理事会後、記者会見し、「当該選手をはじめ、その家族や指導者に大変な迷惑を掛けたことを深くおわび申し上げる」と陳謝。
「(複数人で確認するなど)当然しなければならないことを怠った」とチェック体制の甘さを認め、出場できなくなった1選手と、本来と異なる階級や種目で出場せざるを得なくなった別の2選手に、改めて直接謝罪に訪れる意向を示した。
理事会では、再発防止策として、選手登録申請する際は、入力者の他、成年、少年の両監督、協会理事長、協会長ら、複数人でチェックする方針を確認したという。
また席上、出席した理事から、数年前の国体でも同様の申請ミスがあったことが報告されたといい、安達会長は、「同じ過ちを繰り返さないよう、(協会)規約などに再発防止策を明記したい」との考えを示した。
出典
『申請ミス、国体出場できず 県レスリング協・会長陳謝、防止策明記へ』
http://yamagata-np.jp/news/201812/02/kj_2018120200028.php
※2選手にも手続きの不備があったという当時の報道は、下記記事参照。
(2018年9月28日 河北新報)
福井国体(主会期29日~10月9日)でレスリング少年男子の山形県代表に選ばれた高校3年の男子選手が、県レスリング協会の登録ミスで出場できなくなった問題で、他の2選手も同協会の手続きの不備で本来とは異なる階級や種目で出場せざるを得なくなったことが27日、協会への取材で分かった。
協会によると、2選手は20代と高校3年の男子選手。
20代の選手は成年男子97キロ級に、高校3年の選手は少年男子グレコローマンスタイルに出場する予定だったが、それぞれ125キロ級とフリースタイルに登録されていた。
いずれも協会の事務担当者が、選手登録に関する文書を十分にチェックしないまま県体育協会に提出していたことが原因。
2選手とも、誤って登録された試合に出場する意向という。
出典
『山形・レスリング協会の国体登録ミス、他の2選手も 異なる階級や種目に出場へ』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201809/20180928_53016.html
2018年12月3日1時38分にTBS NEWSから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉県九十九里町で、事故を起こした車の荷台から土佐犬3頭が逃げ出していたが、無事、捕獲された。
2日午後2時過ぎ、九十九里町片貝で、軽トラックと軽乗用車が正面衝突する事故があった。
事故の衝撃で、軽トラックの荷台に積まれていたおりの扉が開き、中にいた土佐犬3頭が逃げ出した。
警察などが捜索し、2頭はまもなく捕まり、残る1頭も2日午後11時半過ぎに捕まった。
最後の1頭は、事故現場近くの田んぼの中にいたところを飼い主の知人が見つけたが、おとなしく落ち着いた様子だったという。
軽トラックは、千葉県で開催された闘犬大会から帰る途中だった。
出典
『千葉・九十九里町で逃げた土佐犬、3頭とも発見』
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3539216.html
(ブログ者コメント)
以下は、映像の1コマ。
トラックに積まれた檻が映っているが、檻の入口は上下に扉をスライドさせるタイプのように見える。
「衝撃で扉が開いて・・・」という報道からすると、その扉には鍵がかけられていなかったのかもしれない。
もしそうだったなら、想定される危険に対する予知不足だったと言えよう。
2018年12月1日12時12分にNHK徳島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
有毒で高濃度のPCB=ポリ塩化ビフェニルを含む装置の廃棄物を保管する事業者が、法律で定められた期間に処分を行わなかったため、徳島県は1日、強制的に処分を行う「行政代執行」を行った。
徳島県が行政代執行を実施したのは、徳島県小松島市で機械部品の製作などを行う有限会社A鉄工所。
県の担当者が1日朝に会社を訪れ、執行を宣言し、高濃度のPCBを含むコンデンサー1台を、業者がトラックのコンテナに積み込んだ。
PCBは、カネミ油症などの健康被害が相次いだことから製造が禁止され、高濃度のPCBを含む廃棄物は国の委託を受けた施設で処分が進められている。
四国では、高濃度のPCBを含む変圧器やコンデンサーの廃棄物の処分期間が今年3月までだったが、この会社は処分を行わず、資金繰りの厳しさを理由に県の指導や改善命令にも従わなかったという。
徳島県では、今後、運搬や処分の費用66万円余りを会社に請求することにしている。
徳島県環境指導課の小島副課長は、「今後、期限を迎える低濃度の廃棄物の適正な処分も、事業者に働きかけたい」と話している。
出典
『高濃度PCB廃棄物処分の代執行』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/20181201/8020003597.html
(ブログ者コメント)
映像によれば、回収箱を積んだトラックに作業員1人が当該機器を両手で抱えるようにして積み込んでいた。
2018年11月30日13時33分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
トンネルの奥を進むと、赤、黄、緑の、あるはずのない鮮やかな色が彩り、吸い込まれそうだ。
東京都稲城市の山岳トンネル工事現場で、掘削面をスクリーンとして地盤情報を投影する装置「切羽(きりは)プロジェクションマッピング」の試験が1年半行われ、開発が進められている。
高さ7m、幅15mの地盤に、硬軟が分かる赤や緑などに色分けされた図、亀裂や断層、水漏れを示す「スケッチ」が映し出されていた。
開発する大成建設によると、これまで現場の会議室のモニターなどで行われてきた作業員の引き継ぎが、実際の地盤で可能になるという。
出典
『トンネル工事にプロジェクションマッピング 現場に潜入』
https://www.asahi.com/articles/ASLCX5TJZLCXUQIP027.html
※大成建設HPには、下記趣旨の記事が掲載されていた。冒頭部のみ紹介する。
大成建設株式会社(社長:村田誉之)は、株式会社富士テクニカルリサーチ(社長:名取孝)、マック株式会社(社長:宮原宏史)、古河ロックドリル株式会社(社長:三村清仁)と共同で、山岳トンネル工事における切羽(掘削面)をスクリーンとして、地盤情報を投影できる装置「切羽プロジェクションマッピング」を開発しました。
切羽に実物大写真やスケッチ、地盤の硬軟等がわかるコンター図を投影することで各作業員と地盤情報が共有できるようになり、山岳トンネル工事における安全性や効率性の向上が可能となります。
山岳トンネル工事では、一般的に連続して掘削作業をするため、作業班を昼夜に分け、工事を進めております。
作業の交代時には切羽地盤の硬軟や不安定性に関する情報を次の班に引き継ぎますが、切羽は安全確保のため吹付けコンクリートで覆っており、地盤の硬軟等の具体的な位置を直接目視等で確認することができませんでした。
また、詳細な位置を把握するには、切羽と図面等を照合しながら作業する必要があり、時間と手間を要することが課題でした。
そこで、当社らはこれらの課題を解決するための装置を開発し、土木工事作業所で試行しました。(図-1参照)
・・・・・
『山岳トンネル工事における「切羽プロジェクションマッピング」を開発』
https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2018/181130_4530.html
2018年11月30日12時33分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新幹線の台車から異常時に発生する「臭い」を感じ取る訓練を、JR西日本が30日、初めて公開した。
昨年12月にのぞみの台車に亀裂が入ったまま走行を続けた問題を受けて導入した訓練の一つで、運転士と車掌、客室乗務員の計約1000人を対象に、今年2月から実施している。
この日の訓練は、新大阪駅に隣接するJR西の施設であり、運転士5人が参加。
台車内にある歯車箱、軸箱、継ぎ手の各部に実際に使われている3種類の油脂を熱し、焦げたような臭いが用意された。
それぞれ密閉した容器を開けて臭いをかぎ、車内で異臭が発生した際の動きについても確認した。
台車亀裂問題が発生した際、JR西の乗務員らは博多~新大阪間の走行中、車内の異臭に気づきながら、停止して点検できなかった。
その反省からの訓練で、参加した運転士の古市さん(男性、38歳)は、「鼻をつくような刺激臭がして、新幹線を止めないといけない臭いがわかった」と話した。
出典
『異常時の「臭い」感知する訓練 JR西、台車の亀裂うけ』
https://www.asahi.com/articles/ASLCY61QVLCYPTIL01N.html
(ブログ者コメント)
台車亀裂トラブルについては、本ブログで紹介スミ。
2018年11月30日9時50分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【視野狭窄、運転者に過失 旭川地裁が賠償命令 死亡事故】
交通死亡事故と運転者の視野狭窄(きょうさく)=キーワード=との因果関係が争点の一つとなった民事訴訟の判決が29日、旭川地裁であった。
浜岡裁判官は因果関係を認め、視野狭窄を認識しながら車を運転した男性に重い過失があったとし、男性に計約2500万円の損害賠償を命じた。
【酒酔い運転の場合に匹敵】
事故は、旭川市のY字路交差点で、2015年8月に起きた。
午後2時半ごろ、先頭で信号待ちをしていた男性(当時41)の乗用車が青信号で発進した直後、横断歩道を右から自転車で渡ってきた女性(当時59)をはねた。
女性は頭などを強く打って死亡。
男性は自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)罪で罰金の略式命令を受け、運転免許は返納したという。
女性の遺族は、「事故は、乗用車を運転していた男性に重度の視野狭窄があったことが原因」などとして、男性に約2900万円の損害賠償を求めて提訴した。
男性は視野が大きく欠けていることを自覚しており、運転の際に高度な注意義務があったと指摘。
「男性が前方左右を注視し、横断歩道上の歩行者や自転車の有無を確認する義務を怠った」などと主張していた。
これに対し男性側は、「左側の歩行者に気をとられ右方向の確認がおろそかになったのであり、視野狭窄は事故と無関係」と反論していた。
判決は、男性が07年に視野が狭くなる難病の網膜色素変性症と診断され、車の運転は困難であると伝えられていたことを重視。
「自らの視野狭窄が重度で、運転が困難であることを認識していた」とし、「運転は控えるべきだったし、運転するにしても、より慎重に安全確認するべきだった。視野狭窄が過失と無関係とは言えず、過失は酒酔い運転がなされた場合に匹敵するものとして扱うのが相当」と指摘した。
判決後、女性の長女(41)と次女(36)は、「刑事事件では視野狭窄の影響が考慮されなかったが、今回の裁判では重視してくれた。このような事故が起きないよう、(免許更新などの際に)視野狭窄の検査を入れるなど対策をして欲しい」と語った。
【専門医 「眼科の検診を」 40歳以上のドライバー】
視野狭窄は自覚症状が表れにくく、症状があっても、運転免許の取得や更新は可能だ。
運転に与える危険性は以前から指摘されており、専門医は40歳以上のドライバーに、一度は眼科を受診するよう求めている。
奈良地裁では12年、軽トラックを運転中に歩行者をはねて死亡させたとして、自動車運転過失致死罪に問われた男性(当時43)が、網膜色素変性症で「被害者を視認できなかった可能性がある」として無罪になった。
男性は症状の自覚がなく、診断されたのは起訴後だった。
裁判官は判決を言い渡した後、現行の運転免許制度について、「視力だけでなく、視野検査もするよう対策が必要」と述べた。
今回の旭川地裁の裁判で、車を運転した男性はすでに網膜色素変性症と診断され、障害者手帳(2級)を持っていた。
判決はこうした点を考慮し、「視野狭窄は事故と無関係」という男性側の主張を退けただけでなく、「酒酔い運転がなされた場合に匹敵する」と指摘した。
原告側代理人の大石弁護士は、「視野狭窄者が事故を起こした際も、責任が伴うという判断を示した」と評価した。
東北大病院の国松志保医師(眼科)によると、視野狭窄をきたす疾患には、緑内障、網膜色素変性症などがある。
いずれも、中心の視力は保たれたまま進行するので、多くの場合、運転免許の取得・更新時の基準である「矯正視力が0.7以上で、かつ片目で0.3以上」を満たす。
しかし、「軽度のうちは運転に支障はないが、ゆっくり進行するので、気づかないうちに症状が重くなってしまう場合がある」という。
40歳以上の緑内障有病率は5%といわれ、「全ての運転免許保有者に視野検査をするのは難しいが、緑内障は早期治療で進行を遅らせることができる。40歳以上のドライバーは、一度は眼科の検診を受けてほしい」と話している。
◆キーワード
<視野狭窄>
緑内障や網膜色素変性症、脳梗塞などの脳血管障害により、視野が狭くなる疾患で、日本人の視覚障害の約4割を占めるといわれている。
中心の視力は保たれたまま徐々に進行するため、気付かない場合が多い。
2017年現在、推定患者数は緑内障が約465万人、網膜色素変性症が約2万人とされる。
出典
『視野狭窄 運転者に過失 旭川地裁』
https://digital.asahi.com/articles/CMTW1811300100004.html?rm=150
11月29日21時33分に北海道新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・
事故は2015年8月8日昼に発生した。
・・・・・
原告側は、男性は網膜色素変性症で視野の9割以上を失い、自覚があったことから、高度な注意義務があると主張。
男性に約2900万円の賠償を求めていた。
・・・・・
出典
『視野障害が死亡交通事故の一因 旭川地裁、2500万円賠償命じる』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/253094
(1/2から続く)
2018年12月3日8時56分に山陽新聞から、旭川市の事例報道とは関係ないようだが、たまたま視覚障害に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国内で視覚障害の原因となる疾患は緑内障が最も多いことが、岡山大と山形大の研究グループによる大掛かりな全国調査で裏付けられた。
緑内障は自覚症状が乏しい一方、進行すると視力の回復が難しいため、グループは、早期発見・治療に向けた定期検診の受診を呼び掛けている。
調査は、岡山大大学院の白神史雄教授(眼科学)らが、身体障害者手帳の情報を管理する全国の都道府県や市などの福祉事務所の協力を得て実施。
2015年度に新たに認定された18歳以上の視覚障害者の、ほぼ全員に当たる1万2505人(135事務所分)のデータを分析した。
視覚障害の原因疾患は、
①視神経が損傷して視野が狭くなったり、かすんだりする緑内障
が28.6%を占めて第1位。
②網膜の異常で視野が狭くなる網膜色素変性症14.0%、
③糖尿病の合併症の一種で失明につながる糖尿病網膜症12.8%、
④網膜の中心部に障害が生じ、視界がゆがむ黄斑変性症8.0%
などと続いた。
同様の調査は1988年度以降、それぞれ別の研究グループが3回にわたり実施。
いずれも、7事務所を選んで紙の記録を調べる標本調査だった。
今回、電子データのやりとりが可能になったことで、大規模調査が実現。
緑内障が最も割合が高いとの結果は、過去の2回目の調査(2001~04年度)、3回目(07~09年度)と同じだったが、調査精度は大幅に向上したという。
緑内障の割合は、3回の調査(14.5~21.0%)より高まっている。
白神教授と共に調べた岡山大大学院の森實祐基准教授(眼科学)によると、緑内障は加齢とともに増える病気で、社会の高齢化の進展が影響していると考えられるという。
今回の調査対象とした視覚障害者の年代は、80代が29.6%で最も多く、70代26.3%、60代17.3%と、60歳以上が7割余りを占めた。
森實准教授は、「高齢で視覚に障害があると、転んで寝たきりになったり自宅に閉じこもったりして、生活の質が大きく下がる恐れがある」と指摘し、緑内障の早期発見の必要性を訴える。
今後、地域ごとにデータを分析し、各地の福祉行政にも役立ててもらう考えだ。
出典
『視覚障害原因 緑内障最多を裏付け 岡山大などのグループが全国調査』
http://www.sanyonews.jp/article/832172


















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