







2018年8月10日7時51分にCBCニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県の航空自衛隊小牧基地で、水難救助の訓練中、男性隊員が死亡した。
同基地によると、9日午前11時前、基地内の屋内プールで行われていた救難員の養成訓練中、20代の空士長がプールの底に沈んでいるのが見つかった。
空士長は、すぐに病院へ運ばれたが、死亡が確認された。
溺れたと見られている。
当時、スキューバダイビングの装備を付けて水面を移動する訓練を行っていて、小牧基地では、事故の原因を詳しく調べている。
出典
『水難救助の訓練中にプールで20代の自衛隊員が死亡‥溺れたか 小牧基地』
https://hicbc.com/news/detail.asp?id=00047A36
8月10日6時30分にYAHOOニュース(東海テレビ)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前10時ごろ、航空自衛隊小牧基地の屋内プールで、航空救難団に所属する20代の空士長の隊員が訓練中に、自発呼吸が無い状態で発見された。
隊員は病院に搬送されたが、およそ3時間後に死亡が確認された。
訓練では、スキューバダイビングの装備を装着したまま、潜水をせず水面を移動する、全装備泳法と呼ばれる訓練を行っていたという。
亡くなった隊員は、今年6月から救難員課程の学生として、訓練実習にあたっていたということで、航空救難団司令の小川空将補は、「今後、事故発生の原因を究明し、対策を確立してまいります」とコメントしている。
出典
『救難訓練中の自衛隊員が死亡 屋内プールで自発呼吸のない状態で見つかる 愛知・航自小牧基地』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180810-00004397-tokaiv-l23
8月10日6時24分にNHK東海からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
小牧基地によると、訓練は救難員を養成するためのもので、空士長は、スキューバダイビングの装備を身につけて、ほかの隊員とともにプールの水面を泳ぎながら移動する訓練に取り組んでいたという。
出典
『小牧基地で訓練中に死亡事故』
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20180810/0000158.html
(ブログ者コメント)
スキューバダイビングの装備を身に着けたままプールの底に沈んだのなら、目立つので、すぐに見つかりそうな感じがするのだが・・・。
どのような大きさ・深さのプールで、何人が訓練を受けていて、教官は何人だったかなど、気になったので調べてみたが、報じられた記事は見つからなかった。
2018年8月8日1時11分に北海道新聞電子版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
道南バス(室蘭)の元運転手で、2007年にアスベスト(石綿)関連疾患の中皮腫によって死亡した日高管内平取町のKさん(男性、当時73歳)について、浦河労基署が業務による疾患と認め、遺族に石綿健康被害救済法に基づく特別給付金を支払っていたことが7日、分かった。
患者団体によると、バス関連業務で石綿の労災と認められるのは、道内で初めて。
Kさんの長男(58)=同町=と患者団体「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」(東京)が同日、道庁で記者会見して明らかにした。
Kさんは1959年から運転手として勤務。
64年4月から1年間は整備工場で、石綿を含むブレーキパッドの張り替えの際、準備や後片付けなど補助作業を行っていた。
93年に退職し、07年1月に中皮腫で死亡した。
遺族は今年3月、同救済法に基づく特別遺族給付金を申請。
給付金は、時効(5年)によって労災保険法に基づく補償を受けられない遺族のための救済制度で、「事実上の労災認定に当たる」(同会)。
浦河労基署は、同僚の証言などから、業務上の疾患と認定した。
決定は6月4日付。
Kさんの長男は、「バス業務で石綿被害を受けるとは思っていなかった。今回の決定が同様の被害者の救済につながれば」と話した。
厚労省によると、バスを含む交通運輸業の石綿による労災認定は13~17年度、全国で7件。
家族の会によると、バス運転手については、佐賀労基署が昨年5月、乗務前の車両点検でブレーキパッドなどの石綿を吸い中皮腫で死亡した西日本鉄道(福岡市)の元運転手の男性について、全国で初めて労災認定した。
同会は、「業界で被害が潜在化している恐れがある」としている。
出典
『道南バス元運転手の石綿労災認定 整備工場の作業で』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/216500
8月8日8時56分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
同会によると、認定されたのは、主に運転手として1959年12月から93年9月まで道南バスに勤務したKさん。
64年4月から1年間は、整備工場で補助業務を担当した。
石綿を含んだブレーキパッドの張り替え作業の準備や後片付けなどの際に、石綿を吸い込んだとみられる。
退職後の2006年3月、腹痛や嘔吐の症状で救急搬送され、腹膜中皮腫と診断されて、翌年1月に死去した。
遺族が今年3月に労災認定を申請。
バス運転手の石綿被害による労災認定は、17年5月の佐賀市の男性に続き2例目だが、運転手が乗務前にする点検と発症との関連については判断していない。
1年間という短期間の補助業務による暴露で労災認定しており、同会は、「被害の広がりを提起している」と評価する。
Kさんの長男(58)は、「なぜこんな病気になったのかともやもやしていたが、まさかバス会社でと思っていた。今回の労災認定が、多くの人が申請するきっかけになってほしい」と話した。
同会は25日から9月16日まで、道内5カ所で中皮腫・アスベスト疾患に関する講演と交流会を実施する。
出典
『アスベスト 労災認定 中皮腫で死亡男性 バス整備に従事』
https://mainichi.jp/articles/20180808/k00/00e/040/238000c
(ブログ者コメント)
西日本鉄道のバス運転手だった方の事例については、本ブログでも紹介スミ。
2018年8月8日19時30分にmBS NEWSから、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
8日午後5時半すぎ、京都市北区で「河川敷の木が突然倒れて高齢の男女2人がけがをしている。男性が下敷きになっている」と通行人から通報があった。
警察によると、鴨川のそばにある住宅街の松の木が1本倒れ、89歳の男性が下敷きになり、80歳の女性も巻き込まれた可能性があるという。
2人はすぐに救助されたが、男性は頭を強く打ち、女性も首の痛みなどを訴え、救急車で病院に運ばれた。
「突然、ばきっという形で、音と同時に倒れていました」
(目撃者)
警察は、木が腐って倒れたとみて調べている。
出典
『鴨川近くの住宅街で松の木が突然倒れる 男女けが』
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20180808/GE000000000000023848.shtml
8月9日18時16分にNHK京都からは、推定原因など、下記趣旨の続報的記事がネット配信されていた。
京都市は、市内の街路樹について7年前から、木の内部の健康状態を調べる「樹勢診断」と呼ばれる検査を行っている。
市が管理する街路樹は、およそ4万本あるが、この検査の対象は桜やけやきなどに限られ、今回倒れた松は対象外だという。
その理由について、市は、松は桜やけやきに比べて傷みにくいことなどを挙げている。
今回の事故を受けて、市は9日、現地で緊急の点検を行い、ほかの松の木の状態を調べたところ、根元が傷んでいる木が数本、見つかったという。
市は、樹木医の意見も聴いて、松が倒れた原因を調べるとともに、今後の対応を検討することにしている。
京都市建設局の田中緑化推進課長は、「市民の安心・安全を守るため、原因の調査を早急に進めていきたい」と話していた。
【住民 「市はチェックを」】
現場では、9日も地元の人たちが犬の散歩やランニングをする姿がみられた。
近くに住む50代の女性は、「事故の前に、大学生の娘が自転車で通っていたので驚きました。いきなり倒れるとは思っておらず、とても怖いです。市にはチェックをしてほしいです」と話していた。
また、小学生の孫と近くを通りかかったという74歳の女性は、「怖いと思いましたが、人手や費用を考えると、どこまで管理できるのか難しく思います」と話していた。
【専門家 「幹がもろくなり倒れたか」】
専門家が現地を調べたところ、松は幹の水分が不足してもろい状態になり、枝葉の重さを支えられずに倒れた可能性があることが分かった。
8日午後5時半ごろ、京都市北区の小山東玄以町を流れる賀茂川沿いの道路で松の木が突然倒れ、下敷きになった89歳の男性が腕の骨を折る大けがをしたほか、80歳の妻も背中を打つけがをした。
9日午後、樹木医の小島俊男さんが現地を訪れ、倒れた松の木の状態を調べた。
その結果、幹の中心部は繊維が切れて乾いた材木のようになっていて、水分や養分が十分に行き渡っていなかったという。
こうした状態はしばらく続いていたとみられ、去年の台風の強風などで木に力が加わったことが、幹の中の繊維が切れた原因だと考えられるという。
さらに、倒れた木のそばには、近年切り倒されたとみられる木があり、風よけがなくなったうえに日当たりが良くなり、枝葉が多く茂ったとみられるという。
このため、小島さんは、松は幹がもろい状態になっていたにもかかわらず、枝葉の重さが増え、それに耐えられず倒れた可能性があると指摘している。
出典
『倒木でけが 松の木は検査対象外』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20180809/2010001236.html
(ブログ者コメント)
mBS NEWS掲載写真によれば、曲がりくねった松ではなく、杉のようにスラっとした松。
それが土手の上から下の道路に向かって倒れており、枝葉の部分が道路全体にかぶさっている。
一方、NHKの映像によれば根元から折れており、折れた部分に腐食された様子はみられない。
2018年8月7日11時43分にYAHOOニュース(東海テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県知多市の保育園で、1歳の園児の顔や体に給食のスープがかかり、大やけどした園児が入院する事故があったことが取材でわかった。
知多市によると、市立南粕谷保育園で先月18日、1歳の女の子が保育士が目を離した隙に、給食を運ぶワゴンの上にあった鍋に手を伸ばし、中の熱いスープが女の子の腕や顔などにかかった。
女の子は大やけどをして、一時、入院したが、今もやけどの跡が残り、市内の別の保育園に移ったという。
知多市は、保護者への謝罪が続いているなどとして、この事故について公表していない。
知多市幼児保育課の鰐部課長は、東海テレビの取材に対し、「事故の責任を大変重く受け止めている」と話し、園児が給食を運ぶワゴンに近づけないようにするなどの対策を取ったとしている。
出典
『保育園で1歳女児が大やけど 給食の鍋に手伸ばし、中の熱いスープが顔などにかかる 愛知』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180807-00004349-tokaiv-l23
8月9日14時1分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県知多市は9日、市立南粕谷保育園で7月に女児(1)が給食のスープをかぶり、首や腕などに大やけどを負ったと発表した。
事故後の市の調査で、スープは70℃と高温だった。
女児は現在も治療中という。
市幼児保育課によると、7月18日、保育室内で保育士が配膳ワゴンでスープ入りの鍋を運んでいた際、後方確認のため目を離した隙に、女児が鍋に触ってスープがこぼれた。
鍋は高さ約80cmの台の上に置かれ、女児の身長も約80cmだった。
市は、鍋が子どもの手が届く位置にあったことが問題だったとし、配膳ワゴンを園児のいる保育室内に入れないように、市内の保育園に指導した。
市は、「園児の一日も早い回復を祈るとともに、家族には心よりおわび申し上げる」と陳謝した。
出典
『スープかぶり女児大やけど 愛知の保育園』
http://www.sankei.com/west/news/180809/wst1808090050-n1.html
2018年8月6日付で中国新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
西日本豪雨のため福山市内の約2000haが浸水した問題で、甚大な被害の出た地域にある大半の排水ポンプが水に漬かり、稼働停止していたことが分かった。
記録的な雨量に対応し切れずポンプが停止し、被害を拡大させたとみられる。
水田などが広がっていた時代に土地改良区が整備した排水能力の低いポンプも多く、新増設の必要性が浮き彫りとなった。
・・・・・
出典
『浸水で大半のポンプ停止 福山』
2018年8月8日11時36分に長崎新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後2時15分ごろ、松浦市調川町の工場内休憩所で、作業を休んでいた男性従業員(66)が倒れているのを同僚が発見し、119番通報。
搬送先の病院で死亡が確認された。
県消防保安室は7日、男性の死因が熱中症だったと明らかにした。
同室によると、県内で熱中症による死者は今年2人目。
同市消防本部などによると、男性は工場内で貨物の整理作業を担当。
6日午後1時ごろから約45分間作業をした後、同僚に「暑い」と伝え、工場内の休憩所で休んでいたという。
その後、休憩所をのぞいた事務員が倒れている男性を発見。
救急隊員が駆けつけたときには意識はなく、心肺停止状態だった。
出典
『松浦で男性熱中症死 工場で作業中「暑い」』
https://this.kiji.is/399753965279183969?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
今年の夏は半端ない暑さ。
熱中症で救急車で運ばれた人が過去最多とか、クーラーをつけていなかった高齢者が亡くなられたなど、いろいろ報じられている。
ただ、工場内で作業中に亡くなられたという事例は、ブログ者の知る限り、今夏初めてだ。
2018年8月6日17時41分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年から今年にかけて、授業中に硫化水素を発生させる実験をしていたところ、生徒が体調不良を訴えるケースが相次いだことを受け、6日、千葉市で、理科の教諭などが安全な実験の方法を学ぶ研修会が開かれた。
この研修会は、生徒たちが化学反応について安全に学べるよう、千葉市の千葉大学教育学部附属中学校が開いたもので、県内の理科の教諭など16人が参加した。
体調不良の多くは、中学2年の授業で行われる「鉄の硫化」の実験で起きているということで、参加者は、鉄と硫黄を熱で反応させ、さらに塩酸を加えて硫化水素を発生させた。
そして、材料の量が多すぎたり、混ぜ方が均一でなかったりすると適切に実験を行えないことや、生徒自身にも、直接、気体を吸い込まないように伝えておくことが大切だと学んでいた。
産業技術総合研究所のまとめによると、去年から今年にかけ、千葉県など5つの府や県で、合わせて67人の生徒が「鉄の硫化」の実験中に体調不良を訴えたということで、千葉大学教育学部附属中学校は、多くのケースで生徒に実験の手順が徹底されていなかったことが原因とみている。
教諭の1人は、「しっかりと生徒たちに声をかけて、安全に実験を行いたい」と話していた。
出典
『「鉄の硫化」安全な実験研修会』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20180806/1080003170.html
(ブログ者コメント)
この実験については、本ブログでも数多くの事例を紹介スミ。
あまりに数が多いので、紹介途中から、特段のものでない限り掲載を割愛としているほどだ。
2018年8月6日21時39分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前7時50分ごろ、北海道本別町勇足のH糖業本別製糖所でポンプ室から塩酸が漏れ、敷地や近くの川に流出したと、国交省北海道開発局に通報があった。
開発局によると、約3万ℓが流出したが、けが人はなく、川の魚が死ぬなどの被害の報告もない。
塩酸は、砂糖を精製する過程で使っており、従業員が異臭に気付いて通報。
工場の敷地に石灰をまき、中和処理をした。
排水溝を通じて川に流れた塩酸は薄まり、川の水質に問題はないという。
工場では、これまで塩酸が漏れたことはなく、開発局が原因を調べている。
出典
『製糖工場から塩酸流出、川に約3万リットル 北海道本別町』
http://www.sankei.com/affairs/news/180806/afr1808060034-n1.html
8月6日22時46分に北海道新聞電子版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
帯広開建は6日、十勝管内本別町のH糖業本別製糖所(町勇足)から塩酸が流出し、町西美里別の利別(としべつ)川に流れ込んだと発表した。
同日の開建の調査では、水質への影響は確認されていない。
本別製糖所によると、塩酸は製糖作業時に使うもので、タンクからポンプで作業ラインに送る過程で何らかの不具合が生じ、約30m3が漏出しているのを、6日朝に従業員が発見した。
塩酸の一部は、排水路から支流を通じ、利別川に流れ込んだ。
従業員らは排水路に土のうを積んだほか、塩酸の中和処理を実施。
川への流出量は不明だが、午後に帯広開建が下流4地点で行った水素イオン濃度(pH)調査では、いずれも基準値内で、目視でも魚の死骸などは確認されなかった。
本別製糖所は、「流出が起き、申し訳ない。原因を究明し、再発防止の対策を取りたい」と話している。
出典
『製糖所から塩酸流出 本別の利別川』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/216149/
2018年8月5日7時30分に毎日新聞からは、国交省は長年の要望を受け合流点の付け替え工事を来年度から始める予定だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
西日本豪雨で堤防が決壊した岡山県倉敷市真備町地区の小田川について、国の河川改修計画が完了していれば、決壊地点の水位は約1.5m低下できたと、前野詩朗・岡山大教授(河川工学)が4日に広島市であった土木学会調査団の記者会見で明らかにした。
前野教授は、「改修していれば、被害はこれほど大きくならなかったと予測される」と話した。
真備町地区では1級河川・高梁川の水位が上昇し、支流の小田川の流れをせき止める「バックウオーター現象」が発生。
小田川の堤防は、高梁川との合流点から3.4km上流など、複数箇所で決壊した。
小田川に注ぐ支流でも堤防が決壊し、真備町地区は約12平方kmが浸水、51人が自宅などで亡くなった。
前野教授らの調査では、浸水した深さは最大5.38mに達したという。
前野教授は、国交省などのデータから、今回豪雨時の流量や水位を分析。
小田川と高梁川の合流地点を約5km下流に移す付け替え工事が完成していた場合、小田川の水位は合流点から3.4km上流で1.5m、6.4km上流で0.9m、それぞれ低下したと推計した。
前野教授は、「河川改修で併せて計画されている河川掘削や河道内の樹木伐採も同時に行えば、水位はさらに下げられたはずだ」と話した。
小田川では、1972、76年にも大規模な浸水があり、国交省は住民の長年の要望を受けて、小田川の流れをスムーズにする付け替え工事を来年度から始める計画だった。
出典
『西日本豪雨 小田川改修で水位1.5m低下「減災できた」』
https://mainichi.jp/articles/20180805/k00/00m/040/094000c
少し前、2018年7月13日6時0分に東洋経済からは、50年も前から計画されていた付け替え工事がなかなか進まなかったのは相手自治体の反対や治水目的のダムが水源確保目的にすり替わったためだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【半世紀前からあった計画】
小田川をめぐっては、高梁川との合流地点を付け替える工事が今秋に予定されていた。
小田川が高梁川と合流する位置を現在より約4.6km下流に移動させることで、合流部分の洪水時の水位低下を図るものだ。
もっと早く対策しておけば・・・・。
そんな声も漏れ伝わる一方、工事は一筋縄ではいかない現実が横たわる。
計画自体は50年も前から存在していたにもかかわらず、なぜ、現在まで着工に至らなかったのか。
高梁川と小田川の流域は、幾度となく水害に悩まされてきた。
1893年10月に上陸した台風では、岡山県全域で床下・床上浸水5万209戸、全半壊1万2920戸という被害に遭った。
そこで、東西に分岐して海に流れていた高梁川を西側に一本化し、東側は埋め立て、西側の一部は貯水池として整備された。
だが、その後もたびたび洪水に見舞われたため、治水の重要性が再び浮上してきた。
そんな中、小田川の合流地点付け替え工事は、2007年に基本方針が策定された。
今秋に予定される工事は11年越しとなるわけだが、実は、前身となった計画は昭和にまでさかのぼる。
もともとは、治水対策としてダム建設が計画されていたからだ。
1968年、旧建設省は柳井原堰(ダム)建設の構想を発表した。
場所は、今回の小田川付け替え工事完了後の合流部分に当たり、水害の相次ぐ小田川の治水と、水島コンビナートを中心に渇水にあえぐ下流地域の水源開発が目的だった。
建設予定地は倉敷市と船穂町(現倉敷市船穂町)にまたがっていたが、船穂町は柳井原堰の建設に猛反発した。
第一に、治水の恩恵は上流の真備町(現倉敷市真備町)などの小田川流域、利水の恩恵は下流の倉敷市などの都市部が中心で、船穂町には大きなメリットがなかった。
加えて、明治から大正時代に行われた、東西に分かれていた高梁川を一本化する工事にて、船穂町の一部の集落が貯水池の底に沈んだという苦い過去も想起された。
1980年には、周辺自治体が開発を促進する会を結成し、幾多の交渉が続けられたものの、船穂町は慎重姿勢を崩さず、計画は棚ざらしとなった。
【ようやく日の目を見るはずだった】
ところが1995年2月、事態は急展開を迎える。
船穂町が、硬化させていた態度を一転させ、建設省および岡山県との間で柳井原堰建設の覚書を締結したのだ。
背景には、周辺自治体に比べて開発の遅れていることへの焦りがあった。
柳井原堰の建設計画の行方が定まらぬままで、大規模な都市開発やインフラ整備を実施できていなかった。
同時期に進められていたポッカコーポレーション(現ポッカサッポロフード&ビバレッジ)の工場誘致も用地買収が難航し、黄信号が灯っていた。
そこで建設と引き換えに、覚書には、船穂町振興計画の実施に向けて国と県、町が協力することを盛り込んだ。
バイパスや下水道の建設、農業集落の整備など計36項目、総額630億円の支援事業が並んだ。
建設容認を通じて、町の未来を託した格好だ。
同時に、柳井原堰建設を1997年から開始することについても合意。
2008年頃には竣工する計画だった。
建設省の発表から27年、ダム建設計画はようやく日の目を見る・・・はずだった。
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
【建設に向けた準備が少しずつ進んでいたさなかだった】
「国が建設を進めている船穂町の柳井原堰(中略)については、本体工事未着手のこの段階で見直しを行いたいと考えております」。
2002年6月10日、岡山県知事はダムの建設中止を、突然、表明した。
倉敷市長や船穂町長でさえ、「青天の霹靂(へきれき)だった」と言う、突然の中止宣言。
いったい何が起きたのか。
背景には、1968年の計画発表時から30年以上が経過し、社会情勢が様変わりしていたことがある。
当時の倉敷市の推計によれば、1日当たりの計画水量を32.2万トンとしていたが、実際の使用量は20万トン程度にとどまり、利水としてのダムの意義は薄れていた。
本来は治水対策のはずの柳井原堰だったが、倉敷市議会からは「(倉敷市に)関係があるのは(総工費600億円のうち)2割の利水。柳井原堰はメリットが本当にあるのか」という声も上がった。
折しも、バブル崩壊後の景気後退を受け、国は公共事業の見直しを進めていた。
建設省は、計画の進捗が見られないダムの建設中止を、次々と決定した。
柳井原堰は幸い、中止を免れたものの、事業主体である岡山県の財政状況も厳しさを増すなど、逆風は確実に吹いていた。
結局、関係自治体の間で、ダムがなくても安定して水を供給できるという結論に達し、2002年秋、柳井原堰の建設中止を中国地方整備局に正式に申し出た。
翌年の事業評価にて、中国地整は「中止は確定したが、高梁川ならびに小田川の治水対策を行う必要があるため、今後、早期に小田川合流点の付け替え処理等抜本的な治水対策を行う必要がある」と指摘したものの、小田川の治水対策は、事実上、振り出しに戻った。
その後、2005年には、政令指定都市を目指す倉敷市が真備町と船穂町を編入合併している。
【被害は軽減できた】
2007年8月に柳井原堰を除いた小田川の改修工事の基本方針が、2010年には具体的な整備計画が策定された。
環境アセスメントなどを経た後、2014年にようやく国交省の予算がついた。
この間、堤防の整備や川底に堆積した土砂の掘削など、小田川の部分的な治水工事は細々と行われたものの、抜本的な工事は今秋から始まる予定だった。
その直前に、地域一帯を豪雨が襲った。
国交省の計画によれば、仮に付け替え工事が完了していたら、ピーク時の水位は最大6~7m低下し、堤防の外側の土地よりも水位が高まる(洪水の危険がある)時間も、対策前の80~90時間から20時間にまで抑えられていたという。
「被害を防げたとはいえないが、軽減はできたかもしれない」(中国地整)。
現在は、盛り土や土嚢による仮復旧の状態。
付け替え工事は今後も進めていくが、「計画よりも早めに進めたい」(同)。
一度災害が発生すると対策が急速に進むことは、裏を返せば、災害が起こるまで対策は進まないことを意味する。
小田川の氾濫対策は、かねて警鐘が鳴らされていた。
倉敷市が公表している「第六次総合計画施策評価シート(平成29年度)」では、防災政策に関する市民からのアンケート結果として、「高い重要度に見合った満足度が得られていない領域」という評価が下されるなど、住民の中でも災害に対する懸念は根強かった。
それでも、政治や利害対立に揉まれた結果、計画から工事着手まで50年も要した。
行政評価に詳しい高崎経済大学地域政策学部の佐藤徹教授は、「どの事業も重要であるから(政策に)優先順位をつけたくない、というのが行政の本音ではないか。(優先順位を付けたとしても)結果を踏まえた予算配分を行う、という仕組みがないと予算には結びつかない」と指摘する。
付け替え工事の完了は、およそ10年後を予定している。
その間、豪雨に襲われない保証は、どこにもない。
小田川の堤防決壊は、防災政策の優先順位を高める必要性を、われわれに示している。
出典
『真備町浸水、50年間棚上げされた「改修計画」 政治に振り回されている間に、Xデーは訪れた』
https://toyokeizai.net/articles/-/229270
2023年10月30日17時18分に読売新聞からは、合流点の付け替え工事が進められているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2018年の西日本豪雨で甚大な浸水被害が出た岡山県倉敷市真備町などで国土交通省が進めている小田川と高梁川の合流点を下流に付け替える事業で、同省は29日、小田川から新たな流路への通水を開始した。
今後、両河川を分離する堤防工事に取りかかり、来年3月の完成を目指す。
西日本豪雨の際には、本流の高梁川の水位上昇により、支流の小田川の水が本流に流れにくくなる「バックウォーター現象」が発生。
小田川の堤防が決壊し、周辺の約4600棟が全壊するなどした。
事業では合流点を約4・6キロ・メートル下流に付け替えることで、大雨が降っても小田川の水位は現状よりも大幅に低下し、氾濫のリスクを減らす効果があるという。
川沿いの山を20年1月から掘削するなどして新たな流路を作った。
現在、小田川と新たな流路は直径70センチの管で結ばれており、この日、管を塞ぐ土のうを重機で持ち上げると、小田川から水が勢いよく流れ込んだ。
今後、管を撤去した上で、通水箇所を広げ、今の合流点を分離する堤防も整備する。
水が通る様子は地域住民ら数十人も見守った。
地元の防災啓発団体「川辺復興プロジェクトあるく」代表(44)は、「安心して暮らすことのできる地域に一歩近づいたと思う。ハード面の整備に安心するだけでなく、地域住民もしっかり防災に取り組みたい」と語った。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231030-OYT1T50069/
2018年8月5日17時17分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日昼すぎ、糸魚川市の親不知海水浴場で、長野市の30代の男性が娘の小学生とともに沖に流された。
この男性の妻が、高台で監視にあたっていたIさん(男性、73歳)に救助を要請し、Iさんが救助に向かったが、海岸から数10mの沖合で溺れたという。
Iさんは近くにいた海水浴客に救助され、病院に搬送されたが、その後、死亡した。
救助の要請があった男性と娘の小学生は、海水浴客に救助されて無事だった。
この海水浴場は糸魚川市が管理しているが、Iさんはシルバー人材センターから派遣されて、今シーズンから、自宅の近くにある海水浴場の監視にあたっていたという。
警察と消防が、事故の詳しい状況を調べている。
出典
『高齢の監視員がおぼれて死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20180805/1030004281.html
8月5日20時13分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日正午過ぎ、新潟県糸魚川市外波(となみ)の親不知海水浴場で、溺れた親子の救助のため沖に向かった同海水浴場の監視員、Iさん(73)が、岸から40~50mの海上に浮かんでいるのを海水浴客が発見、救助されたが、間もなく死亡が確認された。
死因は水死だった。
警察によると、Iさんは長野県の30代男性と小学2年の娘が溺れたとの通報を受けていたという。
親子は別の海水浴客に救助され、無事。
現場は高波で風も強かった。
監視員はIさんのみだった。
出典
『親不知海水浴場 海水浴客助けに向かった73歳監視員死亡』
https://mainichi.jp/articles/20180806/k00/00m/040/073000c
(ブログ者コメント)
最近、プール監視員の資格について記された情報を数件紹介したばかりだ。
また、富士山から下山中の70代の安全誘導員が6合目で遭難したという情報も紹介した。
今回事故の原因は、それらの情報と共通するものがあるように感じたので、紹介する。
2018年8月5日19時50分にNHK山梨から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日正午すぎ、山梨県富士吉田市竜ヶ丘の住宅の庭で、この家に住む会社員の30代の男性がバーベキューの準備のため、ライターの火をガスバーナーに近づけたところ、大きな音と共に、一時、炎が広がり、この男性が顔などにやけどを負った。
警察によると、男性は病院に搬送されたが症状は軽いという。
また、庭に集まっていた男性の家族や親族にケガはなかった。
警察が現場の状況を調べたところ、プロパンガスのボンベとガスバーナーをつなぐホースに劣化による複数の穴が見つかり、この穴からガスが漏れて引火したとみられるという。
警察が、当時の状況をさらに詳しく調べている。
出典
『バーベキュー準備で引火し負傷』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20180805/1040003585.html
2018年8月4日17時51分に日本経済新聞電子版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都多摩市の建設現場で5人が死亡した火災は、断熱材として吹き付けられたウレタンへの引火が出火原因とされる。
石油素材のウレタンにいったん火が付くと、一気に燃え広がる「爆燃」と呼ばれる現象が発生する。
急な延焼で逃げ遅れの死者が出た火災は過去にもあり、業界団体などは、安全管理の徹底を改めて呼びかけている。
【黒煙一気に】
「化学品が燃えるような変なにおいがして、黒煙が一気に広がった。死ぬかと思った」。
火災ビル現場の地下で作業していたとび職の男性(21)は振り返る。
5人の死者を出した7月26日の火災は、地下3階で鉄骨を切断する際に出た火花が、地下4階の天井部分に断熱材として吹き付けられていたウレタンに引火したのが出火原因とみられる。
ウレタンフォーム工業会などによると、熱を伝えにくい特殊な気体をとじ込めた硬質ウレタンは主に建物の断熱材に使われ、クッション性が高い軟質ウレタンは皿洗い用のスポンジやソファの中身に使われる。
硬質には燃えにくい処理を施したものもあるが、完全な不燃化はできないという。
【危険性は認識】
硬質も軟質も、木材などと比べて特に引火しやすいわけではなく、火花を多少浴びた程度では燃えない。
ところが、いったん引火してしまうと、ウレタンが分解されて燃えやすい揮発性ガスを噴出。
一気に燃え広がる「爆燃」が起き、火の回りは早い。
元東京消防庁消防官で防災アナリストの金子富夫氏は、「今回の現場は地下だったうえに、天井に断熱材のウレタンが貼ってあって熱がこもりやすく、爆燃現象が起きた可能性が高い」とみている。
2009年に発生した神戸市の倉庫火災では、天井のウレタン製の断熱材が原因で爆燃現象が起きたとされ、消防士1人が死亡した。
15年には、北海道のきのこ工場で工事中にウレタンに引火し、4人が死亡した。
今回のビルの建設を請け負った安藤ハザマも、17年に東京都江東区の物流施設の解体工事でウレタンに引火し約5000m2を焼いており、危険性は認識していた。
【階上で火出る作業】
警視庁によると、同社は鉄骨の切断作業前に床にベニヤ板と不燃性のシートを敷き、周辺には水もまいて、ウレタンへの引火を用心していたという。
しかし、作業した地下3階の床には複数の隙間があり、地下4階の天井部分のウレタンに火花が降りかかって引火したとみられる。
大手ゼネコン関係者は、「火気の出る作業は、ウレタンの吹き付け前に済ませるのが一般的」と指摘。
「なぜ、ウレタンがある状態で鉄骨の切断作業をすることになったのか疑問だ」と工程に首をかしげる。
ウレタンフォーム工業会の大川専務理事は、「ウレタンがある場所では火気の出る作業をしないように、何10年にもわたって呼びかけてきた。火災の犠牲者を出さないために、建設現場での安全管理を徹底してほしい」と訴えている。
出典
『ウレタン火災、「爆燃」で急延焼 業界団体が注意促す』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33819760U8A800C1CC1000/?n_cid=NMAIL007
2018年7月28日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報として掲載します。
第2報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8628/
(2018年8月10日 修正2 ;追記)
2018年8月4日5時0分にNHK NEWS WEBから、国交省は緊急放流時の住民への周知方法を見直したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
西日本豪雨で、愛媛県の肱川がダムの放水量を増やした後で氾濫したことを受けて、国交省は、肱川の上流にある2つのダムで緊急的な放流を行う際に、サイレンを鳴らす回数を増やすなど、住民に周知する方法を見直した。
先月の西日本を中心とした豪雨で、愛媛県の西予市と大洲市では肱川が氾濫し、逃げ遅れるなどして9人が犠牲になった。
上流にある野村ダムと鹿野川ダムでは、ダムの流入量と放水量をほぼ同じにする「異常洪水時防災操作」が行われ、その後、急激に増水していたため、住民から国の周知の在り方に疑問の声が出ていた。
このため国交省四国地方整備局は、この操作を行う際の住民への周知について、より切迫感のある方法に見直した。
具体的には、野村ダムで、50秒間のサイレンを5秒の間隔をおいて3回鳴らす動作と、鹿野川ダムで、およそ1分間のサイレンを10秒の間隔をおいて5回鳴らす動作の回数を、いずれも従来の1回から2回に増やす。
また、スピーカーなどで知らせるアナウンスの表現を、「これまでに経験のないような洪水です。直ちに命を守る行動をとってください」と改めるほか、警報表示板の表示を「ダム放流中」から「ダム放流増加非常事態」と変更する。
国交省は、新たな方法で住民への周知の徹底を図るとともに、より効果のある情報提供の在り方を、今後もさらに検討していくとしている。
出典
『愛媛 肱川のダム緊急放流 住民への周知方法を見直し』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180804/k10011562861000.html
8月3日22時1分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国交省は3日、両ダムで大量放流時に流す警報について、「経験のないような洪水です」といった、より切迫感が伝わる表現に見直したと発表した。
試験的に実施し、本格的な変更に向け検証する。
ダムに入ってくる量とほぼ同量を放流する緊急操作の際、警報やアナウンスを屋外スピーカーから流すことになっているが、これまでの放送は「緊急操作に移行する予定。厳重に警戒してください」との表現で、住民から「どのくらい切迫している状況なのかが分からない」と批判の声が上がっていた。
国交省は、「これまでに経験のないような洪水です。直ちに命を守る行動を取ってください」と呼び掛ける表現に変更。
サイレンの回数も増やし、住民に対し、より効果的な情報提供をするとしている。
出典
『ダムの警報より切迫感ある表現に見直し 大量放流は「洪水」に変更』
http://www.sankei.com/west/news/180803/wst1808030088-n1.html
8月4日付で毎日新聞東京版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
変更した内容は、大雨特別警報で気象庁が呼びかける内容とほぼ同様の表現。
従来は、「異常洪水時防災操作に移行する予定。厳重に警戒してください」だった。
出典
『西日本豪雨 ダム放水時の放送内容変更 四国地方整備局』
https://mainichi.jp/articles/20180804/ddm/012/040/042000c
2018年8月5日0時12分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後7時20分ごろ、岐阜県美濃加茂市古井町下古井の木曽川緑地ライン公園で開かれていた「おん祭MINOKAMO2018夏の陣」の花火大会の会場で、着火した手筒花火の一部が約20m離れた場所にいた同県川辺町の会社員女性(53)に当たり、右膝を切るなどのけがをした。
警察によると、同市加茂野町の自営業男性(53)が花火を立てようとした際に、長さ60cm、直径15cmの紙の筒が横方向に飛び出した。
花火の打ち上げ場所と観客席は柵で仕切られており、女性は主催者の許可を得て、柵の内側で写真を撮っていた。
出典
『手筒花火の筒が当たり女性がけが 美濃加茂』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2018080590001205.html
8月5日1時25分にdmenuニュース(東海テレビ)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後7時ごろ、美濃加茂市の木曽川緑地ライン公園で開かれていた花火大会で、手筒花火に火をつけて立てようとした際に内側の紙製の筒が抜け、近くにいた会社員の女性(53)に当たった。
女性は右膝を切るなどの重傷とみられている。
警察によると、会場の警備をしていた警察官が、カメラ席で写真撮影をしていた女性のヒザから血が出ているのを見つけ、事情を聞いたところ事故が発覚したという。
出典
『花火大会で火のついた手筒花火の中身抜け近くにいた女性に当たる 右膝切る重傷か 岐阜』
http://topics.smt.docomo.ne.jp/article/tokaitv/nation/tokaitv-20180805-0125-59720?fm=topics
2018年8月5日1時29分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後7時20分ごろ、夏祭りが行われていた相模原市南区東林間4丁目の東林間神社境内で、「ガスが爆発し、けが人が出ている」と119番通報があった。
消防などによると、10~70代の男女9人が負傷したが、命に別条はないという。
警察などが、詳しい状況を調べている。
爆発が起きたのは、阿波おどりなどが行われ、多くの屋台が出店する「東林間サマーわぁ!ニバル」の会場。
警察などによると、焼き鳥の屋台で使い終わったカセットこんろのボンベを取り外し、別のガスこんろの近くに置いたところ熱で膨張し、爆発したとみられるという。
会場にいた男性(68)は、「ボーンという音がして、びっくりして振り返ったら、台の上から火の手が上がっていた。火はすぐに消えたが、背中をやけどした人もいた」と、心配そうな様子で話していた。
出典
『【速報】相模原の夏祭り会場で爆発、9人重軽傷 屋台のガスボンベに引火』
https://www.kanaloco.jp/article/351213/
8月4日21時7分にNHK神奈川からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
夏祭りを主催する地元の商店街などで作る実行委員会によると、この夏祭りでは毎年、阿波踊りなどが行われ、去年はおよそ3000人が集まったという。
出典
『露店のこんろボンベ爆発9人けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20180804/1050003453.html
(ブログ者コメント)
〇NHKの映像によれば、長机の上に2台のカセットコンロが50cmほど離れて置かれており、両コンロの上には、それぞれアルマイト製の大きな鍋が置かれていた。
そして、現場検証中だろうか、警察官が左側のコンロのすぐ横にカセットボンベを置いて、その場所を指さしていた。
そこから推測すると、コンロから10cm程度しか離れていない場所に使用済のカセットボンベを置いたのかもしれない。
〇一方、どこだったかメモし忘れたが、某民放テレビ局からは、冷凍の焼き鳥を温めるために湯を沸かしていた・・・といった趣旨の報道があった。
2018年8月7日19時55分にNHK秋田から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日まで秋田市で開かれた竿燈まつりで、観客2人が倒れてきた竿燈にぶつかり、顔などに軽いけがをしていたことが、消防などへの取材でわかった。
279本の竿燈が上がった今年の「竿燈まつり」は今月3日から6日まで開催され、県内外から、延べおよそ130万人が訪れた。
消防によると、このうち、初日の今月3日の夜、祭りの参加者が上げていた竿燈が倒れ、近くで見物していた70代の男性にぶつかったという。
この男性は顔に軽いけがをし、病院に搬送されて手当てを受けたという。
また、4日の夜にも、観覧席に座っていた60代の女性が倒れてきた竿燈にぶつかり、顔などに軽いけがをし、病院に搬送されて手当てを受けたという。
実行委員会は、竿燈が観客にぶつからないよう、地上から6mほどの高さにワイヤーを設置していたが、女性は、こうしたワイヤーのある観覧席でけがをしたという。
実行委員会の事務局は、「竿燈まつりの特性上、事故を完全に防ぐのは難しいが、来年は事故が起きないよう、さらに安全対策を強化することを検討したい」と話している。
出典
『竿燈まつり 竿燈倒れて2人けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20180807/6010001467.html
(ブログ者コメント)
ブログ者は、ン10年前に、この祭りを見に行ったことがある。
その際、大通りで多数の竿灯が立てられている中、イメージ、10分に1回程度だっただろうか、竿が倒れている?倒している?のを目にした。
ただ、倒れるのは道路内ばかり。
観客席には倒さないようにできるのだなあ、と思った記憶があるのだが・・・。
2018年8月3日16時53分にNHK滋賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月28日から29日にかけて台風12号が接近した際、大津市や草津市などで団地やアパートの火災報知器が作動し、消防に計5件の通報が相次いだ。
消防が駆けつけると、いずれも火事は起きていなかった。
その後の調査で、横なぐりの雨で設備に水が入り込み、漏電したことが誤作動の原因だったとみられている。
消防によると、火災報知器は、これまでも雨や風が強い日に、誤って作動するケースが多いという。
また、気圧や湿度、それに温度の変化を火事と誤って反応したり、老朽化や虫の侵入などで誤作動を起こしたりするケースもあるという。
大津市消防局では、定期点検とともに、設置場所が適切かどうかを改めて点検してほしいと呼びかけている。
大津市消防局予防課の南係長は、「誤作動を防ぐことはなかなか難しいが、火災の発生をいち早く知らせる大切な装置なので、しっかりと点検してほしい」と話している。
出典
『火災報知器誤作動で出動相次ぐ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20180803/2060000726.html
(ブログ者コメント)
火災報知器の誤作動事例は、過去にも本ブログで紹介スミ。
2016年2月6日掲載
『2016年1月30日報道 長崎市で28日夕から29日朝にかけて火災報知器の誤作動が相次ぐ、昼間に比べ夜の気温と湿度が上昇したことが原因だった模様』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5627/
2018年1月16日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7944/
(2018年8月8日 修正2 ;追記)
2018年8月2日1時50分に北國新聞から、雷は上から下にではなく横に走ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
1月に石川テレビ放送(金沢市)と北陸放送(MRO、同市)の放送が広範囲で中断した事故で、電波を送るアンテナが1日、完全復旧した。
約38万世帯が視聴できなくなってから7カ月弱。
全国でも例がない放送の長期中断は、「想定外の動きをした落雷」(北陸総合通信局)が原因だった。
総務省や放送事業者などは、今回を教訓に、新たな対策の検討を進めている。
1日は、北陸総合通信局が両社に対し立ち入り検査を行い、電波の強さが「重大事故」前と同じレベルまで回復したことを確認した。
完全復旧に伴い、電波を増幅していた世帯ではブースター障害の発生が懸念され、両社は「受信障害の解消へ、引き続き、努力する」としている。
今回の事故は1月10日、金沢市観音堂町の電波送信用鉄塔で火災が発生し、送信設備が損傷した。
鉄塔は石川テレビ放送とMROの共用で、雷が上から下にではなく、横に走って発火したとみられている。
このため、両社は再発防止策として、横に伸びる避雷針の設置と、鉄塔内に監視カメラと煙感知用センサーの据え付けを予定している。
今回の事故では、応急処置として、予備のアンテナが活躍した。
業務用無線、関西テレビの中継局用、業者の試験用を、仮設アンテナとして使用した。
さらに、ケーブルテレビ網も有効だった。
石川テレビとMROは、キー局から受信した映像と音声の情報を、中継用のアンテナで金沢ケーブルテレビネットの入る北國新聞会館18階へ向けて飛ばし、約38万世帯のうち12万世帯で視聴できるようになった。
こうした事例を受け、石川県外では、放送事業者間で機材を融通し合うための協定づくりが進むほか、放送ネットワークの強靱化に取り組む総務省なども、新たな対策を検討している。
出典
『石テレ、MROの放送アンテナ完全復旧 総務省など対策検討進める』
https://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20180802101.htm
2018年8月2日20時0分に神戸新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
2日午後1時ごろ、兵庫県三田市四ツ辻、建設会社の資材置き場で、長さ約8mの仮設電柱が倒れ、電柱に登って作業をしていた30代ぐらいの男性が地面に落下した。
男性は重傷とみられ、意識不明の重体。
警察によると仮設電柱は2本あり、約20年前に設置された。
男性は電柱の解体工事を請け負った会社の従業員で、撤去作業をしていたという。
警察が、電柱が倒れた原因などを調べる。
出典
『電柱倒れ撤去作業中の男性意識不明 三田』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201808/0011505320.shtml
(ブログ者コメント)
掲載された写真によれば、電柱はコンクリート製。
破断面は円形で、鉄筋が1本だけのぞいている


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。