







2016年10月13日22時0分に日経テクノロジーから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
産業技術総合研究所は、自動車の運転手の体調が急変することによって生じる事故を未然に防ぐための研究を、病院や自動車メーカーなどと共同で始める。
車室内に置いたカメラや操作データなどから、てんかんや脳卒中、心疾患の症状が表れる予兆の検知技術を開発する。
予兆データを基に、車両を安全に自動停止させたり、医療機関へ緊急通報したりするシステムの開発につなげる。
さらに、将来に向けては、自動運転中に運転主体を車両から乗員に切り替え可能かを判断する精度の向上にも役立てる。
産総研の自動車ヒューマンファクター研究センターが主導し、2016年11月に研究を開始する。
共同研究先は、筑波大学附属病院、東京大学、自動車関連企業。
同病院には、センターが用意した運転シミュレーターを持ち込んで、研究を進める。
てんかん・脳卒中・心疾患の治療を受けている患者に、実験の協力の了解を得た上で、脳波や心電などの生理情報を取得しながら、運転シミュレーターを操ってもらう。
東京大学は、センサーデータや操作データを解釈し、発作などの予兆との相関を見い出す研究で協力する。
患者に発作が生じると、その状態は過去の知見から明確に判定できるといい、今回の研究では、発作が起こる前の予兆を、運転手向けセンサーとステアリングやアクセルなどの操作情報から、判断可能にする。
利用するセンサーとして、顔の表情などを読み取る可視光・近赤外光カメラ、シートに埋め込んだ生体・圧力センサーなどを、同センターでは想定している。
今回の研究では、予兆発見につながるデータ収集を目的とするため、発作などの症状を再現しやすい患者を対象とするが、研究成果は、健常者が突然に体調異変を引き起こす場合にも適用できるという。
職業ドライバーが、事前の健康診断で問題がないにもかかわらず運転中の体調異変で事故を起こしてしまう場合にも、効果がある。
今後の実験・研究を通して、少なくとも数10件のデータを集め、予兆発見につながる生体データ、顔画像データ、操作データのデータベースを構築する狙いだ。
参加する自動車関連企業は未定で、2016年10月13日に募集を始めた。
既に研究中の運転手モニタリング技術の検証などのため、あるいは新規開発のために参加することを、同センターは期待している。
募集のため、「健康起因交通事故撲滅のための医工連携研究開発コンソーシアム(AMECC)」と呼ぶ組織を、同日付で設立した。
参加企業には、1500万円の資金提供が求められる。
実験に参加できるとともに、非参加企業には有償となる見込みのデータベースを、無償で利用できる。
大学や公的研究機関の参加も可能で、資金提供は不要。
コンソーシアムは2020年3月末で解散する計画だが、研究状況や参加者の要望によっては、延長もあり得る
出典
『運転手の体調急変による事故防げ、官民の医工連携で共同研究』
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/101304530/?d=1476574335360
10月15日11時39分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
脳卒中や心筋梗塞、てんかんの発作など、車を運転中のドライバーの体調急変をいち早く察知し、事故を未然に防ぐ技術の確立を目指す産学コンソーシアム(共同体)が、来月、設立される。
高齢化に伴う事故増に対処するため、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)が呼び掛け、筑波大、東京大が参加予定のほか、共同研究を希望する企業を募っている。
産総研によると、就業中のドライバーが体調急変をきっかけに起こした事故は、過去10年間で3倍になり、高齢化で今後も増加が懸念される。
一方で、カメラやセンサーなどの車載装置で急変を判断するのに十分なデータがなく、技術開発のネックとなっているという。
コンソーシアムでは1年半かけ、急変時の患者のデータベースを構築する。
当面は、脳卒中、心疾患、てんかんが対象。
筑波大病院などで治療を受ける患者にシミュレーターを使ってもらい、操作中の表情や姿勢、ハンドルやペダルの動き、脳波や心電図などを調べ、どんな異常が出た時に事故に至る可能性があるかを分析する。
産総研の北崎智之研究センター長は、「事故防止の技術を世界に発信できるのではないか」としている。
出典
『運転手体調急変 事故防止へ研究…産学共同体設立へ』
http://mainichi.jp/articles/20161015/k00/00e/040/242000c
(ブログ者コメント)
同じような動きを、先日、紹介したばかりだ。
双方に連携はとられているのだろうか?
2016年10月10日掲載
2016年10月3日報道 国交省は、運転手の体調急変時にバスを自動停止させるシステムの構築を目指し、世界に先駆けてガイドラインを作成、メーカーも実用化に動き出した
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6361/
2016年10月13日15時40分に読売新聞から、下記趣旨の寄稿文?がネット配信されていた。
長文につき、抜粋して紹介する。
乗客1人が立った状態のまま、全日空機が駐機場から滑走路へ向かって移動を開始――。
福岡空港で9月30日、定員超過のままで飛行機が始動するミスが発生した。
駐機場を出た直後に発覚し、飛行こそしなかったが、立ったままの搭乗客がいる状態で離陸する、前代未聞のミスにつながりかねない事態だった。
複数回のチェックが行われる飛行機の搭乗手続きで、なぜこうしたミスは防げなかったのか?
ヒューマン・エラーに詳しい中田亨氏が分析する。
〈全日空機で起きた定員超過の経緯〉
別々の席を予約していた父親と息子が、同じバーコードを使って搭乗手続きをしようとした。
父子は、別々のバーコードで搭乗手続きをする必要があったが、息子が誤って父親の席のバーコードをスマートフォンにダウンロード。
保安検査場と搭乗口のそれぞれで、同じ人物が2度通過したとされる「再通過」の警告メッセージが出たが、係員は何度も機器にタッチしたためと勘違い。
1枚の搭乗券で父子2人が乗り、もう1人分は搭乗手続きが行われていない状態となった。
父子2人の乗客が「1人搭乗、1人空席」とされたため、席が1つ余ったように認識された。
余った席はキャンセル待ちの人に提供されたが、実際には父子は2人とも搭乗しているため、当然、機内で席が足りなくなった。
飛行機で、乗っている客と名簿との勘定が合わなかったら大変だ。
ハイジャック犯が紛れ込んでいるかもしれないから、離陸を取りやめ、いったん全員を下ろすしかない。
とはいえ、飛行機の乗客管理というものは、四角四面にやっているだけではダメで、融通を利かさなければならない。
どうしても飛行機に乗らなければならない急用がある人のためには、航空会社が呼びかけて、正規の乗客が席を譲るという習慣もある。
ただし、これは出発間際で行うデータ変更であるから、管理を難しくするリスクである。
運航上の管理だけを考えるなら、出発直前の乗客変更は断った方がよい。
しかし、このリスクを引き受けねば、公共交通機関の名折れである。
世のため人のために、あえて便宜をはかり、難しい管理を引き受けているからこそ、たまにミスが起こるとも言えるのだ。
もちろん、ミスは迷惑なことだが、考えた上でリスクテイクしている。
その心意気は評価してあげたい。
今回の一件を見るに、「システムについての認識のズレ」という、典型的な事故の元凶がうかがえる。
乗客のバーコードを照合するチャンスは、保安検査場と搭乗口との2つの場面である。
そのどちらでも、システムは「このバーコードが通ったのは2回目だ」とか「座席が重複している」と、警告メッセージを出したという。
しかし、係員は「バーコードのかざし方が悪くてダブルカウントされただけで、本当は大丈夫」と勘違いして、父子2人を通してしまった。
こうしたミスを避けるには、システムが「このバーコードは20秒前にも見ました。その時の映像はこれです。2度かざしではありません」などと、時間間隔や場面の状況について教えられればよかったのである。
システム開発者は「ちょっとやそっとでは、バーコードをダブルカウントできないように作ってある」と思っているのかもしれない。
その性能が周知されていれば、システムもここまでくどくど言わなくてもいいだろう。
しかし、係員は「2度かざしのダブルカウントがありえる」と思っていた。
システムの性能について、認識のズレがあったのだ。
このズレこそが、今回ミスが起きた第1の要因と言える。
これは、我々の日常生活でもよくある話だ。
例えば、パソコンでファイルを「完全消去」すると、データは永久に消滅したと思って当たり前である。
しかし多くの場合、データは残っていて復元することが可能だ。
道具の作り手と使い手との間には、道具の認識についてのズレが必ずあり、そこから事故は起きる。
事態が勝手にスイスイと進むことは、多くの場合、ろくなコトにならない。
空席があればキャンセルと判断され、キャンセル待ちの人に割り当てる。この一連の流れは効率的で当たり前ように見えるが、実はかなりリスキーである。
大病院で各病室に薬を配る作業を考えよう。
全室に配り終わったはずなのに、かごの中に何か薬が残っていたとしたら、直ちに全館放送を入れねばならない。
勘定が合わないということは、薬を配り間違えている可能性がある。
つまり、投薬ミス寸前の状態である。
大空港の搭乗口は、あまり正確に仕事が進む場とは思えない。
大きな荷物を抱えた乗客が我先にと押しかける場所だ。
ある人はバーコードを印刷した紙で通過し、別の人はICカードをかざす。慣れない機械にとまどう高齢者もいれば、持ち込み禁止の手荷物を乗務員に預ける若者もいる。そして、ようやくゲートを通り抜けていく。
これは、実に不安定な作業なのだ。
こうした作業の結果、たとえ空席を発見したからといって、即座にキャンセル待ちに再利用という早手回しは危なっかしい。数え間違えをしている可能性は捨てきれない。
搭乗口の確認作業が整然と進めば、この問題のリスクはかなり解決される。
素早いゲート通過は、時間の節約となるから、航空会社としても切望しているところである。
設計工学の世界には、「一石二鳥は諸悪の根源」と考える学派がある。一つの部品に複数の役目を負わせると、事故はそこから始まることが多いのだ。
今回の場合、飛行機の座席が「一人二役」を背負わされている。飛行中に座るものとしての役目と、乗客を数えるための道具としての役目である。
今回は機内で席が足りなくなったから、おかしいぞと気がついたのである。つまり、座席を使って客数を数えたのだ。
乗客を数えるための役目は、搭乗口手前の待合室にある椅子に背負わせるべきだ。椅子が機内のレイアウトで並べてあり、乗客は自分の席に相当する椅子で待つというふうにする。
こうすれば、搭乗口が開く前から、どこの席が空席なのか見て取れる。ダブルブッキングもすぐ分かる。
空港の搭乗口の周りはそんなにスペースがないから、この案の実現は難しいかもしれない。
しかし、並ばずにスムーズに乗れ、すぐ飛び立つ飛行機は、乗客にとっても航空会社にとってもありがたく、多少の投資をしても引き合うのではないかと思う。
これは、ゲートを守る係員にも優れた作業環境を与えることにつながる。
現在のような乱雑な状況では、ヒューマン・エラーは起こって当たり前だ。「ヒューマン・エラーがこのトラブルの原因だ」と責めることすらナンセンスだと思う。
作業環境が悪ければ、いくら人間が頑張ったとしても限界がある。
出典
『なぜ全日空は定員オーバーで飛ぼうとしたのか? 産総研 知識情報研究チーム長 中田亨』
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20161013-OYT8T50049.html?page_no=1
2016年10月13日付で毎日新聞東京版夕刊から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月12日20時15分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
ラーメンチェーン店「K」(本社・福島県郡山市)の静岡市の店舗で提供されたラーメンに、人の親指の一部が混入していたことが分かった。
パート従業員が調理中に過って指を切ったといい、同社は、同市保健所に始末書を提出した。
市保健所や同社によると、静岡S店で、9月10日正午ごろ、子連れの女性客が、子どもが食べていたラーメンに人の指のような異物が入っているのに気付き、店に伝えた。
異物は爪がついた左手親指の先端部分で、長さ7〜8mm、幅約1cm。
2日前の9月8日、同店の女性従業員が電動スライサーでチャーシューをスライスしていた際に切ったが、指先はその場で見つからなかった。
そのまま、チャーシューの容器に入ったとみられる。
保健所は、ほかに混入がないかの確認や、調理器具の消毒などをするよう指導した。
従業員に感染症などの疑いはないという。
同社は、「今後、再発防止を図っていく」としている。
出典
『異物混入 調理で切った指、一部ラーメンに 静岡の「K」』
http://mainichi.jp/articles/20161013/dde/041/040/048000c
『ラーメンに人の親指?混入 静岡のK、保健所が指導』
http://www.asahi.com/articles/ASJBD64L0JBDUTPB01S.html
10月15日18時54分に朝日新聞からは、下記趣旨の続報的記事がネット配信されていた。
従業員が指を切断したのは混入の2日前だったことが、14日、静岡市保健所への取材でわかった。
保健所は、この2日間に他の客に提供された分にも影響した恐れがあるとして、K側に報道発表するよう求めたが、応じなかったという。
一方、K本社は、朝日新聞の取材に対して、当初、「混入したのはツメの一部」などと答えていたが、14日に、「再確認したら指だった」と改めた。
同社ホームページでも、13日付で「一部報道に関するお詫びとお知らせ」として、「爪の一部を欠損し、その一部が混入」と説明していたが、内容を訂正するという。
市保健所が同社から受けた報告によると、パート従業員がチャーシューを切る際に指を切断したのは9月8日昼ごろ。
切れた指は探さなかったといい、チャーシューを保存する容器内に入り込んだ可能性が高いという。
同社のマニュアルでは、容器内のチャーシューは24時間で廃棄する決まりになっていたが、日付ラベルの張り間違いなどの手違いから、そのまま保存。
2日後の10日昼、客のラーメンから指が見つかった。
保健所は、8~10日の間にチャーシューの入ったラーメンを食べた人が複数いることから、「ほかにも手袋の一部や血液が混入した可能性があるのではないか」として、同社に報道発表を求めた。
だが、同社側は「必要ない」と応じなかったという。
さらに、保健所が混入の経過などを書いた申立書を提出するよう同社に求めたのは9月13日だったが、受理は10月4日になった。
混入したのは長さ7~8mm、幅約1cm、厚さ約5mmで、指紋もある「指」だったにもかかわらず、同社が申立書に「ツメ」と記入するなどしたことから、何度も書き直しを指導したためだという。
K本社の武田専務は、14日、取材に対し「きょう写真を確認、再調査した。今思えば、保健所の指示通りに発表もするべきだった」などと話した。
けがをした従業員は病院で治療を受け、今月上旬から職場復帰したという。
同社は、労働災害申請などの手続きについては、「適正に行っている」としている。
■異物混入の経過
9月8日 パート従業員が親指を切る
10日 指先が混入したラーメンを客に提供
12日 客からの苦情で、市保健所が店側に事情聴取
13日 保健所が店へ立ち入り調査。申立書提出などを求める
(この間、申立書の書き直しなどを繰り返し指導)
10月4日 保健所が申立書を受理
6日 保健所が始末書を受理
出典
『K、ずさん対応浮き彫り ラーメンに指混入で』
http://digital.asahi.com/articles/ASJBG5T13JBGUTPB00T.html?rm=412
10月17日付でKから、原因分析や今後の対応などが記されたお知らせがネット配信されていた。
文中、指先が混入した経緯については、下記趣旨で説明されている。
〇チャーシューの仕込み中、仕込み担当者はゴム手袋を着用して作業しているが、事故当時、ゴム手袋の指先部分は切断されず、つながったままだった為、指欠損部分を探すことを失念し、スライサー周辺を探さなかった。
〇既に仕込み済のチャーシューは、廃棄処分とせず、仕込み済食材として、厨房内の所定場所に保管した。
〇チャーシューは、本来、24時間で廃棄し、目安として仕込み時間を示すシールを容器に貼って保管することになっているが、事故への対応と混乱から、シールを貼り忘れたまま、保管した。
2016年10月15日付で朝日新聞岩手全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
宮古市和井内の旧JR岩泉線押角トンネル出入り口付近で、13日午前11時15分ごろ、建設会社員の男性(39)が土嚢(重さ約1.5トン)の下敷きになり、約5時間後に死亡した。
警察によると、男性はコンクリートを流し込む作業をしていたが、土嚢が崩れて下敷きになったという。
(ブログ者コメント)
出典不明だが、他ブログに下記趣旨の記事が掲載されていた。
10月13日午前、岩手県宮古市和井内の旧JR岩泉線押角トンネル工事現場の、トンネル南側の出入り口に積み上げられていた土のうの上で、トンネルをコンクリートで埋める作業をしていた岩手県下閉伊郡岩泉町大川の建設会社社員の男性(39)が、足元の土のうが崩れて重さ約1.5トンの土のうの下敷きになる事故があり、男性は救急搬送されたものの、約5時間後に収容先の宮古市内の病院で死亡が確認された。
土のうは4段に積み上げられていたそうで、警察が崩落の原因をしらべている
(2016年11月16日 修正1 ;追記)
2016年10月14日付の岩手日報紙面に、やや詳しい状況が、下記趣旨で掲載されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
トンネル内をコンクリートで埋める作業中に、土嚢の下敷きになった。
警察によると、男性は、4段に重ねた土嚢(高さ計約2m)の上に立ち、ポンプ車からホースで液状のコンクリートをトンネル内に流し込んでいた。
入口に置いていた土嚢と型枠が崩れて男性が落下し、一つの土嚢(約1.5トン)の下敷きになった。
同トンネルは、JR岩泉線廃止に伴う国道340号整備のため、工事していた。
2016年10月14日18時59分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日、石狩市で住宅1棟が全焼する火事があり、消防がいったん消火作業を終えたあと、14日になって、再び、外にあった衣類から火が出た。
この家の女性が火を消し止めたが、消防は「消火の確認が不十分だった」として、再発の防止を図ることにしている。
消防によると、13日午前10時前、石狩市花畔で、住宅1棟が全焼した。
消防は、ポンプ車6台を出して、およそ2時間にわたって消火活動を行い、正午ごろに鎮火したと判断して、13日午後1時前に、いったんポンプ車などを現場から引きあげたという。
しかし、14日午前10時ごろに、焼けた住宅の外にあった衣類などから火が出ているのを、この家に住む女性が見つけ、消防に通報したという。
火は、まもなく女性が消し止め、けがなどはなかった。
消防によると、消火作業のあと、13日から14日にかけて、3回にわたり、再び燃えていないか家の中などを確認をしたということだが、外に出した衣類は、十分に確認していなかったという。
消防署の署長は、「一部、消火の確認が不十分だった。結果を真摯に受け止め、再発防止の徹底を図ってまいります」とコメントしている。
出典
『火災現場で翌日再び出火』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161014/3538101.html
2016年10月13日1時1分に朝日新聞から、事故の状況に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月12日21時37分に朝日新聞から、10月12日21時56分にNHKさいたまからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後3時半ごろ、東京都内で停電が発生し、豊島区や練馬区を中心に、都心部を含む約58万6千戸が、一時、停電した。
東京電力によると、埼玉県新座市野火止7丁目の地下に設置された電力ケーブルで漏電、火災が起きたのが原因とみられるといい、午後4時25分ごろには復旧した。
交通の乱れなどの影響が出た。
東電などによると、同日午後2時55分ごろ、新座変電所と都心にある変電所をつなぐ電力ケーブルが通る「洞道(どうどう)」と呼ばれるトンネル内で、火災が発生した。
新座変電所から、約1.9km離れた場所とみられるという。
洞道への出入り口から、黒煙が噴き出した。
火災は、13日午前0時21分に鎮火した。
埼玉県警が、トンネル内の火災や停電との関連を調べている。
洞道は地下約6.2mに掘られ、内部には、新座変電所から豊島変電所(東京都豊島区)への9本、練馬変電所(同練馬区)への9本の、計18本の電力ケーブルが通っている。
各ケーブルには、電圧27万5千ボルトの電気が流れている。
この二つの系統を経由して電力が供給される地域は、都心中心部の広い範囲に及び、東京地裁や国交省、文科省など、霞が関の中央省庁も、一時、停電した。
停電の影響で、西武鉄道は、12路線のうち池袋線など10路線(一部含む)で、一時的に運転を見合わせた。
都営地下鉄大江戸線でも、一時、運行できなくなった。
国交省によると、停電によって人がエレベーターに閉じ込められる事案が、都内で51件発生。
大部分は間もなく救出され、けが人はいなかったという。
警視庁によると、新宿、杉並、練馬、板橋、港、中野、北の各区などで、計約200カ所の信号機が、一時、機能しなくなった。
警察官が手信号で対応するなどしており、大きな事故は確認されていないという。
東電によると、火災は、まず練馬区側の送電線で発生し、練馬変電所が停電。
10分ほどで別のルートから送電を始めたが、その後、隣接する豊島区側に向かう送電線でも火災が発生し、今度は豊島変電所が停電したという。
練馬変電所については水道橋変電所に、豊島変電所については京北変電所に切り替えて送電し、停電発生からおよそ1時間後の午後4時25分に完全に復旧したという。
東電によると、停電が発生した場合、短時間で復旧させるため、停電の区間を特定して別のルートから電力を供給する仕組みがあり、今回、停電から10分程度で別のルートからの送電ができたとしているが、東電は「妥当な時間だったか検証する」としている。
電力会社は、時間帯ごとに電力需要を予測し、それに見合った供給量を準備する。
急に送電ルートを切り替えてバランスが崩れると、周波数が不安定になり、送電関連の設備をこわす可能性がある。
このため、復旧までにある程度の時間がかかったとみられる。
出典
『都内で一時58万戸停電 東電「原因はケーブルの出火」』
http://www.asahi.com/articles/ASJBD5FXZJBDUTIL030.html
『埼玉・新座の送電施設で火災→なぜ都心部で大規模停電』
http://digital.asahi.com/articles/ASJBD6480JBDULFA02W.html?rm=439
『地下施設のトラブルが原因か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106014201.html?t=1476308417695
10月13日6時38分と17時32分にNHK首都圏NEWS WEBからは、推定事故原因に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
燃えたケーブルは、漏電を防ぐ絶縁体として、油を染み込ませた紙を中心部の銅線の周囲に巻き付ける古いタイプのもので、35年前に設置されたという。
また、ケーブルの点検は年に1回程度、異常がないかを担当者が目で確認する目視で行われ、今年は6月に実施していた。
電力の送電システムに詳しい東京電機大学の加藤政一教授によると、油が十分に行き渡っていなかったり、油に気泡や不純物が入ったりすると、絶縁部分の性能が落ちて電気が放電されて火花が飛び、油に引火することがあるという。
また、都心周辺では、土地の価格が高いため、地下にトンネルを掘ってケーブルを埋めることがほとんどだという。
ケーブルの総延長は数100kmにも及び、設置費用が巨額になるため、消火設備は設置されていないという。
加藤教授は、「油が絶縁に用いられていることの危険性については、以前から指摘されていた。今は、油を使用せずにポリエチレンで覆って絶縁するということも行われている。古くなったケーブルは、そうしたものに置き換えていくことが、今後、必要になってくるだろう」と指摘している。
一方で、今回の火災では、送電ルートを変えるシステムによって、比較的早く停電は復旧したということで、加藤教授は、「海外では今回のような時間で復旧に至ることは考えられず、速やかな復旧作業だったと思う」と話していた。
出典
『送電施設火災原因特定し対策へ』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161013/3481381.html
『専門家「油使用の絶縁は危険」』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161013/3489831.html
10月13日17時48分にNHK首都圏NEWS WEBからは、2年前に火災危険に関する警鐘論文が発表されていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火災を起こしたタイプの送電線のケーブルを巡っては、条件によっては想定以上に劣化が進むとして、計画的に交換する必要性を指摘するリポートが、2年前に公表されていた。
このリポートは、茨城県日立市にある送電線のケーブルの販売などを行っている「ジェイ・パワーシステムズ」の技術者が、おととし7月、専門誌に投稿した。
この中では、今回のものと同じ銅線の周囲に絶縁用の油をしみ込ませた紙を巻きつけたタイプのケーブルについて、「劣化は非常に緩やかだと考えられてきた」と指摘している。
ところが、およそ30年間使われたケーブルの内部を調べたところ、絶縁用の紙が部分的に焼け焦げて炭化しているのが見つかったという。
こうした焼け焦げは、絶縁用の紙に寄った「しわ」の周囲で見られたため、リポートでは、しわの部分で絶縁の性能が落ち、放電が起きていたと考えられるとしている。
そして、放電によって紙が炭化して絶縁の性能がさらに落ちるという繰り返しで、局所的に紙が破損し、絶縁が失われることが推定されるとしている。
その上で、条件によっては想定よりも劣化が進む可能性がある一方、従来の点検方法では必ずしも劣化を把握できるとはいえないとして、X線を使った調査を組み合わせるとともに、計画的な交換も必要だと結論づけている。
出典
『2年前にケーブル劣化警鐘論文』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161013/3506101.html
10月13日17時48分にNHKさいたまからは、実際に行った消火方法に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日、埼玉県新座市で起きた火災は、火が出たのが電気が流れる送電線のケーブルが通る地下の施設だったため、消防隊員は、地下の酸素を減らすために薬剤を泡状にしたり、ドライアイスを投入したりするなど、効果的な消火方法を模索しながら活動を進めた。
消火活動にあたった新座消防署によると、12日午後3時ごろ、通報を受けて現場に駆けつけた消防隊員は、感電のおそれもあるとして、水による消火活動はせず、延焼しないよう周辺に放水しながら、東電の社員の到着を待った。
そして午後3時26分、到着した東電の社員に送電線ケーブルの電気の遮断を要請し、本格的な消火活動を開始したのは、その20分後だった。
消防が最初に行った消火活動は、薬剤を泡状にして消火する方法。
これは、地下の空間を泡で埋め尽くすことで酸素を減らし、火を消し止めようという作戦だった。
しかし、消防によると火はなかなか消えず、東電が別の消火方法として提案した、ドライアイスを地下の空間に投入することを決めた。
これは、二酸化炭素の濃度を高めて酸素を減らすとともに、地下の空間を冷やすことが目的で、消防隊員は、東電が用意したドライアイス450kgを、別の出入り口から地下の施設に投げ入れた。
その後、煙や炎の勢いは徐々に弱まり、消防隊員が地下施設の様子を実際に確認できたのは、発生から4時間余りたった午後7時すぎだった。
その時点で火はほぼ消し止められたものの、地下施設内の温度は300℃に達していたため、隊員が中に入れる温度に下げるため、放水を続けたという。
消火活動の指揮にあたった新座消防署の竹内署長は、「地下施設での火災は初めての経験だった。しかし、地下施設の火災を想定した訓練を東電とともにほぼ毎年実施していたので、その経験が生きたと思う。一方で、効果が出なかった消火方法もあったので、なぜなのか検証し、今後に生かしたい」と話している。
出典
『東電火災 効果的な消火を模索』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106014541.html?t=1476390160925
10月13日23時25分に毎日新聞からは、出火したのと同タイプのOFケーブルで敷設後35年以上のものがまだ1000kmあるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月14日7時20分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東京電力は、13日、出火したものと同じタイプのケーブルのうち、敷設から35年以上が経過したものが約7割に上ることを明らかにした。
最も古いもので、敷設から60年近くたっていたものもあった。
東電は14日までに、管内の同種ケーブルの緊急点検を完了させるとしている。
東電によると、出火したのは「OFケーブル」と呼ばれるタイプで、直径約13cm。
電気が通る銅製の「導体」があり、その内側に絶縁のための油が流れるパイプがある。
導体の周りにはパイプからしみ出た油を含んだ紙が何重にも巻かれ、漏電を防ぐ構造になっている。
OFケーブルは1971年から使い始め、高度経済成長期に電力を大量に消費するようになった都心部で、特に普及したという。
同種の高電圧ケーブルは、東電管内で17ルート・約1400kmにわたって地下に敷設され、このうち約7割にあたる約1000kmが、敷設から35年以上が経過しているという。
中には、敷設から57年経過したケーブルもあり、同社は、経年劣化による漏電の可能性もあるとみて解明を急いでいる。
一方、現在主流となっている新型の「CVケーブル」は、内部に油を通す仕組みではなく、導体の周りも燃えにくいポリエチレン製の素材で覆っている。
東電管内では、約7000kmで使用。
このうち、35年以上経過したものは、全体の1割未満の約500kmだった。
OFケーブルは、年1回の目視点検のほか、油漏れがないか調べる点検を、年2回実施。
耐用年数は決まっておらず、劣化が見つかったケーブルから、CVケーブルへ交換する。
交換には、送電の一時停止が必要で、迂回ルートがないいと作業できない。
CVケーブルへの交換が進まない理由について、東電の担当者は、「都心の地下は高速道路や地下鉄、水道管などが過密しており、残された空間が少ない。環境条件の問題で、お金の問題ではない」と説明。
難燃性の防火シートで覆うことで、防災対策を進めていた。
火災のあった現場のケーブルについても、東電は2021年度までに送電ケーブルの束の周りを防火シートで覆う計画だったが、現時点では6系統のうち1系統しか覆われていなかったことも新たに判明した。
東電は、「発火したケーブルにシートが巻いてあれば、延焼は防げた可能性がある」と説明した。
出典
『火災で都内停電 35年経過ケーブル1000キロ』
http://mainichi.jp/articles/20161014/k00/00m/040/126000c
『東電、火災のケーブル35年間の旧式のまま 都心のインフラ老朽化どう防ぐ』
http://www.sankei.com/affairs/news/161014/afr1610140005-n1.html
10月15日0時9分に産経新聞からは、防火シートを巻いたケーブルも外側からの火で燃えていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京電力は、14日、火災現場のケーブル6束のうち1束では、設置済みの防火シートごと燃えた可能性があることを明らかにした。
東電によると、送電ケーブルからの出火に備え、難燃性素材を使ったシートでケーブル束の周囲を覆う作業を進めており、全体の約7割で設置済みだった。
今回の現場では全6束で、平成34年度までに設置する計画だったが、発生時点で1束にとどまっていた。
今回の火災は、防火シートのない1束で漏電が発生。
これが火元となり、シート設置済みを含む残りの5束へ延焼した可能性がある。
防火シートは内側からの延焼を防ぐのが目的で、隣接ケーブルからの延焼は防げなかったとみられる。
東電は同日までに、火災現場と同種のケーブルが使われている都心部の全17系統を緊急点検、異常がなかったと発表した。
しかし、今回の火災前にも同様の点検は行われており、東電は、「原因が分かり次第、点検方法も見直す」とした。
現場では、放水した水の排水作業が行われ、水は深さ約30cmチまで減った。
消防などによる実況見分は、16日にも行われる見通し。
出典
『送電ケーブル 防火シートごと燃える? 東電、都心部で緊急点検』
http://www.sankei.com/affairs/news/161015/afr1610150001-n1.html
10月16日20時7分にNHK首都圏NEWS WEBからは、煙が吹き上がった通風口の真下付近のケーブルが激しく燃えていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月17日6時20分にNHKさいたまからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察と消防は、地下の温度が高いうえ、たまった水をくみ上げる必要があるとしていったん中断していた検証を、16日、3日ぶりに再開した。
警察によると、今回の火災では、新座市内にある複数の通気口のうち1か所から炎や大量の煙が吹き出していたが、15日の検証では、この通気口の真下付近にあるケーブル周辺が激しく燃えていることがわかった。
また、その後の調べで、焼けた部分の中には、送電線のケーブルとケーブルをつなぐ接続部も含まれていることがわかった。
東電によると、ケーブルの接続部は、気温の変化による伸び縮みに対応できるよう、たるみを持たせて設置されているが、何らかの原因で隙間ができると、漏電などのトラブルを引き起こすという。
消防などによると、地下のトンネルには、強い異臭がするほか、すすが多くあり、電灯も焼けて真っ暗な状態で、検証は思うように進まなかったという。
警察と消防は、激しく燃えていた通気口付近のケーブルが火元とみて、17日以降も検証を続け、詳しい出火原因を調べることにしている。
出典
『通気口直下のケーブル焼損』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161016/3510353.html
『ケーブル接続部周辺を検証へ』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106015271.html?t=1476740993899
10月17日18時43分にNHKさいたまからは、送電線異常監視装置が最初の火災通報から15分以上経って作動していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火災の発生は午後2時55分に警察に通報され、3分後には東電も把握したが、火災を未然に防ぐために設置された送電線の異常を感知する装置は、最初の通報から15分以上たった午後3時11分に作動していたことがわかった。
この装置は「油圧監視装置」と呼ばれ、11年前、横浜市で起きた送電線が焼けた火事をきっかけに導入されたもので、ケーブルの銅線の周囲にある紙にしみ込ませた絶縁体の油の量が減るなどの異常をセンサーで感知して、自動的に知らせる。
今回の火災の原因は今のところわかっておらず、東電は、当日の会見で、絶縁体が何らかの原因で破損した場合、油が漏れるとともに、漏電によって発火して油に引火するおそれがあると説明しているが、このケースだと、火が出る前に装置が作動する。
しかし実際には、火災発生から15分以上たって作動しているため、東電は、当時の状況を知る手がかりになるとみて調べるとともに、装置が正常に作動したかについても調べることにしている。
出典
『送電線異常感知は出火15分後』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106015441.html?t=1476740814083
(ブログ者コメント)
通風口の真下付近が火元らしいということで、タバコのポイ捨てが原因だった可能性も、タバコ程度の火源でケーブルが燃えるかどうかは別として、考えられないこともない。
というのは、そのような火災が過去に起きているからだ。
2016年2月2日掲載
2016年1月26日 東京都の地下鉄日比谷線銀座駅構内で白煙が発生し、一時全線で運転を見合わせ7万人に影響、ポイ捨てタバコが屋外の吸気口から入りダクト内のほこりが燃えた模様
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5618/
2013年1月6日掲載
2012年12月29日 都営地下鉄三田駅の地上吸気口付近で落ち葉などが燃え、煙が構内に充満して一時運転見合わせ
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2588/
2016年10月12日16時49分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月12日12時29分に神戸新聞から、10月12日13時0分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前8時ごろ、神戸市垂水区塩屋町1の国道2号で、同区の20代男性が運転するオートバイが電柱を支えるワイヤに衝突した。
男性は即死し、衝突の弾みで切断された上半身が、山陽電鉄の線路内に飛ばされた。
オートバイは事故直前まで、兵庫県警長田署の白バイに追跡されていたという。
長田署によると、事故の数分前、同市長田区内の国道2号で、交通取り締まり中の長田署員が、速度超過のオートバイを発見。
停止を命じる署員の足をひいて逃走した。
白バイが追いかけたが、約7km西で対向車線に入るなどしたため、追跡を打ち切っていた。
直後に女性(25)が運転する別の単車と衝突し、男性は弾みでワイヤに突っ込んだとみられる。
同署によると、男性が運転するバイクは、長田区内で制限速度を33km上回る時速83kmで走行したと記録されていた。
女性も転倒した際にけがを負ったが、命に別状はないという。
この事故で、国道2号と並走する山陽電鉄の線路内に、約2mのフェンスを飛び越えて男性の遺体が入ったため、山陽電鉄は上下27本が運休するなどし、約1万人に影響した。
長田署の池田副署長は、「詳細は調査中だが、違反車両を停止させるため、必要な追跡行為だったと考えている」とコメントした。
出典
『電柱ワイヤ激突 バイク男性、上半身切断 山陽電鉄線路に 神戸のの国道2号 白バイ追跡された後に単車と衝突、弾みで…』
http://mainichi.jp/articles/20161012/k00/00e/040/240000c
『白バイ追跡のバイクが国道逆走 衝突事故で死亡』
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201610/0009574527.shtml
『白バイ追跡のバイクが衝突、線路転落の男性死亡』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161012-OYT1T50067.html
(ブログ者コメント)
今回は人体がピンと張られたワイヤに突っ込んだ事例だが、逆に、ハネたワイヤなどが人体に当たった場合にも同様な危険性が考えられる。
2016年10月10日19時45分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
障害者に対して、周りの人の「気付き」が大切-。
全盲に近い症状で、駅ホームから転落し重傷を負った鍼灸マッサージ師、向井さん(56)=兵庫県明石市=は、そう実感する。
昨年8月、向井さんは知人に会いに行こうと、正午前、自宅最寄りのJR大久保駅(明石市)に到着。
白杖を手に、ホームの点字ブロック上を歩き始めた。
ブロック上に人がいた。
「すみません」と言うが、道を空けてくれない。
スマホか、イヤホンから流れる音楽にでも気を取られているのか。
かわし、再びブロック上に戻った。
また、人がいた。
声を掛けても、動く気配はない。
同じようにブロックから離れ、戻る。
3人目。また同じ。
よけようとした時、方向感覚を失った。
右足を踏み外し、線路に落ちた。
ホームに引き上げられ、その1、2分後に電車が来た。
骨盤の一部を粉砕骨折し、1カ月半入院。
仕事復帰に4カ月かかった。
「最大限に注意して歩いたつもりだったが…。恐ろしくて、もう1人でホームに行けない。ホームドアさえあれば」。
一方で思う。「あの時、3人が3人とも反応してくれなかった。そういう世の中が問題なのかもしれない」。
出典
『ホーム転落の男性 誰も「反応してくれなかった」』
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201610/0009570180.shtml
2016年10月11日11時29分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前11時15分ごろ、岐阜県白川村加須良の桂橋近くで、トンネル工事の地質調査をしていた富山市の会社員の男性(31)が掘削機の下敷きになった。
頭を強打し、意識不明の重体。
警察によると、掘削機は重さ約3トン。
点検中に突然倒れてきたといい、詳しい原因を調べる。
出典
『3トン掘削機の下敷き、地質調査の会社員重体 岐阜・白川村』
http://www.sankei.com/west/news/161011/wst1610110016-n1.html
(2016年11月16日 修正1 ;追記)
2016年10月12日付の岐阜新聞紙面に、より詳しい状況が、下記趣旨で掲載されていた。
男性は作業員2人と、直径約6m、深さ約17mの穴の底で作業していた。
掘削機械の点検中に、重さ2.7トンの機械が倒れ、音を聞いた作業員が119番したという。
2016年10月9日18時12分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
蚊の触角にあり、人のにおいを感知する受容体をセンサーに組み込み、においに反応して動くロボットを開発したと、東京大や神奈川科学技術アカデミーなどのチームが発表した。
土砂崩れなどの災害現場で、においを頼りに不明者を探すロボットへの応用を目指している。
竹内昌治・東大教授は、「センサーの耐久性を高め、5〜10年後をめどに実用化させたい」と話している。
チームは、蚊の触角にある嗅覚受容体が、細胞膜の表面でにおい成分を検知していることに着目。
人の汗のにおいを感じる受容体を人工的に合成し、人工細胞膜に組み込んだ。
この受容体が汗のにおい成分を検出すると電気信号が流れる回路を作り、センサーにした。
このセンサーを小型の自走ロボットに搭載、人の汗のにおいだけに反応して動かすことに成功した。
蚊以外にも、別の昆虫の受容体を利用すれば、麻薬や爆発物の検知に使える可能性もあるという。
出典
『ロボット 人のにおい反応し動く 蚊の嗅覚を利用』
http://mainichi.jp/articles/20161010/k00/00m/040/020000c
2016年10月9日18時53分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月10日0時25分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前11時前、洞爺湖町の洞爺湖の湖畔で開かれていた物産展のイベント会場で、「テントが風で倒れてケガ人が出ている」と消防に通報があった。
警察によると、倒れたのは幅およそ5m、高さおよそ3mのテントで、飲食物の販売に使用されていた。
風にあおられたあと5mほど飛ばされ、近くにいた50代と60代の女性2人の頭やおでこなどにぶつかったという。
2人は病院で手当てを受けているが、いずれもけがは軽いという。
警察によると、テントは町や地元の観光協会などが設置したもので、地面には固定されていなかったという。
出店していた男性は、「突然、強い風が吹いてテントが飛ばされそうになったので、大人6人で抑えたが、それでも飛ばされてしまった(音声情報;6人がぶら下がったまま、もっていかれた)。風の力の強さにビックリしました」と話していた。
警察が、詳しい状況を調べている。
札幌管区気象台によると、道内は9日午前、冬型の気圧配置が強まり、道内全域に強風注意報が発令されていた。
出典
『強風でテント倒れ2人けが』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161009/3394221.html
『強風 テント倒れ、女性2人けが 北海道・洞爺湖』
http://mainichi.jp/articles/20161010/k00/00m/040/059000c
2016年10月10日0時24分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月10日付で読売新聞中部版から、10月10日0時57分に毎日新聞から、10月9日16時40分にTBS News iからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前9時5分ごろ、愛知県長久手市の長湫(ながくて)地区で開かれていた「長湫の警固(けいご)祭り」の会場で、鉄砲隊として火縄銃を空砲した男性の銃が破裂した。
警察によると、銃を持っていた大阪府寝屋川市の男性会社員(48)が左手に大けがを負ったが、命に別条はない。
警察によると、現場は長久手市打越の市立西小学校の校庭。
破裂は、鉄砲隊の約100人が整列して順番に1発づつ空砲を放つ最中に起きた。
男性の左手首から先は吹き飛んだという。
「鉄砲は、暴発したというか、鉄砲の真ん中の辺りで破裂して、当事者はうずくまって手を押さえて」(目撃した男性)
男性は、校庭に入る前に放った一発が不発だった。
祭りを主催した保存会によると、火縄銃に入れる火薬が雨で湿っていて、暴発する直前の発砲がうまくいっていなかったという
このため、警察は、男性が不発の後に火薬を取り除かずに新たに火薬を詰め、火薬の量が過剰になって破裂した可能性があるとみて、調べている。
一発に必要な火薬の量は10gという。
現場には、鉄砲隊のほか、棒の手隊などの参加者や観客ら約200人がいたが、男性以外にけが人はいなかった。
銃の破裂後、警察が銃の使用中止を命じたが、祭り自体は続けられた。
男性は同地区出身者で、帰省して親類から銃を借りて祭りに参加していた。
祭り保存会などによると、鉄砲隊は8日に試し撃ちを行ったが、異常はなかったという。
同会の会長代行(74)は、「祭りに関わって50年以上になるが、火縄銃が暴発したのは初めて。警察の捜査を踏まえ、今後の運営方法や防止策を考えたい」と話した。
祭りは、豪華に飾り付けた馬を鉄砲隊や、棒の手隊などが警護しながら地区を練り歩き、神社に奉納する豊年祭。
県無形民俗文化財に指定されている。
出典
『火縄銃破裂、男性大けが 長久手の祭りで実演中』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016100990222954.html
『火縄銃が暴発 男性重傷 長久手の祭り』
http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20161009-OYTNT50276.html
『祭り事故 火縄銃暴発、男性が左手首に重傷 愛知・長久手』
http://mainichi.jp/articles/20161010/k00/00m/040/006000c
『愛知・長久手の祭りで火縄銃暴発、男性が大けが』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2887304.html
2016年10月7日5時0分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
滋賀県草津市で、6月、量販店の駐車場に止まっていた軽乗用車の車内から、県内に住む19歳の男女2人の遺体が発見された。
2人に外傷や着衣の乱れはなく、のちに死因は一酸化炭素中毒と判明。
事件か、自殺か…。
車内に練炭など自殺の要因となるものはなく、薬物を使った可能性も否定された。
ベテラン捜査員も思わずうなった不可思議な状況。
県警が車両実験を経て導き出した結論は、一歩間違えば誰にでも起こりうる「特異な事故」だった。
「駐車場に止まっている軽乗用車の中で人が倒れている」。
車内で男女2人が死亡しているのが見つかったのは、6月14日午後2時10分ごろ。
量販店の店員からの119番で発覚した。
現場を確認した滋賀県警の捜査関係者によると、2人には苦しんだ痕も少しあり、練炭を使って自殺した際の状況にも似ていたという。
「長年携わってきて、一見すると、一酸化炭素中毒の状況だが、車内には練炭など自殺の要因となるものはなかった。『なんやこれは』と思った」(捜査関係者)
車内には薬瓶やペットボトルなどもなく、薬物による自殺の線も薄いとみられた。
約1週間かけた検視の結果は、やはり一酸化炭素中毒。
女性の直接の死因は吐瀉物による窒息死だったが、一酸化炭素中毒である点は、男性と同じだった。
また、監視カメラには、2日前によく似た車が駐車場に入ってくるのが映っており、このときから止まっていた可能性があるという。
2人は、どうやって亡くなったのか。
草津署は、2人の乗っていた車が、昨年12月、駐車場で別の車両と後部を接触する事故に遭っていたことに注目した。
車両を詳しく調べると、車体の後部のバンパーが多少へこんでおり、マフラーに傷が確認された。
そこで同署は、車両を、死亡した2人が発見された当時と同じ状況にして、エンジンを入れるテストを行った。
すると、車を走行させている間は問題なかったが、停車させてエンジンをふかした(アイドリング)状態にすると、車内に一酸化炭素がたまり始めた。
こうした検証を経て、同署は、2人の死因について「整備不良による特異な事故」と結論づけた。
アイドリング状態で駐車中に一酸化炭素が車内に流入し中毒死したというもので、発見時にエンジンが止まっていたのは、バッテリーが上がったか、ガス欠が原因とみられた。
駐車場などに車を長時間停車させ、車内で友人や恋人と話に花を咲かせた経験のある人は少なくないはず。
それが、命まで奪われるほど恐ろしい一酸化中毒の原因になるのだろうか。
車の修理も行っている草津市内の中古自動車販売会社の社長は、「実際に車を見たわけではないが、十分あり得る事故だ」と警鐘を鳴らす。
社長によると、車体後部のマフラーでは、エンジン部分で燃料を動力に変えた際に発生する排ガスを外部に排出しており、一酸化炭素だけでなく、二酸化炭素や窒素酸化物も出しているという。
二酸化炭素や窒素酸化物より軽い一酸化炭素は、通常上昇するため、マフラーに傷があるとそこから車内へ流入する危険性があるが、走行中は風によって後ろに流れる。
つまり、今回の事故は、停車中だったことが大きな要因となったという。
さらに社長は、「軽自動車は車体を軽くするため、部品の強度が普通乗用車に比べて弱く、普通乗用車よりマフラーなどが傷つく可能性が高い」とも指摘する。
こうした事故は、ほかにも例がある。
国交省自動車局整備課は、「雪などでマフラーの排出口が塞がれて排ガスが逆流する例が多く、外注のマフラーが壊れていたり、排気管に亀裂が入っていたりして、停車中に車内に一酸化炭素が入ってくるケースもある」と説明する。
平成23年9月には、駐車場で軽自動車のエンジンをかけたまま停車していた2人が、一酸化炭素中毒で死亡する事故が発生。
原因は、整備不良によって、排ガスの一酸化炭素濃度が基準値を大幅に超え、さらに社外品のマフラーが床下で破損。
この状態でエンジンをかけたまま仮眠したことにより、車室内に高濃度の一酸化炭素が流入した、と判断された。
長時間にわたって車を停車させていただけで、命を奪われるような恐ろしい事故に遭う可能性がある。
草津署は、「特異な例ではあるが、実際に起きた。事故を起こしたときだけでなく、車の不具合を感じた際にも、きちんと整備・点検をしてほしい」と注意を呼びかけている。
出典
『「なんやこれは!」捜査員もうなった不可思議な遺体…軽乗用車内の19歳男女を死に至らしめた原因とは?』
http://www.sankei.com/west/news/161007/wst1610070003-n1.html
2016年10月7日21時50分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月7日20時30分に新潟日報から、10月8日付で毎日新聞新潟版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
7日正午すぎ、三条市原の山林で、東北電力が送電線の鉄塔を建設する工事のため、生コンクリートを専用のバケットに入れてヘリコプターで運んでいたところ、突然、バケットの開閉部が開き、中に入っていた生コンクリートおよそ250ℓ(500kg)が山林へ落下した。
東北電力によると、地上に設置した容器に生コンクリートを移そうとしたところ、開閉部が開かないトラブルが発生したため、作業を中断し、同じ山林の中の約1.3km離れた場所に設けたヘリポートに戻っていた途中に、開閉部が突然開いたという。
生コンクリートは工事現場からおよそ600mほど離れた民有地の山林に、高さ約150mから落下、飛散したが、付近に民家などはなく、けが人や建物への被害は確認されていないという。
生コンクリートは、山中でそのまま固まるとみられる。
8日以降に撤去作業を行う。
東北電力は、「周辺地域にお住まいの皆様には大変なご心配とご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます。再発防止のため原因究明に努めたい」とコメントしている。
国交省は、事故につながりかねない航空重大インシデントに認定。
運輸安全委員会は、原因を詳しく調べるため、7日、調査官2人を現地に派遣した。
出典
『三条でヘリから生コンが落下』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1033365721.html?t=1475871086778
『三条の山中でヘリから生コン落下 国交省 重大事態認定』
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20161007284055.html
『落下 ヘリから山中に生コン500キロ 三条・送電線工事』
http://mainichi.jp/articles/20161008/ddl/k15/040/147000c
(ブログ者コメント)
以下は、10月7日付の東北電力プレスリリース。
内容的には上記報道と同じだが、バケットの写真が掲載されている。
『新潟県内の送電線新設工事におけるヘリコプターからの鉄塔基礎工事用生コンクリートの落下について』
https://www.tohoku-epco.co.jp/news/normal/1192883_1049.html
(2016年11月7日 修正1 ;追記)
2016年11月5日7時30分にNHK新潟から、安全管理が不徹底だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国交省が聞き取りなどを行った結果、バケットに不具合があったにも関わらず、適切な修理がされていなかったことがわかったという。
さらに、航空法に定められたバケットの操作に関わる電気配線の検査もされていなかったという。
このため国交省は、4日、安全管理が不徹底だったとして、ヘリコプター運航会社を厳重注意し、2週間以内に再発防止策の報告を求めた。
出典
『生コン落下で運航会社厳重注意』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1034142811.html?t=1478376345465
(2018年9月29日 修正2 ;追記)
2018年9月27日10時56分にNHK新潟から、不具合が生じたバケットの修理方法が不適切だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
運輸安全委員会が27日公表した調査報告書によると、ヘリコプターからつり下げて生コンクリートを運ぶバケットと呼ばれる容器に不具合があったにもかかわらず、適切な修理をせずに正規のものではない電気配線に交換していたことがわかったとしている。
そのうえで、トラブルの原因について、ヘリコプターの使用に適していない電気配線を使ったことで、飛行中にバケットの開閉用のモーターが作動したと見られると結論づけている。
運輸安全委員会は、機材の健全性の確保より運航の継続を優先したと考えられるとして、「Tエアサービス」の安全管理が適切でなかった可能性があると指摘している。
出典
『生コン容器の不具合対応不適切か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20180927/1030005173.html
(ブログ者コメント)
以下は、運輸安全委員会報告書(概要)に記載されている内容
本重大インシデントは、同機がバケットに生コンを積載して飛行中、意図せずバケットが開いたため、生コンが地上に落下したものと推定される。
意図せずバケットが開いたことについては、それ以前に発生していた不具合を特定及び修理せずに、正規のものではない逆極性の配線に交換していたため、機上作業員が荷下ろし場でバケットを開ける操作をした際に、制御回路内でバケットを全開させるための電気的保持回路が形成されたが、レセプタクルの一時的な接触不良のためバケットが開口せず、その後、飛行中に接触が回復して通電した際に、開閉用モーターが作動したことによるものと推定される。
https://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/detail.php?id=2165
2016年10月7日18時42分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前9時半ごろ、下関市長府港町にあるゴム製品メーカーの工場で、従業員から「男性作業員が作業中にけがをした」と通報があった。
この事故で、工場の協力会社の社員で、北九州市の男性(28)が天井のはりに挟まれ、病院に運ばれたが、胸などを強く打っていて、まもなく死亡した。
警察などによると、男性は7日の朝から移動式の門型のクレーンの上に乗って点検作業をしていて、別の作業員が試運転したところ、天井のはりに挟まれたという。
警察は、工場の関係者から話を聞いて、当時の状況や事故の原因を調べている。
工場は、「このような事故が起こってしまったことは、大変深刻に受け止め、深くお詫び申し上げます」とコメントしている。
出典
『ゴム製品メーカー下関工場で労災』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4063338171.html?t=1475871532081
2016年10月6日6時35分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が解説図付きでネット配信されていた。
国土交通省は、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)、燃料電池の存在を人工音で知らせる「車両接近通報装置」の搭載を、自動車メーカーに義務づけることを決めた。
モーターで走るため走行音が静かすぎて、視覚障害者らが接近に気づかず、危険との声が強まっているため。
2018年3月以降に国の認証をとって発売される新型車が対象になる。
音が出る装置自体は、国交省が10年にガイドラインをつくり、普及を促してきた
現行の新車には、全てのメーカーで全車標準装備されているという。
だが、手動で音を止められるため、作動させていない車も多く、視覚障害者らから、「いきなり脇を通過するのでヒヤッとすることがある」との声が出ていた。
18年3月以降の新型車を対象とする新規定では、手動で音を消せなくなるうえ、音量も現在のものより大きなものを義務づける。
今月中に、道路運送車両法に基づく車の保安基準を改正する方針だ。
国交省は、09年、HVなどの接近に気づくかどうか、視覚障害者15人を含む40人を対象に実験。
すぐ横を通過した場合、時速25kmでは大半の人が気づいたが、10km以下になるとHVは気づかない人が多くなり、EVには誰も気づかなかった。
低速のときほど音が小さく危険なため、新基準は、発進時から時速20kmまで音を出させるようにする。
音量は、これまでのガイドラインでは「エンジンで時速20kmで走行する程度」を目安としてきたが、新基準は、10kmで走行時は50dB以上、20kmでは56dB以上と細かく規定。
56dBはエアコンの室外機の音量に近く、現在搭載の装置より大きな音になるという。
周波数(音の高さ)も、聞こえやすい値を規定する。
日本自動車工業会の推計値(15年度)では、HVは約573.9万台(全体の約7%)、EVは約8.4万台(同0.1%)、燃料電池車は約900台普及している。
視覚障害者は、義務化を歓迎する。
全盲の浜田さん(61)は、11年12月、自宅がある神奈川県藤沢市の路地でHVに気づかず、ぶつかって転倒、気を失って頭を7針縫うけがをした。
「音を鳴らしていない電気自動車が近づいても全く気づけない。命に関わる問題。聞こえやすくなり、運転手が勝手に音を切れなくなるのは本当にありがたい」と話している。
出典
『HV・EV、車接近音を義務化 2018年以降の新型車』
http://digital.asahi.com/articles/ASJ9S7S6GJ9SUTIL02K.html?rm=397
2016年10月6日21時42分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月6日19時3分にNHK札幌から、10月7日付で朝日新聞北海道版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後4時25分ごろ、北海道函館市乃木町の3階建てアパート2階で、住人の自殺を止めようと函館中央署の署員6人が説得に当たっていたところ、屋外に設置された通路の床が抜け落ち、全員が落下して負傷した。
うち2人は、足の骨を折る重傷のもよう。
署によると、負傷したのは、地域課に所属する22〜42歳の巡査部長ら。
別のアパート住人から「自殺しようとしている人がいる」と通報を受け、現場に駆け付けた。
自殺を図ろうとした住人は、他の署員に保護された。
警察によると、2階の通路は地上から高さがおよそ3m。
鉄骨に鉄板とコンクリートを重ねた構造で、鉄骨が老朽化で腐っていたという
部屋の前でドア越しに説得していたところ、床の鉄板が抜けて高さ約3mから落下した。
現場のアパートでは、抜け落ちた床の一部がぶら下がり、地面には、腐食した金属板が散乱していた。
近所の人の話では、このアパートは築30年以上たっているという。
転落の様子を目撃した近くのラーメン店の店員は、「警察官が集まっていると思い様子を見ていたら、がらがらと大きな音を立てて廊下が崩れ、警察官が次々に下に落ちた。びっくりした」と話していた。
出典
『函館のアパート 2階床抜け警察官6人負傷 住民を説得中』
http://mainichi.jp/articles/20161007/k00/00m/040/072000c
『アパート廊下崩れ6人転落けが』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161006/3316461.html
2016年10月8日10時44分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後9時45分頃、埼玉県白岡市高岩の男性会社員(52)宅の車庫から出火、木造平屋約30m2が全焼し、軽乗用車や耕運機、トラクターなどを焼いた。
警察の発表では、車庫内に農業用石灰の紙袋(10kg入り)が数袋積んであり、周辺の燃え方が激しいという。
使いかけで袋が開いたままになっていた石灰袋の近くの窓が開いており、警察は、雨が入って袋の中の石灰と反応、発火した可能性が高いとみている。
県消防防災課は、「石灰が原因の火災は珍しい」としながらも、「石灰は水にぬれると熱を持ち、出火した県外の事例がある。水との接触を避けるなど、扱いに注意が必要」と話している。
出典
『石灰から出火か、車庫を全焼…使いかけの袋に雨』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161008-OYT1T50034.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。